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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-074分で読めます
EC運営開業届個人事業主

EC開業届の出し方 — 個人事業主・法人の手続きガイド

EC開業届の出し方 — 個人事業主・法人の手続きガイド
開業届を準備するイメージ

ECサイトを立ち上げようと思ったとき、最初に「何から始めればいいんだろう?」と悩む方は多いのではないでしょうか。

商品の仕入れ、サイトのデザイン、決済の設定。やることはたくさんありますが、実はそれ以前に済ませておくべき大事な手続きがあります。それが 開業届 です。

わたし自身、EC事業に携わってきた経験から言えるのは、届出関連の手続きは「後回しにすると確実に面倒になる」ということ。逆に言えば、最初にしっかり済ませてしまえば、あとは本業に集中できます。

この記事では、個人事業主と法人それぞれのケースで、ECサイト開業時に必要な届出を整理していきます。

開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)

個人が新たに事業を始めたとき、税務署に提出する届出書のこと。正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」で、事業開始日から1か月以内に提出するのが原則です。届出は無料で、提出しなくても罰則はありませんが、青色申告を利用するためには必須の手続きです。

そもそも開業届は必要なのか

結論から言うと、ECサイトで継続的に売上を得るなら 開業届は出すべき です。

法律上、提出しなくても罰則はありません。ただし、提出しないと 青色申告 ができず、最大65万円の控除を受けられなくなります。年間の売上が少しでもあるなら、この差は大きいです。

65万円
青色申告特別控除の上限額
e-Taxで申告した場合の最大控除額
1か月以内
開業届の提出期限
事業開始日から起算
0円
開業届の提出費用
届出自体は無料で手続きできます

出典:国税庁 個人事業の開業届出・廃業届出等手続

個人事業主としてECを始める場合

個人でECサイトを開業する場合の手続きは、実はそこまで複雑ではありません。以下のステップで進めていきましょう。

  1. 1

    開業届を作成する

    国税庁のWebサイトからPDFをダウンロードするか、freee開業やマネーフォワード クラウド開業届などの無料ツールを使って作成します。氏名、住所、屋号、事業の概要(例:インターネット通信販売業)を記入します。
  2. 2

    青色申告承認申請書も一緒に作成する

    開業届と同時に「所得税の青色申告承認申請書」を提出するのがおすすめです。開業日から2か月以内に提出する必要があるため、同時に済ませてしまいましょう。
  3. 3

    税務署に提出する

    管轄の税務署に持参、郵送、またはe-Taxで提出します。控え(受領印付き)は必ず受け取ってください。銀行口座の開設や補助金申請で必要になることがあります。
  4. 4

    必要に応じて都道府県税事務所にも届出

    個人事業開始申告書を都道府県税事務所に提出します。提出期限は自治体によって異なりますが、概ね事業開始から15日〜1か月以内です。

freee開業を使えば、画面の質問に答えるだけで開業届と青色申告承認申請書をまとめて作成できます。無料で利用でき、e-Taxとの連携もスムーズです。

法人としてECを始める場合

法人の場合は手続きが増えますが、信用力や節税面でのメリットがあります。

  1. 1

    定款を作成し、公証役場で認証を受ける

    会社の基本ルールをまとめた定款を作成します。電子定款なら印紙代4万円を節約できます。
  2. 2

    法務局で設立登記を行う

    登記申請書、定款、資本金の払込証明書などを提出します。登録免許税は株式会社で15万円、合同会社で6万円です。
  3. 3

    税務署・都道府県・市区町村に届出

    法人設立届出書、青色申告承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書を提出します。
  4. 4

    社会保険・労働保険の手続き

    従業員を雇う場合は、年金事務所やハローワークでの手続きも必要です。

法人設立の費用は株式会社で約25万円、合同会社で約10万円かかります。最初は個人事業主として始め、売上が安定してから法人化を検討するのも現実的な選択肢です。

個人事業主と法人、どちらを選ぶべきか

まずは個人事業主として開業届を出すのがおすすめです。手続きが簡単で費用もかからず、青色申告の控除も受けられます。年間の所得が500万円を超えてきたあたりから法人化を検討しても遅くありません。

BtoBの取引が中心になる場合や、複数人で事業を始める場合は、最初から法人を選んだ方がスムーズです。法人口座があることで取引先からの信頼も得やすくなります。

一般的には、年間の課税所得が500万〜800万円を超えたタイミングが目安です。所得税の累進税率と法人税の実効税率を比較して判断しましょう。消費税の免税期間(設立から最大2年間)も法人化のメリットのひとつです。

EC開業時に忘れがちな届出・手続き

開業届だけで終わりではありません。ECサイト特有の届出や、見落としがちな手続きもチェックしておきましょう。

  • 開業届の提出(税務署)
  • 青色申告承認申請書の提出(税務署)
  • 特定商取引法に基づく表記の準備
  • プライバシーポリシーの作成
  • 事業用の銀行口座の開設
  • 食品販売の場合は営業許可の取得(保健所)
  • 中古品を扱う場合は古物商許可の取得(警察署)
  • 酒類を扱う場合は通信販売酒類小売業免許の取得(税務署)

特定商取引法に基づく表記は、ECサイトに必ず掲載しなければならない法定事項です。販売者の氏名・住所・電話番号、返品条件などを記載する必要があります。

出典:消費者庁 特定商取引法ガイド

ECサイトの構築も同時に進めよう

届出の手続きと並行して、ECサイトそのものの準備も進めていきましょう。初期費用を抑えてスピーディーに始めるなら、Shopifyがおすすめです。

月額33ドルからスタートでき、決済・配送・在庫管理まで一元管理できます。特定商取引法に基づく表記ページやプライバシーポリシーのテンプレートも用意されているので、法的な準備もスムーズに進められます。

届出が完了したら、早めにECサイトの構築に着手しましょう。Shopifyなら開業届の控えがなくてもアカウント作成・ストア構築を始められます。手続きとサイト構築を並行して進めるのが効率的です。

→ Shopifyでネットショップを始める

まとめ

EC開業時の届出は、一見面倒に思えますが、ひとつひとつの手続き自体はシンプルです。個人事業主なら開業届と青色申告承認申請書の2枚を税務署に出すだけ。それだけで年間最大65万円の控除が使えるようになります。

大事なのは「後回しにしないこと」。届出を済ませて、安心してEC事業に集中できる環境を整えましょう。

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この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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