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Pepinby SHIN
EC運営2026-04-032026-04-165分で読めます
Shopify商品写真EC運営

ECサイトの商品写真を自分で撮る方法 — スマホでもプロ級に仕上げるコツ

ECサイトの商品写真を自分で撮る方法 — スマホでもプロ級に仕上げるコツ

この記事のゴール: スマホ1台 + 身近な機材(三脚・白紙・レフ板)だけで、Shopifyにそのままアップできる2048×2048px の商品写真5カット(正面・斜め45度・俯瞰・使用シーン・ディテール)を、1商品あたり30分で撮れるようになります。

商品写真は、ECサイトの売上に直結する数少ない「コストゼロで改善できる要素」です。ライティングや背景の基本さえ押さえれば、一眼レフを買わなくてもスマホ1台で十分戦えます。

以下の手順を順に実行すれば、最終的に Shopify に最適化された写真が揃います。

なぜ商品写真にこだわる価値があるのか

94%
画像あり商品のクリック率
テキストのみと比較した場合の増加率
75%
購入判断に画像を重視
消費者の約4人に3人が画像で購入を決定
2048×2048px
Shopify推奨画像サイズ
1:1アスペクト比が基本

出典:ECサイトのCVRを上げる商品画像とは(マーケットダイブ)Shopify公式ヘルプ(Product media types)

広告費を使わずにCVRを伸ばせる施策として、商品写真の改善は最短距離です。

前提条件 — 揃える機材

  • スマートフォン(iPhone・Androidどちらでも可)
  • 三脚またはスマホスタンド(100均でもOK)
  • 白い背景紙または模造紙(A1〜B1サイズ推奨)
  • レフ板代わりの白い厚紙・スチレンボード
  • LEDライト(自然光が使えない場合)
  • 撮影ボックス(小物撮影が多い場合)
  • トレーシングペーパー(光を柔らかくする)

三脚は手ブレ防止に必須級のアイテムです。スマホ用のミニ三脚なら1,000〜2,000円、100均のスマホスタンドでも代用可能です。最初にここだけは投資する価値あり

手順 — 1商品30分で5カット仕上げる

Step 1: 撮影スペースを窓際にセットアップする

自然光がもっとも柔らかく入る場所を探します。直射日光は影が強くなるため、レースカーテン越しの光がベストです。撮影時間は午前10時〜午後2時のゴールデンタイムを狙いましょう。

  • テーブルを窓に対して直角に配置
  • 白い模造紙を壁からテーブルにかけて緩やかなカーブを作るように垂らす(継ぎ目のないクリーンな背景になる)
  • 光源(窓)の反対側に白い厚紙を立てる(レフ板)

スマホのフラッシュはOFFにしてください。内蔵フラッシュは光が硬く、不自然な影やテカりの原因になります。暗い場合は自然光の時間帯を待つか、LEDライトを導入したほうが確実です。

Step 2: スマホの撮影設定を整える

スマホの設定を見直すだけで、写真の品質が一段上がります。

  • HDR(ハイダイナミックレンジ)を ON
  • グリッド線を表示(iPhoneなら「設定 → カメラ → グリッド」)
  • フラッシュは OFF
  • タップしてピントと露出を商品に合わせる
  • セルフタイマー2秒で手ブレ防止
  • 最高解像度で撮影

三分割構図: グリッドの交差点に商品を置くと、バランスの良い構図になります。中央に置くより動きのある写真に仕上がります。

Step 3: 5カットのアングルで撮影する

ECサイトの商品ページには、1商品につき最低5枚 の写真を掲載するのが理想です。それぞれのアングルで使いどころが異なります。

カット番号アングル使いどころ
1正面もっとも基本。商品一覧ページのサムネイルになる最重要カット
2斜め45度立体感が出るため、パッケージや箱型の商品に最適
3真上(俯瞰)フラットレイとも呼ばれる。アクセサリー・食品・文房具など平面的な商品向け
4使用シーン実際に使っている様子。お客様が「自分が使っている姿」を想像しやすくなる
5ディテール素材・ロゴ・縫い目のクローズアップ。品質のこだわりを伝える

各カットは5〜10枚ずつ撮って、後で1枚を選ぶのが失敗しないコツです。

Step 4: ライティングを整える

写真のクオリティは8割がライティングで決まるといわれます。光が入る向きと強さをコントロールしましょう。

  • 自然光を最大限に活用する: 曇りの日は光が均一に回るので、実は晴天よりも撮りやすい
  • 光は「斜め前」から当てる: 商品の斜め前方45度から光を当てると、適度な陰影がついて立体感が出る
  • レフ板で影をコントロール: 暗くなりすぎた部分にレフ板で光を回す。白いコピー用紙やアルミホイルを厚紙に貼ったものでも機能する
  • トレーシングペーパーでディフューズ: 光源と被写体の間に挟むと影がやわらぎ、ディテールがきれいに出る

