How to Launch Your Shopify EC Store After Crowdfunding — A Step-by-Step Transition Guide

「クラファンは成功したけど、この先どうやって売り続ければいいんだろう」
MakuakeやCAMPFIREでプロジェクトを達成した方が、次にぶつかる壁がこれです。クラウドファンディングはあくまで「立ち上げのブースター」。プロジェクトが終わった瞬間に販売チャネルがゼロに戻ってしまう、というのはよくありそうな話です。
わたし自身、EC事業に携わるなかで「クラファンで数百万円集めたのはいいけど、その後の売上が止まってしまった」というのは経験があります。
共通しているのは、 クラファン終了後の販売導線を事前に設計していなかった ということ。
この記事では、クラウドファンディング終了後にShopifyで自社ECサイトを立ち上げ、一般販売へスムーズに移行するための具体的なステップを解説します。
- D2C(Direct to Consumer)
メーカーやブランドが、小売店や卸を介さず消費者に直接販売するビジネスモデルのこと。自社ECサイトを軸に、ブランドの世界観やストーリーを直接届けられるのが特徴です。クラファン発のブランドとの相性が非常に良いモデルです。
なぜクラファン後に自社ECが必要なのか
まず、そもそもなぜ自社ECサイトが必要なのか。「Makuake STOREでそのまま売ればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
もちろんそれも選択肢のひとつですが、長期的なブランド構築を考えると 自社ECの有無が事業の生死を分ける と言っても過言ではありません。
出典:クラウドファンディング手数料を一覧で比較 2026最新版
クラファンプラットフォームに依存するリスク
クラウドファンディングのプラットフォームは、集客力が大きな魅力です。しかし、いくつかの構造的な課題があります。
とくに重要なのが 顧客データの問題 です。クラファンで数百人、数千人の支援者を集めても、その方々に直接アプローチする手段を持てなければ、次の商品を出すたびにゼロからの集客になります。
自社ECサイトがあれば、購入者のメールアドレスを自社で管理でき、新商品の案内やリピート購入の促進が可能になります。これがD2Cブランドとしての資産になるわけです。
クラファン → Shopify移行の全体スケジュール
「いつからECの準備を始めればいいの?」という質問をよくいただきます。結論から言うと、 クラファンの実施中から並行して準備を始める のがベストです。
- クラファン開始前
ドメイン取得・ブランド設計
自社サイトのドメインを取得し、ブランドの方向性を固めておきます。SNSアカウントもこの段階で開設しましょう。 - クラファン実施中
Shopifyストア構築開始
プロジェクト公開中の注目度が高いうちに、Shopifyの無料体験でストアを構築し始めます。 - プロジェクト終了直後
リターン配送・レビュー収集
支援者へのリターン配送を丁寧に行いながら、レビューや感想を集めます。これが自社ECの社会的証明になります。 - 配送完了後
自社EC正式オープン
Makuakeの場合、配送完了後3か月間はクラファン価格より安く売ることが禁止されています。価格設定に注意しつつ、ECサイトを正式公開します。 - EC開始1〜3か月
集客・改善フェーズ
SNS運用、SEO対策、メールマーケティングで自走できる集客の仕組みを作っていきます。
出典:Makuakeサポーターへ不利益が生じる価格設定で一般販売を行うこと
Makuakeでは、リターン配送が完了する前に他の販路で販売を開始することが禁止されています。必ず全サポーターへの配送が完了してから一般販売を始めましょう。
ShopifyでECサイトを構築する5つのステップ
ここからは、具体的なShopifyストア構築の手順を見ていきましょう。
- 1
Shopifyアカウント作成と無料体験の開始
Shopifyは3日間の無料体験と、その後1か月間は月額150円で利用できるキャンペーンを実施していることが多いです。まずはリスクなく触ってみることをおすすめします。Basicプラン(月額$25)から始めれば十分です。
- 2
