書籍・本のオンライン販売ガイド — Shopifyで本屋を開く方法
「自分のセレクトした本を、ネットで販売してみたい」。そう思ったことはありませんか。
大型書店やAmazonが圧倒的なシェアを持つ書籍市場。でも実は、 個人や小規模ショップがShopifyで本を売る という選択肢が、いま静かに広がっています。特定のジャンルに特化した「ニッチ書店」や、紙の本と電子書籍を併売するハイブリッドモデルなど、大手にはできない戦い方があるのです。
この記事では、Shopifyで書籍販売を始めるために知っておきたい基礎知識から、具体的な設定手順、そして売上を伸ばすためのポイントまでをまとめました。
書籍EC市場の現状
出典:全国出版協会・出版科学研究所「出版月報」2025年2月号
紙の書籍市場は縮小傾向にある一方、 電子書籍は右肩上がり で伸び続けています。つまり、紙と電子の両方を扱えるオンラインストアは、市場の変化に柔軟に対応できるポジションにあるということです。
なぜShopifyで本を売るのか?
「本を売るならAmazonでいいのでは?」と思うかもしれません。もちろんAmazonの集客力は魅力的ですが、Shopifyには独自のメリットがあります。
Amazonと 併用する のも有効な戦略です。Amazonで認知を獲得しつつ、自社ストア(Shopify)ではサイン本・限定版・セット商品など、ここでしか買えない付加価値をつけて販売する。チャネルを使い分けることで、利益率とブランド力の両方を高められます。
Shopifyで書籍を販売する手順
実際にShopifyで書籍販売を始めるための手順を、ステップごとに見ていきましょう。
- 1
Shopifyアカウントを作成する
まずは Shopify公式サイト からアカウントを作成します。無料体験期間がありますので、まずは試してみてください。
- 2
商品を登録する
管理画面の「商品管理」から書籍を登録します。タイトル、著者名、出版社、ISBN、ページ数などを説明文に記載しましょう。 ISBNはSKU(商品管理番号)フィールド に入力しておくと、在庫管理がスムーズになります。
- 3
商品タイプとタグを整理する
商品タイプを「書籍」に設定し、ジャンル(小説、ビジネス書、絵本など)をタグで管理します。コレクション機能を使えば、ジャンル別の一覧ページも自動で作成できます。
- 4
配送設定をする
書籍は重量によって送料が変わります。 商品登録時に正確な重量を入力 して、重量ベースの配送料金を設定しましょう。全国一律料金にするか、ゆうメール・クリックポストを活用するかも検討ポイントです。
- 5
決済方法を設定する
Shopify ペイメント(クレジットカード)に加えて、Shop Pay、Apple Pay、Google Payなどを有効にしておくと、購入のハードルが下がります。
- 6
テスト注文で確認する
実際に注文フローを試して、商品ページの表示・カート・決済・確認メールが正しく動作するかを確認します。
ISBN管理と商品登録のコツ
書籍販売で独特なのが ISBN(国際標準図書番号) の扱いです。効率的に管理するポイントをまとめます。
- ISBN(国際標準図書番号)
世界共通の書籍識別番号。13桁の数字で構成され、国・出版社・書籍を一意に特定できます。バーコードの元データとしても使われており、書籍流通の基盤となる番号です。
- ISBNをShopifyの SKUフィールド に入力する
- バーコード欄にもISBN-13を登録する(POSレジ連携に便利)
- 商品説明に著者名・出版社・発行年・ページ数を記載する
- 商品画像は表紙・裏表紙・目次ページの最低3枚を用意する
- 自費出版の場合はISBN取得を検討する(日本図書コード管理センターで申請可能)
送料設定のポイント
書籍ECで利益を左右するのが 送料 です。本は重いので、配送方法の選び方が重要になります。
| 配送方法 | 料金目安 | 重量上限 | 追跡 | ポスト投函 |
|---|---|---|---|---|
| クリックポスト | 185円 | 1kg | あり | 可 |
| ゆうメール | 180〜360円 | 1kg | なし | 可 |
| レターパックライト | 370円 | 4kg | あり | 可 |
| レターパックプラス | 520円 | 4kg | あり | 対面 |
| 宅急便コンパクト | 610円〜 | 専用箱 | あり | 対面 |
文庫本1冊なら クリックポスト(185円) が最もコスパが良い選択肢です。Shopifyの配送設定で「1kg以下はクリックポスト」「1kg超はレターパック」のように、重量別のルールを設定しておくと運用が楽になります。
電子書籍との併売で売上を伸ばす
Shopifyの強みのひとつが、 紙の本と電子書籍を同じストアで販売できる こと。Digital Downloads(Shopify公式の無料アプリ)を使えば、PDFやEPUB形式の電子書籍をダウンロード販売できます。
- 01
電子版の商品を作成する
商品タイトルに「【電子版】」と明記し、「配送が必要な商品です」のチェックを外す - 02
Digital Downloadsでファイルを紐づける
PDF・EPUBファイルをアップロードし、ダウンロード回数の上限を設定する - 03
紙+電子のセット商品を作る
バンドル商品として、紙の書籍と電子版をセット価格で販売。お得感を出しつつ客単価アップ
電子書籍を販売する場合、著作権の取り扱いに注意してください。自分が著作権を持つ作品(自費出版・オリジナル作品)であれば問題ありませんが、他者の著作物を電子化して販売することはできません。
ニッチ戦略で差別化する
大手書店やAmazonと正面から戦う必要はありません。 小さな市場で深く刺さる ニッチ戦略こそ、個人書店の勝ち筋です。
よくある質問
新刊書店として取次(日販・トーハン)から仕入れるには契約が必要ですが、自費出版の本を売る、古書を販売する、出版社から直接仕入れるといった方法なら、特別な許可は不要です。ただし古物商許可が必要になるケースもあるため、古書販売の場合は管轄の警察署に確認しましょう。
方法はいくつかあります。出版社との直接取引、著者からの直仕入れ、古書市場での買い付け、自分で書いた本の自費出版などが代表的です。小規模なら、出版社の「直販制度」を利用するのが現実的です。
はい。日本では書籍に再販売価格維持制度が適用されており、新刊書籍は原則として定価で販売する義務があります。ただし、出版社が「非再販」と指定した書籍や、古書(一度消費者に渡った本)は自由に価格設定できます。
Shopifyは国際配送に対応しています。EMSや国際eパケットなどを利用すれば、海外のお客様にも書籍を届けられます。日本語の書籍は海外在住の日本人コミュニティに需要があります。
まったく問題ありません。Amazonで広く集客しつつ、Shopifyストアでは限定版やセット商品など付加価値のある商品を販売する、という使い分けが効果的です。
まとめ
Shopifyで書籍を販売するポイントを振り返りましょう。
- 01
ニッチに絞る
大手と競合しない、自分だけの選書・テーマで勝負する - 02
ISBNとSKUを紐づける
在庫管理の基盤をしっかり整える - 03
送料を最適化する
クリックポストやレターパックを活用して利益率を確保する - 04
紙+電子で併売する
Digital Downloadsアプリで電子版も扱い、売上の幅を広げる
書籍ECは、大手がカバーしきれないニッチな領域にこそチャンスがあります。「この本はここでしか買えない」「このお店の選書が好き」。そんな体験を届けられるのが、Shopifyで自分の本屋を開く醍醐味です。
まずは小さく、数冊からでも始めてみてください。


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