Skip to content
Pepinby SHIN
Shopify2026-04-048分で読めます

Shopifyで化粧品・コスメECを始める方法 — 薬機法・許可・販売のポイント

Shopifyで化粧品・コスメECを始める方法 — 薬機法・許可・販売のポイント
化粧品ECのイメージ

「自分のコスメブランドをネットで販売したい」「仕入れた化粧品をECサイトで売りたい」。そう思って調べ始めると、薬機法や許可制度の壁にぶつかる方が多いのではないでしょうか。

化粧品は食品と並んで法規制が多いジャンルです。でも「どんな販売形態に、どの許可が必要か」を整理してしまえば、やるべきことは明確になります。

約1兆150億円
化粧品・医薬品EC市場規模(2024年)
前年比+4.54%で成長を続けています
8.82%
化粧品・医薬品分野のEC化率(2024年)
生活家電の43%と比べると伸びしろが大きいです

出典:経済産業省 電子商取引に関する市場調査

EC化率がまだ9%未満ということは、化粧品の購入体験がオンラインに移行しきっていないということ。これから参入しても十分にポジションを取れる市場です。

この記事では、化粧品をネット販売するための 許可の要否 から 薬機法の広告ルール 、Shopifyでの ストア構築手順 、そして 成分表示や商品ページのつくり方 まで、必要な知識をひと通りまとめました。

化粧品のネット販売に許可は必要?販売形態ごとに整理

化粧品の販売と聞くと「許可が必要」と思いがちですが、実は販売形態によって許可が 必要なケース不要なケース があります。ここを最初に整理しておきましょう。

許可が不要なケース

国内の化粧品メーカーや卸業者から仕入れた化粧品を、そのまま消費者に販売する場合は 許可不要 です。すでに「化粧品製造販売業許可」を持った事業者が市場に出荷した製品を仕入れて売るだけなので、小売に該当します。

つまり、国内メーカーの化粧品を仕入れてShopifyで販売するだけなら、薬機法上の許可は必要ありません。これが最もハードルの低い始め方です。

許可が必要なケース

一方で、以下のケースでは薬機法に基づく許可が必要になります。

自社ブランドの化粧品を製造・販売する
海外の化粧品を自分で輸入して販売する
自社工場で化粧品を製造する

海外コスメを「化粧品製造販売業許可」を持った輸入代行業者から仕入れる場合は、許可不要で販売できます。しかし、個人で海外から直接輸入して販売する場合は許可が必要です。この違いを見落とすとトラブルになるので要注意です。

化粧品製造販売業と化粧品製造業の違い

ここがよく混同されるポイントです。

許可の種類概要必要な場面
化粧品製造販売業許可自社名義で化粧品を市場に出荷するための許可。品質・安全性の最終責任を負う自社ブランドの販売、海外品の輸入販売
化粧品製造業許可(一般区分)化粧品の製造工程すべてを行うための許可自社工場で製造する場合
化粧品製造業許可(包装等区分)包装・表示・保管のみを行うための許可輸入品のラベル貼替・検品を行う場合

出典:宮城県 - 化粧品を初めて製造・製造販売する方へ

化粧品製造業許可だけでは製品を市場に出荷できません。出荷には必ず「化粧品製造販売業許可」が必要です。OEMメーカーに製造を依頼する場合、製造はOEM側の許可でカバーされますが、自社ブランドとして出荷する「製造販売業許可」は自社で取得する必要があります。

許可取得の費用と期間の目安

約3〜6か月
許可取得までの目安期間
申請書類の準備〜審査完了まで
約30〜50万円
許可取得の費用目安
申請手数料+総括製造販売責任者の確保等

化粧品製造販売業許可の申請先は、事業所所在地の都道府県です。申請には「総括製造販売責任者」の設置が必要で、薬剤師や化学系の大学卒業者などの資格要件があります。

出典:OEM CO.,LTD. - 化粧品販売許可とは?

