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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-072026-04-226分で読めます
Shopify複数ストア運営

Shopify複数ストア運営の3アプローチ徹底比較【2026年版】

Shopify複数ストア運営の3アプローチ徹底比較【2026年版】
複数のオンラインショップ運営イメージ

「ブランドを増やしたい」「海外にも売りたい」と考え始めると、必ずぶつかるのが ストアを分けるか、1つでまわすか という判断です。わたし自身、Shopifyアプリ開発の現場で多数の管理画面を触っていますが、この選択を最初に間違えると、あとから月額コストが倍以上に膨らんだり、在庫管理がカオスになったりします。

結論からお伝えすると、2026年時点のShopifyには 複数ストア運営の主要アプローチが3つ あります。それぞれ月額・運用負荷・向いているケースが大きく違うので、この記事では比較軸を立てて一気に整理します。

比較の前提:何を比べるのか

同じ「複数ストア運営」でも、目的によって最適解が真逆になります。この記事では、以下の3つのアプローチを同じ土俵で比較します。

アプローチ概要
A. 独立ストアを複数契約ストアごとに個別プランを契約し、完全に別の管理画面で運営
B. Shopify Markets(1ストア多市場)1つのストアから複数国・複数通貨・複数言語に販売。プラン追加不要
C. Shopify Plusの拡張ストアPlus 1契約で最大9つの追加ストアを追加料金なしで運営

評価軸は「月額コスト」「運営負荷」「ブランド分離度」「海外対応」「向いているフェーズ」の5つ。 ここが自分のゴールと合っていないまま選ぶと、あとから乗り換えることになります

出典:Shopify公式ヘルプ Markets overviewShopify公式ヘルプ Expansion stores

比較サマリー表

まず全体像を掴むために、3アプローチを一覧で並べます。

アプローチ月額(最低)最大ストア数ブランド分離海外対応こんな人向け
A. 独立ストア複数契約3,650円×本数無制限(契約次第)完全分離各ストアで個別設定ブランドを完全に切り離したい
B. Shopify Markets3,650円〜(Basic〜)1ストア同一ブランド内で市場分け強い海外・多通貨展開が主目的
C. Shopify Plus 拡張368,000円〜最大10(本店+9)完全分離各ストアで個別+Markets併用可月商が大きく、3店舗以上運営

出典:Shopifyプラン料金Shopify Plus ヘルプセンター(日本語)(2026年4月時点)

各アプローチの詳細レビュー

A. 独立ストアを複数契約する

一般プラン
Shopify公式ブログ:複数の店舗を効率よく管理するには?同一アカウントで複数ストア作成の公式ガイド

同じメールアドレスから別のストアを作り、それぞれ独立したプランで運営する方式です。管理画面の切り替えは左上のストア名メニューから行います。ブランドが完全に分離できる代わりに、 プラン料金がストアごとに発生 します。

メリット
ドメイン・デザイン・商品構成をゼロから別物にできるので、ブランドの世界観が混ざる心配がありません
アカウント停止やドメイントラブルがあっても、もう一方のストアは独立して稼働し続けます
担当者ごとに触れるストアを明確に区切れるので、ミスや情報漏洩のリスクが下がります
デメリット
2店舗なら2倍、3店舗なら3倍。アプリ代もストアごとに発生するので、予想より早くコストが膨らみます
同じ商品を両方で売るなら、別途連携ツール(Matrixifyなど)で在庫を同期する必要があります

B. Shopify Markets で1ストア多市場展開

コスパ最強
Shopify Markets 公式ページ1ストアから多言語・多通貨販売する仕組み

1つのストアを親市場・子市場(submarket)に分割して、市場ごとに通貨・言語・商品カタログ・ドメインを切り替える機能です。Shopify Marketsは Basicプランから基本機能が使え 、Advanced以降でローカルドメインやカタログ分離などの上位機能が開放されます。

メリット
1ストアのプラン料金だけで複数国・多通貨に販売開始できます。国別に別プランを契約する必要がありません
市場が違っても同じ管理画面で完結するので、運営負荷が劇的に下がります
親市場から子市場にカスタマイズを継承できるので、北米→米国・カナダのような階層設計が直感的です
デメリット
ドメイン・テーマ・商品ラインは基本的に共有。「まったく別ブランドとして切り離したい」用途には向きません
市場ごとに商品を完全に分けたい場合はAdvancedプラン(月額44,000円)以上が必要です

C. Shopify Plus の拡張ストア

大規模向け
Shopify Plus ヘルプセンター(日本語)Plus契約と拡張ストアの仕組み

Shopify Plusの契約には、追加料金なしで 本店+9つの拡張ストア(合計10ストア) が含まれます。Organization管理画面から全ストアを横串で管理でき、スタッフ・請求・設定をまとめて制御できます。国別展開とブランド別展開を両立したい大規模事業者の選択肢です。

