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Pepin
Column2026-04-212026-09-27約5分で読めます
ソロプレナーShopifyアプリ開発まるっとシリーズ

Solo Development Failures — Shutting Down Two Shopify Apps and a Media Site

書いた人

Solo Development Failures — Shutting Down Two Shopify Apps and a Media Site

個人開発で伸びなかった3つを、2026年の夏にやめました。Shopifyアプリの「まるっと法務作成」と「まるっとフォルダ管理」、それから庭を起点に自然と暮らしを届けるメディア「NIWA」です。アプリ2本は需要が小さく、7月に提供を終えました。NIWA は7月に始めて、8月に畳みました。この3つの失敗から手元に残ったのは、 作る前に需要を確かめる 、 本数を絞って深くする 、 やめる判断を早くする 、の3つです。

わたしは2026年1月に屋号 Pepin で開業し、2月末に会社を辞めて、3月から専業で Shopify アプリをつくっています。ここに書くのは、専業になって7か月目、2026年9月の時点のことです。インストール数や売上の話は出しません。何をつくって、なぜやめて、何が残ったのか、それだけを書いておきます。

6本
つくったShopifyアプリ
まるっとシリーズ
4本
いまも提供しているアプリ
予約・検索・請求書・売上ランキング
3つ
伸びずにやめたもの
アプリ2本とメディア1つ

出典:Pepinによるアプリ(Shopify App Store、提供中の4本)

個人開発の失敗は、どんな3つだったのか?

短く言うと、Shopifyアプリが2本と、メディアが1つです。並べるとこうなります。

名前どんなものか公開と終了やめた理由
まるっと法務作成特商法の表記やプライバシーポリシーなど、法務系のページを簡単に作れて、構造化データにも対応した Shopify アプリ2026年4月15日に公開、7月に提供終了需要が小さかった
まるっとフォルダ管理Shopify の「ファイル」をフォルダに分けて整理できる Shopify アプリ2026年4月22日に公開、7月に提供終了需要が小さかった
NIWA庭を起点に、自然と暮らし、空間づくりを届けるメディア2026年7月に開始、8月に終了本業との距離が遠かった、更新を続けられなかった、読者が集まらなかった、焦点を絞りたかった

時間の順に並べると、春に出したアプリを夏に閉じて、同じ夏に始めたメディアもすぐに閉じた、という流れです。

  1. 2026年4月15日

    まるっと法務作成を公開

    審査を通って、Shopify App Store に並びました。

  2. 2026年4月22日

    まるっとフォルダ管理を公開

    その1週間あとに、もう1本が並びました。

  3. 2026年7月

    アプリ2本の提供終了と、NIWA の立ち上げ

    法務作成とフォルダ管理の提供を終えました。同じ月に、メディアの NIWA を始めています。

  4. 2026年8月

    NIWA をやめる

    始めた翌月に、やめると決めました。いまはサイトも閉じています。

Shopifyアプリ2本は、なぜ伸びなかったのか?

理由はひとつで、需要が小さかったからです。

2本とも、審査を通って App Store に並ぶところまではたどり着きました。審査のやりとりは Shopifyアプリの審査の記録 に書いています。ただ、並んだあとに、使ってもらえる数が伸びませんでした。ほしいと思ってくれる店が少なかった、ということです。

まるっと法務作成はどんなアプリだった?

特定商取引法に基づく表記やプライバシーポリシーといった、ストアに置く法務系のページを簡単に作れるアプリでした。検索エンジンがページの中身を読み取るための構造化データにも対応させていました。

ストアポリシー

Shopify のストアに置く規約まわりのページのことです。Shopify のヘルプには、返品ポリシー、プライバシーポリシー、利用規約、配送ポリシー、特定商取引法に基づく表記、定期購入ポリシーの6つが並んでいます。

出典:Shopify ヘルプセンター「ストアポリシーを追加する」

法務作成は、誰かの困りごとを聞いてつくったものではありませんでした。会社員だったころ、副業で Shopify のストアを触っていて、運営者から聞いていた困りごとは3つあります。予約の受け付け、ファイルのフォルダ整理、日本語での検索です。法務のページは、その中に入っていませんでした。

まるっとフォルダ管理はどんなアプリだった?

Shopify の管理画面には、画像や動画、PDF などをまとめて置いておく「ファイル」という場所があります。まるっとフォルダ管理は、そこに入っているファイルをフォルダに分けて整理できるようにするアプリでした。

出典:Shopify ヘルプセンター「ファイルのアップロードと管理」

こちらは、さっきの3つの困りごとのひとつ、ファイルのフォルダ整理がもとになっています。声を聞いてからつくったアプリです。それでも、需要は小さいままでした。

同じころに聞いた予約と日本語検索の困りごとは、いまも提供している まるっと予約 と まるっと検索 につながっています。同じように声を聞いてつくっても、残ったものと、残らなかったものがあります。

いま振り返ると、困りごとを聞いたことと、同じ困りごとを抱えた店がどれくらいあるかを確かめたことは、別のことでした。

メディアの NIWA を、始めた翌月に畳んだのはなぜ?

