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エステサロンのホームケア商品を通販で売る方法

エステサロンのホームケア商品を通販で売る方法
オンライン予約のイメージ

エステサロンのホームケア商品は、通販の窓口を予約サイトと同じ場所に置くと売りやすくなります。施術で使った化粧水や美容液を、その日の帰り道にスマホから買ってもらえるからです。Shopifyなら予約と物販を1つのストアでまとめられるので、ECサイトをもう1つ作る必要はありません。

わたし(SHIN)は、この記事で導入をすすめているShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発者です。自社アプリを軸にした記事のため、利益相反がある立場で書いています。月額コストはShopifyとまるっと予約それぞれの公式料金ページで確認した数字だけを使いました。弱点も正直に書きます。まるっと予約はApp Storeのレビューがまだ0件で、Built for Shopify認定も取得していません(2026年9月17日にApp Storeで確認)。わたしはサロンの運営者ではなくアプリの開発者なので、施術やカウンセリングそのもののノウハウはお伝えできません。

「予約の電話が鳴っているのに、お客様の施術中で出られない」

エステサロンを経営していると、こんな場面は日常茶飯事ではないでしょうか。フェイシャルやボディケアの施術中に手を止めて電話を取るわけにはいきません。でも、その一本の電話が新規のお客様だったとしたら、取り逃がした瞬間にチャンスが消えています。

この記事では、エステサロンが ネット予約(オンライン予約) を導入する手順と、そのうえで ホームケア商品を通販で売る導線 の作り方を解説します。

Shopifyとは? 世界175か国以上で利用されているネットショップ作成サービスです。予約アプリを追加すれば予約サイトとしても使えるため、物販と予約を1つの管理画面で扱えます。

エステサロンが予約管理で抱えがちな課題

施術時間が長く、電話対応がほぼ不可能

エステの施術は60分〜120分以上に及ぶことも珍しくありません。施術中は照明を落とした静かな空間でお客様がリラックスしている最中です。そこで電話が鳴ること自体が、お客様の体験を損ねてしまいます。

個人サロンでは受付スタッフを置けないケースがほとんどです。結果として、電話が取れない、折り返しても不在、新規客を逃す、というサイクルに陥りがちです。

コースが多く、説明に時間がかかる

エステサロンはフェイシャル、ボディ、痩身、リラクゼーションなど コースの種類が多い のが特徴です。電話で「どのコースがいいですか?」と聞かれても、口頭だけで伝えきるのは大変です。

お客様も「電話で長々と聞くのは気が引ける」と感じていて、結局予約に至らないケースも少なくありません。

リピートと物販が経営を左右する

エステは継続利用が前提のサービスです。施術の売上は予約枠の数で頭打ちになりますが、ホームケア商品の物販には枠の上限がありません。施術の合間に売れる商品を持っているかどうかで、同じ来店数でも売上は変わります。

予約と物販を別々のシステムで持たない 予約はポータルサイト、物販は別のECサイト、という分け方をすると、顧客リストが2つに割れます。「先週フェイシャルに来たお客様が、どの商品を買ったか」が分からなくなると、次の提案ができません。

カレンダーで予約管理するイメージ

ネット予約を導入する5つのメリット

  1. 01

    24時間予約受付で取りこぼしゼロ

    ネット予約なら、お客様は深夜でも早朝でもスマホから予約を完了できます。施術中に鳴った電話も、予約ページがあれば取りこぼしになりません。

    「予約したいときにすぐ予約できる」。これだけで、新規の獲得率は変わります。

  2. 02

    コースの詳細をサイト上で伝えられる

    各コースの内容・所要時間・料金・こんな方におすすめ。これらをサイト上でしっかり掲載しておけば、お客様は自分のペースで比較・検討できます。

    電話で長々と説明する必要がなくなり、お客様も気軽に予約しやすくなります。

  3. 03

    デポジットでノーショーを抑止

    エステサロンの施術枠は1〜2時間と長いため、ノーショー(無断キャンセル)の損失は深刻です。予約時に デポジット(前払い) を設定しておけば、キャンセルの抑止効果が見込めます。

  4. 04

    顧客データの蓄積でリピート施策を強化

    Shopifyで予約を受けると、来店日・利用コース・購入商品などのデータが管理画面に蓄積されます。このデータを使って、次回来店の促進メールやキャンペーン案内を効果的に打てます。

  5. 05

    物販との連携で客単価アップ

    エステサロンではホームケア商品(化粧水・美容液・ボディクリームなど)の物販が大きな収益源になります。Shopifyなら予約サイトと同じサイト上で物販もできるため、「施術後にオンラインでホームケア商品を購入」という導線を自然に作れます。

スマホからネット予約するお客様

→ 予約のドタキャン・ノーショーを防ぐ5つの方法【サロン・教室向け】

エステのネット予約システムはどう選べばいい?