メリット
1つ1つのストアは独立しているのに、Plus契約1本で収まります。3店舗以上ならコスパが逆転します
スタッフ・請求・Shopify Flowをまたいで管理できるので、独立契約×複数よりも運営負荷が桁違いに低い
Checkout Extensibility・Shopify Flow・B2Bなど、Plus限定の高機能が全ストアで使えます
デメリット
年商1億円規模でないと費用対効果が合いません。小規模事業者にはオーバースペック
月次解約はできず、長期契約が前提。導入前にシミュレーションが必須です

出典:Shopify公式ヘルプ Expansion stores

コスト試算:アプローチ別・月額シミュレーション

コスト試算のイメージ

同じ「3つのブランド/市場を運営する」ケースで、3アプローチの月額コストを比べてみます(Shopifyのプラン料金のみ、アプリ代は除外)。

10,950
A:Basic×3ストア
完全独立・最安値だがアプリ代は別途
44,000
B:Advanced 1ストア
Marketsで多国展開、カタログ分離も可
368,000
C:Plus 10ストアまで
本店+拡張9で追加料金なし

出典:Shopifyプラン料金(日本)(2026年4月時点・年払い価格)

数字を並べると分かりやすいのですが、2店舗までならAの独立契約が最安です。3店舗以上かつ海外展開が絡むならBのMarketsがほぼ一択で、10店舗クラスの規模になったときに初めてCのPlusがコスパ逆転する構造になっています。

アプリ代も無視できません。複数ストアでそれぞれレビュー・SEO・在庫連携アプリを入れると、1ストアあたり月1〜3万円の追加コストが乗ります。独立契約×3なら、アプリ代だけで月3〜9万円の上乗せです。

ブランド分離度 × 運用負荷マップ

数字だけでは見えない「どれくらい運営がラクか」を感覚的に掴むため、2軸で整理します。

アプローチブランド分離度運営負荷(低いほど良い)
A. 独立ストア複数最大(完全分離)高(店舗数ぶん倍増)
B. Shopify Markets小(同一ブランド)低(1画面で完結)
C. Plus 拡張ストア最大(完全分離)中(Organization管理)

「ブランドを切り離したい」と「運営ラクにしたい」は本質的にトレードオフです。 AとBどちらを選ぶかは、この2軸のどちらを優先するかで決まります 。Plusはそのトレードオフを資金で解決する選択肢、と理解すると分かりやすいです。

結論:こんな人にはコレ

C. Shopify Plus 拡張ストアを選ぶべき人
ブランドを完全に切り離したい/BtoBとBtoCを同一ブランドで混ぜたくない/2店舗まで/スタッフも完全に別運営したい。「同じ会社だけど顔は別」という状況にフィットします。月商が伸びてから Plus に乗り換えれば良い、という前提で選ぶのが現実的です。
月商が数千万〜数億円/3店舗以上運営が確定/チェックアウトのカスタマイズやB2Bが必要。独立契約×10本よりPlus 1本のほうが総額で安くなるラインが、このアプローチを選ぶ明確な目安です。
B. Shopify Markets を選ぶべき人
海外販売・多通貨展開が主目的/日本と海外で商品や価格を分けたい/運営メンバーが少人数。1ストアで完結するので、在庫管理・レポート・顧客データが一元化され、小〜中規模事業者の大多数にとって最もコスパが良い選択肢です。

判断を間違えないためのチェックリスト

立ち上げてから「やっぱり違うアプローチだった」とならないよう、事前に確認しておきたいポイントです。

  • ストアを分ける理由は「ブランド」か「市場(国)」か、言語化できている
  • 3アプローチそれぞれの月額を、自店舗のケースで試算した
  • 在庫管理の方式(一元化 or 個別)を決めた
  • スタッフ権限の設計(全ストア共通 or ストア別)が明確
  • 将来ストア数を増やす計画がある場合、Plusに乗り換える月商ラインを決めた

よくある質問

海外展開が目的ならまずMarkets、国内で別ブランドを立ち上げたいなら独立ストアです。初動の月額コストが抑えられる点では、どちらも Basic プランから始められます。迷ったら、運営メンバーが少ない間は Markets のほうが圧倒的にラクです。

はい、可能です。独立契約×複数ストアで月額が膨らんできた段階で Plus に切り替えると、既存ストアを Organization 配下の拡張ストアに統合できます。ただし契約は年単位になるので、年商1億円前後が目安です。

できます。通貨換算・自動翻訳(または手動翻訳)・地域別の配送設定まで、基本機能はBasicから対応しています。カタログを市場別に完全分離したい・ローカルドメインを使いたい場合はAdvancedにアップグレードします。

独立契約の場合はストアごとにスタッフ招待・権限設定を行います。Plus の拡張ストアなら Organization 管理画面で横串に管理できるため、運営負荷が大きく下がります。(詳細は スタッフ権限の設計ガイド を参照)

まとめ

Shopifyの複数ストア運営には3つのアプローチがあり、「何を分けたいのか」で最適解が決まります。海外展開が主目的なら Shopify Markets、ブランドを完全に切り離したいなら独立ストア複数契約、月商が大きく3店舗以上なら Shopify Plus の拡張ストア。まずは自分の事業が今どのフェーズにあるのかを言語化して、無理に「大は小を兼ねる」選び方をしないのがコツです。

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→ スタッフ権限の設計ガイド

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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