ECサイトの作り方 — 初心者向け構築方法・費用・プラットフォーム比較
「自分でネットショップを作ってみたいけど、何から始めればいいかわからない」
わたしがはじめてECサイトの立ち上げに関わったとき、まさにこの状態でした。調べれば調べるほど選択肢が出てきて、どれが正解なのか余計にわからなくなる。あの頃の自分に教えてあげたいことを、この記事にまとめました。
結論から言うと、2026年の今、EC初心者が最初の一歩を踏み出すなら ASP型のプラットフォームを使うのが圧倒的におすすめ です。なかでもShopifyは、低コストで始められて将来の拡張性も高く、個人事業主から成長企業まで幅広く対応できます。
この記事では、ECサイトの構築方法の種類と費用感、主要プラットフォームの比較、そして実際の構築手順まで、初心者がつまずきやすいポイントを押さえながら解説していきます。
本記事の料金・機能情報は2026年4月時点の各公式サイトに基づいています。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
ECサイトを取り巻く市場環境
経済産業省の調査によると、日本のBtoC-EC(消費者向けネット通販)市場は 2024年に26兆1,225億円 に達しました。物販分野のEC化率も約9.8%と年々上昇を続けています。
つまり、ネットで物を買うことが当たり前になった今、個人や小規模ビジネスでもECに参入するハードルは大きく下がっています。大事なのは 自分のビジネスに合った作り方を選ぶこと です。
ECサイトの構築方法は大きく4つ
- ECサイトの構築方法
ECサイトを作る方法は、大きく分けて「ASP/SaaS型」「オープンソース型」「パッケージ型」「フルスクラッチ型」の4つがあります。初心者にはASP/SaaS型が最もおすすめです。
個人事業主や中小企業がこれからECを始めるなら ASP型一択 です。初期費用がかからず、専門知識がなくても始められて、売上が伸びたら機能を追加していけます。オープンソース型以降は、ASP型で限界を感じてからの選択肢と考えて問題ありません。
構築方法別の費用比較
「実際いくらかかるの?」という疑問に、構築方法ごとの費用目安をまとめました。
ASP型なら初期費用はゼロ。これだけでも、はじめてのEC構築でASP型を選ぶ理由としては十分です。
構築方法別の構築期間
ECサイト構築にかかる期間(日数目安)
ECサイトの費用で見落としがちなのが ランニングコスト です。初期費用が安くても、決済手数料やサーバー保守費、アプリの月額料金が積み重なると年間で大きな差になります。月商をシミュレーションして、トータルコストで比較しましょう。
主要ASPプラットフォーム3社を比較
ASP型でECサイトを作ると決めたら、次はどのプラットフォームを選ぶかです。日本で個人や小規模事業者に人気のある3サービスを比較してみましょう。
料金・手数料の比較
画像出典:Shopify 公式サイト
| 比較項目 | Shopify(Basic) | BASE(スタンダード) | STORES(フリー / ベーシック) |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 月額料金 | 4,850円 | 0円 | 0円 / 3,480円 |
| 決済手数料 | 3.55% | 3.6%+40円 | 5.5% / 3.6% |
| サービス利用料 | なし | 3% | なし |
| 商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| 独自ドメイン | 対応 | 対応 | 対応(ベーシック) |
| 海外販売 | 対応(多言語・多通貨) | 限定的 | 非対応 |
※ 2026年4月時点の各公式サイト情報に基づく。Shopify Basicの決済手数料は Shopify Payments 利用時の国内カード手数料。
出典:Shopify 料金プラン / BASE 料金プラン / STORES 料金プラン
画像出典:BASE 公式サイト
画像出典:STORES 公式サイト
月商10万円でのコストシミュレーション
「月額無料のほうがお得では?」と思うかもしれません。月商10万円(全額カード決済・平均注文単価5,000円・月20件)で計算してみます。
| コスト項目 | Shopify(Basic) | BASE(スタンダード) | STORES(フリー) |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 4,850円 | 0円 | 0円 |
| 決済手数料 | 3,550円 | 4,400円(3.6%+40円×20件) | 5,500円 |
| サービス利用料 | 0円 | 3,000円 | 0円 |
| 月間合計 | 8,400円 | 7,400円 | 5,500円 |
月商10万円程度ではBASEやSTORESのほうが安く見えます。ただし月商が30万円を超えてくると、決済手数料とサービス利用料の差が効いてきて、Shopifyのトータルコストが逆転します。
プラットフォーム別スコア比較
機能面をスコアで比較すると、3サービスの特徴がより明確になります。
Shopify(Basic)
BASE(スタンダード)
STORES(フリー)
3サービスの向き・不向き
どのサービスも無料で始められます(Shopifyは3日間の無料体験+初月$1キャンペーンあり)。迷ったら実際に管理画面を触ってみるのが一番です。
より詳しい比較は、こちらの記事でまとめています。
なぜ初心者にShopifyをおすすめするのか