テーマ選びとブランドデザインの反映
Shopifyには無料テーマが豊富に用意されています。クラファンで培ったブランドの世界観をそのままストアに反映させましょう。クラファンページで使った画像素材やカラーを統一するだけで、支援者が「あのブランドだ」と認識してくれます。
- 3
商品ページの作り込み
クラファンページのストーリーをそのまま使いまわすのではなく、「一般販売用」に再構成します。クラファンでは開発背景が主役ですが、ECでは「この商品を使うと自分の生活がどう変わるか」を中心に訴求します。
- 4
決済・配送・法的ページの設定
Shopifyペイメントを有効にすれば、クレジットカード・Apple Pay・Google Payなど主要な決済方法を一括で導入できます。特定商取引法に基づく表記やプライバシーポリシーの設定もお忘れなく。
- 5
テスト注文と公開
実際に注文テストを行い、購入から確認メール、配送通知まで一連の流れを確認します。問題がなければストアを公開しましょう。
Shopifyのストア構築をもっと詳しく知りたい方は、「Shopifyの始め方ガイド」で10のステップを順番に解説しています。あわせてご覧ください。
クラファン支援者を自社ECの「最初の顧客」にする方法
クラファンの最大の資産は 「すでにお金を払ってくれた人たちがいる」 ということです。この支援者コミュニティを自社ECの初期顧客に転換できるかどうかが、移行成功のカギを握ります。
1. リターン配送時にECサイトへの導線を入れる
商品を発送するとき、同梱物にECサイトのURLやQRコードを入れましょう。「次回のご購入はこちらから」と案内するだけで、自然な形でECサイトへの移行を促せます。
2. 活動報告でECオープンを告知する
MakuakeやCAMPFIREには、プロジェクト終了後も支援者に向けて活動報告を投稿できる機能があります。ECサイトのオープン告知に活用しない手はありません。
3. SNSで支援者コミュニティを育てる
クラファン期間中にフォローしてくれた方々は、ブランドに興味を持っている「見込み客」です。ECサイト公開後も定期的に情報発信を続け、関係性を維持しましょう。
4. メールマーケティングを始める
自社ECの強みは、顧客のメールアドレスを自社で管理できること。ShopifyならKlaviyoやShopify Emailなどのツールを使って、新商品案内や限定セール情報を直接届けられます。
- 同梱物にECサイトのQRコードを入れた
- 活動報告でECサイトのオープンを告知した
- SNSアカウントでEC公開の投稿をした
- メールマーケティングツールを導入した
- 初回購入クーポンを用意した
Shopifyを選ぶ理由 — クラファン発ブランドとの相性
ECプラットフォームはShopify以外にもBASE、STORES、カラーミーショップなどさまざまな選択肢があります。そのなかで、クラファン後のブランドに Shopifyをおすすめする理由 をまとめます。
- 01
拡張性が高い
最初はBasicプランで始めて、売上が伸びたらプランをアップグレード。アプリで機能を追加できるので、ビジネスの成長に合わせて柔軟に対応できます。 - 02
デザインの自由度
ブランドの世界観を表現できるテーマが豊富。コーディング不要でカスタマイズできるセクション編集機能があるため、デザイナーがいなくても見栄えの良いストアを作れます。 - 03
決済手数料が安い
Shopifyペイメントを使えば取引手数料が0%。決済手数料もBasicプランで3.55%〜と、クラファンプラットフォームの手数料と比べて大幅に抑えられます。 - 04
越境ECへの展開
将来的に海外販売を考えている場合、Shopifyは多通貨・多言語対応が標準搭載。クラファンで海外からの反応があった場合、そのままグローバル展開がしやすいです。 - 05
サブスクリプション対応
消耗品や定期的に使う商品の場合、サブスクリプション(定期購入)アプリを導入して安定収益を作ることも可能です。
クラファン → EC移行でよくある失敗パターン
せっかくクラファンで成功しても、EC移行で失敗するケースは少なくありません。わたしが見てきたなかで、とくに多い失敗パターンを紹介します。
以下の失敗パターンに1つでも心当たりがあれば、早めに対策を打ちましょう。
