ECサイトの作り方 — 初心者向け構築方法・費用・プラットフォーム比較

「ネットで商品を売りたいけど、何から始めればいいかわからない」
ECサイトを作ろうと思って調べ始めると、情報が多すぎて逆に迷ってしまう。わたし自身、企業のEC立ち上げに携わるなかで何度もその壁にぶつかってきました。
実はECサイトの構築方法にはいくつかの種類があって、それぞれ費用も難易度もまったく違います。いきなりプラットフォームを選ぶ前に、まず全体像を掴んでおくことが大切です。
この記事では、ECサイトの作り方を 構築方法の選び方から、費用の目安、主要プラットフォームの比較 まで、初心者の方が迷わず進められるように順を追って解説します。
本記事の料金・機能情報は2026年4月時点の各公式サイトに基づいています。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
ECサイトを始める前に知っておきたいこと
まず、ECサイトを取り巻く環境を簡単に押さえておきましょう。
経済産業省の調査によると、日本のBtoC-EC(消費者向けネット通販)の市場規模は 2024年に26兆円 を超えました。物販分野だけでも約14.7兆円と、毎年着実に成長しています。
個人や小規模ビジネスでも、適切なツールを選べばコストを抑えてネットショップを始められる時代です。大事なのは「自分のビジネスに合った方法を選ぶこと」。では、どんな選択肢があるのかを見ていきましょう。
ECサイトの構築方法は大きく4つ
- ECサイトの構築方法
ECサイトを作る方法は、大きく分けて「モール型」「ASP/SaaS型」「オープンソース型」「フルスクラッチ型」の4つがあります。初心者にはASP/SaaS型が最もおすすめです。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング など、大手ショッピングモールに出店する方法です。
集客力が高い反面、出店料や手数料が積み重なり、ブランドの独自性を出しにくいのが難点です。自分のお店というよりは「モールのテナント」に近い感覚になります。
費用の目安: 月額0〜5万円+売上に応じた手数料(5〜15%程度)
はじめてECサイトを作るなら、 ASP/SaaS型 一択です。初期費用を抑えつつ、デザインも決済も最初から揃っています。この記事でもASP/SaaS型を中心に解説していきます。
ECサイト構築の流れ(7ステップ)
ASP/SaaS型でECサイトを作る場合、大まかな流れは以下のとおりです。
何を売るか・誰に売るかを決める
商品やサービスの内容と、ターゲットとなるお客様を明確にします。「なんとなく始める」と途中で方向性に迷うので、ここは最初にしっかり考えておきましょう。
プラットフォームを選ぶ
後述する比較を参考に、自分のビジネスに合ったサービスを選びます。ほとんどのサービスで無料体験ができるので、実際に触ってみるのがおすすめです。
ストアのデザインを整える
テーマ(デザインテンプレート)を選んで、ロゴや色を設定します。最初から完璧を目指す必要はありません。まずはシンプルに始めて、運営しながら改善していくのが定石です。
商品を登録する
商品名、説明文、価格、写真を登録します。商品写真は購入率に直結するので、明るくきれいな写真を用意しましょう。
決済方法を設定する
クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込など、お客様が使いやすい決済方法を設定します。
特定商取引法の表記・利用規約を整備する
日本でネットショップを運営するには、 特定商取引法に基づく表記 が法律で義務付けられています。プライバシーポリシーや利用規約もあわせて準備しましょう。
テスト注文をしてから公開する
実際の購入フローをテストして、問題がなければストアを公開します。
主要プラットフォーム4社を比較
初心者がASP/SaaS型で始める場合、候補に上がることが多い4つのサービスを比較します。
料金・手数料の比較
| 比較項目 | Shopify(Basic) | BASE(スタンダード) | STORES(フリー) | カラーミーショップ(レギュラー) |
|---|---|---|---|---|
| 月額料金 | 4,850円 | 0円 | 0円 | 3,300円 |
| 決済手数料 | 3.55% | 3.6%+40円 | 5.5% | 3.14%〜 |
| サービス利用料 | なし | 3% | なし | なし |
| 振込手数料 | 0円 | 250円 | 275円 | 0円〜 |
| 入金サイクル | 毎週 | 振込申請後 | 月末締め翌月払い | 月末締め翌月払い |
※ Shopify Basicの決済手数料はShopify Payments利用時の国内カード手数料。BASEはスタンダードプランの場合、決済手数料3.6%+40円に加えてサービス利用料3%が発生します。
出典:Shopify公式、BASE公式、STORES公式、カラーミーショップ公式
月額0円のサービスは一見お得に見えますが、 決済手数料やサービス利用料 を合算すると、売上が増えるほどコストが膨らみます。月商10万円を超えるあたりから、月額制サービスのほうがトータルコストで有利になるケースが多いです。
機能・特徴の比較
各プラットフォームの詳しい比較は、こちらの記事でも解説しています。
費用のシミュレーション
「結局、いくらかかるの?」が一番気になるところだと思います。月商30万円のショップを想定して、年間コストをシミュレーションしてみましょう。
以下は月商30万円(全額カード決済)で計算した概算値です。実際の費用は決済方法の内訳や各種オプションにより異なります。