エステサロン向けの予約システムは大きく3種類あります。選ぶ軸は「集客をどこに頼るか」と「物販をどう扱うか」の2つです。

選択肢月額の目安物販との連携
予約ポータルサイト掲載プランによる基本的にできない
予約専用のSaaS数千円から別途ECが必要
Shopify + 予約アプリ約12,750円同じストアで完結

ポータルサイトは新規集客の力が強い反面、顧客情報がポータル側に貯まります。予約専用のSaaSは予約管理に特化していて使いやすいのですが、ホームケア商品を売ろうとすると結局ECサイトをもう1つ用意することになります。

Shopifyを土台にする選び方は、この記事のテーマである 通販との一体化 を前提にした場合に噛み合います。逆に「物販はやらない、予約だけ取れればいい」のであれば、予約専用のSaaSのほうが安く済むこともあります。

Shopify + 予約アプリという選び方

メリット
予約と通販が1つの顧客リストになる来店履歴と購入履歴が同じ管理画面に並びます。
予約1件ごとの手数料がかからないまるっと予約は定額制で、予約件数による従量課金がありません。
ホームケア商品の在庫管理がそのまま使えるShopifyは元々EC用なので、在庫・配送・領収書の仕組みが揃っています。
デメリット
新規集客の力は自分で作る必要があるポータルサイトのような送客はありません。SNSや検索からの流入を育てる前提です。
初期設定に半日程度はかかるテーマ選び、コース登録、商品登録をまとめてやる必要があります。

出典:まるっと予約|来店・イベント予約(Shopify App Store)

ウェブサイトを構築するイメージ

Shopify + まるっと予約でエステサロンの予約サイトを作る手順

基本的な構築手順は以下の記事で詳しく解説しています。ここではエステサロンに特化したポイントを中心にお伝えします。

→ Shopifyでサロンの予約サイトを作る完全ガイド【ゼロから公開まで】

Shopify開設
予約アプリ設定
スタッフ登録
テスト・公開
  1. 1Shopifyアカウントを作成する
    Shopify公式サイト からアカウントを作成します。無料体験期間があるので、まずは気軽に試してみてください。プランは Shopify Basic(月払い4,850円/月) で十分です。
  2. 2テーマを選んでサロンの雰囲気を演出する
    エステサロンの場合、清潔感・高級感のあるデザインが大切です。Shopifyの無料テーマでも、写真とカラーの選び方次第で十分にサロンの世界観を表現できます。施術ルームや店内の写真を大きく使い、白・ベージュ・ゴールド系の落ち着いた配色がおすすめです。スマホ表示も必ずチェックしましょう。
  3. 3まるっと予約をインストールする
    Shopifyアプリストア からまるっと予約をインストールします。累計10件までなら無料プランで試せます。
  4. 4施術コースを登録する
    エステサロンのメニュー構成はサロンの個性が出るところです。コース設定のコツは次のセクションで詳しく解説します。
  5. 5スタッフ情報を登録する
    エステティシャンの情報を登録します。指名予約を受ける場合は、スタッフごとの対応コースと稼働スケジュールを設定しましょう。
  6. 6デポジット(事前決済)を設定する
    ノーショー対策として、施術料金の 30〜50% をデポジットに設定するのが一般的です。高額コースほどデポジットの効果は大きくなります。
  7. 7テスト予約をして公開する
    スマホ・PCの両方でテスト予約を行い、お客様の目線で予約フローを確認してください。問題なければサイトを公開しましょう。

エステサロン向けコース設定のコツ

施術時間にバッファを含める

エステの施術は、着替え・カウンセリング・アフターカウンセリングの時間が意外とかかります。

コース例施術時間予約枠の目安(バッファ込み)
フェイシャル基本60分80分
フェイシャル集中90分115分
ボディケア60分80分
痩身コース90分120分
フェイシャル+ボディ120分150分

施術時間ギリギリで枠を設定すると、遅延が連鎖して1日のスケジュールが崩壊します。 施術時間 + 20〜30分 のバッファを必ず確保しましょう。

サロンでの施術イメージ

初回限定メニューを用意する

新規のお客様が一歩を踏み出しやすいように、初回限定のお試しコースを作るのは効果的です。

初回限定コースなし
初めてのお客様がいきなり高額コースを予約するのは心理的ハードルが高い。結果的に予約をためらわれる。
初回限定コースあり
通常8,000円のフェイシャルを初回5,000円で体験してもらえる。お試しのハードルが下がり、新規来店につながりやすい。

初回限定メニューを作るときは、割引の根拠をはっきり書いておくのが大切です。「通常8,000円のところ初回5,000円」と書くなら、通常価格の8,000円が実際に販売されている価格である必要があります。表示していない価格を比較対象にすると、有利誤認表示として景品表示法の問題になります。消費者庁が示している「最近相当期間にわたって販売されていた価格」の判断基準と、Shopify 側での割引の当て方は Shopify予約にクーポンを効かせる設定 にまとめました。

オンラインでホームケア商品を買うイメージ

エステサロンのホームケア商品はなぜ通販に向く?

