サロンの指名予約を管理する方法|スタッフ別の枠と売上

サロンの指名予約を管理するというのは、突き詰めると「誰の時間を、どの単位で押さえるか」を決めることです。指名なしなら空いている席を1つ押さえれば済みますが、指名ありは特定のスタッフのカレンダーを押さえないと予約が成立しません。この違いを決めないまま予約フォームを置くと、あとから人の手で照合する作業が必ず発生します。
この記事は、 サロンでスタッフの指名予約をどう管理するか だけを扱います。トレーナーの指名まわりは トレーナー指名予約の受け方と指名料の決め方、帰り際に次の枠を押さえる話は サロンの次回予約を、その場で取る仕組みの作り方 に分けてあります。
わたしはShopify向けの予約アプリ「まるっと予約」を作っている開発者で、サロンを経営しているわけではありません。なので「指名が何%増えた」といった現場の効果は書けません。書けるのは、Shopifyというシステムの上で指名予約がどう表現されるか、標準機能でどこまで届いて、どこから予約アプリが要るのか、という切り分けのほうです。
サロンの指名予約の管理は、通常の予約と何が違いますか?
- 指名予約
お客様が担当スタッフを指定したうえで日時を選ぶ予約のこと。予約データに「誰が施術するか」が最初から入るため、枠の押さえ方も、料金の付け方も、売上の集計方法も、指名なしの予約とは別の設計になります。
違いは一点です。押さえる対象が、店の席ではなく 人のスケジュール になります。
指名なしの予約は「14時に1席空いている」で成立します。指名予約は「14時に、Aさんが空いている」まで揃わないと成立しません。スタイリストが3人いるサロンなら、14時という1つの時刻に対して、3本の別々のカレンダーが並んでいることになります。予約システムに登録するのは営業時間ではなく、スタッフ一人ひとりの稼働時間です。
指名なしの予約と、指名予約で変わること
指名なし枠は、裏側で誰かの枠を消費する
ここが設計でいちばん崩れやすいところです。
「おまかせ」「指名なし」という枠を用意しても、当日その時間に施術するのは結局スタッフの誰かです。つまり、指名なしの予約が1件入った時点で、そのスタッフの指名枠は1つ減っていなければなりません。ところが指名なしの枠を店全体の席数として別管理してしまうと、指名枠と指名なし枠が二重にカウントされ、同じスタッフの同じ時刻に2件入ります。
避け方は2つです。ひとつは、指名なしの予約が入った瞬間にシステム側で担当を自動割り当てし、その人の枠を閉じる方式。もうひとつは、指名なし枠をネット予約では受けず、店頭と電話だけの受け口にして、店側が手で枠を潰す方式です。前者は予約アプリの仕様次第で、後者はどんな構成でも成立します。アプリを選ぶときは、この挙動を最初に確認してください。
指名なし枠の扱いを決めないまま公開すると、ダブルブッキングは「たまに起きる事故」ではなく「構造的に起き続ける状態」になります。枠の総数が合っているかは、スタッフ1人の1日を紙に書いて数えるのがいちばん確実です。
サロンの指名予約を管理する枠は、どう作ればいい?
