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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-048分で読めます

How to Set Up Upsell and Cross-Sell on Shopify

How to Set Up Upsell and Cross-Sell on Shopify
オンラインショッピングとアップセルのイメージ

「もう少し客単価を上げたいけど、値上げはしたくない」。ECストアを運営していると、一度はぶつかる悩みだと思います。

そんなときに効くのが アップセルクロスセル です。すでに購入しようとしているお客様に「ちょっといい提案」をするだけで、1回あたりの注文金額が自然に上がります。押し売りではなく、あくまで「お客様にとって嬉しい提案」をする。これがポイントです。

わたし自身、EC運営に携わっていたとき、アップセル施策を入れる前と後で AOV(平均注文額)が20%近く変わった 経験があります。しかも導入にかかった時間は半日もかからなかった。やらない理由がないな、と実感した施策でした。

この記事では、Shopifyストアでアップセル・クロスセルを設定する方法を、標準機能からアプリ活用まで一通り解説します。

アップセルとクロスセルの違い

まず用語を整理しておきます。似ているようで、提案のしかたがまったく異なります。

アップセル

お客様が検討中の商品より 上位の商品 を提案する手法です。たとえば「Sサイズを見ているお客様にLサイズをすすめる」「通常版を検討中のお客様にプレミアム版を提案する」といったイメージです。

クロスセル

お客様が購入しようとしている商品に 関連する別の商品 を追加提案する手法です。「スマホケースを買ったお客様にフィルムもすすめる」「コーヒー豆と一緒にドリッパーを提案する」など、組み合わせの提案です。

アップセルクロスセル
目的より高い商品への乗り換え関連商品の追加購入
提案例通常版 → プレミアム版本体 → アクセサリー
客単価への影響単価そのものが上がる点数が増えて合計が上がる
お客様の心理「どうせ買うならいいものを」「ついでにこれも欲しい」

どちらが効くかは商品ジャンルによります。バリエーションが豊富な商品(アパレル、ガジェットなど)はアップセル向き。消耗品や付属品がある商品(コスメ、キッチン用品など)はクロスセル向きです。

なぜ客単価アップが重要なのか

「新規集客を増やすより、1人あたりの購入額を上げるほうが利益へのインパクトが大きい」。これはEC運営の基本ですが、数字で見ると説得力が増します。

既存顧客の5倍
新規顧客の獲得コスト
年間売上+10%
AOVが10%上がった場合
平均10〜30%
アップセル成功率

出典:Harvard Business Review — The Value of Keeping the Right Customers

新規顧客を1人獲得するコストは、既存顧客に追加購入してもらうコストの約5倍かかると言われています。つまり、今すでにストアに来てくれているお客様の注文額を少し上げるほうが、 費用対効果がはるかに高い わけです。

アップセル・クロスセルが効く5つのタイミング

提案する「場所」と「タイミング」で効果が大きく変わります。Shopifyストアで活用できる主なタッチポイントを整理しました。

  1. 1

    商品ページ

    商品を閲覧しているタイミングで、上位モデルや関連商品を表示します。「この商品を見ている人はこちらも見ています」のセクションが典型例。購入前の検討段階なので、比較情報があると効果的です。

  2. 2

    カートページ / カートドロワー

    商品をカートに入れた直後に、追加商品をおすすめします。「あと1,000円で送料無料」「一緒に買うと10%オフ」など、追加購入のインセンティブとの組み合わせが強力です。

  3. 3

    チェックアウトページ

    購入手続き中のオファーです。Shopify Plus限定でチェックアウトのカスタマイズが可能。購入意欲が最も高い瞬間なので、コンバージョン率も高くなりやすいです。

  4. 4

    購入完了ページ(サンクスページ)

    注文確定直後の「ありがとう」ページでの提案。購入のハードルをすでに超えているため、追加オファーへの抵抗感が低いのが特徴です。ワンクリックで追加注文に加えられるアプリもあります。

  5. 5

    購入後メール

    注文確認メールやフォローアップメールに関連商品を含めます。Shopifyメールや外部MAツールで実装できます。購入から数日後に送ると、リピート購入にもつながります。

チェックアウトページのカスタマイズは Shopify Plus プラン(月額2,300ドル〜)でのみ利用可能です。通常プランの場合は、商品ページ・カートページ・サンクスページでの施策に集中しましょう。

Shopify標準機能でできること

まずはアプリを入れる前に、Shopifyの標準機能でできる範囲を押さえておきましょう。

関連商品セクション

Shopifyのほとんどのテーマには 「関連商品(おすすめ商品)」セクション が標準で組み込まれています。商品ページの下部に、関連性の高い商品が自動的に表示される仕組みです。

