EC動画マーケティングの始め方 — 商品動画・SNSリール・YouTube活用術
「商品写真はこだわっているのに、なぜか売上が伸びない」
そんな悩みを抱えているなら、動画を取り入れてみる価値があります。テキストと写真だけでは伝えきれない「質感」や「使い心地」を、動画なら数秒で届けることができます。
わたしがECの運営に関わっていたとき、商品ページに15秒ほどの使用シーン動画を追加しただけで、ページの滞在時間が目に見えて伸びました。動画は特別な機材がなくてもスマートフォン1台で始められるので、「まだやっていない」という方にこそ試してほしい施策です。
この記事では、EC向けの動画マーケティングの始め方を、商品ページ・SNSリール・YouTubeの3つの軸で解説していきます。
本記事の情報は2026年4月時点のものです。各プラットフォームの仕様は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
なぜ今、ECに動画が必要なのか
Wyzowlの調査によると、動画マーケティングを導入している企業の 91% が「動画はマーケティングに不可欠なツール」と回答しています。ECにおいても、動画は購買体験を大きく変える存在になっています。
出典:Wyzowl「Video Marketing Statistics 2025」
動画が効果的な理由はシンプルです。 お客さまが「実際に手に取れない」というECの弱点を、動画が補ってくれる からです。サイズ感、素材の質感、使い方の流れ。写真では伝わりにくい情報が、動画なら直感的に伝わります。
EC動画の3つの活用シーン
ECで動画を活用する場面は、大きく3つに分けられます。
それぞれ目的が異なるので、自分のストアに合ったものから始めるのがおすすめです。いきなり全部やろうとせず、 まずは商品ページ動画から取り組む のが最も効率的です。
商品ページ動画の作り方
商品ページの動画は、ECの転換率(CVR)に直結する最も重要な動画です。難しく考える必要はありません。スマートフォンと自然光があれば十分です。
- 1
撮影環境を整える
白い背景紙と窓際の自然光を用意します。三脚やスマホスタンドがあるとブレを防げます。 - 2
撮影する動画の構成を決める
商品の全体像→ディテール→使用シーンの順で15〜30秒にまとめます。 - 3
スマートフォンで撮影する
横向き(16:9)で撮影。手ブレが気になる場合は、タイムラプスやスローモーションも効果的です。 - 4
簡単に編集する
CapCutやVLLOなど無料アプリでカット編集とテロップ追加。BGMはフリー素材を使います。 - 5
商品ページにアップロード
Shopifyなら商品メディアに動画ファイルを追加するだけ。YouTubeに上げて埋め込む方法もあります。
商品動画は「きれいに作ること」よりも 「お客さまの疑問を解消すること」 が大切です。サイズ比較、開封の様子、実際の使用感など、写真では伝わりにくい情報を優先しましょう。
SNSリール・ショート動画で集客する
InstagramリールやTikTokのショート動画は、新規のお客さまに見つけてもらうための強力なチャネルです。フォロワー数に関係なくアルゴリズムで拡散されるため、 始めたばかりのアカウントでもバズるチャンスがあります 。
伸びやすいリール動画のパターン
- 01
ビフォーアフター
使用前と使用後の変化を見せる動画は、視聴者の興味を引きやすいです。 - 02
開封・パッケージ紹介
梱包を開ける瞬間のワクワク感は、見ている人の購入意欲を高めます。 - 03
How to・使い方紹介
「こうやって使うんだ」という発見が、保存やシェアにつながります。 - 04
製造・裏側の公開
作り手のこだわりや製造工程を見せると、ブランドへの信頼感が増します。
リール動画では冒頭の1〜2秒が勝負です。最も印象的なシーンやテキストを冒頭に持ってきて、 スクロールの手を止めてもらう工夫 を忘れずに。
YouTube活用でブランドのファンを育てる
YouTubeは「検索される動画プラットフォーム」です。SNSのショート動画が「偶然の出会い」だとすれば、YouTubeは 「お客さまが自分から情報を求めてやってくる場所」 といえます。
ECストアがYouTubeで発信するなら、以下のようなコンテンツがおすすめです。
- 商品レビュー・詳細紹介(3〜5分)
- お客さまの声・導入事例インタビュー
- 業界の知識やノウハウを共有する解説動画
- 商品ができるまでのストーリー(ブランディング)
- よくある質問への回答まとめ
YouTubeの動画は概要欄にストアのリンクを設置できるので、 動画→ストアへの導線設計 を忘れないようにしましょう。
動画制作に使えるおすすめツール
CapCut(capcut.com):無料で高機能な動画編集アプリ。テンプレートが豊富でリール動画の制作に最適。 VLLO(vllo.io):直感的な操作で初心者にも使いやすい動画編集アプリ。 Canva(canva.com):動画テンプレートも充実。サムネイル制作にも便利。
DOVA-SYNDROME(dova-s.jp):商用利用可能な日本語フリーBGMサイト。 Artlist(artlist.io):高品質なBGMと効果音のサブスクリプション。
Shopifyでは、商品ページのメディアセクションに動画ファイル(MP4など)を直接アップロードできます。また、YouTube埋め込みでカスタムセクションに動画を配置することも可能です。
よくある質問
スマートフォン撮影+無料編集アプリなら 0円 で始められます。スマホスタンド(1,000〜3,000円)、照明ライト(2,000〜5,000円)を揃えるとクオリティが上がりますが、最初は自然光で十分です。
SNSリールは週2〜3本が理想ですが、無理のないペースで続けることが大切です。まずは週1本から始めて、慣れてきたら増やしていくのがおすすめです。
商品ページ動画は15〜30秒、SNSリールは15〜60秒、YouTube動画は3〜10分が目安です。どの動画も、 伝えたいことを簡潔にまとめる ことが最も重要です。
まとめ
EC動画マーケティングは、特別なスキルや高価な機材がなくても今日から始められます。
まずは 商品ページに1本の動画を追加する ことから始めてみてください。それだけでお客さまの反応は変わります。
動画を「作る」ことが目的ではなく、 お客さまに商品の魅力をもっと伝える ことが目的です。完璧な動画を目指すよりも、まずはスマートフォンで1本撮ってみること。その一歩が、ストアの売上を変えるきっかけになるはずです。


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