Shopifyでは、メニューは商品として登録します。施術は配送のない商品なので、商品の[配送]セクションで「配送が必要な商品」を外しておきます。外し忘れると、予約なのに配送先の入力を求められます。
出典:Shopifyヘルプセンター サービスまたはデジタル商品の販売
そのうえで、担当スタッフをどこに持たせるかが分かれ道になります。選択肢は3つです。
| 担当の持たせ方 | 向いている規模 | 指名料の扱い | スタッフ別売上 |
|---|---|---|---|
| 担当ごとに商品を分ける | 2〜3名まで | 価格を分ける | 商品別で取れる |
| バリエーションで選ばせる | 4名以上 | 差額で持つ | バリエーション別で取れる |
| 予約枠にスタッフを紐付け | シフトが週で変わる店 | 別建てにしにくい | アプリ側で見る |
- 1
担当ごとに商品を分ける
「カット(Aさん)」「カット(Bさん)」のように、商品そのものを人数分つくります。いちばん単純で、価格もプロフィールもスタッフごとに自由に書けます。ただしメニュー数×人数で商品が増えるので、カット・カラー・パーマ・トリートメントを4人で回すと16商品になります。2〜3名までの規模向きです。 - 2
1つのメニューにバリエーションとして担当を持たせる
「カット」という1商品に、担当スタッフをオプションとして持たせます。Shopifyはオプションの組み合わせごとに価格を変えられるので、指名の有無や担当ごとの差額をここで表現できます。商品一覧が散らからず、メニューを足すときも1か所で済みます。あとで触れるとおり、売上レポートの観点でもこの形がいちばん扱いやすいです。 - 3
予約枠そのものにスタッフを紐付ける
予約アプリ側でスタッフをリソースとして登録し、枠ごとに誰が対応するかを持たせます。シフトが週ごとに変わる現場に向いています。ただし料金は商品側で決まるため、指名料を別建てにしたい場合は上の2つと組み合わせることになります。
指名させるなら、選ぶ材料を同じ画面に置く
どの方式で組んでも、名前だけが並んだプルダウンでは指名は起きません。初めて来るお客様にとって「Aさん」と「Bさん」は区別のつかない文字列だからです。
Shopifyの商品説明はそのまま予約ページの説明文になるので、担当ごとに次の3つを入れておきます。顔写真、得意な施術(ショートカット、ハイトーンカラー、縮毛矯正など)、そして出勤している曜日や時間帯の傾向です。3つ目は、カレンダーを開く前に「この人は自分の通える時間にいるのか」を判断させる材料になります。
逆に、保有資格や経歴を長く並べるのは予約ページでは効きにくい部分です。スタッフ紹介ページに置いて、予約ページからはリンクで渡します。
施術時間の幅が大きいメニューを抱えている場合は、担当を登録する前にメニューの刻み方を決めておかないと指名の設定が崩れます。オフの有無やデザインで所要時間が振れるネイルの例は ネイルサロンの予約サイトの作り方 にまとめました。
指名料はどこに持たせればいいですか?
金額そのものは書きません。指名料の相場を示せる一次資料がないからです。ベンダーや代理店のブログに出てくる「相場」は営業資料であって統計ではないので、この記事では金額に触れないことにしています。
決められるのは どこに持たせるか のほうで、選択肢は3つです。
- 01
メニュー価格に内包する
指名料という項目を作らず、スタッフごとにメニュー価格そのものを変えます。お客様から見ると「Aさんのカットは◯円」という一本の価格になるので、いちばん分かりやすい形です。ランク制(スタイリスト/トップスタイリスト/ディレクター)を敷いているサロンはこれに近い形になります。 - 02
バリエーションの差額として持たせる
1つのメニューのなかで「指名あり/指名なし」をオプションにして、指名ありの側だけ価格を上げます。指名料がいくらなのかが明示されるので、追加料金であることをはっきり伝えたいときに向きます。 - 03
指名なし側を割り引く
基準価格を指名ありに置き、担当をこちらに任せてもらえる場合だけ安くします。値上げではなく割引として見えるため、既存のお客様に案内しやすいのが利点です。空いているスタッフへ誘導する効果も同時に出ます。
どれを選んでも、Shopifyの上では「バリエーションごとに価格を持つ」という同じ仕組みに落ちます。逆に、料金が変わらない選択項目(希望の仕上がり、アレルギーの有無など)はバリエーションにしないほうがいいので、その線引きは Shopify予約オプションの設定 に整理しました。
指名料を別建てにした場合
指名料を後から足すときは、回数券や前売りクーポンを先に買っているお客様の扱いを決めてから公開してください。購入済みの分に新しい指名料が乗るのか乗らないのかが曖昧だと、消化のたびに口頭で説明することになります。回数券そのものの作り方と有効期限の決め方は 整体院の回数券をオンライン販売する方法 に分けています。
指名が特定のスタッフに偏ったらどうしますか?
