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ECサイトのプレスリリース活用ガイド — 無料で認知を広げる方法

ECサイトのプレスリリース活用ガイド — 無料で認知を広げる方法
プレスリリースで情報を発信するイメージ

「広告費をかけずに、もっと多くの人にショップを知ってもらえたら」

ECサイトを運営していると、一度はそう思うのではないでしょうか。SNSをコツコツ更新しても、フォロワーが少ないうちはなかなかリーチが伸びない。広告は効果があるけれど、止めた瞬間にアクセスもゼロに戻ってしまう。

そんなときに試してほしいのが プレスリリース です。

プレスリリース

企業や個人事業主が、新商品の発売やサービスの開始などのニュースをメディア向けに発信する公式文書のこと。報道機関やWebメディアに取り上げてもらうことで、広告費をかけずに大きな露出を獲得できる可能性があります。

わたし自身、EC事業に携わっていた頃にプレスリリースを配信した経験があります。正直なところ「個人規模のECで記事になるのかな」と半信半疑でしたが、実際にWebメディアに取り上げてもらえたときのアクセス増加には驚きました。しかも費用はゼロ。「これは使わない手はない」と感じた施策のひとつです。

この記事では、ECサイト運営者向けにプレスリリースの書き方から無料で配信できるサービス、メディアに取り上げてもらうためのコツまでをまとめました。

プレスリリースがECサイトにもたらす効果

まずは、プレスリリースがどのくらいのインパクトを持ちうるのか、数字で確認しておきましょう。

約3万件/月
PR TIMESの月間プレスリリース配信数
2024年12月期 通期決算資料より

出典:PR TIMES 2024年12月期 通期決算資料

1億PV超/月
PR TIMESのサイト月間PV数
2024年時点

出典:PR TIMES 公式サイト

これだけ多くの企業がプレスリリースを活用しているのは、それだけ効果があるからです。プレスリリースは単なる「お知らせ」ではなく、 メディア露出・SEO効果・ブランド信頼性の向上 を同時に狙える施策です。

プレスリリースがWebメディアに転載されると、被リンク(外部サイトからのリンク)が自然に増えます。これはSEOにもプラスに働くため、長期的な検索流入の増加にもつながります。

プレスリリースを出すべきタイミング

マーケティング戦略を考えるイメージ

「うちのショップにはニュースなんてない」と感じるかもしれませんが、実はプレスリリースのネタはたくさんあります。

もっとも王道のタイミングです。新商品の発売日が決まったら、発売の1〜2週間前に配信するのがベスト。「世界初」「業界初」「地域限定」などの切り口があるとメディアの関心を引きやすくなります。

母の日、クリスマス、バレンタインなどの季節イベントに合わせた特別商品やキャンペーンは、メディアが「季節ネタ」として取り上げやすい話題です。イベントの2〜3週間前に配信しましょう。

ストアのデザイン刷新や、定期購入機能の導入、新たな決済方法の追加なども立派なニュースです。とくに「顧客体験の向上」という文脈で書くとメディアに響きます。

「累計販売1万個突破」「○○アワード受賞」といった実績もプレスリリースの好材料です。数字を入れることで説得力が増します。

環境配慮型パッケージへの切り替え、売上の一部を寄付する取り組みなど、社会性のある話題はメディアが特に好むテーマです。

メディアに読まれるプレスリリースの書き方

ここからが本題です。せっかくプレスリリースを書いても、読まれなければ意味がありません。メディアの記者は1日に何十本ものプレスリリースに目を通しています。その中から「記事にしたい」と思ってもらうために、押さえるべきポイントを解説します。

  1. 1

    タイトルは30文字以内でインパクトを

    タイトルはプレスリリースの「顔」です。記者がまず見るのはここ。「何が」「どう新しいのか」が一瞬で伝わる、30文字以内の簡潔なタイトルを目指しましょう。数字を入れると目を引きやすくなります。

  2. 2

    リード文で5W1Hを伝える

    本文冒頭の3〜4行で、Who(誰が)・What(何を)・When(いつ)・Where(どこで)・Why(なぜ)・How(どのように)を端的にまとめます。記者はリード文だけで記事にするかどうかを判断することも多いです。