「月額無料のBASEやSTORESのほうがいいのでは?」と思うかもしれません。わたしも最初はそう考えていました。でも、実際に複数のプラットフォームでストア運営に関わるなかで、 最初からShopifyを選んでおけばよかった と感じた場面が何度もあります。
月額4,850円のコストが気になるかもしれませんが、月に数件でも売上が立てば決済手数料の差額で十分に回収できます。そして何より、BASEやSTORESからShopifyに移行するとき、商品データや顧客情報の引っ越しがかなり大変です。「あとから移行すればいい」と考えていると、その手間がボトルネックになります。
ECサイト構築の5ステップ(Shopifyの場合)
ここからは、Shopifyを例にECサイトの具体的な構築手順を紹介します。
- 1
アカウント作成と無料体験の開始
Shopify公式サイト にアクセスして、メールアドレスを入力するだけで3日間の無料体験が始まります。クレジットカードの登録は不要です。いくつかの質問に答えると、管理画面が表示されます。
- 2
- 3
商品登録とコレクション作成
「商品管理」から商品を登録します。商品名、説明文、価格、画像(2〜5枚が目安)、在庫数を入力。商品が増えてきたら コレクション(カテゴリ)で整理します。商品説明は、お客様が使っている場面を想像できる文章を意識すると購入率が上がります。
- 4
決済・配送・法的ページの設定
Shopify Payments を有効にすれば、Visa・Mastercard・JCBなど主要カードに一括対応できます。配送設定 では「全国一律送料」と「○○円以上で送料無料」を設定。特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシー、利用規約もテンプレートから生成できます。
- 5
テスト注文をしてから公開
すべての設定が終わったら、Shopify Paymentsのテストモードで注文の流れを確認します。商品ページの表示からカートへの追加、決済、注文確認メールの受信まで、お客様と同じ体験をひと通り試してみましょう。問題がなければパスワード保護を解除してストアを公開します。
完璧に仕上げてからオープンしようとすると、いつまでも公開できません。最低限の商品と設定ができたら、まずは公開してしまうのがコツです。ストアは公開後にいくらでも改善できます。
より詳しい手順は、こちらの記事で10ステップに分けて解説しています。
ECサイト構築で失敗しないためのチェックリスト
わたし自身の経験や、これまで見てきた事例から、初心者がやりがちな失敗をチェックリストにまとめました。
- プラットフォームは「将来の拡張性」も考慮して選んだか
- 決済手数料を月商でシミュレーションしたか
- 特定商取引法に基づく表記を準備したか
- 商品写真は明るく、複数アングルで撮影したか
- 商品説明に「使っている場面」が書かれているか
- 送料設定は明確か(送料無料ラインの設定を推奨)
- スマホでの表示を確認したか(購入の7割以上はスマホ経由)
- テスト注文で購入からメール受信までの流れを確認したか
特定商取引法に基づく表記は、ネットショップ運営において 法律で義務付けられています 。事業者名、所在地、連絡先、返品条件などを必ず記載しましょう。Shopifyでは管理画面の「設定 → ポリシー」からテンプレートを使って作成できます。
まとめ
ECサイトの構築方法は複数ありますが、初心者が2026年にネットショップを始めるなら、ASP型プラットフォームの Shopify がもっともバランスの良い選択肢です。
- 01
構築方法はASP型を選ぶ
初期費用ゼロ、専門知識不要で始められる。まずはASP型で十分です。 - 02
プラットフォームはShopifyがおすすめ
月額4,850円はかかるが、手数料の低さと拡張性で長期的にお得。 - 03
まずは公開することが大事
完璧を目指さず、最低限の商品と設定ができたらオープンする。改善は公開後にいくらでもできます。
「ネットショップを持つ」というハードルは、10年前と比べて驚くほど下がりました。あとは一歩を踏み出すだけです。
よくある質問
ASP型(Shopify、BASE、STORESなど)なら初期費用0円で始められます。月額費用はShopify Basicで4,850円、BASEのスタンダードプランなら0円です。オープンソース型なら10万〜100万円、パッケージ型なら500万円以上が目安です。個人や小規模ビジネスにはASP型がおすすめです。
ASP型のプラットフォームなら、プログラミングの知識は一切不要です。Shopifyであれば、テーマ(デザインテンプレート)を選んで商品を登録するだけでストアが完成します。ドラッグ&ドロップでデザインをカスタマイズできるので、直感的に操作できます。
月商の規模と目指す方向性で判断するのがおすすめです。月に数件の販売で十分ならBASEの無料プラン、国内向けでシンプルに運営したいならSTORES、本格的にECに取り組むならShopifyが最適です。迷ったらそれぞれ無料で試せるので実際に触ってみてください。
ASP型なら最短1日で開設できます。商品登録や各種設定を丁寧に行っても、1週間あれば十分です。オープンソース型で1〜3か月、パッケージ型で3〜6か月、フルスクラッチで半年〜1年以上が一般的な目安です。
BASEやSTORESには月額0円のプランがありますが、商品が売れたときに決済手数料やサービス利用料がかかります。BASEのスタンダードプランの場合、決済手数料3.6%+40円に加えてサービス利用料3%が発生します。「月額無料=完全無料」ではない点に注意しましょう。
この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。


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