電話予約をやめてネット予約に切り替えるメリットと移行手順

施術の真っ最中に、電話が鳴る。
手が離せないから出られない。折り返そうと思っているうちに次のお客様が来て、気づいたら閉店時間。「あの電話、新規のお客様だったかもしれない」と思うと、もったいなさが残ります。
電話予約は長年の定番ですが、スマホでなんでも完結する今の時代、お客様側も「電話しなきゃいけないのか」と感じている方が増えています。
この記事では、電話予約からネット予約に切り替えるメリットと、段階的に移行するための具体的な手順を紹介します。「いきなり全部変える」のではなく、無理のないペースで進める方法です。
電話予約が抱える構造的な限界
電話予約は決して「悪い方法」ではありません。ただ、サロンの規模が大きくなったり、1人で回す場面が増えてくると、構造的に限界が出てきます。
施術中は電話に出られず、折り返しも忘れがち。営業時間外の予約は取れない。複数の窓口で受けるとダブルブッキングのリスクも。お客様とのやり取りに1件あたり5〜10分かかる。
24時間自動で予約受付。お客様がメニュー・日時を選んで即確定。ダブルブッキングはシステムが防止。施術中に電話を気にする必要がなくなる。
よくある課題を整理する
- 施術中に電話が鳴って手を止めなければならない
- 折り返し忘れで予約の取りこぼしが発生する
- 営業時間外に予約を受けられない
- 電話・DM・LINEなど複数窓口の管理が煩雑
- 手書き・手入力による転記ミスやダブルブッキング
- 1件の予約に電話のやり取りで5〜10分かかる
ひとつでも当てはまるなら、ネット予約への切り替えを検討する価値があります。

ネット予約に切り替える5つのメリット
1. 24時間365日、自動で予約を受け付ける
ネット予約の最大のメリットは、営業時間に縛られないことです。お客様が「予約しよう」と思ったその瞬間に、スマホから完結できます。
ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、 ネット予約の利用意向は20〜60代のすべての年代で70%以上 にのぼります。
出典:ホットペッパービューティーアカデミー 美容センサス2024年上期
2. 予約対応の時間をゼロにできる
電話予約は1件あたり5〜10分のやり取りが発生します。1日5件なら、それだけで30〜50分。ネット予約なら、お客様が自分でメニュー・日時・スタッフを選んで確定するので、サロン側の対応はゼロです。
3. ダブルブッキングが物理的に起きない
予約システムは、埋まっている枠を自動でブロックします。電話・DM・LINEなど複数の窓口から受けていたときのような「どっちが先だっけ?」というトラブルが、仕組みとしてなくなります。
4. 予約の取りこぼしが減る
施術中に鳴った電話に出られず、そのまま他店に流れてしまう。これは電話予約でもっとも多い「見えない損失」です。ネット予約なら、お客様は待つ必要がありません。空いている枠を見て、その場で予約できます。
営業時間外のネット予約は、全体の 30〜40% を占めるという声も。深夜や早朝に「予約しよう」と思ったお客様を逃さないのは大きなメリットです。
5. お客様の満足度が上がる
電話をかけるのが苦手な方、仕事中で電話できない方、夜しか時間がない方。ネット予約は、そうしたお客様のストレスを取り除きます。
「電話しなくていい」というだけで、予約のハードルがぐっと下がります。
「うちのお客様は電話じゃないと……」への回答
ネット予約への移行を考えるとき、よく出てくるのがこの不安です。特に年配のお客様が多いサロンでは「電話のほうが安心するはず」と思いがちです。
電話予約を「廃止する」のではなく「主役をネット予約に移す」という考え方がポイントです。電話もつながるけれど、ネットのほうが便利——そういう状態を作ります。
ネット予約への移行ステップ
いきなり電話予約を廃止する必要はありません。段階的に移行することで、お客様にもサロンにも負担なく切り替えられます。
- 1
予約システムを選んで導入する
まずはネット予約の受け皿を用意します。Shopify + まるっと予約なら、予約サイト・メニュー管理・決済まで1つのプラットフォームで完結します。無料プランがあるので、コストをかけずに試せます。
- 2
メニュー・スタッフ・営業時間を設定する
施術メニューの名前・料金・所要時間を登録し、スタッフのシフトと営業時間を設定します。テスト予約をして、カレンダーの表示や確認メールが正しく届くか確認しましょう。
- 3
電話予約と併用する期間を設ける
いきなり電話をやめるのではなく、1〜2ヶ月は併用します。来店時に「次回からネットでも予約できますよ」と案内カードを渡したり、InstagramのプロフィールにURLを掲載したりして、少しずつ誘導します。
- 4
ネット予約の比率を確認しながら電話を縮小する
ネット予約の比率が50%を超えてきたら、電話対応の時間を限定します。例えば「お電話での予約受付は平日10:00〜12:00」のように絞り、それ以外はネットへ誘導します。
- 5
ネット予約をメインに完全移行する
ほとんどのお客様がネット予約に慣れたら、電話番号は残しつつも「ご予約はWebからお願いします」をデフォルトにします。電話は問い合わせ用として位置づけます。
移行期間中は、電話で受けた予約も必ずシステムに入力してください。手帳とシステムの二重管理になると、ダブルブッキングのリスクが高まります。

よくある質問
段階的に移行すれば、離れるリスクはほとんどありません。最初は電話も併用し、来店時に「次回からネットでも予約できますよ」と案内するだけで十分です。慣れてしまえば、むしろ「電話しなくて良くなって楽になった」と喜ばれることが多いです。
Shopify + まるっと予約の場合、Shopifyの月額プラン(Basicで月額約4,100円〜)+まるっと予約の利用料で運用できます。まるっと予約には無料プランもあるので、まずはコストをかけずに試してみるのがおすすめです。
まるっと予約は日本語対応で、管理画面もシンプルに設計されています。メニュー名・料金・所要時間を入力して、営業時間を設定するだけで基本的な予約受付が始められます。詳しい手順は画像付きのガイド記事で解説しています。
Shopifyは世界175か国以上で利用されているプラットフォームで、クレジットカード情報の取り扱いに関する国際基準(PCI DSS Level 1)に準拠しています。個人情報の管理も、大手ECプラットフォームと同等のセキュリティレベルです。
いいえ。電話番号を残しておくこと自体は問題ありません。ただし、予約の主要な受付チャネルをネットに移すことで、施術中の中断や取りこぼしを大幅に減らせます。電話は「問い合わせ窓口」として残すのが現実的です。
まとめ:電話予約をやめるのは、お客様のためでもある
電話予約からネット予約への切り替えは、サロンの業務効率化だけが目的ではありません。
お客様にとっても、好きなタイミングで予約できる、電話のストレスがない、空き状況がひと目でわかる、というメリットがあります。つまり、サロン側とお客様側、 双方にとっての改善 です。
- 01まずは予約システムを無料で試してみる
- 021〜2ヶ月は電話と併用して徐々に慣らす
- 03ネット予約の比率を見ながら電話を縮小する
いきなり完全移行する必要はありません。まずは「ネットでも予約できる状態」を作るところから始めてみてください。
この記事の情報は2026年3月時点のものです。料金・機能は変更される場合があります。

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