Step 5: 画像を編集・加工する

撮影した写真は、そのままアップせず、明るさや色味を整えるひと手間で見違えます。

おすすめの無料ツール:

  • Canva: ブラウザ・アプリ対応。背景除去や一括リサイズも可能
  • Snapseed: Google製のスマホ向け。直感操作で明るさ・コントラスト・シャープネスを調整
  • Remove.bg: AIで背景を自動除去。白背景への差し替えが一瞬

編集の4ステップ:

  1. 明るさを適正に上げる(暗い写真は「安っぽい」印象)
  2. ホワイトバランスを調整(室内照明の黄色味を抜く)
  3. シャープネスを10〜20%ほど上げる(やりすぎるとノイズが目立つので注意)
  4. 画像サイズを2048×2048pxにリサイズ

色味の加工はほどほどに。実物と大きく異なる色で掲載すると、「思ってたのと違う」とクレームや返品の原因になります。色調補正はあくまで「実物に近づける」方向で。

出典:2026年 無料画像編集ソフト10選(エックスサーバー)

Step 6: Shopifyにアップロードする

Shopifyの推奨スペックに合わせてアップロードします。

  • 推奨サイズ: 2048×2048px(正方形 1:1)
  • 最大サイズ: 5000×5000px(20メガピクセルまで)
  • ファイル上限: 20MB
  • 推奨形式: JPEG または WebP(写真)、PNG(ロゴ・イラスト)

アップロード前のチェックポイント:

  1. 画像を1:1のアスペクト比にトリミング(商品が中央に来るように)
  2. ファイル名を「navy-tote-bag-front.jpg」のように商品名入りに変更(SEO効果)
  3. altテキストを「ネイビー トートバッグ 正面」のように記述
  4. 1枚目(サムネイル)にもっとも魅力的な正面写真を配置
  5. 2枚目以降は「別アングル → 使用シーン → ディテール」の順に並べる

詳細な操作は Shopify公式ヘルプ(画像のアップロード) を参照してください。

Step 7: 公開後に結果を確認する

Shopifyの「ストア分析」で、画像を変更した商品ページのCVRと滞在時間を確認します。1〜2週間で差が出なければ、次のカット追加や使用シーン写真の強化を検討しましょう。

トラブルシューティング

撮影中によくある症状と対処法をまとめました。

  • 窓から遠すぎる位置で撮影している可能性大。テーブルを窓から1m以内に移動
  • スマホのカメラ画面で商品をタップし、露出を手動で+1〜+2段上げる
  • 午前10時〜午後2時の時間帯を狙う
  • 曇天の日はLEDライトの補助を検討
  • 室内照明(白熱灯・LED電球)の影響でホワイトバランスがズレている
  • 室内照明を消して自然光だけで撮影
  • 編集で「色温度」を下げる(青寄りに調整)
  • 光源と商品の距離が近すぎる。窓から少し離す
  • レフ板を影側に立てて光を回す
  • トレーシングペーパー越しに光を当ててディフューズ化
  • 平置きの場合はスチームアイロンで軽くシワを伸ばす
  • ハンガー撮影を併用し、着用時のシルエットを伝える
  • モデルやトルソー(マネキン)を使うとシワの目立ちにくい状態になる
  • 直射光を避け、ディフューズ光(トレーシングペーパー越し)で撮影
  • 黒背景を使うとゴールドやシルバーが映える
  • 着用写真やコインとの比較でサイズ感を伝える
  • 自然光を斜め後ろから当てる「逆光気味」ライティングにする
  • 湯気や艶感が出るタイミングを狙う(温かい料理は熱いうちに)
  • 木のカッティングボードやリネンクロスでスタイリング

次にやること — 撮影環境が整ったらCVR改善へ

撮影の基本が身につけば、あとは回数を重ねるほど精度が上がります。次のステップは以下です。

  • 売れ筋商品から順に写真を差し替える(効果検証しやすい)
  • 使用シーン写真を増やす(ブランドストーリーにつながる)
  • 動画コンテンツ(商品回転動画・使用動画)に挑戦する

商品ページ全体の最適化については、以下もあわせてご覧ください。

→ Shopifyの商品管理ガイド

→ ShopifyのSEO対策ガイド

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。