失敗1: クラファン終了後に初めてECを考え始める
プロジェクトが終わってからECの準備を始めると、数か月のブランクが生まれます。その間に支援者の熱量は確実に下がります。 クラファン実施中からECの準備を並行して進める のが鉄則です。
失敗2: クラファンの価格設定を間違える
一般販売価格よりもクラファンの支援価格を高く設定してしまうと、後で値下げした際にサポーターからの信頼を失います。Makuakeでは配送完了後3か月間、クラファン価格より安い価格での販売が禁止されています。 一般販売価格を先に決めてから、クラファンの早割価格を設計する という逆算の発想が重要です。
失敗3: 1商品だけでECを始める
クラファンは1つの商品で勝負できますが、ECサイトは商品が1つだけだと寂しい印象を与えます。カラーバリエーション、サイズ展開、関連アクセサリーなど、 最低でも3〜5SKU は用意してからオープンするのがおすすめです。
失敗4: 集客をまったく考えていない
クラファンではプラットフォームが集客してくれましたが、自社ECは自分で人を呼ばなければなりません。SEO、SNS、メールマーケティングなど、 集客の仕組みをオープン前に設計 しておきましょう。
Shopifyで使えるクラファン関連アプリ
Shopifyのアプリストアには、クラファン後のブランドに役立つアプリがいくつかあります。
Shopifyストア上で商品ごとにクラウドファンディング形式の販売ができるアプリ。目標金額、期限、進捗バーの表示が可能で、次の新商品をクラファン形式で先行販売したい場合に便利です。
Shopifyとの連携が非常にスムーズなメールマーケティングツール。支援者リストをインポートして、ECオープンの告知や新商品の案内を自動化できます。無料プランでも250件のメールアドレスまで利用可能。
購入者に自動でレビュー依頼メールを送信。クラファン支援者にレビューを書いてもらえれば、新規顧客への強力な社会的証明になります。無料プランあり。
Shopify純正のメール配信機能。毎月10,000通まで無料で、テンプレートも豊富。Klaviyoほど高機能ではありませんが、手軽に始められます。
出典:シンプルクラウドファンディング|お手軽自社クラファン - Shopify App Store
主要クラファンプラットフォームの手数料比較
自社ECに移行するメリットを数字で実感するために、主要プラットフォームの手数料を比較してみましょう。
出典:クラウドファンディング手数料を一覧で比較 2026最新版
たとえば月商100万円の場合、クラファンプラットフォームでは17万円〜20万円が手数料として差し引かれます。一方、Shopifyペイメントなら約3.6万円。 月に13万円以上の差 が出る計算です。年間にすれば150万円以上。この差額を商品開発やマーケティングに投資できると考えれば、自社EC移行の価値は明らかです。
まとめ — クラファンは「始まり」、ECは「続き」
クラウドファンディングは、商品やブランドを世に出すための素晴らしい手段です。でも、それはあくまで「スタートダッシュ」。本当の勝負は、その後の一般販売でどれだけ継続的に売上を作れるかにかかっています。
- クラファン実施中からShopifyストアの準備を始める
- 支援者を自社ECの初期顧客に転換する導線を設計する
- 一般販売価格を先に決めてからクラファン価格を設計する
- 最低3〜5SKUを用意してからECをオープンする
- SEO・SNS・メールで自走できる集客の仕組みを作る
Shopifyは、クラファン発ブランドが「一過性のヒット」から「持続するビジネス」へ成長するための、もっとも手堅いプラットフォームのひとつです。手数料の安さ、拡張性、デザインの自由度。どれをとっても、D2Cブランドが長く使い続けるのに適しています。
「クラファンで手応えがあった。次はどうすればいい?」。そう思ったら、まずはShopifyの無料体験でストアを触ってみてください。思っている以上に簡単に、自分だけのECサイトが形になるはずです。
この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。


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