化粧品ECで守るべき薬機法のルール

化粧品ECを運営するうえで避けて通れないのが 薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律) です。特に商品ページやSNSでの広告表現には細心の注意が必要です。

薬機法チェックリストのイメージ

化粧品で標ぼうできる効能効果は56項目だけ

厚生労働省は、化粧品の広告で謳える効能効果を 56項目 に限定しています。この範囲を超えた表現は薬機法違反になります。

化粧品の効能効果56項目

厚生労働省が定めた、化粧品の広告で標ぼう(表示・宣伝)できる効能効果のリストです。「肌を清浄にする」「肌にうるおいを与える」「毛髪にはり、こしを与える」など、穏やかな表現に限られています。

よくあるNG表現とOK表現

商品ページやSNS投稿で使いがちな表現を整理しました。

NG表現(薬機法違反のおそれ)OK表現(56項目の範囲内)
シミが消える・シミを除去メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ(※医薬部外品のみ)
アンチエイジング・若返り乾燥による小ジワを目立たなくする(※効能評価試験済みの場合のみ)
ニキビが治る・肌荒れを治療肌荒れを防ぐ・肌をすこやかに保つ
毛穴レス・毛穴が消える肌をひきしめる・肌のキメを整える
コラーゲン産生を促進肌にはりを与える・肌にツヤを与える
ターンオーバーを促す肌を整える・肌をなめらかにする

出典:薬事法ドットコム - 化粧品・コスメ広告で標ぼうOK/NGな表現

「医薬部外品(薬用化粧品)」であれば、承認を受けた効能効果の範囲内でより踏み込んだ表現が可能です。ただし「化粧品」と「医薬部外品」は法律上の区分が異なります。自社商品がどちらに該当するかを正確に把握したうえで、表現の範囲を判断してください。

その他の広告ルール

  • 「No.1」「最高」「最上級」などの最大級表現は、客観的な根拠がない限り使用禁止
  • 使用前後の写真(ビフォーアフター)は、効能効果の保証と受け取られる表現を避ける
  • 体験談やレビューも「個人の感想であり、効能効果を保証するものではありません」等の注記が必要
  • 医師や専門家が推薦しているかのような表現は原則NG
  • 他社製品との比較で自社優位を強調する表現は、景品表示法にも抵触するおそれあり

出典:株式会社マクロジ - 化粧品広告で認められている56項目の効能効果の範囲

化粧品ECで必要な表示・届出

全成分表示(容器・包装への表示義務)

日本では2001年の薬事法改正以降、すべての化粧品に 全成分表示 が義務づけられています。容器や外箱に、配合量の多い順に成分名を表示します。

  • 成分名は日本化粧品工業連合会の「全成分表示名称」を使用
  • 配合量が多い順に記載(1%以下の成分は順不同でもOK)
  • 着色剤は末尾にまとめて記載可能
  • 企業秘密に該当する成分は「その他」と表示できる(厚生労働省への届出が必要)

出典:化粧品成分オンライン - 化粧品の全成分表示ルール

ECサイトの商品ページに掲載すべき情報

法律上、ECサイトへの成分表示は義務ではありませんが、消費者の信頼を得るために以下の情報は掲載することを強くおすすめします。

  • 全成分リスト
  • 使用方法・使用上の注意
  • 内容量
  • 製造販売元の名称・住所
  • 原産国(輸入品の場合)
  • 使用期限の目安(未開封の場合3年以上もつ場合は表示義務なし)

