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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-032026-04-196分で読めます
Shopify在庫管理EC運営

Shopifyの在庫管理はどう始める? 初期設定から棚卸しまでのチュートリアル

Shopifyの在庫管理はどう始める? 初期設定から棚卸しまでのチュートリアル

このチュートリアルのゴールは、Shopifyの在庫追跡を有効にし、ロケーションと転送を使いこなして「欠品ゼロ・過剰在庫ゼロ」の運用が回る状態まで立ち上げることです。所要時間は初期設定で約30分、週次運用は1回15分が目安です。

「気づいたら在庫切れ」「倉庫に売れ残りがパンパン」。このあたりの事故は、Shopifyの在庫管理機能を正しく使えていないことで起きているケースがほとんどです。

この記事では、Shopify管理画面をそのまま開きながらなぞれる形で、在庫追跡の初期設定から日々の運用までを1本のチュートリアルにまとめました。最後まで進めれば、手元のストアで在庫がリアルタイムに動く状態になっています。

前提条件:チュートリアルを始める前に揃えておくもの

始める前に、以下が手元にあるか確認してください。不足があれば準備してから戻ってきましょう。

  • Shopifyストア(Basic以上のプラン。Starterでも可)にログインできる
  • 登録済みの商品が最低1つある(SKUコード・バリアントがあれば手順の理解がスムーズ)
  • 実際の在庫数を棚卸しで把握している(正確な数値がないまま追跡を有効にすると、あとでズレが出ます)
  • 保管場所が2箇所以上ある方は、各ロケーションの住所を用意しておく
  • 30分ほど中断されずに作業できる時間

Shopifyでは「在庫を追跡する」にチェックが入っていない商品は 在庫無限 として扱われます。チュートリアル完了前でも、物理的な商品は先に在庫追跡を有効化しておかないと、0個の商品が売れる事故が起きます。

Step 1:商品ごとに在庫追跡を有効化する

在庫管理の最小構成は「商品ひとつずつに在庫追跡のチェックを入れる」ことです。ここを踏まないと、あとの手順が何も機能しません。

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    管理画面の「商品管理」を開く

    Shopify管理画面の左メニューから「商品管理」をクリックし、在庫追跡を設定したい商品を選びます。一覧から絞り込みたい場合は、右上の検索バーでSKUコードを入れるのが最速です。

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    「在庫」セクションで「在庫を追跡する」にチェック

    商品編集画面の「在庫」セクションにある「在庫を追跡する」にチェックを入れます。バリアント(色・サイズ違い)がある場合は、 バリアントごとに個別設定が必要 です。ひとつの商品でチェックすれば全バリアントに反映されるわけではないので注意。

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    各ロケーションの在庫数を入力する

    現時点で手元にある実数を入力します。「多分これくらい」で入れるとあとで必ずズレます。 入力前に物理的な棚卸しを済ませる のが鉄則です。

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    「在庫切れでも販売を続ける」のチェックを外す

    予約販売や取り寄せ商品でない限り、このチェックは外します。外しておくと、在庫0になった瞬間に「売り切れ」表示になり、余計な注文を防げます。

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    「保存」をクリックして完了

    保存すれば以降、注文・返品・キャンセルのたびに在庫数が自動で増減します。複数商品をまとめて設定したい場合は、次のStep 2のCSV一括インポートで効率化できます。

出典:Shopify公式ヘルプ(在庫管理)

Step 2:CSV一括インポートで大量の商品を一気に設定

商品数が100を超える場合、1つずつチェックを入れていくのは現実的ではありません。CSVエクスポート→編集→再インポートで一気に片付けます。

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    商品管理画面から「エクスポート」をクリック

    商品一覧の右上「エクスポート」→「すべての商品」→「CSVファイル(Excel / Numbers用)」を選択。メールで送られてくるCSVをダウンロードします。

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    CSVの「Variant Inventory Tracker」列を編集

    Excel / Numbers / Googleスプレッドシートで開き、 「Variant Inventory Tracker」列をすべて shopify に置換 します。ここが空白だと在庫追跡は有効になりません。

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    「Variant Inventory Qty」列に在庫数を入力

    各バリアントの在庫数を入力します。0を入れると在庫0扱い、空白にすると「変更しない」扱いになるので、意図的に使い分けてください。

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    CSVを保存してインポート

    商品管理画面右上の「インポート」から編集済みCSVをアップロード。 「既存の商品を上書き」にチェック を忘れずに。チェックなしだと重複登録になります。

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    インポート結果を確認

    完了後、数件の商品をランダムに開いて「在庫を追跡する」がオンになっているか、在庫数が意図通りかをチェックします。

CSVインポートは元に戻すのが面倒です。本番適用前に、必ず インポート前のCSVを別名で保存 しておいてください。事故があった場合の復元ソースになります。

Step 3:複数拠点ならロケーションを登録する

倉庫・実店舗・委託倉庫など、在庫を持つ場所が2箇所以上ある場合はロケーション機能を使います。

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    「設定」→「ロケーション」を開く

    管理画面の左下「設定」から「ロケーション」をクリック。現在登録済みのロケーション一覧が表示されます。

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    「ロケーションを追加」をクリック

    右上の「ロケーションを追加」ボタンから、名前と住所を入力。 名前は「メイン倉庫」「渋谷店」など、スタッフが一目で判別できるもの にします。

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    フルフィルメント優先順位を設定

    「この場所から商品をフルフィルメントする」のチェックをオン、さらにリスト内の順序をドラッグで並び替え。 お客様の住所に近い拠点を上位 にすると、配送コストと日数を自動で削減できます。