指名予約を開けると、まず起きるのが偏りです。人気のスタッフの枠だけが先に埋まり、他の枠が空いたまま残ります。店の売上から見れば機会損失で、指名が集まりすぎた側も消耗します。
ここで最初に指名料を上げたくなりますが、順番が逆です。価格は最後の手段で、先に触るのは 枠の出し方 のほうです。
偏りを散らすために予約システム側でできること
- 公開する枠数を絞る人気スタッフのネット公開枠を、実際に動ける時間より少なく設定します。残りは既存のお客様の次回予約用に手元へ残せます
- 受付開始日をずらすスタッフごとに「何日前から予約可能か」を変え、埋まりやすい側の受付開始を遅らせます
- 指名なし枠を用意する担当おまかせのメニューを1つ置きます。新規のお客様の入口としても機能します
- 初回メニューを指名なしにする初回カットや初回カウンセリングだけ指名なしの共通メニューにして、そこから担当を決める導線にします
- 開店直後
まず指名なしで受ける
担当を選ばせず、空いている枠から埋めます。この段階で指名を作っても、お客様には選びようがありません。 - 再来が出てきたら
担当を選べるようにする
「同じ人で予約したい」という声が出た時点で、担当選択を追加します。 - 偏りが見えたら
公開枠数と受付開始日で調整する
価格を動かす前に、枠の出し方で散らせないかを試します。 - それでも偏るなら
指名料を別建てにする
価格差で調整する段階です。既存のお客様への案内を先に用意してから公開します。
順番が大事です。いきなり指名料から入ると、指名がまだ定着していない段階で価格の話になってしまいます。
なお、公開枠数の調整は「予約を取りにくくする」ことと紙一重です。人気スタッフの公開枠を絞りすぎると、ネットで見たお客様が「空きがない店」と判断して離れます。絞った分は必ず、店頭や次回予約の導線で埋め戻してください。

スタッフの退職やシフト変更で、入っている指名予約はどうする?
指名予約をShopifyで受けると、予約は注文として残ります。つまり、担当を変える作業は「注文を書き換える作業」になります。ここは標準機能とアプリの境目がはっきり出るところなので、分けて書きます。
- 1
まず、公開されている枠を止める
退職やシフト変更が決まったら、いちばん先に、そのスタッフの今後の枠をネット予約から下ろします。新しい予約が入り続けている状態で振替を始めると、作業が終わりません。 - 2
すでに入っている予約を一覧にする
予約アプリの管理画面か、Shopifyの注文一覧から、その担当に紐づく未来の予約を抜き出します。担当をバリエーションで持たせていると、バリエーションで絞り込めるので早いです。 - 3
お客様に連絡して、振替先を決める
担当が変わるという連絡は、システムより先に人から伝えます。指名予約は「誰に」で選ばれているので、日時だけ同じで担当が入れ替わった通知が自動で飛ぶと、無断で変えられたように受け取られます。 - 4
注文を書き換える
担当が商品やバリエーションとして入っているなら、Shopifyの注文編集で商品を差し替えられます。注文の編集では商品の追加・削除や数量の調整ができ、金額が増えた場合は更新した請求書を送り、減った場合は返金します。 - 5
金額が動くなら、作り直したほうが早いこともある
指名料の差で金額が変わるケースでは、元の注文をキャンセルして返金し、下書き注文で作り直してチェックアウトリンクを送るほうが、経理上すっきりすることがあります。
出典:Shopifyヘルプセンター 注文の編集 / Shopifyヘルプセンター 注文管理
退職したスタッフのバリエーションは、削除せず非公開にする
これは見落としやすいところです。Shopifyの販売レポートには、次の注意書きがあります。
注文、お客様、商品、またはバリエーションを削除すると、そのデータはレポートから削除されます。
つまり、辞めたスタッフのバリエーションや商品を削除すると、その人が過去に生んだ売上も一緒にレポートから消えます。在籍時の指名売上を来期の計画に使いたいなら、消してはいけません。
Shopifyにはバリエーションを公開・非公開にする機能があるので、退職者は 削除ではなく非公開 にします。予約ページからは選べなくなり、過去の注文とレポートは残ります。
管理画面のアクセス権は別の話
予約画面に出す「指名できるスタッフ」と、Shopify管理画面に入れる「ユーザー」は、まったく別の概念です。退職時には後者も止める必要があります。
そしてユーザー数には、プランごとの上限があります。
| 料金プラン | 管理画面の最大ユーザー数 |
|---|---|
| Starter | 0人 |
| Basic | 0人 |
| Grow | 5人 |
| Advanced | 15人 |
| Shopify Plus | 無制限 |
出典:Shopifyヘルプセンター 各料金プランの最大ユーザー数
ここは誤解されやすいので、はっきり書いておきます。 Basicプランでスタッフ数が0人でも、指名予約そのものは出せます。 指名できるスタッフはバリエーションか予約アプリ側のリソースであって、Shopifyのユーザーアカウントではないからです。ユーザーが要るのは「スタッフ本人が管理画面に入ってシフトや予約を触る」運用をしたいときで、その場合はGrow以上か、予約アプリ側のログインで賄うことになります。
なお、POS専用スタッフはこの上限にカウントされませんが、追加するには Shopify POS Pro のサブスクリプションが有効なロケーションが少なくとも1つ必要です。
Shopify全体のスタッフ権限設計は Shopifyのスタッフ管理・権限設定 に別途まとめています。
スタッフごとの売上は、サロンの指名予約管理でどう集計する?