特定商取引法の表記

化粧品に限らず、ECサイトでは特定商取引法に基づく表記が必要です。

  • 販売価格(税込み)
  • 送料
  • 返品・交換の条件
  • 引き渡し時期
  • 支払い方法
  • 事業者の名称・住所・電話番号

→ Shopifyの法的ページの作り方を詳しく見る

Shopifyで化粧品ECを構築する手順

許可と法律面の確認ができたら、いよいよShopifyでストアを構築していきましょう。

ECサイト構築のイメージ
  1. 1

    Shopifyアカウントを作成する

    まずは Shopify公式サイト から無料体験に登録しましょう。ベーシックプラン(月額4,850円)で十分スタートできます。
  2. 2

    テーマを選んでブランドの世界観をつくる

    化粧品ECは「世界観」が購入の決め手になります。無料テーマ「Dawn」でもきれいなストアは作れますが、写真を大きく見せられるテーマを選ぶのがコツです。ブランドカラー・フォント・トンマナを最初に決めておきましょう。
  3. 3

    商品を登録する

    商品名、説明文、価格、写真に加え、全成分リスト・使用方法・使用上の注意を商品説明欄にしっかり記載します。「メタフィールド」を使えば、成分情報を構造化データとして管理することも可能です。
  4. 4

    コレクション(カテゴリ)を整理する

    「スキンケア」「メイクアップ」「ヘアケア」「ボディケア」など、用途や悩み別にコレクションを作成します。肌悩み別のコレクション(乾燥肌向け、敏感肌向けなど)も効果的です。
  5. 5

    決済方法を設定する

    Shopify Paymentsを有効にすれば、クレジットカード・Apple Pay・Google Payに対応できます。Amazon Payやコンビニ決済も設定しておくと、購入率アップにつながります。
  6. 6

    配送設定を行う

    化粧品は常温配送が基本なので、食品ECほど配送設定は複雑になりません。国内配送のゾーン設定と送料を決めましょう。「〇〇円以上送料無料」の設定が客単価アップに効果的です。
  7. 7

    法的ページを整備する

    特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシー、返品ポリシーを作成します。化粧品の場合、「肌に合わない場合の返品対応」をどうするか明確にしておくことが大切です。
  8. 8

    テスト注文をして公開する

    テスト注文で購入フロー・送料計算・メール通知を確認したら、ストアを公開して販売開始です。

→ Shopifyの始め方を詳しく見る

化粧品ECの商品ページをつくるコツ

化粧品は「試してから買えない」というEC特有の課題があります。だからこそ、商品ページの作り込みが売上を大きく左右します。

  1. 01

    写真は最低5〜7枚用意する

    テクスチャー、色味、使用シーン、パッケージ、サイズ感がわかる写真を揃えましょう。自然光で撮影した写真が好まれる傾向にあります。動画があるとさらに効果的です。
  2. 02

    成分へのこだわりをストーリーで伝える

    単に成分名を羅列するだけでなく、「なぜこの成分を選んだのか」「どんな肌悩みに着目して処方を組んだのか」をストーリーとして伝えましょう。ただし、薬機法の56項目を超える効能効果の表現は避けてください。
  3. 03

    レビュー・口コミを積極的に集める

    化粧品は口コミの影響力が大きいジャンルです。購入後のフォローメールでレビューを依頼する仕組みを作りましょう。写真付きレビューは特に購入率を押し上げます。
  4. 04

    使い方・ルーティンを提案する

    「化粧水 → 美容液 → クリーム」のように、他の商品と組み合わせた使い方を提案すると、セット購入や客単価アップにつながります。
  5. 05

    全成分リストは必ず掲載する

    敏感肌のお客様はアレルギー成分のチェックを重視します。全成分リストを掲載しておくことで、安心感と信頼性を高められます。

化粧品ECで使えるShopifyアプリ

化粧品ECの運営を効率化するために、入れておくと便利なShopifyアプリを紹介します。

カテゴリアプリ特徴
レビューJudge.me無料プランでも写真レビューに対応。メールでのレビュー依頼も自動化できます
レビューLoox写真・動画レビューに特化。コスメは見た目が重要なので、ビジュアルレビューの効果が大きいです
定期購入定期購買(Huckleberry)日本語対応の定期購入アプリ。スキンケアのリピート購入に最適です。レビュー評価4.9
定期購入かんたんサブスク20秒で設定完了。小規模ストアで手軽に定期購入を始めたい場合に
UGC・SNS連携InstafeedInstagramの投稿をストアに自動表示。コスメはInstagramとの相性がよいです
ポイント・ロイヤルティSmile.ioポイントプログラムでリピート率を向上。紹介プログラムも設定できます