| コスト項目 | Shopify(Basic) | BASE(スタンダード) | STORES(フリー) |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 4,850円 | 0円 | 0円 |
| 決済手数料(月額) | 約10,650円 | 約10,800円+40円×件数 | 約16,500円 |
| サービス利用料(月額) | 0円 | 約9,000円 | 0円 |
| 月間合計 | 約15,500円 | 約19,800円〜 | 約16,500円 |
| 年間合計 | 約186,000円 | 約237,600円〜 | 約198,000円 |
月額0円のサービスでも、年間で見ると Shopifyのほうがトータルコストが安くなる ケースがあることがわかります。売上が伸びるほど、この差は広がっていきます。
決済手数料の詳しい比較はこちらの記事にまとめています。
初心者にShopifyをおすすめする5つの理由
いろいろなプラットフォームを試してきたなかで、わたしが初心者にShopifyをおすすめするのには理由があります。
- 01
長期的にコストパフォーマンスが良い
月額はかかりますが、決済手数料の安さと振込手数料0円(Shopify Payments利用時)で、売上が伸びるほどお得になります。 - 02
ノーコードで本格的なデザインが作れる
数百種類のテーマから選べて、ドラッグ&ドロップで直感的にカスタマイズ可能。コードが書けなくても、ブランドの世界観を表現できます。 - 03
アプリで機能を自由に拡張できる
レビュー、メールマーケティング、SEO対策、予約機能など、必要な機能をアプリとして追加できます。最初はシンプルに、必要に応じて拡張していくスタイルが取れます。 - 04
海外販売にも対応できる
多通貨・多言語・海外配送の設定が標準で備わっています。「いずれ海外にも売りたい」という将来の可能性を残しておけます。 - 05
情報が豊富で学びやすい
世界中で使われているプラットフォームなので、公式ヘルプはもちろん、日本語のブログ記事やYouTube動画も豊富。困ったときに情報が見つかりやすいのは大きな安心材料です。
画像出典:Shopify公式サイト
Shopifyには 3日間の無料体験 があり、クレジットカード不要で始められます。まずは管理画面を触ってみて、操作感を確かめてみてください。
Shopifyの始め方を詳しく知りたい方は、こちらのステップバイステップガイドをどうぞ。
ECサイト開設前のチェックリスト
ストアを公開する前に、以下の項目を確認しておきましょう。
- 商品の写真は明るく、複数アングルで撮影したか
- 商品説明は「お客様がイメージできる文章」になっているか
- 決済方法は複数用意したか(カード・コンビニ・銀行振込など)
- 送料の設定は明確か(全国一律 or 地域別)
- 特定商取引法に基づく表記を作成したか
- プライバシーポリシー・利用規約を整備したか
- テスト注文で購入フローを確認したか
- スマートフォンでの表示を確認したか
よくある質問
ASP/SaaS型のサービス(Shopify・BASE・STORESなど)を使えば、プログラミングの知識は不要です。テンプレートを選んで、管理画面から商品を登録するだけでストアが作れます。デザインを細かくカスタマイズしたい場合はHTML/CSSの知識があると便利ですが、必須ではありません。
はい、個人でも問題なく開設できます。ただし、日本では特定商取引法に基づく表記として、事業者の名称や住所の記載が必要です。自宅住所の公開に抵抗がある場合は、バーチャルオフィスの住所を利用する方法もあります。
BASEのスタンダードプランやSTORESのフリープランなら月額0円で始められます。ただし、売上が発生すると決済手数料やサービス利用料がかかります。完全に無料で運営することは難しいので、「初期費用0円」と考えるのが正確です。
集客力を活かしたいならモール型、ブランドを育てたいなら自社ECサイトがおすすめです。両方を併用するのも効果的です。ただし、モール型は手数料が高く、顧客データを自社で持ちにくいというデメリットがあります。長期的に見れば、自社ECサイトを軸にする方が利益率は高くなります。
まずは 集客(SEO・SNS・広告) と 購入率の改善(商品写真・レビュー・決済の利便性) の2つに注力しましょう。いきなり広告に予算をかけるよりも、商品ページの質を高めることが先です。Shopifyであればアプリを活用して、レビュー収集やメールマーケティングも効率的に進められます。
まとめ
ECサイトの作り方を振り返ると、ポイントは3つです。
- 01
構築方法はASP/SaaS型を選ぶ
初心者がオープンソースやフルスクラッチに手を出す必要はありません。テンプレートと管理画面が揃ったサービスを使いましょう。 - 02
月額料金だけでなくトータルコストで比較する
月額0円でも、決済手数料やサービス利用料を含めると月額制サービスのほうが安くなるケースがあります。 - 03
迷ったらShopifyから始める
拡張性、コストパフォーマンス、デザインの自由度、将来性のバランスで、Shopifyは初心者にとっても長期運営にとっても安心の選択肢です。
まずは無料体験でShopifyの管理画面を触ってみて、自分のビジネスに合うかどうかを確かめてみてください。
Shopifyの料金プランや始め方について、もっと詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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