スマートフォンで記事を読むイメージ

NIWA は、庭を起点に、自然と暮らし、空間づくりを届けるメディアでした。2026年7月に始めて、8月にやめています。アプリではなくメディアなので、この3つの中ではひとつだけ毛色が違います。

やめた理由は4つです。

  1. 01

    本業との距離が遠かった

    わたしの本業は、Shopify のアプリをつくって届けることです。庭や暮らしの話は、そこから遠いところにありました。

  2. 02

    更新を続けられなかった

    始めてはみたものの、更新を続けられませんでした。

  3. 03

    読者が集まらなかった

    読んでくれる人が集まりませんでした。

  4. 04

    焦点を絞りたかった

    アプリとメディアを両方抱えるより、手元のものを減らして、残したものに集中したいと考えました。

4つ目の理由は、このあと書く学びの2つ目、本数を絞って深くする、とそのまま重なっています。

個人開発の失敗から、何が残ったのか?

いくつかの選択肢から残すものを選ぶイメージ

残ったのは3つです。言葉にすると、どれも当たり前に見えます。その当たり前を、転んでから覚えました。

1. 作る前に需要を確かめる

法務作成は、困りごとを聞かずにつくりました。フォルダ管理は、困りごとを聞いてからつくりました。入り口は違うのに、どちらも需要が小さいという同じところに着きました。

作る前に確かめたかったのは、「困っている人がいるか」だけではなく、「その困りごとを抱えた店がどれくらいあるか」でした。次に個人開発で何かをつくるときは、手を動かす前にそこを確かめます。

2. 本数を絞って深くする

6本あったアプリは、いま4本です。NIWA を畳んだのも、焦点を絞るためでした。本数が減ったぶん、1本ずつに使える時間は増えます。

いま提供している Shopify アプリは、次の4本です。増やすより、この4本を磨いていくほうに時間を使います。

まるっと予約来店やイベントの時間予約を、Shopify のストアで受け付けるアプリです
まるっと検索ひらがなや品番の途中入力でも商品が見つかる、日本語のストア内検索です
まるっと請求書領収書・請求書・納品書・見積書を発行して管理するアプリです
まるっと売上ランキング売れ筋のランキングを、ストアに自動で表示するアプリです

まるっと予約を公開した最初の月のことは、まるっと予約の公開初月の学び に書いています。

3. やめる判断を早くする

NIWA は、始めた翌月にやめました。アプリ2本も、4月に公開して7月に提供を終えています。

続けるかどうかを決めずに置いておくと、そのあいだも時間と気持ちは少しずつそちらに取られます。やめると決めれば、その分を残したものに回せます。だから、やめると決めるのは早いほうがいい、というのが3つ目です。

3つの失敗から残った学びを、もう一度並べておきます。

  • 作る前に需要を確かめる
  • 本数を絞って深くする
  • やめる判断を早くする

わたしがよく口にする言葉に、「今日より明日がさらに良くなればいい」があります。伸びなかった3つのことは、この記事に書き残して、次に進みます。

よくある質問

いいえ。どちらも2026年7月に提供を終えました。いま提供している Shopify アプリは、まるっと予約、まるっと検索、まるっと請求書、まるっと売上ランキングの4本です。

需要が小さかったことです。法務作成は2026年4月15日、フォルダ管理は4月22日に公開しましたが、使ってもらえる数が伸びませんでした。

庭を起点に、自然と暮らし、空間づくりを届けるメディアです。2026年7月に始めて、8月にやめました。理由は、本業との距離が遠かったこと、更新を続けられなかったこと、読者が集まらなかったこと、焦点を絞りたかったことの4つです。いまはサイトも閉じています。

個人開発の失敗から残った学びは、作る前に需要を確かめる、本数を絞って深くする、やめる判断を早くする、の3つです。

この記事では出していません。何をつくり、なぜやめ、何が残ったかだけを書いています。

→ Shopifyアプリの審査の記録を読む

→ まるっと予約を申請から公開まで通した30日の記録

→ Pepin の Shopify アプリ一覧(Shopify App Store)

→ わたし(SHIN)について

この記事は、Shopifyアプリ「まるっと」シリーズの開発者、大島慎平(SHIN)が書いています。

ソロプレナーShopifyアプリ開発まるっとシリーズコラム
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大島慎平(SHIN)

この記事の執筆者

個人開発者 / ソロプレナー

日本のShopifyストア向けアプリ「まるっとシリーズ」を、AIのコーディングツールと一緒に1人で企画・開発・運営しています。書籍編集者からWebエンジニアに転じて約10年。YouTubeでは、1人で事業をつくる過程を話しています。

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