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    各商品にロケーション別在庫を割り当てる

    既存商品には自動で在庫が割り当てられません。商品編集画面の「在庫」セクションで、ロケーションごとの在庫数を入力します。大量にある場合はCSV一括更新が早いです。

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    動作確認

    試しにどれかひとつの商品をテスト注文してみて、正しいロケーションから引き当てられるか確認。ここまで来れば複数拠点運用の初期設定は完了です。

出典:Shopify公式ヘルプ(ロケーションの設定と管理)

プラン別のロケーション上限:Starter 2箇所 / Basic・Shopify・Advanced 各10箇所 / Plus 200箇所。小〜中規模ストアなら、Basicプランの10箇所で十分カバーできます。

Step 4:拠点間の在庫移動を「転送」機能で記録する

メモ帳やLINEで在庫移動を管理していると、必ずどこかでズレます。Shopifyの「転送」機能で記録に残すのが鉄則です。

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    「商品管理」→「転送」を開く

    左メニューの「商品管理」→「転送」→「転送を作成」をクリック。

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    移動元・移動先・対象商品を指定

    「発送元」「受け取り先」のロケーションを選び、対象商品を検索して追加、数量を入力します。バーコードスキャナー対応のShopify POSがあれば、スキャンで追加も可能。

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    「出荷済み」に変更

    実際に発送したタイミングで、ステータスを「出荷済み」にします。 複数回に分けて出荷する場合も、分割して記録できる ので、部分出荷が起きるストアでも破綻しません。

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    受け取り側で「受領済み」に変更

    移動先で在庫を受け取ったら、転送画面で「受領済み」に変更。このタイミングで、移動先ロケーションの在庫数が自動的に加算されます。

出典:Shopify公式ヘルプ(在庫転送と出荷)

転送機能を使うと、「いつ、何を、どこに送ったか」がすべて記録に残ります。紛失や行方不明の在庫を追跡する際の最大の武器になるので、電話やLINEでのやり取りは今日から卒業しましょう。

Step 5:週次ルーティンで棚卸しと履歴チェック

初期設定が終わったら、週1回の運用ルーティンを回します。ここで差が出ます。

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    毎週月曜:在庫レポートを開く

    管理画面の「分析」→「レポート」→「在庫」から、在庫推移レポートを確認。売れ筋の在庫残数が一定水準を切っていたら、その週のうちに発注をかけます。

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    在庫調整履歴をチェック

    各商品の「在庫を調整」履歴で、過去7日間の変動を確認。 理由不明の増減や不自然な数値 がないか目を通します 。Shopifyは過去90日まで履歴が残るので、気になった時点で遡れます。

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    月1回:物理棚卸しと照合

    月末に実棚(物理的に数える)を行い、Shopify上の在庫数と照合。ズレがあれば「在庫を調整」から理由(破損/紛失/カウントミス等)を記録して修正します。

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    CSVバックアップを保存

    月1で商品データと在庫データをCSVエクスポートし、手元に保存。万一のデータ破損・誤操作からの復元ソースとして機能します。

トラブルシューティング

チュートリアル通りに進めても起きやすいつまずきポイントをまとめました。症状を手がかりに該当箇所を開いてください。

原因: 商品またはバリアントの「在庫を追跡する」のチェックが入っていない、もしくは「在庫切れの場合でも販売を続ける」にチェックが入っています。

対処:

  1. 該当商品を開き、バリアントごとに「在庫を追跡する」がオンか確認
  2. 「在庫切れの場合でも販売を続ける」のチェックを外す
  3. CSVエクスポートで全商品のVariant Inventory Tracker列を一括チェック(空欄=追跡オフ)

原因: ロケーション追加時に、既存商品の在庫は自動では割り当てられません。意図した仕様です。

対処:

  1. CSVエクスポートで対象商品を抽出
  2. 新ロケーションの在庫数列を編集
  3. 「既存の商品を上書き」オプションでインポート

1商品ずつ手作業で設定するのは現実的ではないので、必ずCSV経由で一括更新してください。

原因: 追跡オフのまま運用していた期間、セール時の確保忘れ、返品対応の記録漏れなどが複合している可能性が高いです。

対処:

  1. 物理棚卸しで実数を確定
  2. 「在庫を調整」から理由を「Correction(修正)」にして全商品を実数に合わせる
  3. 今後のズレ防止として、週1の調整履歴チェックをルーティン化

一度リセットして運用ルールを固めるのが最短経路です。

原因: 楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなど複数チャネルで同じ在庫を共有していますが、Shopifyの標準機能は外部モール在庫と直接同期しません。

対処: 多チャネル一元管理ツールを導入します。代表的な選択肢:

モール展開するなら、在庫一元化ツールはほぼ必須と考えて予算化しておくと安全です。

原因: セール用に在庫を別扱いしていた分を、セール終了後に戻し忘れています。

対処: Shopify Flowで「キャンペーン終了日に自動で在庫をロケーションAからBに戻す」オートメーションを組むか、セール終了当日をチェックリスト化して手動運用します。オートメーションについてはShopify Flowの活用事例で詳しく扱う予定です。

原因: 商品の「SKU」または「バーコード」欄が未入力、または実物のバーコードと一致していません。

対処:

  1. 商品編集画面の「在庫」セクションで、バーコード欄に実物のJANコードを入力
  2. SKUコードは社内ルールで統一(「カテゴリ-色-サイズ-番号」など)
  3. CSV一括編集でバーコード列を埋めると全商品一気に解決

応用:次のステップ

このチュートリアルで在庫管理の土台が固まったら、次の一手として以下を検討してみてください。

標準機能でカバーできる範囲は思った以上に広いので、まずはこの記事のStep 1〜5を最後までやり切るのが近道です。

→ Shopify公式ヘルプ(在庫管理)を開く

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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