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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-028分で読めます

Shopifyで受注販売・予約販売を設定する方法

Shopifyで受注販売・予約販売を設定する方法
Shopifyで受注販売・予約販売を始める

「この商品、発売前から注文を受け付けたいんだけど、Shopifyでどうやるの?」

わたしが企業のShopifyストア運営に携わっていた頃、新商品のローンチや限定アイテムの販売で、この疑問にぶつかる場面が何度もありました。在庫を抱える前にお客様の反応を見たい。でも、標準の「カートに入れる」ボタンだけでは、まだ届けられない商品を売ることができない。

受注販売や予約販売は、在庫リスクを抑えながら売上を立てられる販売手法です。とくに小規模なストアや、ハンドメイド・オーダーメイド系のショップには欠かせない仕組みでしょう。

この記事では、受注販売と予約販売の違いから、Shopifyでの具体的な設定方法、おすすめアプリの比較、そして運用で気をつけるポイントまで、実体験をもとにまとめました。

受注販売と予約販売の違い

まず、混同しやすい「受注販売」と「予約販売」の違いを整理しておきます。

予約販売(プレオーダー)
発売前の商品について、事前に注文を受け付ける販売方法。発売日が決まっている新商品や限定商品に使われることが多い。お客様は発売日前に注文・決済し、商品が完成次第発送される。
受注販売(メイドトゥオーダー)
注文を受けてから製造・調達を行う販売方法。ハンドメイド商品、カスタムオーダー品、少量生産品などに適している。お客様は注文時に決済し、製造完了後に発送される。

似ているようで、目的とお客様への伝え方が異なります。

予約販売
発売前の商品を事前に販売
発売日が決まっている
新商品ローンチ、限定コレクションに最適
需要予測ができる
受注販売
注文後に製造・調達する
納期は注文から○日後
ハンドメイド、カスタムオーダーに最適
在庫ゼロで運営できる

どちらも「今すぐ届けられない商品を販売する」という点は共通しています。Shopifyでの設定方法もほぼ同じなので、あわせて解説していきます。

受注販売の一般的な流れ

受注販売では、注文を受けてから商品が届くまでにいくつかのステップがあります。お客様にこの流れを事前に説明しておくと、安心感が生まれます。

  1. Day 1

    お客様が注文・決済

    商品ページから注文が入り、決済が完了。注文確認メールが自動送信される。
  2. Day 2〜3

    製造・調達を開始

    注文内容を確認し、製造または仕入れ先への発注を行う。カスタムオーダーの場合は仕様確認も。
  3. Day 7〜14

    製造・検品完了

    商品が完成したら品質チェック。問題がなければ梱包へ進む。
  4. Day 14〜21

    発送・お届け

    配送業者に引き渡し、発送完了メールをお客様へ送信。追跡番号も共有する。
受注販売の納期はジャンルによって大きく異なります。ハンドメイドアクセサリーなら1〜2週間、家具やオーダースーツなら1〜2ヶ月が一般的。商品ページには余裕を持った納期を記載しましょう。

受注販売・予約販売を導入するメリット

なぜ、わざわざ「まだ届けられない商品」を販売するのか。そこには、ストア運営者にとって大きなメリットがあります。

予約販売のメリット
メリット
在庫リスクがゼロまたは最小限。売れ残りの心配がない
発売前にキャッシュフローを確保できる
需要を事前に把握し、適切な数量だけ製造・仕入れできる
「売り切れ」による機会損失を防げる
新商品への期待感を高め、ローンチ初日の売上を最大化できる
デメリット
お届けまでの待ち時間があるため、キャンセルリスクがある
商品ページで「いつ届くか」を明確にしないとクレームにつながる
決済手段に一部制限がある(後述)

とくに小規模なストアや、D2Cブランドの立ち上げ期には「在庫を持たずに販売できる」ことが最大のメリットです。数十万円の仕入れコストを先に出さなくても、お客様の注文が入ってから動けるのは、資金面で大きな安心感があります。

Shopify標準機能だけでできること・できないこと

結論から言うと、Shopifyには 予約販売・受注販売に特化した標準機能はありません

ただし、工夫次第で「アプリなし」でもそれらしい運用は可能です。

手動キャプチャ方式

Shopifyの決済設定を「手動キャプチャ」に変更することで、注文時には決済を確定せず、発送準備ができてから請求する運用ができます。

  1. Shopify管理画面の「設定」→「決済」へ
  2. 「支払いのキャプチャ」を「手動」に設定
  3. 商品説明に「予約販売商品です。発送は○月○日以降になります」と明記
  4. 発送準備ができたら、注文画面から手動で決済をキャプチャ

