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Pepinby SHIN
Shopify2026-03-277分で読めます

Shopifyで顧客管理を始める方法 — サロン向けCRM活用ガイド

Shopifyで顧客管理を始める方法 — サロン向けCRM活用ガイド
顧客管理ダッシュボードのイメージ

「お客様の名前は覚えているけど、前回どんな施術をしたか思い出せない」「リピーターに特別なご案内を送りたいけど、誰が対象かわからない」

サロンや小規模店舗を運営していると、こんな場面に出くわすことがあるはずです。

紙の台帳やExcelでなんとか管理している方も多いですが、情報がバラバラだと活用しきれません。実は、Shopifyには 標準で顧客管理(CRM)機能 が備わっていて、追加料金なしで使い始められます。

この記事では、Shopifyの顧客管理機能を使って お客様の情報を一元管理し、リピーター育成やマーケティングに活かす方法 をサロン・スモールビジネス向けに解説します。

CRM(顧客関係管理)とは?

Customer Relationship Managementの略で、お客様の情報を一か所にまとめて管理し、長期的な関係づくりに活かす仕組みのこと。大企業だけのものと思われがちですが、個人サロンや小規模店舗こそ顧客一人ひとりとの関係が売上を左右するため、CRMの考え方が重要です。

なぜ顧客管理が売上を変えるのか

「顧客管理なんて、大きな会社がやることでしょ?」と思うかもしれません。でも、実はスモールビジネスほど顧客管理の効果が出やすいんです。

理由はシンプルで、お客様の数が限られているぶん、一人ひとりに合わせた対応がしやすいから。大手サロンにはできない「あなただけの特別感」を演出できるのが、小さなお店の最大の強みです。

5倍
新規獲得コストの差
リピーター維持と比較した場合の一般的な目安
65%
売上に占めるリピーター比率
多くの小売業における平均的な傾向
35%
リピート率向上の効果
適切なCRM施策による売上改善の目安

出典:Bain & Company - Prescription for Cutting Costs

マーケティングの世界では 「1:5の法則」 が知られています。新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの約5倍。つまり、今いるお客様との関係を深めるほうが、費用対効果がはるかに高いということです。

そして、顧客管理の第一歩は 「お客様のことを知り、記録し、活用する」 こと。Shopifyはその仕組みをすでに用意してくれています。

Shopifyの標準顧客管理機能でできること

Shopifyの管理画面にある 「顧客管理」 メニューを開くと、ストアで購入やアカウント登録をしたお客様の情報が一覧で表示されます(公式ヘルプ)。

ここで確認・管理できる情報を整理しておきましょう。

  • お客様の名前・メールアドレス・電話番号・住所
  • 注文履歴と合計購入金額
  • タグによるグループ分け
  • メモ欄への自由記入(施術内容、好み、アレルギー情報など)
  • セグメント機能による自動分類
  • メールマーケティングの同意状況
  • 最終注文日・来店頻度の把握

Shopifyの顧客管理はすべてのプランで利用可能です。無料体験中でも使えるので、まだ試していない方はまず管理画面の「顧客管理」を開いてみてください。

Shopify管理画面の顧客管理セクション

顧客データ分析のイメージ

顧客セグメント機能を使いこなす

Shopifyの顧客管理でとくに強力なのが セグメント機能 です。これは、条件を指定してお客様を自動でグループ分けしてくれる機能。手動で一人ずつ分類する必要がありません(セグメント公式ヘルプ)。