  1. 1

    テーマエディタを開く

    Shopify管理画面 → 「オンラインストア」→「テーマ」→「カスタマイズ」をクリックします。

  2. 2

    商品ページテンプレートに移動

    テーマエディタ上部のドロップダウンから「商品」→「デフォルトの商品」を選択します。

  3. 3

    おすすめ商品セクションを確認・追加

    左サイドバーに「おすすめ商品」セクションが表示されていれば有効化済みです。なければ「セクションを追加」から追加できます。

出典:Shopify公式ヘルプ — おすすめ商品セクションの追加

Search & Discoveryアプリ(無料)

Shopifyが提供する公式無料アプリ Search & Discovery を使えば、関連商品の表示を手動でカスタマイズできます。

  • 商品ごとに「おすすめ商品」を手動で最大10件まで指定
  • おすすめ商品の表示順をドラッグ&ドロップで変更
  • 複数商品を一括で編集
  • フィルターやサイト内検索のカスタマイズも可能

自動のレコメンドだと意図しない商品が出ることがありますが、Search & Discoveryなら 手動で関連商品をコントロールできる のが大きな利点です。しかも無料。まだ入れていないなら、まず最初に導入すべきアプリです。

Shopify管理画面のイメージ

アップセル・クロスセルにおすすめのアプリ

標準機能だけでは物足りない場合、専用アプリを導入しましょう。2026年4月時点で評価の高いアプリをまとめました。

ショッピングアプリのイメージ

無料〜低コストで始められるアプリ

アプリ名評価料金主な特徴
Selleasy4.9(2,200件超)無料〜商品ページ・カート・チェックアウト・購入後の4カ所に対応。月50件まで無料
Essential Upsell & Cross Sell5.0(2,000件超)無料プランあり「よく一緒に購入される商品」表示。購入後アップセルにも対応
Kaching Bundles & Upsells5.0(3,800件超)無料〜バンドル販売・数量割引・アップセルが一体。評価数がトップクラス

日本語対応・日本製アプリ

アプリ名評価料金主な特徴
Mikawaya Upsell4.2無料プランあり日本製。カート追加時のアップセルポップアップ。サブスク商品へのアップセルにも対応

高機能・大規模ストア向け

アプリ名評価料金主な特徴
ReConvert4.9(5,000件超)月額4.99ドル〜購入後(サンクスページ)のアップセルに特化。ワンクリック追加購入
Upcart4.6(700件超)無料プランありカートドロワー型。報酬バーで「あと○○円で送料無料」と表示

「どれを入れればいいかわからない」という方は、まず Selleasy から試してみてください。月50件まで無料で使えて、商品ページ・カート・購入後の3カ所をカバーできます。評価も4.9と非常に高く、小〜中規模ストアなら十分な機能です。

出典:Shopify App Store — Upsell and cross-sell

アプリを使った設定手順(Selleasyの例)

具体的な設定イメージをつかむために、人気アプリ Selleasy を例に導入の流れを紹介します。

  1. 1

    アプリをインストール

    Shopify App Storeから「Selleasy」を検索し、「インストール」をクリック。ストアへのアクセス権限を確認して承認します。

  2. 2

    ウィジェットの種類を選ぶ

    ダッシュボードから作成するウィジェットを選びます。「Frequently Bought Together(よく一緒に購入される商品)」「Cart Upsell(カート内アップセル)」「Post Purchase Upsell(購入後アップセル)」など複数のタイプがあります。

  3. 3

    対象商品とおすすめ商品を設定

    トリガーとなる商品(例:コーヒー豆)と、おすすめする商品(例:ドリッパー、フィルター)を設定します。手動選択のほか、AIによる自動レコメンドも利用できます。

  4. 4

    デザインとテキストをカスタマイズ

    ウィジェットの色・フォント・表示テキストをストアのデザインに合わせて調整します。日本語ストアなら「一緒に買うとお得です」「こちらもおすすめ」など、自然な日本語に変更しましょう。

  5. 5

    有効化してテスト

    設定が完了したらウィジェットを有効化。実際にストアのフロントエンドで表示を確認し、カートへの追加やチェックアウトまでの動作をテストします。

アプリをインストールすると、テーマにコードが追加されることがあります。アプリをアンインストールしてもコードが残る場合があるため、テーマのバックアップを取ってから導入するのがおすすめです。