この方法は 手軽に始められる反面、運用の手間が大きい のが難点です。全商品に手動キャプチャが適用されるため、通常商品と予約商品が混在するストアでは管理が煩雑になります。また、決済の認証期限は通常7日間という制約があり、それを超える予約商品には使えません。

手動キャプチャ方式の場合、Shopifyの仕様上、決済の認証期限があります(通常7日間)。認証期限を過ぎると決済を確定できなくなるため、発送まで7日以上かかる予約商品には不向きです。アプリを使うか、「発送時に別途請求」といった運用設計が必要になります。

おすすめ予約販売アプリ3選

Shopify App Storeには予約販売アプリが数十種類ありますが、ここでは日本語対応や使い勝手を考慮して3つに絞りました。

予約販売アプリの設定

1. RuffRuff 予約販売

日本製 Built for Shopify認定

日本のストア向けに作られたアプリで、Shopify公式の Built for Shopify 認定を受けている予約販売アプリです。予約販売だけでなく、期間限定セール、会員限定販売、発売予告など、多彩な販売パターンに対応しています。

  • 料金: スタータープラン $9/月(手数料3%)〜 プロプラン $199/月(手数料なし)
  • 評価: 4.9 / 5.0(Shopify App Store)
  • 特徴: 日本語完全対応、多言語対応、カウントダウンタイマー、個数制限、同梱制限

→ RuffRuff 予約販売をApp Storeで見る

2. Preorder Now(Timesact)

海外製 高評価

グローバルで人気の高いプレオーダーアプリです。在庫切れ時の自動切り替え、一部前払い(デポジット)、入荷通知など、機能が充実しています。

  • 料金: 無料プランあり〜 $49.95/月
  • 評価: 4.9 / 5.0(1,800件以上のレビュー)
  • 特徴: 一括設定、スケジュール管理、バッジカスタマイズ、入荷通知メール

→ Preorder Now をApp Storeで見る

3. Essent Preorder & Back in Stock

海外製 無料プランあり

シンプルな操作性と無料プランの充実度が魅力のアプリです。予約販売と入荷通知の両方に対応しており、小規模ストアのスタートに向いています。

  • 料金: 無料プランあり〜 $17.99/月
  • 評価: 5.0 / 5.0(1,000件以上のレビュー)
  • 特徴: 直感的なUI、入荷通知メール、ボタンカスタマイズ、無料プランでも基本機能利用可

→ Essent Preorder をApp Storeで見る

アプリ比較まとめ

※ 各アプリのメインプラン月額(USドル)で比較。RuffRuff はベーシックプラン、Timesact はプレミアムプラン、Essent はプレミアムプランの料金。

日本語ストアで予約販売を本格運用するなら、日本語サポートがある RuffRuff が安心です。まずは試してみたい、英語でも問題ない、という場合は無料プランがある TimesactEssent から始めるのも手です。

予約販売の設定手順(RuffRuffの場合)

ここでは、日本語対応で設定しやすい RuffRuff 予約販売を例に、具体的な設定手順を紹介します。

Shopify管理画面の商品一覧

  1. 1

    アプリをインストール

    Shopify App Storeで「RuffRuff 予約販売」を検索し、「アプリを追加」をクリック。インストール後、管理画面のアプリ一覧に表示されます。
  2. 2

    予約販売ルールを作成

    アプリの管理画面から「新しいルールを作成」を選択。対象商品(またはコレクション)を指定し、予約販売の開始日・終了日、在庫数の条件などを設定します。
  3. 3

    ボタンテキストをカスタマイズ

    「カートに入れる」ボタンのテキストを「予約する」「受注販売 - ○月発送予定」など、お客様に伝わる文言に変更します。
  4. 4

    お届け予定日を設定

    商品ページに表示されるお届け予定日やメッセージを設定。「ご注文から2〜3週間で発送」「○月下旬お届け予定」など、具体的に記載しましょう。
  5. 5

    テーマに反映して動作確認

    アプリの設定をテーマに反映し、プレビューで表示を確認。実際にテスト注文を行い、注文タグや管理画面での見え方もチェックします。

アプリによって設定画面は異なりますが、基本的な流れは共通です。「対象商品の指定」→「ボタンテキストの変更」→「お届け情報の設定」→「動作確認」というステップで進めれば、どのアプリでもスムーズに導入できます。

