Advanced Auto-Tagging Techniques with Shopify Flow
「Shopify Flowでタグの自動付与ができるのは知っている。でも、基本的なワークフローしか作れていない」
そんな方に向けて、この記事では 自動タグ付けの応用テクニック をまとめました。VIP顧客の自動識別、リピーター管理、購入金額に応じたランク分けなど、実務ですぐに使えるレシピを紹介します。
わたし自身、ECの運営現場でFlowのワークフローを何十本も作ってきました。最初は「注文が入ったらタグを付ける」程度のシンプルなものでしたが、応用パターンを覚えてからは、手作業で1時間かかっていた顧客分類がゼロになりました。
タグの基本的な使い方は 顧客タグ活用術 や 注文タグ自動化ガイド で解説しています。この記事はその「次のステップ」として、応用的なテクニックにフォーカスしていきます。
応用テクニック1:購入回数でVIPタグを自動付与する
もっとも実用性が高いのが、購入回数に応じて顧客ランクのタグを自動で切り替えるワークフローです。
- 1
トリガーを設定する
「Order created(注文が作成された)」をトリガーに選択します。注文が入るたびにワークフローが起動します。
- 2
条件で購入回数を判定する
条件ブロックで「Customer > orders count」を使います。たとえば「3回以上」でリピータータグ、「10回以上」でVIPタグを付与する分岐を作ります。
- 3
アクションでタグを付与する
「Add customer tags」アクションで該当するタグを追加します。同時に「Remove customer tags」で古いランクのタグを外すのがポイントです。
ランクが上がったときに古いタグを削除しないと、「リピーター」と「VIP」が同時に付いた状態になります。Flowの条件分岐で「VIPタグを付けると同時にリピータータグを削除」というアクションをセットで設定しましょう。
応用テクニック2:累計購入金額でランク分けする
購入回数だけでなく、 累計購入金額 でセグメントを分ける方法もあります。高単価商品を1回だけ購入するお客様と、低単価商品を何度もリピートするお客様では、アプローチが変わるからです。
- 累計購入金額によるランク分け
顧客の「Total spent(合計支出額)」を条件にして、たとえば3万円未満を「ブロンズ」、3万円以上を「シルバー」、10万円以上を「ゴールド」のようにタグを自動付与する手法。Shopify Flowの条件ブロックで「Customer > total spent」を参照して実現します。
具体的な金額の閾値はストアのAOV(平均注文金額)に合わせて調整してください。目安として、AOVの3倍をシルバー、10倍をゴールドに設定するとバランスが取りやすいです。
応用テクニック3:休眠顧客を自動検知する
最終購入日から一定期間が経過したお客様に「休眠」タグを付けるワークフローも重要です。
Shopify Flowには「スケジュールトリガー」があり、毎日・毎週など定期的にワークフローを実行できます。ただし、スケジュールトリガーで顧客全件をループ処理するのはFlowの制限に引っかかる場合があります。大規模ストアでは「Get order data」で最終注文日を参照し、セグメント機能と組み合わせて運用するのがおすすめです。
実務でよく使う期間の目安をまとめました。
- 01
30日未経過 → アクティブ顧客
直近で購入があり、追加購入やクロスセルの提案が効果的な層です。
- 02
30〜90日 → 要フォロー
リマインドメールや限定クーポンの配信で再購入を促しましょう。
- 03
90日以上 → 休眠顧客
ウィンバックキャンペーン(復帰施策)の対象。割引率を上げた特別オファーが有効です。
応用テクニック4:商品タグと顧客タグを連動させる
特定カテゴリの商品を購入したお客様に、自動でカテゴリタグを付与するテクニックです。たとえばスキンケア商品を購入した方に「スキンケア購入者」タグを付ければ、新商品の案内をピンポイントで届けられます。
Flowの設定は「Order created」トリガーで、注文内の商品タグ(line item の product tag)を条件に分岐させます。 商品タグと顧客タグを橋渡しする ことで、購買データに基づいた精度の高いセグメントが自動で構築されていきます。
タグ設計で失敗しないためのチェックリスト
- タグ名は半角英数字・小文字で統一する(「VIP」「vip」の混在を防ぐ)
- タグの命名規則をドキュメント化してチームで共有する
- ランク系タグは「付与」と「削除」をセットでワークフローに組む
- 定期的にタグ一覧を棚卸しして不要なタグを整理する
- テスト注文で必ず動作確認してから本番運用を始める
よくある質問
はい、Flowで自動付与されたタグも手動で追加・削除できます。ただし、次にFlowが実行されたときに再度タグが付与される可能性があるため、手動で変更する場合はワークフロー側の条件も合わせて確認してください。
1つの顧客・注文・商品に対して最大250個のタグを付与できます。実務的には50個を超えることは稀ですが、不要なタグは定期的に整理しましょう。
Shopify Flowは Basicプラン以上 で利用できます。Starter プランでは利用できないため、自動化を活用したい場合はBasicプラン以上への移行を検討してください。
通常、Flowの実行は数秒から数十秒で完了します。ただし、ストアのトラフィックが集中する時間帯やShopify側の処理状況によっては、数分程度の遅延が生じるケースもあります。
まとめ
自動タグ付けの応用テクニックを4つ紹介しました。
購入回数・金額でのランク分け、休眠顧客の検知、商品カテゴリとの連動。これらを組み合わせることで、手作業なしに顧客セグメントが自動で構築されていきます。
タグ設計は最初が肝心です。命名規則を決め、小さなワークフローから始めて、徐々に応用パターンを増やしていくのがうまくいくコツです。
まだShopifyを始めていない方は、まず公式サイトで管理画面を確認してみてください。Flowのテンプレートも豊富に用意されているので、ゼロから作る必要はありません。


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