Cross-Selling Techniques to Increase Average Order Value
「アクセスは増えてきたのに、売上がなかなか伸びない」
ECサイトを運営していると、こんな悩みを抱える場面があります。集客コストが上がり続ける今、新しいお客様を呼ぶだけでは利益を伸ばしにくくなっています。そこで注目したいのが、 すでに購入を決めたお客様に「もう一品」を提案する クロスセルという手法です。
わたし自身、EC事業に携わっていたとき、クロスセルの導入前後で客単価が目に見えて変わった経験があります。特別な技術は必要なく、ちょっとした工夫で売上構造が変わるのがクロスセルの魅力です。
この記事では、ECサイトで クロスセルを成功させる具体的な手法 を、実装場所ごとに解説します。
クロスセルとは?アップセルとの違い
- クロスセル(Cross-Selling)
お客様が購入しようとしている商品に関連する別の商品を提案し、追加購入を促す手法です。たとえばスマホケースを買おうとしている人に保護フィルムをすすめるのがクロスセル。一方、同じ商品の上位モデルを提案するのがアップセルです。
出典:McKinsey & Company - How retailers can keep up with consumers、Marketing Metrics - Selling to Existing Customers
つまり、クロスセルは 「すでに財布を開いている人」にもう一品を提案する という、もっとも効率の良い売上アップ施策なのです。
クロスセルを仕掛ける3つのタイミング
クロスセルは「いつ提案するか」で成果が大きく変わります。効果の高い3つのタイミングを紹介します。
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タイミング1:商品ページ — 閲覧中の「ついで買い」を誘う
商品ページは、お客様の購買意欲がもっとも高まっている場所です。ここで 「この商品を買った人はこんな商品も買っています」 や 「一緒に使うとおすすめ」 といった関連商品を表示することで、自然な形でついで買いを促せます。
- 1
関連商品のルールを決める
同じカテゴリ、同じブランド、補完関係にある商品(本体+アクセサリなど)をグループ化します。 - 2
表示する商品数を絞る
選択肢が多すぎると迷いが生じます。3〜4点に絞るのがベストです。 - 3
「セットで○%OFF」の訴求を加える
単品で買うよりお得になる理由があると、追加購入のハードルが下がります。
Shopifyでは、商品ページの関連商品セクションをテーマエディタからカスタマイズできます。より高度なレコメンドが必要な場合は、Shopify Search & Discovery(無料)で関連商品のルールを細かく設定できます。
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タイミング2:カートページ — 決済直前の「あと一品」提案
カートページは 購入意思がほぼ固まった状態 です。ここでの提案は押し売りにならないよう、低価格の補完アイテムを控えめに見せるのがポイントです。
効果的なカートページクロスセルのパターンは次のとおりです。
パターン 例 効果 送料無料まであと○円 「あと800円で送料無料!」 追加購入の明確な動機づけ 低単価アクセサリ ケーブル、保護フィルムなど 意思決定のハードルが低い まとめ買い割引 「2点以上で10%OFF」 セット購入を後押し カートページでの提案は 1〜2点に絞る のが鉄則です。選択肢が多いとカート離脱の原因になります。また、高額商品の提案は避け、メイン商品の10〜30%程度の価格帯がおすすめです。
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タイミング3:購入後メール — リピート購入につなげる
購入直後のサンクスメールや、商品到着後のフォローアップメールでクロスセルを仕掛ける方法です。購入済みの商品と相性の良いアイテムを提案することで、次の注文につなげます。
- 購入商品に基づいたパーソナライズ提案にする
- 送信タイミングは商品到着後3〜7日が目安
- 「お買い上げありがとうございます」の感謝を先に伝える
- 提案商品は2〜3点に絞り、画像付きで見せる
- 期間限定クーポンを添えてアクション率を高める
ShopifyならShopify メールで購入後の自動メールフローを無料で構築できます。Shopify Flowと組み合わせれば、購入商品のカテゴリに応じて異なるメールを自動送信することも可能です。
クロスセルを成功させる3つのコツ
手法を知っていても、やり方を間違えると逆効果になることがあります。成功率を高めるためのポイントをまとめました。
クロスセルで最も大切なのは 「この組み合わせ、たしかに便利だな」 とお客様に思ってもらうことです。関連性のない商品をランダムに表示しても、信頼を損なうだけです。カメラを買った人にストラップやメモリーカードを提案するのは自然ですが、まったく関係のないキッチン用品を出すのはNGです。
Shopifyの管理画面では、商品ごとに手動で関連商品を設定できます。手間はかかりますが、 手動で選んだ関連商品のクリック率は、自動レコメンドの1.5〜2倍 になるケースもあります。
良い提案も、タイミングと量を間違えると逆効果です。商品ページでは3〜4点、カートページでは1〜2点が目安。ポップアップでの提案は購入フローを邪魔しないよう、表示タイミングに注意しましょう。
クロスセルは一度設定して終わりではありません。どの組み合わせがよく売れているか、カート追加率はどのくらいかを定期的に確認し、提案内容をアップデートしていくことが大切です。Shopifyの分析画面やGoogle Analytics 4で、クロスセル経由の売上を計測しましょう。
Shopifyでクロスセルを実装する方法
Shopifyでクロスセルを始めるなら、まずは無料でできる方法から試してみましょう。
- 1
Shopify Search & Discoveryで関連商品を設定
管理画面からアプリをインストールし、商品ごとに「おすすめの関連商品」を手動で登録します。無料で使えます。 - 2
テーマエディタで関連商品セクションを有効化
商品ページテンプレートを開き、「関連商品」セクションを追加・表示します。 - 3
カートページにクロスセル枠を追加
テーマによっては標準機能で対応可能。対応していない場合はReConvertやCandy Rackなどのアプリを活用します。 - 4
購入後メールフローを構築
Shopify メール+Shopify Flowで、購入カテゴリに応じた自動メールを設定します。
Shopifyは3日間の無料体験ができ、最初の3ヶ月は月額150円で利用できます。クロスセルの仕組みを含め、EC運営に必要な機能がひと通り揃っています。
まとめ
クロスセルは、 新しいお客様を増やさなくても売上を伸ばせる という点で、EC運営者にとって非常に心強い施策です。
- 商品ページに関連商品セクションを設置する
- カートページで低単価アクセサリを1〜2点提案する
- 購入後メールで相性の良い商品を自動提案する
- 提案商品の関連性を定期的に見直す
- クロスセル経由の売上データを月次で確認する
大切なのは「売り込み」ではなく「お客様にとって便利な提案」であること。 「この組み合わせ、たしかにいいな」 と思ってもらえるクロスセルを目指しましょう。


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