予約販売を成功させる運用のコツ

アプリを入れただけでは、予約販売はうまくいきません。お客様が安心して「まだ届かない商品」に注文を入れてくれるよう、運用面の工夫が大切です。

運用チェックリスト
  • 商品ページに「予約販売商品です」と明確に記載する
  • お届け予定日を具体的に書く(「○月下旬発送」「ご注文から2週間以内」)
  • 予約商品と通常商品で注文タグを分け、管理画面で区別できるようにする
  • 予約受付の開始・終了をメールやSNSで事前に告知する
  • 製造や仕入れに遅延が生じた場合、すぐにお客様へ連絡する
  • キャンセルポリシーを注文前に明示する
予約販売は信頼関係の上に成り立つ。「いつ届くか」が明確であるほど、お客様は安心して待てる。

とくに お届け予定日の明記 は最重要です。「いつ届くかわからない」状態は、お客様の不安をあおり、キャンセルやクレームの原因になります。多少余裕を持ったスケジュールを設定し、予定より早く届けられれば、お客様の満足度はぐっと高まります。

Shopifyの予約販売では、Shop Pay、Apple Pay、Google Payなどの 加速チェックアウト や、Klarnaなどの一部ローカル決済が利用できない場合があります。決済手段が限定されることを想定し、商品ページや注文フローでお客様に混乱が生じないよう注意しましょう。

出典:Shopify Help Center - Pre-orders

Shopify Help Center - Pre-ordersShopify公式のプレオーダー設定ガイド。決済キャプチャの仕組みや注意点が詳しく解説されています。

予約販売と受注販売、どちらを選ぶ?

自分のストアにはどちらが合っているか迷ったら、以下のフローで判断してみてください。

販売する商品の発売日は決まっていますか?
はい → 予約販売がおすすめ
いいえ ↓
注文を受けてから製造・カスタマイズしますか?
はい → 受注販売がおすすめ
いいえ ↓
一時的に在庫切れだが再入荷予定がありますか?
はい → 予約販売(入荷通知併用)
いいえ → 通常販売 or 入荷通知のみ
予約販売と受注販売は併用もできます。たとえば、新商品は予約販売で先行受付し、レギュラー商品はカスタムオーダーの受注販売で運営する、といったハイブリッド型も効果的です。

まとめ

まとめ

受注販売・予約販売は、在庫リスクを最小限に抑えながら売上を立てられる、ECストア運営者にとって心強い販売手法です。

Shopifyには標準で予約販売機能がないため、アプリの導入が現実的な選択肢になります。日本語対応の RuffRuff、無料から始められる TimesactEssent など、ストアの規模や予算に合ったアプリを選びましょう。

どのアプリを選んでも、大切なのは「お客様がいつ届くかを明確にわかること」。予約販売は信頼関係の上に成り立つ販売方法です。お届け予定日の明記、遅延時の迅速な連絡、明確なキャンセルポリシー。この3つを徹底するだけで、予約販売の満足度は大きく変わります。

まずは1商品から試してみて、手応えを感じたら本格的に展開していく。そんなスモールスタートが、予約販売を成功させる一番の近道です。

  • Shopifyには予約販売の標準機能がないため、アプリ導入が現実的
  • 日本語対応なら RuffRuff、無料で試すなら Timesact / Essent
  • お届け予定日の明記・遅延時の連絡・キャンセルポリシーの3つが成功の鍵
  • まずは1商品からスモールスタートで始める

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よくある質問

完全な予約販売機能は標準では提供されていません。手動キャプチャの設定や商品説明の工夫で簡易的な対応は可能ですが、予約期間の自動管理やボタンテキストの切り替えなどはアプリが必要です。本格的に運用するなら、予約販売アプリの導入をおすすめします。

発売日が決まっている新商品やコレクションなら予約販売、注文を受けてから作るハンドメイド品やカスタムオーダー品なら受注販売が適しています。Shopifyでの設定方法はほぼ同じなので、お客様への伝え方(ボタンテキストやお届け日の表記)を変えるだけで対応できます。

Timesact(Preorder Now)やEssent Preorderには無料プランがあり、基本的な予約販売機能を利用できます。ただし、予約件数の上限やカスタマイズの制限がある場合があります。まずは無料プランで試し、必要に応じて有料プランへアップグレードするのがおすすめです。

多くのアプリでは注文時に決済が行われます。一部のアプリ(Timesactなど)では「デポジット(一部前払い)」に対応しており、注文時に一部を請求し、発送時に残額を請求する運用も可能です。ストアのポリシーに合わせて選びましょう。

はい、Shopifyの越境EC機能とあわせて予約販売を行えます。RuffRuffは多言語対応しており、英語など複数の言語でボタンテキストやメッセージを設定できます。決済手段の制限(一部のローカル決済が非対応)に注意してください。

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表。Shopifyアプリ「まるっと予シリーズ」開発者。Webエンジニアとして10年以上の経歴。
Shopifyアプリ開発・ストア構築 / webサービス開発 / メディア運営 / ストリーマーとしてマルチに活動。

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