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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-064分で読めます
ShopifyAPI開発

Shopify API連携の基本 — 外部サービスとの接続方法

Shopify API連携の基本 — 外部サービスとの接続方法
Shopify APIで外部サービスと連携するイメージ

「在庫データを基幹システムと自動で同期したい」「注文情報をSlackやLINEに自動通知したい」「独自の顧客管理ツールとShopifyをつなげたい」

EC運営が軌道に乗ってくると、こうした「外部サービスとの連携」のニーズが必ず出てきます。わたし自身、企業のShopify運営に携わるなかで、手作業でのデータ転記がどれだけ時間を奪うか、身をもって経験してきました。

こうした連携を実現するのが Shopify API です。

API(Application Programming Interface)

ソフトウェア同士がデータをやり取りするための「窓口」のようなもの。Shopify APIを使えば、外部のシステムやアプリからShopifyストアの商品情報・注文データ・顧客データなどを読み書きできます。

30+
APIリソース
商品・注文・顧客など、ほぼすべてのストアデータにアクセス可能
50回/秒
APIレートリミット
Shopify Plus以外の標準プランの場合
2種類
API形式
REST APIとGraphQL APIを用途に応じて使い分け

出典:Shopify Dev Docs - API rate limitsShopify Dev Docs - Admin API

この記事では、Shopify APIの基本概念から認証の仕組み、REST APIとGraphQL APIの違い、そして 具体的な連携パターン までをわかりやすく解説します。エンジニアでなくても「APIで何ができるのか」がつかめる内容にしていますので、ぜひ参考にしてください。

Shopify APIでできること

まず、Shopify APIを使うとどんなことができるのか整理しておきましょう。

  • 商品情報の一括取得・更新・登録
  • 注文データの取得・ステータス変更
  • 顧客情報の検索・タグ付け・更新
  • 在庫数のリアルタイム同期
  • 配送情報(フルフィルメント)の操作
  • Webhookによるイベント通知(注文確定・在庫変動など)
  • ディスカウントやギフトカードの管理

要するに、Shopify管理画面で手動でやっていることの ほぼすべてをプログラムで自動化できる のがAPIの強みです。

REST APIとGraphQL APIの違い

Shopifyは2種類のAPIを提供しています。どちらを使うかは、やりたいことによって変わります。

REST API
GraphQL API

出典:Shopify Dev Docs - GraphQL vs REST

Shopify公式は GraphQL APIの利用を推奨 しています。REST APIも引き続きサポートされていますが、新機能はGraphQL APIから優先的に追加される傾向があります。これからAPI連携を始めるなら、GraphQLから学ぶのがおすすめです。

たとえば「商品名と価格と在庫数だけ取得したい」という場合、REST APIでは商品データをまるごと取得してから必要な部分を抜き出す必要があります。一方GraphQL APIなら、最初から必要なフィールドだけを指定できるので、 通信量が少なく、処理も速い のが特徴です。

認証の仕組みを理解する

APIを使うには、まず「このアプリがストアにアクセスしてもよい」という認証を通す必要があります。Shopifyの認証方式は大きく2つあります。

  1. 01

    カスタムアプリ(Custom App)

    自分のストア専用に作るアプリです。Shopify管理画面の「設定 → アプリと販売チャネル → アプリを開発」から作成できます。 自社ストアのAPI連携にはこれが最も簡単 で、APIキー(アクセストークン)を発行するだけで利用を開始できます。

  2. 02

    公開アプリ(OAuth認証)

    Shopify App Storeに公開するアプリや、複数ストアで使うアプリの場合に利用します。OAuth 2.0の認証フローを実装する必要があり、開発難易度はやや高めです。

出典:Shopify Dev Docs - Getting started with custom apps

APIアクセストークンは ストアの全データにアクセスできる鍵 のようなものです。外部に漏らさないよう厳重に管理してください。GitHubなどの公開リポジトリにトークンをコミットしてしまう事故は、実際によく起きています。

カスタムアプリでAPI連携を始める手順

実際にカスタムアプリを作成してAPIを叩くまでの流れを紹介します。

  1. 1

    アプリの開発を有効化

    Shopify管理画面で「設定 → アプリと販売チャネル → アプリを開発」を選択し、カスタムアプリの開発を有効にします。

  2. 2

    アプリを作成

    「アプリを作成」ボタンから、アプリ名を入力して作成します。用途がわかりやすい名前をつけておくと管理が楽です。

  3. 3

    APIスコープを設定

    Admin API のアクセススコープを設定します。たとえば商品データを読み取るなら read_products、注文を操作するなら read_orderswrite_orders を選びます。 必要最小限のスコープだけを付与する のがセキュリティの鉄則です。

  4. 4

    アクセストークンを取得

    アプリをインストールすると、Admin APIのアクセストークンが発行されます。このトークンは一度しか表示されないため、必ず安全な場所に保存してください。

  5. 5

    APIリクエストを送信

    取得したトークンをHTTPヘッダーに含めて、APIエンドポイントにリクエストを送ります。これで外部システムからShopifyデータにアクセスできるようになります。

出典:Shopify Help Center - Custom apps

よくある連携パターン

API連携の活用シーンとして、特に多いパターンを紹介します。

自社の在庫管理システム(ERP)とShopifyの在庫数をAPIで自動同期するパターンです。Inventory APIを使えば、SKU単位でリアルタイムに在庫を更新できます。複数販売チャネルを運営しているストアでは、在庫のズレを防ぐために特に重要な連携です。

注文が確定するたびにWebhookで会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)に売上データを送信するパターンです。手入力による転記ミスがなくなり、月次決算の工数が大幅に減ります。

Shopifyの顧客データをHubSpotやKlaviyoなどのCRM/MAツールに連携し、購入履歴にもとづいたセグメント配信やリピート施策を自動化するパターンです。Customer APIとWebhookを組み合わせて実現します。

注文確定、在庫切れ、高額注文などのイベントをSlackやLINEに自動通知するパターンです。Shopify FlowのHTTP Requestアクションを使えば、ノーコードでも実現可能です。

API連携の注意点

最後に、API連携を進めるうえで知っておきたい注意点をまとめます。

APIレートリミット(リクエスト制限)を意識すること。標準プランでは 1秒あたり最大50リクエスト が上限です。大量データを一括処理するときは、Bulk Operations(GraphQL)を活用しましょう。

APIのバージョンは 四半期ごとに更新 されます(例:2026-04)。古いバージョンは約1年でサポートが終了するため、定期的なバージョンアップ対応が必要です。

出典:Shopify Dev Docs - API versioning

自社にエンジニアがいない場合でも、Shopify FlowやZapierなどのノーコードツールを使えばAPI連携に近いことは実現できます。まずは小さな自動化から始めて、必要に応じてカスタムアプリでの本格的なAPI連携に進むのがおすすめです。

まとめ

Shopify APIは、ストア運営の効率化と外部サービス連携を実現するための強力なツールです。

  • APIを使えば、商品・注文・顧客データをプログラムで操作できる
  • REST APIとGraphQL APIの2種類があり、GraphQLが公式推奨
  • カスタムアプリを作れば、自社ストア専用のAPI連携をすぐに始められる
  • 在庫同期、会計連携、CRM連携など、活用パターンは幅広い
  • レートリミットとAPIバージョニングには注意が必要

「まだ手作業でデータを転記している」「外部ツールとの連携に興味があるけど何から始めればいいかわからない」という方は、まずカスタムアプリを1つ作ってみるところから始めてみてください。APIの仕組みが体感で理解できるはずです。

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この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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