よくある質問

はい、不要です。国内で「化粧品製造販売業許可」を持った事業者がすでに市場に出荷した製品を仕入れて販売する場合、小売に該当するため薬機法上の許可は必要ありません。ただし、特定商取引法に基づく表記やプライバシーポリシーなど、EC事業者として必要な法的対応は別途行ってください。

OEMメーカーに製造を委託する場合でも、自社ブランドとして市場に出荷するなら「化粧品製造販売業許可」が必要です。製造そのものはOEMメーカーの許可でカバーされるため、化粧品製造業許可は不要です。許可取得が難しい場合は、OEMメーカーに製造販売も含めて委託し、自社は販売(小売)に徹するという方法もあります。

「薬用化粧品」は法律上「医薬部外品」に分類されます。厚生労働省から承認を受けた有効成分を配合しており、「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」「ニキビを防ぐ」など、化粧品よりも踏み込んだ効能効果を謳えます。ただし、医薬部外品の製造販売には別途承認が必要で、化粧品よりも時間とコストがかかります。

まず厚生労働省が定めた「化粧品の効能効果56項目」を確認し、その範囲内で表現するのが基本です。不安な場合は薬事チェックの専門サービス(薬事法ドットコム等)を利用するか、行政書士に相談するのが確実です。違反した場合、行政指導や課徴金の対象になるおそれがあるため、慎重に対応しましょう。

はい。「定期購買(Huckleberry)」「かんたんサブスク」などの日本語対応アプリを使えば、Shopify上で定期購入の仕組みを構築できます。スキンケア商品は消耗品なので、定期購入との相性がよいジャンルです。初回割引やお届けサイクルの変更機能を活用すると、継続率の向上につながります。

ベーシックプランが月額4,850円(税込)です。決済手数料はShopify Paymentsで3.55%〜。アプリを追加すると月額費用が上乗せされますが、最初はベーシックプランと最低限のアプリでスタートするのがおすすめです。

まとめ

  • 国内メーカーから仕入れた化粧品を販売するだけなら薬機法上の許可は不要。自社ブランド製造や海外からの直接輸入は許可が必要です
  • 化粧品の広告で謳える効能効果は56項目に限定されています。「シミが消える」「若返る」などの表現は薬機法違反です
  • 商品ページには全成分リスト、使用方法、使用上の注意を掲載し、お客様の信頼を獲得しましょう
  • レビューアプリと定期購入アプリを導入すれば、口コミによる集客とリピート購入の仕組み化ができます
  • 写真・ストーリー・成分情報の3点を充実させた商品ページが、化粧品ECの売上を左右します

化粧品ECは薬機法の広告規制があるぶん、参入障壁が高いと感じるかもしれません。でも逆に言えば、法令をしっかり守って運営しているストアはそれだけで信頼を得られます。

まずは自分の販売形態が「許可が必要か・不要か」を確認するところから始めてみてください。仕入れ販売なら許可不要でスタートできますし、自社ブランドを立ち上げるなら許可取得と並行してShopifyのストア構築を進められます。

化粧品は「世界観」と「信頼」で選ばれる商材です。Shopifyなら、ブランドの世界観を自由に表現できるストアを、月額4,850円から構築できます。

→ Shopifyの始め方ガイドを見る

→ Shopifyの法的ページ一覧を見る

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

Shopify無料体験を始める
まるっと予約

Shopify予約アプリ

まるっと予約

無料プランあり・日本語サポート

インストール →

Shopifyストア構築もお任せください

「自分でShopifyを設定するのは不安」という方に、アプリ開発者本人がShopifyストア構築+まるっと予約の導入をまるごとサポートいたします。