エンジニアがマーケティングを学んで変わったこと

エンジニアがマーケティングを学ぶ必要なんてあるのか。正直、わたしも最初はそう思っていました。
コードを書いて、良いプロダクトを作ること。それがエンジニアの仕事であり、マーケティングは別の誰かがやるもの。会社員時代はそれで成り立っていたし、疑問を持つこともありませんでした。
でも独立してソロプレナーになった瞬間、その考えが通用しないことに気づきます。どんなに良いサービスを作っても、誰にも知られなければ存在しないのと同じ。「作れば来る」は幻想だったんです。
この記事では、エンジニア出身のわたしがマーケティングを独学で学んでみて、何が変わったかをQ&A形式でまとめます。
Q1: なぜエンジニアがマーケティングを学ぶ必要があるの?
ひと言で言えば、「作る」と「届ける」はセットだから です。
会社員時代は、自分が作ったものを営業チームやマーケティングチームが売ってくれました。でも独立すると、その「売る」部分も全部自分でやらなきゃいけない。
わたしがShopifyアプリを作ったとき、最初の3ヶ月はほぼインストールゼロでした。アプリストアに出しただけで満足していたんです。技術的には自信があったのに、ユーザーに届いていない。この経験が、マーケティングを学ぶ直接のきっかけになりました。
ソロプレナーやスタートアップのエンジニアにとって、マーケティングは「余裕があればやること」ではなく「サバイバルスキル」です。プロダクトの価値を伝える力がなければ、どんなに良いコードも日の目を見ません。
Q2: 最初に何から学んだ?
いきなり広告やSNSマーケに手を出すのではなく、以下の順番で学びました。
- 1
SEO(検索エンジン最適化)
まず取り組んだのがSEOです。理由はシンプルで、エンジニアと相性が良いから。HTML構造、メタタグ、構造化データ、サイト速度。技術的な知識がそのまま活かせる領域なので、入り口として最適でした。
- 2
アクセス解析(GA4)
次にGA4でアクセス解析を始めました。数字を見て仮説を立てて改善する。これはプログラミングのデバッグと同じ思考プロセスなので、エンジニアにとっては馴染みやすい作業です。
- 3
コピーライティング
一番苦戦したのがこれ。技術ブログは書けるのに、「人を動かす文章」が書けない。CTAボタンの文言ひとつで反応が変わることを体験して、言葉の力に対する認識が完全に変わりました。
- 4
SNSマーケティング
最後にSNS。最初は自分のサービスを宣伝するために始めましたが、一方的な宣伝はまったく響かない。「発信」より「会話」が大事だと気づくまでに、けっこう時間がかかりました。
エンジニアがマーケティングを学ぶなら、SEOとアクセス解析から始めるのが圧倒的におすすめです。技術スキルがそのまま強みになるので、「マーケティングってよくわからない」という壁を低く感じられます。
Q3: 学んでみて何が変わった?
一番大きな変化は、プロダクト開発の順序が逆転した ことです。
以前のわたしは「まず作る → 作ったものを売る」という思考でした。でもマーケティングを学んでからは「誰が何に困っているか → それを解決するものを作る」に変わりました。
コードを書く前にペルソナを書く。機能を足す前にユーザーの声を聞く。この順番を覚えてから、作ったものが「使われる」ようになった。
SHIN
具体的に変わったことをいくつか挙げると:
- 01
機能追加の判断基準が変わった
「技術的にできるか」ではなく「ユーザーが求めているか」で判断するようになった - 02
ブログを書くようになった
プロダクトの周辺知識を発信することが、結果的にSEO流入とブランド構築につながると理解した - 03
数字で語る習慣がついた
「なんとなく良さそう」ではなく、CVR・セッション数・直帰率で施策の効果を判断するようになった - 04
ユーザーの言葉で話すようになった
技術用語を並べる癖が減り、相手の困りごとに寄り添った表現ができるようになった
Q4: エンジニアならではの強みって何?
マーケティングの世界に入ってみると、エンジニアのスキルセットがかなり活きることに気づきました。
- 01
データ分析力
GA4のデータを読み解く、SQLでユーザー行動を分析する、A/Bテストの結果を正しく評価する。マーケターが苦手としがちな定量分析が自然にできる - 02
ツールの自作・自動化
レポート生成の自動化、データ収集スクリプト、SNS投稿の予約ツール。自分で作れるから外部サービスに依存しなくていい - 03
技術的SEOの理解
構造化データ、Core Web Vitals、サーバーサイドレンダリング。マーケターが「何それ?」となる領域で、エンジニアは最初から有利 - 04
仮説検証の思考
バグを見つけて修正するプロセスと、マーケ施策のPDCAはほぼ同じ。問題を切り分けて、1つずつ検証していくアプローチが染みついている
エンジニアがマーケティングを学ぶのは「弱点を補う」のではなく「強みを活かす領域を広げる」こと。テクニカルSEO、データ分析、自動化。これらはマーケティングの世界でも希少価値の高いスキルです。
Q5: これから学ぶ人へのアドバイスは?
マーケティングを「全部」学ぼうとしないこと。広告、SNS、SEO、メルマガ、PR。全部やろうとすると何も身につきません。まずは1つだけ、3ヶ月間集中して取り組んでみてください。
わたしのおすすめはやはりSEOです。理由は3つ:
- エンジニアのスキルが直接活きる(構造化データ、速度改善、技術的SEO)
- 成果が数字で見える(検索順位、流入数、CTR)
- 資産として積み上がる(広告と違って止めても消えない)
完璧に学んでから始めようとすると、永遠に始まりません。わたしも最初のブログ記事は今読み返すと恥ずかしいくらいの品質でした。でも、書き続けたことで少しずつ質が上がり、今では300本を超える記事になっています。
「マーケティングを学ぶ」と構えなくていい。自分が作ったものを「誰かに届けたい」と思ったら、それがもうマーケティングの第一歩です。
SHIN
まだ迷っている方へ
エンジニアとマーケティング、一見遠いように見えるこの2つは、実は驚くほど相性が良いです。
データを見て仮説を立て、施策を打って検証する。この繰り返しは、コードを書いてテストして改善するプロセスとまったく同じ。エンジニアの思考をそのままマーケティングに持ち込むだけで、十分に戦えます。
まずは今日、自分のサービスやポートフォリオのGA4を開いて、直近1週間の数字を見てみてください。それだけで「マーケティング脳」のスイッチが入ります。

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