ホームケア商品の通販は、一般的な化粧品ECとは前提が違います。エステサロンには、他のネットショップが持っていない条件が3つ揃っているからです。

サロンだけが持っている3つの条件

  • 商品をすでに肌で試してもらっている施術で使った商品なら、お客様は使用感を知っています。ネットで初めて見る商品とは検討のハードルがまったく違います。
  • 使い方を説明できる人がいるアフターカウンセリングで「朝晩どのくらい使うか」を伝えられます。ECサイトの商品説明文だけでは届かない情報です。
  • なくなるタイミングが読める化粧水も美容液も消耗品です。次回来店の前に切れることが分かっていれば、案内を出す時期も決められます。

店頭での物販が苦手というオーナーさんは多いはずです。施術直後に「これ買いませんか」と切り出すのは、お客様にとってもサロン側にとっても気まずいものがあります。通販の窓口があると、この会話を「ご興味があればサイトからどうぞ」に置き換えられます。買うかどうかを決める場所が店頭からお客様のスマホに移るので、押し売りの空気になりません。

在庫の負担も変わります。店頭販売だけだと「棚に並べる分」を常に持つ必要がありますが、通販なら受注を見てから発注する運用も選べます。

エステサロンのホームケア商品を通販で売るには?

Shopifyなら予約メニューと物販商品を同じサイトで管理できるので、追加のシステムは不要です。予約サイトを作ったあとに商品を足していくだけで通販が始められます。

  1. 1

    商品をShopifyに登録する

    管理画面の[商品管理]から化粧水・美容液などを登録します。価格、在庫数、配送の要否を設定すれば公開できます。
  2. 2

    写真は使用シーンまで撮る

    パッケージの写真だけでなく、テクスチャーや手に取ったところを撮ると伝わりやすくなります。
  3. 3

    説明文は施術と紐づける

    「フェイシャルコースで使用している美容液です」と書くと、体験した記憶とつながります。
  4. 4

    配送設定を先に決める

    送料と発送日を決めておきます。小さい商品なら、まとめ買いで送料無料にする設定がよく使われます。
  5. 5

    施術後の案内に導線を置く

    サンクスメールやLINEに商品ページのリンクを入れます。名刺サイズのカードにQRコードを載せて渡す方法もあります。
  6. 6

    使い切る頃に案内を出す

    購入履歴が管理画面に残るので、1本使い切る頃を見て次の案内を送れます。

出典:商品の追加と更新(Shopifyヘルプセンター)

客単価の考え方もシンプルです。施術8,000円のお客様が4,000円の美容液を2か月に1本買ってくれると、年間では施術の売上に加えて24,000円が乗ります。10人のお客様がそうなれば240,000円です。これは仮の数字ですが、物販の売上が「予約枠の外側」で積み上がることは分かると思います。

通販を始めると、サイトに書く義務が増えます 通信販売は特定商取引法の規制対象です。販売価格・送料、代金の支払時期と方法、商品の引渡時期、返品や解除に関する事項、事業者の氏名・住所・電話番号などを広告に表示する必要があります。Shopifyの「特定商取引法に基づく表記」ページを必ず用意してください。

出典:通信販売(消費者庁 特定商取引法ガイド)

ホームケア商品の通販で気をつける法律は?

エステサロンの物販は、化粧品や美容機器を扱う以上、広告表現の制限がついて回ります。ここは施術の説明よりも慎重になったほうがいい部分です。

化粧品の効果を断定して書かない

医薬品医療機器等法(薬機法)の第66条は、化粧品を含む製品の効能・効果について、虚偽または誇大な広告を禁止しています。承認された効能の範囲を超える表現も認められていません。

商品ページの書き方

書ける表現
肌にうるおいを与える化粧品の効能の範囲として認められている表現です。
サロンのフェイシャルで使用しています事実として確認できる情報です。
避ける表現
シミが消える医薬品的な効果を断定する表現にあたります。
塗るだけで痩せる化粧品の効能の範囲を超えています。

出典:医薬品等の広告規制について(厚生労働省)