  3. 3

    本文は客観的な事実ベースで

    「素晴らしい商品です」のような主観的な表現は避けましょう。スペック、価格、背景にある課題とその解決策など、記者が記事にしやすい「ファクト」を中心に構成します。

  4. 4

    画像は高解像度で3〜5枚用意

    商品画像、使用シーン、ロゴなどをプレスキットとして用意します。解像度が低い画像はメディアに掲載されにくいため、最低でも横幅1200px以上を目安にしましょう。

  5. 5

    問い合わせ先を明記する

    メディアからの取材問い合わせに対応できるよう、担当者名・メールアドレス・電話番号を必ず記載します。レスポンスの速さも掲載率に影響します。

プレスリリースは「広告」ではありません。宣伝色が強すぎる文章はメディアに敬遠されます。あくまで ニュースとしての価値 を意識して書きましょう。

無料で使えるプレスリリース配信サービス

オンラインで情報をシェアするイメージ

「プレスリリース配信って高いんでしょ?」と思われがちですが、実は無料で使えるサービスがいくつもあります。

サービス名無料プラン特徴
PR TIMESスタートアップ向け無料枠あり(条件あり)国内最大手。月間サイト訪問者数1億PV超
valuepress無料プランあり登録メディア数が多く、中小企業の利用実績が豊富
@Press有料のみ(1配信3万円〜)FAX配信にも対応。業界メディアへのリーチに強い
BRIDGE無料掲載ありスタートアップ・テック系メディア。IT関連EC向き

PR TIMESは、設立から2年以内のスタートアップ企業向けに月1回の無料配信枠を提供しています(2024年時点)。条件に当てはまるなら積極的に活用しましょう。

出典:PR TIMES スタートアップチャレンジ

プレスリリース配信後にやるべきこと

プレスリリースは「配信して終わり」ではありません。配信後のアクションが掲載率を大きく左右します。

  • 配信後24時間以内にSNS(X・Instagram)で告知する
  • 自社ECサイトの「お知らせ」や「ニュース」ページにも掲載する
  • 関連するメディアの記者に個別でメールを送る(ピッチメール)
  • 掲載されたメディア記事をSNSでシェアし、二次拡散を狙う
  • Google Analyticsでプレスリリース経由のアクセスを計測する
  • 次回のプレスリリースに向けて掲載結果を振り返る

記者への個別メール(ピッチメール)は、一斉配信よりもはるかに掲載率が高いと言われています。「なぜこの媒体の読者に刺さるのか」を一言添えるだけで、記者の反応はまったく変わります。

よくある失敗パターンと対策

「業界No.1の品質」「他にはないこだわり」といった自画自賛の表現が多いと、記者は「広告だな」と判断してスルーします。客観的な数字やデータ、第三者の評価を盛り込みましょう。

季節商品なのに発売当日に配信したり、業界イベントとまったく関係ないタイミングで出したりするケースです。メディアの企画スケジュールを意識して、1〜3週間前に配信するのがコツです。

テキストだけのプレスリリースは掲載率が大きく下がります。記者は記事に使える素材を求めているので、すぐに使える高解像度の画像を必ずセットで用意しましょう。

まとめ。プレスリリースはECサイトの「無料の武器」

プレスリリースは、広告費ゼロでメディア露出を獲得できる数少ない手段のひとつです。大企業だけのものと思われがちですが、個人運営のECサイトでも十分に活用できます。

  1. 01

    プレスリリースは「広告」ではなく「ニュース」として書く
  2. 02

    無料の配信サービスを活用して、まずは1本出してみる
  3. 03

    配信後のSNS告知・ピッチメールで掲載率を高める
  4. 04

    結果を振り返り、次回の配信に活かすサイクルを回す

「プレスリリースなんて自分には関係ない」と思っていた方こそ、ぜひ一度試してみてください。たった1本のプレスリリースが、あなたのECサイトを多くの人に知ってもらうきっかけになるかもしれません。

→ Shopifyでプレスリリースと連動したECサイトを始める

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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