  1. 1

    管理画面で「顧客管理」を開く

    左サイドバーの「顧客管理」をクリックして、顧客一覧画面に移動します。

  2. 2

    「セグメントを作成」をクリック

    画面上部の「セグメント」タブから新しいセグメントを作成できます。

  3. 3

    フィルター条件を設定する

    「注文数が2回以上」「最終注文日が90日以内」「タグに"カラー"を含む」など、複数の条件を組み合わせてセグメントを定義します。

  4. 4

    セグメントを保存して活用する

    保存したセグメントは自動更新されるため、条件に合う顧客が増えれば自動的にリストに追加されます。メール配信やキャンペーンの対象リストとして活用しましょう。

サロンで使えるセグメント例

  1. 01

    VIP顧客セグメント

    条件:「注文回数5回以上」かつ「合計購入金額50,000円以上」。常連のお客様に特別なクーポンや先行案内を送るときに使います。

  2. 02

    休眠顧客セグメント

    条件:「最終注文日が90日以上前」。しばらく来店がないお客様に「お久しぶりです」のメッセージを送って再来を促すリストです。

  3. 03

    新規顧客フォローセグメント

    条件:「注文回数が1回」かつ「最終注文日が7〜30日前」。初回来店から少し経ったお客様に、2回目の来店を促すフォローメールを送るのに最適です。

  4. 04

    メニュー別セグメント

    条件:「タグに"カラー"を含む」や「タグに"ヘッドスパ"を含む」。施術メニューごとにお客様を分けて、関連キャンペーンをピンポイントで案内できます。

デスクでPC作業するサロンオーナー

タグ・メモ・注文履歴の実践的な活用法

セグメントと並んで日常的に使いたいのが タグメモ です。この2つを丁寧に運用するだけで、Shopifyの顧客管理は格段にパワフルになります。

タグの活用

タグはお客様に自由につけられるラベルのようなもの。セグメントのフィルター条件としても使えるので、運用ルールを決めておくことが大切です。

おすすめのタグ運用
  • 施術メニュー別:「カラー」「カット」「ヘッドスパ」「ネイル」
  • 来店頻度別:「月1回」「2か月に1回」「不定期」
  • 属性別:「アレルギーあり」「敏感肌」「VIP」
  • 流入元別:「Instagram経由」「紹介」「ホットペッパー経由」
避けたいタグ運用
  • 統一ルールがなく人によって表記がバラバラ
  • タグが100種類以上あって誰も管理できていない
  • 一度つけたタグを更新せず古い情報のまま放置
  • 個人の感想や評価をタグにしてしまう

メモの活用(サロンでの具体例)

顧客詳細画面の「メモ」欄には、注文情報だけでは記録できない定性的な情報を残せます。サロンであれば、次のような情報を書いておくと接客の質が大きく変わります。

  • 前回の施術内容と仕上がりの感想
  • アレルギーや肌トラブルの既往歴
  • 好みのスタイルや参考にしている雑誌・SNSアカウント
  • 会話で出た話題(旅行の予定、お子さんの年齢など)
  • 次回来店時に試したいと話していたメニュー

メモに記載する個人情報は、お客様の同意を得たうえで管理しましょう。とくにアレルギーや健康情報は取り扱いに注意が必要です。プライバシーポリシーに顧客情報の取り扱いについて明記しておくことをおすすめします。

注文履歴を接客に活かす

顧客詳細画面では、そのお客様の過去の注文がすべて時系列で確認できます。

施術前にお客様の注文履歴をさっと確認するだけで、「前回はカラーとカットでしたね。今日もカラーのリタッチでよろしいですか?」といった自然な会話ができます。こうした 「覚えていてくれている」体験 がリピートにつながります。

CRMアプリとの連携イメージ

CRMアプリ・Shopify Flowとの連携

Shopifyの標準機能だけでも十分な顧客管理ができますが、さらに一歩進めたい場合は Shopify Flow や外部CRMアプリとの連携が効果的です。

Shopify Flowとは?

Shopifyが提供する自動化ツールで、「もし〇〇が起きたら、△△を実行する」というルールを設定できます。プログラミング不要で、顧客管理の自動化に大きな力を発揮します(Flow公式ヘルプ)。

Shopify Flowで自動化できること

  1. 01

    購入回数に応じた自動タグ付け

    「3回目の注文が完了したら"リピーター"タグを自動で追加する」といったルールを設定できます。手動でタグを管理する手間がなくなります。

  2. 02

    高額注文時のVIPフラグ付与

    「1回の注文が20,000円以上のお客様に"VIP"タグを自動で付ける」。特別なお客様を自動で見つけて管理できます。

  3. 03

    休眠顧客への自動アラート

    「最終注文から60日経過した顧客がいたら、スタッフにSlack通知を送る」。フォローのタイミングを逃しません。

  4. 04

    新規顧客へのウェルカム対応

    「初回注文が完了したら"新規顧客"タグを追加し、フォローメールのトリガーにする」。初回のフォローを自動化できます。

Shopify Flowは Shopify Basicプラン以上 で利用可能です。無料プランでは使えないため、Flowを活用したい場合はプランを確認しておきましょう(料金プラン)。

外部CRMアプリとの連携

Shopifyの標準機能を超えた顧客管理を行いたい場合は、Shopifyアプリストアに専用のCRMアプリが用意されています(アプリストア「CRM」検索結果)。

たとえば、メール配信の自動化に特化した Shopify EmailKlaviyo を使えば、セグメントに応じたメールを自動で配信できます。サロンの場合、「前回のカラー施術から45日経過したお客様」に自動でリタッチの案内を送る、といった運用が可能になります。