指名予約を入れる目的のひとつが、この集計です。結論から書くと、 対面のレジとネット予約で、見るレポートが別 になります。
対面(POS)の売上は、スタッフ別レポートがある
店頭のレジでShopify POSを使っている場合、小売販売レポートにスタッフ軸のレポートが用意されています。
ただし、使う前に確認しておくべき制限が3つあります。
POSのスタッフ別レポートを使う前に
- 対面販売をしている場合のみ使える小売販売レポートは、対面販売を行っている場合にのみ利用できます
- POSロケーションの販売しか入らないオンラインストアで完結したネット予約の注文は、このレポートには含まれません
- 計上されるのはレジ担当「スタッフ別のPOS販売合計」は、チェックアウト時に項目をクレジットされたスタッフ単位です。施術した人と、会計を通した人が別なら数字はずれます
3つ目が実務ではいちばん効きます。サロンでは受付が全員分の会計をまとめて通すことが多いので、何もしなければ売上は受付スタッフに全部乗ります。POSで項目ごとに担当をクレジットする運用を徹底するか、次に書くバリエーション別の集計に寄せるかの選択になります。
ネット予約の売上は、バリエーション別レポートで割る
オンラインで入った指名予約は、POSの小売販売レポートには入りません。こちらはShopifyの販売レポートにある「商品バリエーション別の販売」で見ます。
つまり、 担当スタッフをバリエーションとして持たせてあれば、標準レポートだけでスタッフ別の指名売上が割れる ということです。担当を予約アプリ側のリソースとしてだけ持っていると、Shopifyの注文からは誰が担当したか見えないので、集計はアプリ側の画面に頼ることになります。
| 見たいもの | 対面(POS) | ネット予約 |
|---|---|---|
| スタッフ別の売上 | 小売販売レポート | 商品バリエーション別の販売 |
| 集計の単位 | 会計を通したスタッフ | 選ばれたバリエーション |
| 施術担当とのズレ | 起きやすい | 起きにくい |
| 過去データの保持 | 注文を消すと消える | バリエーションを消すと消える |
指名率のような指標を自分で出す場合は、分母を何にするかを先に決めてください。「指名あり注文数 ÷ 全予約数」なのか「指名あり売上 ÷ 施術売上」なのかで、出てくる数字も改善の打ち手も変わります。どちらが正しいというものではないので、決めたら変えないことのほうが大事です。
Shopifyの標準機能はどこまでで、どこからアプリが要る?
ここまでの話を、標準機能とアプリの境目で並べ直します。
標準でできること・アプリが要ること
Shopifyのヘルプ自身も、サービスの予約を受けるにはApp Storeのアプリを入れる前提で書かれています。「お客様がサービスを予約するためのリンクを提供するには、Shopify App Storeからアプリをインストールします」という記述がそれにあたります。
出典:Shopifyヘルプセンター サービスまたはデジタル商品の販売
予約アプリを選ぶときに見るところ
指名予約という観点だと、確認したいのは次の4つです。スタッフをリソースとして登録できるか、スタッフごとに受付可能な枠数を設定できるか、指名なし枠を入れたときに担当の枠も閉じるか、そして管理画面とお客様向け画面が日本語かどうか。
わたしが作っている まるっと予約 は、App Storeのリスティング上、予約管理の機能として「スタッフ管理」「受付可能枠数」「除外日の設定」「複数予約」「予約のキャンセル」「複数ロケーション」などが挙げられており、Googleカレンダー・ICS・Shopify Flowとの連携に対応しています。料金は、累計10件までの無料プラン、月間30件までのStarterが月額$19.99、件数無制限のGrowthが月額$49.99、複数ロケーションと顧客カルテが付くProが月額$99.99です。有料プランには7日間の無料体験が付きます。
ただし、正直に書いておきます。公開したのが2026年3月16日で、 レビューはまだ0件、Built for Shopify のバッジも取得できていません 。同じカテゴリには、レビュー2,000件超で Built for Shopify を取っているアプリが複数あります。導入実績の多さで選びたいなら、そちらが妥当な選択です。比較は Shopify予約システム比較2026 にまとめました。
出典:まるっと予約 アプリページ(2026年9月19日閲覧)