お客様の声(レビュー)を載せる場合も同じです。お客様が書いた文章であっても、サロンのサイトに掲載すればサロンの広告として扱われます。効果を断定する感想をそのまま載せるのは避けてください。

判断に迷ったら書かない 広告表現の線引きは、扱う商品が化粧品か医薬部外品かによっても変わります。仕入れ先のメーカーに「この表現は使えますか」と確認するのが、いちばん確実で早い方法です。

価格の見せ方にも決まりがある

セット販売やまとめ買い割引を作るときは、比較対象にする価格が実際に販売されている価格かどうかを確認してください。景品表示法の有利誤認表示にあたる可能性があります。

月額コスト

費目月額
Shopify Basic4,850円
まるっと予約 Growth$49.99(約7,900円)
月額合計約12,750円
約12,750円/月
エステサロン予約サイトの月額コスト(2026年9月時点)

出典:Shopifyの料金プラン(Shopify公式)

※ 円換算額は1ドル=約158円で計算した概算です。為替変動により実際の金額は変わります。 ※ Shopify Payments の決済手数料(Shopify Basicの国内カードで3.55%)、独自ドメイン取得費用は含まれていません。

まるっと予約には無料プラン(累計10件まで)とStarter($19.99/月)もあるので、予約件数が少ないうちは下のプランから始められます。

コストの詳しい内訳については以下の記事もご参考にどうぞ。

→ 個人サロンがShopifyで月額約1万円で予約サイトを運営する方法

→ Shopifyで化粧品・コスメECを始める方法

よくある質問

はい、Shopifyはプログラミング不要で操作できます。テーマ(テンプレート)を選んで写真やコースを登録していく流れなので、スマホの操作ができる方なら問題なく進められます。詳しい手順は Shopifyでサロンの予約サイトを作る完全ガイド で解説しています。

併用は可能です。おすすめの進め方は、新規集客はホットペッパービューティー(※)を継続しつつ、リピーターを自社サイトでの予約に誘導する方法です。自社サイト経由の予約が増えてきたら、ポータルサイトの掲載プランを段階的に下げていくと無理がありません。

※ 「ホットペッパービューティー」は株式会社リクルートの登録商標です。

はい、Shopifyは元々ECプラットフォームなので、予約コースと物販商品を同じサイトで管理・販売できます。化粧水・美容液・ボディクリームなど、施術で使っている商品をそのままオンラインで販売できます。予約と購入の履歴が同じ顧客データに紐づくのが、別々のサービスを使う場合との一番の違いです。

仕入れた化粧品をそのまま売るだけであれば、販売のための許可は不要です。ただし自社ブランドとして製造・輸入する場合は別の手続きが必要になりますし、通販である以上は特定商取引法に基づく表記が必須です。商品ページの効能表現にも薬機法の制限がかかります。判断に迷う場合は仕入れ先や所管の保健所に確認してください。

最初は「来店時に受け取る」を配送方法の選択肢に入れておく方法があります。サイトで注文して次回の施術で渡す形にすれば、梱包も発送も発生しません。注文が増えてきてから宅配を足すほうが、無理なく続けられます。

最初は心配になるかもしれませんが、事前決済は多くのサービスで一般的になってきています。「当日のお支払いがスムーズになります」というポジティブな案内にすると、お客様にも受け入れてもらいやすくなります。ノーショーの損失を考えると、デポジットの導入メリットは大きいです。

まるっと予約ではスタッフの追加登録が可能です。スタッフ数に上限があるかどうかは まるっと予約のアプリストアページ でご確認ください。

まとめ

  • 24時間予約受付 で施術中の電話対応から解放
  • コース情報をサイト上で掲載 して新規の不安を解消
  • デポジット でノーショーによる売上損失を防止
  • 顧客データの蓄積 でリピート施策を効果的に実施
  • ホームケア商品の通販 で予約枠の外側に売上を作る
  • 薬機法・景表法・特商法 の表示ルールを先に確認する

Shopify + まるっと予約なら、月額 約12,750円 で予約・物販・顧客管理を備えたエステサロンのサイトを運営できます。施術で使っている商品がすでにあるサロンなら、通販を足すのに新しく仕入れるものはありません。

まずはShopifyの無料体験で、自分のサロンの予約サイトがどんなものになるか試してみてください。

→ Shopify 無料体験はこちら

→ まるっと予約をShopifyアプリストアで見る

Shopify・まるっと予約の料金は2026年9月時点、その他の情報は2026年3月時点のものです。各サービスの料金・仕様は変更される場合があります。

この記事は、時間予約・来店予約・イベント予約に対応するShopify予約システム「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

まずは、課題の共有から。

アプリの導入も、Shopifyそのものの相談も歓迎です。内容が固まっていなくても問題ありません。通常2営業日以内に返信します。