客単価を上げる7つの実践テクニック

アプリを入れるだけでは成果は出ません。「どんなオファーを、どう見せるか」がすべてです。

売上成長とデータ分析のイメージ
  1. 01

    おすすめは3〜4点に絞る

    選択肢が多すぎると「決定疲れ」で離脱します。おすすめ商品は最大4点まで。迷わせない設計が大事です。

  2. 02

    価格差は元商品の25%以内に

    アップセルで提案する商品は、元の商品の価格の25%増し以内が目安。それ以上だと「高い」と感じてオファーがスルーされます。

  3. 03

    「セットで○%オフ」を活用する

    クロスセルでは、セット購入時の割引があると追加購入率が格段に上がります。Shopifyのディスカウント機能やバンドルアプリと組み合わせましょう。

  4. 04

    送料無料ラインを設定する

    「あと1,200円で送料無料」という表示は、追加購入の強力な動機になります。AOVより少し高めの金額を送料無料ラインに設定するのがコツです。

  5. 05

    購入後アップセルを見逃さない

    サンクスページでのオファーは、決済情報の再入力が不要(ワンクリック追加)なので、コンバージョン率が高い傾向にあります。ReConvertなどの専用アプリが有効です。

  6. 06

    「よく一緒に購入される商品」を活用する

    Amazonでおなじみの「Frequently Bought Together」は、ECユーザーにとって馴染みのあるUIです。社会的証明(他の人も買っている)の効果も期待できます。

  7. 07

    ABテストで改善を続ける

    おすすめする商品、表示テキスト、オファーの位置。これらを変えてABテストを繰り返すことで、少しずつ成果が上がっていきます。1回の設定で満足しないことが大切です。

やってはいけないNG施策

効果を出そうとするあまり、逆効果になるケースもあります。

メリット
購入体験に自然に溶け込むオファー
お客様にメリットが明確な提案
控えめなデザインで目に入る程度の表示
デメリット
ポップアップが何度も出てきて購入を邪魔する
関連性の薄い商品を無理やりおすすめする
値引き前提のオファーを乱発してブランド価値を下げる

とくに気をつけたいのが ポップアップの出しすぎ です。商品ページで1回、カートで1回、さらにチェックアウトでも出る、となると「しつこい」と感じてカゴ落ちの原因になります。各タッチポイントで 1回ずつ、さりげなく が鉄則です。

効果測定で見るべき指標

施策を入れたら、必ず数字で振り返りましょう。見るべき指標は3つです。

施策前後で比較

AOV(平均注文額)

1注文あたりの商品数

カート内点数

アップセル表示→購入の割合

コンバージョン率

AOVが上がっていても コンバージョン率が下がっている 場合は要注意です。アップセルのオファーが購入の妨げになっている可能性があります。両方の指標をセットで見るようにしましょう。

Shopifyの管理画面「アナリティクス」でAOVは確認できますが、より詳細な分析にはGoogle Analytics 4(GA4)の連携がおすすめです。

→ GA4の設定方法はこちらの記事で解説しています

よくある質問

はい、多くのアプリに無料プランがあります。たとえばSelleasyは月50件の注文まで無料、Essential Upsell & Cross Sellにも無料プランがあります。まずは無料プランで試してみて、効果が出てから有料プランに切り替えるのがおすすめです。

技術的には可能ですが、同じ場所にウィジェットが重複するとページ表示が崩れたり、読み込み速度に影響が出ることがあります。同じ目的のアプリは1つに絞り、役割の異なるアプリを組み合わせるのが正解です。

標準機能だけでも「おすすめ商品の手動設定」は可能です。ただし、カートドロワーでのアップセルや購入後オファーは専用アプリでなければ実装できません。小規模ストアならSearch & Discoveryだけでも十分スタートできます。

はい、通常プランでも商品ページ・カートページ・サンクスページでのアップセルは可能です。Shopify Plusが必要なのは「チェックアウトページのカスタマイズ」のみ。ほとんどのストアでは通常プランのアプリで十分な成果が出ます。

業界や商品にもよりますが、一般的にアップセルオファーの成功率は10〜30%と言われています。とくに購入後(サンクスページ)のワンクリックアップセルは、決済ハードルがないため比較的高い成功率が期待できます。

まとめ

  • アップセルは「上位商品」、クロスセルは「関連商品」の提案
  • まずはSearch & Discovery(無料)で関連商品を手動設定
  • アプリ導入ならSelleasyが高評価かつ無料スタート可能
  • おすすめ商品は3〜4点に絞り、価格差は25%以内が目安
  • 各タッチポイントで1回ずつ、さりげないオファーが鉄則
  • AOVとコンバージョン率をセットで効果測定する

アップセル・クロスセルは、設定のハードルが低いわりに売上への直接的なインパクトが大きい施策です。まだ導入していないなら、今日からでも始められます。

まずはSearch & Discoveryをインストールして、自分のストアの主力商品に「手動おすすめ」を設定してみてください。それだけでも、客単価に変化が出るはずです。

→ Shopifyをまだ始めていない方は、無料体験から

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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