画像出典:Shopify 公式サイト
予約サイト自体をこれから作るなら、先に サロンのShopify予約サイト、本当に必要? を読んでおくと、指名の設計に入る前の判断がはっきりします。サイト・EC・予約を1つのストアにまとめる構成は Shopifyで美容室のホームページ・EC・予約を一元化する方法 に書きました。
よくある質問
受けられます。ただし、指名なしの予約が入ったときに誰の枠が埋まるのかを、システムの側で決めておく必要があります。指名枠と指名なし枠を別々に数えてしまうと、同じスタッフの同じ時刻に2件入ります。アプリを選ぶ段階で「おまかせで入った予約が、担当の枠も消費するか」を確認してください。難しければ、指名なしはネット予約では受けず、店頭と電話だけの受け口にして、店側が手で枠を潰す形でも成立します。
一律の正解はありません。金額の相場を示せる一次資料がないため、この記事では金額ではなく「どこに持たせるか」だけを扱っています。選択肢はメニュー価格への内包、バリエーションの差額、指名なし側の割引の3通りで、Shopifyの上ではいずれもバリエーションごとの価格として表現されます。決めるときは、指名料そのものより先に「指名なしの枠をいくらにするか」を決めると、差額が自然に決まります。
先にそのスタッフの今後の枠をネット予約から下ろし、残っている予約を一覧にして、お客様へ人から連絡します。そのうえで注文を書き換えます。担当をバリエーションで持たせているなら、Shopifyの注文編集で商品を差し替えられ、金額が増えたら更新した請求書を送り、減ったら返金します。金額が動くなら、キャンセルして下書き注文で作り直すほうが経理上すっきりすることもあります。最後に、退職者のバリエーションは削除せず非公開にしてください。削除すると過去の売上もレポートから消えます。
条件付きでできます。ネット予約は、担当をバリエーションとして持たせてあれば「商品バリエーション別の販売」レポートで割れます。対面のレジは、Shopify POSを使っていれば小売販売レポートにスタッフ軸のレポートがあります。ただし小売販売レポートはPOSロケーションの販売しか含まず、計上されるのはチェックアウト時に項目をクレジットされたスタッフです。受付が全員分の会計をまとめて通しているサロンでは、施術担当と数字がずれます。
作れます。予約画面に出す「指名できるスタッフ」は商品バリエーションか予約アプリ側のリソースであって、Shopifyの管理画面ユーザーとは別物だからです。ユーザーアカウントが必要になるのは、スタッフ本人が管理画面にログインしてシフトや予約を操作する運用にしたいときで、その場合は最大5人のGrow以上が必要になります。POS専用スタッフはユーザー数の上限にカウントされませんが、追加にはPOS Proが有効なロケーションが要ります。
価格は最後にしてください。先に試すのは枠の出し方です。人気スタッフのネット公開枠を実働より少なくする、スタッフごとに受付開始日をずらす、担当おまかせのメニューを用意する、初回メニューだけ指名なしの共通枠にする。この4つで足りないときに、初めて指名料の別建てを検討します。順番を逆にすると、指名がまだ定着していない段階で価格の話になってしまいます。
まとめ
サロンの指名予約の管理は、「誰の時間を押さえるか」をシステムの上でどう表現するかという設計の問題です。押さえどころを並べ直します。
- 指名予約では、押さえる対象が席ではなくスタッフのカレンダーになる
- 指名なし枠も裏側では誰かの枠を消費する。ここを決めないとダブルブッキングが構造的に起きる
- 担当の持たせ方は、商品を分ける・バリエーション・アプリのリソースの3通り
- 指名料は内包・差額・指名なし割引の3通り。Shopify上ではどれもバリエーション価格に落ちる
- 偏りは、価格より先に公開枠数と受付開始日で散らす
- 退職者のバリエーションは削除せず非公開に。削除すると過去の売上がレポートから消える
- スタッフ別売上は、対面がPOSの小売販売レポート、ネット予約がバリエーション別の販売レポート
担当を選べる予約ページが実際どう見えるかは、作ってみるのがいちばん早いです。Shopifyは3日間の無料体験、まるっと予約は累計10件まで無料のプランがあるので、スタッフを2人だけ登録して並べてみるところから試せます。


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