サロンでの活用事例:顧客管理で変わる3つのこと

ここまでの機能を実際にサロンで活用すると、どんな変化が起きるのか。具体的な事例を3つ紹介します。

出典:上記の数値はサロン業界の一般的な傾向を示す参考値です。実際の改善率は店舗の状況により異なります。

事例1:メモ活用でリピート率が向上

個人サロンで「前回の施術内容」「好みのスタイル」「会話の内容」をShopifyのメモに記録し始めたところ、お客様から「覚えていてくれて嬉しい」という声が増えたというケースがあります。

ポイントは 施術直後にメモを書くこと 。時間が経つと細かいニュアンスを忘れてしまうので、お客様が帰られたらすぐに記録する習慣をつけると効果的です。

事例2:休眠顧客へのフォローで再来を促進

3か月以上来店がないお客様をセグメントで抽出し、「最近お元気ですか?季節の変わり目はヘアケアの見直し時です」といったメールを送る。これだけで、休眠していたお客様の一定数が再来するケースは珍しくありません。

大切なのは、営業感の強いメールにしないこと。 お客様を気にかけている という気持ちが伝わるメッセージにすることで、「また行ってみようかな」という気持ちを自然に引き出せます。

事例3:VIP顧客への特別対応で客単価アップ

購入回数や金額でVIPセグメントを作り、先行予約や限定メニューの案内を送る方法です。「あなただけの特別なご案内です」というメッセージは、お客様にとって大きな価値になります。

顧客管理の本質は、ツールの機能を使いこなすことではありません。「お客様のことを知り、覚えていて、その人に合った対応をする」 というシンプルなことを仕組み化するだけ。Shopifyはそのための手段です。

今日からできる顧客管理のファーストステップ

「全部やらなきゃ」と思うと手が止まってしまいます。まずは小さく始めましょう。

  1. 1

    Shopifyの顧客管理画面を開いてみる

    管理画面の左サイドバーから「顧客管理」を開き、今どんな情報が入っているか確認するだけでOKです。

  2. 2

    既存顧客にタグを3つだけつけてみる

    よく来てくれるお客様に「VIP」、最近来ていない方に「要フォロー」、新規の方に「新規」。まずはこの3つから始めてみましょう。

  3. 3

    次に来店されるお客様のメモを書いてみる

    1人でいいので、施術後にメモを残してみてください。次回の来店時に、そのメモを見て接客するだけで効果を実感できるはずです。

  4. 4

    セグメントを1つ作ってみる

    「注文回数が2回以上」のセグメントを作成して、リピーターがどれくらいいるか把握してみましょう。

よくある質問

はい、Shopifyの顧客管理機能はすべてのプランで利用可能です。ただし、Shopify Flowを使った自動化はBasicプラン以上が必要です。まずは標準機能で始めて、必要に応じてプランアップを検討すると良いでしょう。

顧客情報はCSVファイルで一括インポートできます(インポート手順)。名前・メールアドレス・電話番号などの基本情報はCSVで移行し、施術メモなどの定性情報は来店のたびに少しずつ追加していく方法がおすすめです。

顧客情報の収集・管理には、プライバシーポリシーの明示と同意取得が必要です。とくに健康情報やアレルギー情報は要配慮個人情報に該当する場合があるため、利用目的を明確にし、適切に管理しましょう。

Shopifyの予約アプリ(まるっと予約など)を利用すると、予約情報が注文として記録されるため、顧客管理画面に来店履歴が自動で蓄積されます。タグやメモと組み合わせることで、予約と顧客管理を一体化した運用が可能です。

まとめ

顧客管理と聞くと難しく感じるかもしれませんが、やることはとてもシンプルです。 お客様の情報を記録して、それを次の接客に活かす 。これだけで、お客様の満足度は上がり、「また来たい」と思ってもらえる確率がぐんと高まります。

Shopifyには、そのための機能がすでに揃っています。高額なCRMツールを別途契約する必要はありません。まずは今日、管理画面の「顧客管理」を開くところから始めてみてください。

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→ まるっと予約で予約管理と顧客管理を一体化する

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表。Shopifyアプリ「まるっと予シリーズ」開発者。Webエンジニアとして10年以上の経歴。
Shopifyアプリ開発・ストア構築 / webサービス開発 / メディア運営 / ストリーマーとしてマルチに活動。

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