内部リンク戦略でSEOとサイト回遊を改善する方法
「商品ページは作ったのに、お客さんがすぐ離脱してしまう」。直帰率の高さに悩んでいたとき、わたしが最初に見直したのは広告でもデザインでもなく、内部リンク でした。
ストア運営に関わっていたとき、商品ページからブログ記事への導線を整備しただけで、1セッションあたりの閲覧ページ数が目に見えて改善した経験があります。特別な技術は不要で、基本を押さえるだけで成果が出ました。
この記事では、そのときの体験をもとに、ECサイトの内部リンク戦略を具体的に紹介します。
背景・きっかけ
わたしがストアを運営していたとき、Google Analyticsを見て気づいたのは「商品ページの直帰率が異常に高い」ということでした。せっかく広告やSNSから流入しているのに、商品を1つ見ただけで離脱してしまう。
原因を調べていくうちに、そもそもサイト内に「次に見るべきページ」への導線がほとんどないことに気づきました。関連商品のセクションはあったけど、ブログ記事やコレクションページへの自然なリンクがなかった。お客さんにとっては、1つの商品を見終わったら「もう見るものがない」状態だったんです。
- 内部リンク(Internal Link)
同一ドメイン内のページ同士を結ぶハイパーリンクのこと。外部サイトへのリンク(外部リンク)とは区別されます。Googleのクローラーがサイト構造を理解する手がかりとなり、SEO評価に直接影響します。
出典:Moz - Internal Links and SEO、Google Search Central - Make your links crawlable
やったこと
内部リンクの見直しは、以下の順番で進めました。
- 1週目
サイト全体のページ構成を棚卸し
まず、商品ページ・コレクション・ブログ記事・固定ページの全体像を把握しました。Google Search ConsoleとScreaming Frogを使って、内部リンクがゼロの「孤立ページ」を洗い出したところ、ブログ記事の3割近くが孤立状態でした。
- 2週目
重要ページへの内部リンクを集中的に設置
売上に直結する商品ページとコレクションページに、ブログ記事やトップページからリンクを集めました。「この記事を読んでいる人なら、この商品に興味があるはず」という視点で、自然な文脈の中にリンクを追加していきます。
- 3週目
アンカーテキストの最適化
「詳しくはこちら」「ここをクリック」というリンクを、すべて具体的なキーワードに書き換えました。「オーガニックコットンTシャツの商品ページ」のように、リンク先の内容がわかる表現にするだけで、Googleの評価が変わります。
- 4週目
パンくずリストとコレクション階層の整理
トップページ → コレクション → 商品ページというピラミッド構造を意識して、パンくずリストを全ページで有効化。コレクションの分類も見直して、クローラーが辿りやすい構造に整えました。
具体的な施策5つ
- 01
商品ページ間の関連リンク
「この商品を見た人はこちらも」セクションを有効化。Shopifyのテーマ機能で無料で実装可能 - 02
ブログ記事から商品ページへの導線
記事内で自然に商品を紹介し、リンクを設置。たとえば「スキンケアの選び方」記事から自社の化粧水へ - 03
コレクションページの活用
サイト構造の中間層として、トップ → コレクション → 商品のピラミッド構造を構築 - 04
パンくずリストの実装
ユーザーの現在地把握 + 内部リンクとしても機能。ほとんどのShopifyテーマでサポート済み - 05
アンカーテキストの最適化
「こちら」ではなく具体的なキーワードを使う。Googleはアンカーテキストからリンク先の内容を推測する
- 関連商品セクションが有効になっている
- ブログ記事から商品・コレクションへリンクを設置
- コレクションページの階層構造を整理した
- パンくずリストが全ページで表示されている
- アンカーテキストにキーワードを含めている
- 孤立ページ(内部リンクゼロ)がないか確認した
学んだこと・気づき
内部リンクを見直して一番大きかった気づきは、「コンテンツの質」と「導線の質」は別物 だということです。
どんなに良い記事を書いても、そこから次のページへの導線がなければ、お客さんは読み終わったら帰ってしまう。逆に、平均的な記事でも関連ページへの自然なリンクがあれば、回遊してくれる。
「良いコンテンツを作ること」と「良い導線を設計すること」は、どちらが欠けてもサイトの価値は半減する。両輪で考えないと、片方だけ頑張っても成果が出ない。
SHIN
もう1つの学び。内部リンクの改善は一度やって終わりではありません。商品の追加や削除に合わせて、定期的にリンク構造を見直す習慣が必要です。わたしは月に1回、Search Consoleでカバレッジレポートを確認して、新しい孤立ページが生まれていないかチェックしています。
Google Search Console の「ページ」レポートを使うと、インデックスされていないページやクロールエラーのあるページを無料で確認できます。内部リンクの改善効果を測定するのにも役立ちます。
読者へのメッセージ
内部リンクの最適化は、広告費をかけずにSEO評価と回遊率を改善できる、コストパフォーマンスの高い施策です。
まずは自分のサイトに孤立ページがないか確認してみてください。Google Search Consoleで「リンク」レポートを開けば、内部リンクが少ないページが一目でわかります。そこにリンクを1本追加するだけでも、クローラーの巡回効率は変わります。
小さな改善の積み重ねが、検索順位とコンバージョンの両方に効いてきます。

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