Shopify Managed Marketsで越境ECを自動化する方法
越境ECに挑戦したいけれど、関税や税金の計算が複雑すぎて手が止まっている。そんな方は少なくないと思います。
じつは Shopify には、こうした越境ECの煩雑な部分をまるごと自動化してくれる仕組みがあります。それが Managed Markets です。
この記事では、Managed Markets の仕組みと通常の Shopify Markets との違い、そして越境ECを効率化するための具体的な活用法を解説します。
Managed Markets とは何か
- Managed Markets
Shopify が Global-e と連携して提供する越境EC支援サービスです。Global-e が Merchant of Record(販売者の代理) として機能し、国際販売に伴う税務・法務・決済をまとめて引き受けてくれます。月額費用はかかりません。
通常の Shopify Markets でも越境ECは可能ですが、Managed Markets を使うと、関税・税金の計算や現地法規制への対応を Global-e が代行してくれます。ストアオーナーが各国の税務登録をする必要がなくなるのは、大きなメリットです。
出典:Shopify International Pricing
Managed Markets と通常の Markets の違い
「通常の Shopify Markets だけで十分なのでは?」と思う方もいるかもしれません。両者の違いを整理しておきましょう。
出典:Shopify Help Center - Comparing International and Managed Markets features
2026年4月時点で、Managed Markets は 米国拠点のストアのみ が利用できます。日本拠点のストアはまだ対象外ですが、対応地域は順次拡大中です。日本拠点の方は、まず通常の Shopify Markets を活用しましょう。
Managed Markets の主な機能
Managed Markets が自動化してくれる領域を、もう少し具体的に見ていきます。
チェックアウト時に関税と輸入税を正確に算出し、顧客に表示します。万が一、実際の通関で金額が異なった場合でも、Managed Markets がその差額をカバーしてくれます。購入者に追加請求が発生しないため、顧客体験が大幅に向上します。
Global-e が販売者の代理として各国の税務当局に税金を納付します。ストアオーナーが販売先の国ごとに税務登録をする必要がなく、コンプライアンスの負担が激減します。
訪問者の国に応じて、その地域で普及している決済方法を自動的にチェックアウトに表示します。たとえばデンマークの顧客には Klarna、オランダの顧客には iDEAL が表示されます。
2026年3月から全ユーザーに提供が開始された機能です。関税・税金・手数料をすべて織り込んだ価格を自動で算出し、現地通貨で表示します。顧客は「見たままの価格」で購入でき、ストアオーナーの手取り額も安定します。
出典:Shopify Help Center - Managed Markets Overview
日本のストアが今できること
Managed Markets は現時点では米国拠点限定ですが、日本のストアでも通常の Shopify Markets を使えば十分に越境ECを始められます。
- 1
マーケットを追加する
管理画面の 設定 → マーケット から販売先の国・地域をグループ化してマーケットを作成します。「北米」「アジア」「ヨーロッパ」のように地域別に分けると管理しやすくなります。 - 2
通貨と言語を設定する
Shopifyペイメントを有効にして現地通貨での表示を設定し、Translate & Adapt で翻訳を追加します。 - 3
HSコードを登録する
商品ごとに HSコード と原産国を設定します。これにより、チェックアウト時の関税自動計算が有効になります。 - 4
関税の事前徴収を有効にする
マーケット設定から「関税と輸入税」の徴収をオンにします。購入者が配送時に追加請求を受けることがなくなり、クレームや返品のリスクが下がります。 - 5
配送を設定する
国際配送のゾーンと送料を設定します。EMS、DHL、FedEx など、販売先に合わせたキャリアを選びましょう。
導入前に確認しておきたいポイント
- Shopifyペイメントが有効になっているか(関税計算の必須条件)
- 商品にHSコードと原産国が設定されているか
- 対象マーケットの言語・通貨が適切に設定されているか
- 国際配送の送料が設定されているか
- 返品ポリシーが海外顧客向けに整備されているか
Managed Markets が日本に対応したときにスムーズに移行できるよう、今のうちから通常の Shopify Markets で越境ECの基盤を整えておくことをおすすめします。HSコードの登録や多言語対応は、どちらの仕組みでも共通して必要になる作業です。
まとめ
Shopify Managed Markets は、越境ECにおける関税・税金・法務対応を自動化し、ストアオーナーの負担を劇的に減らしてくれるサービスです。Global-e が Merchant of Record として法的責任を引き受けてくれるため、各国の複雑な規制を自分で調べる必要がありません。
現時点では米国拠点のストア限定ですが、対応地域は拡大を続けています。日本のストアオーナーの方は、まず通常の Shopify Markets で越境ECの土台を作り、Managed Markets が使えるようになったタイミングでスムーズに切り替えられるよう準備しておくのが賢い戦略です。
越境ECは、始める前が一番ハードルが高く感じるものです。でも、Shopify の仕組みを活用すれば、思っていたよりずっと手軽に始められます。まずは一歩、踏み出してみてください。
この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。


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