飲食店のネット予約をShopifyで導入する方法 — 手順・費用・ノーショー対策まで

この記事は予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinのSHINが執筆しています。記事内で自社アプリを紹介しています。料金情報は2026年3月時点のものです。
「ネット予約を導入したいけど、大手グルメサイトの手数料が高い」「電話対応に時間を取られて、調理に集中できない」
小規模な飲食店やカフェを経営されている方なら、こうした悩みを持ったことがあるのではないでしょうか。
実は Shopify + 予約アプリ の組み合わせで、自分のサイトからネット予約を受け付ける仕組みを作ることができます。月額コストを抑えてネット予約を始められます。
この記事では、飲食店がShopifyで来店予約を導入する方法を、ゼロから具体的な手順まで解説します。
飲食店にネット予約が必要な3つの理由
1. 電話対応の負担軽減
ランチタイムやディナーのピーク時に電話が鳴ると、スタッフの手が止まります。小規模な飲食店では、電話対応のために 調理やサービスの質が下がる ことも珍しくありません。ネット予約なら24時間自動で受付でき、スタッフは目の前のお客様に集中できます。
2. 無断キャンセル(ノーショー)対策
経済産業省が2018年に公表した 「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」 によると、飲食店における無断キャンセルの年間被害額は 推計約2,000億円 にのぼります。
ネット予約にデポジット(前払い)を組み合わせることで、ノーショーを大幅に減らすことが可能です。これについては記事の後半で詳しく解説します。
3. フードロス・機会損失の削減
予約状況が事前にわかれば、仕入れ量を調整できます。当日の来客数が読めないまま食材を仕入れると、余った食材がロスにつながります。ネット予約で来客数の見通しが立てば、 食材のムダを減らし、原価率を改善 できます。
Shopifyでの来店予約が向いている飲食店
すべての飲食店にShopifyでの予約が最適というわけではありません。以下のような店舗に特に向いています。
| 店舗タイプ | 向いている理由 |
|---|---|
| 小規模レストラン・個人店 | 大手グルメサイトの月額費用・送客手数料が負担になる |
| カフェ・ベーカリー | イベント予約やワークショップの受付にも対応できる |
| 料理教室・クッキングスタジオ | 定員制のレッスン予約と事前決済の相性が良い |
| テイクアウト専門店 | 来店時間の予約で受け取り待ちを解消できる |
| コース料理中心の店 | 高単価メニューのデポジットでノーショーを防げる |
| EC展開も考えている店 | 調味料やスイーツの通販と予約を1つのサイトで運営できる |
逆に、数百席規模の大型店や、リアルタイムの空席管理が必要な回転率重視の店舗は、飲食店専用システム(後述)のほうが適しているケースもあります。
飲食店の予約システム比較
Shopifyで予約サイトを作る前に、既存の飲食店向け予約システムとの違いを整理しておきましょう。
| 項目 | Shopify + まるっと予約 | TableCheck | TORETA | 食べログ・ホットペッパー |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 無料 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 無料〜 |
| 月額費用 | 約$59〜(Shopify Basic $39 + まるっと予約 $19.99) | 要問い合わせ(中〜大規模店向け) | 要問い合わせ | 無料〜数万円 |
| 送客手数料 | なし | なし | なし | あり(※1) |
| デポジット(前払い) | 対応 | 対応 | 連携で対応 | 一部対応 |
| EC物販との併用 | 対応(Shopifyの強み) | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| POS連携 | Shopify POS | 独自POS | 対応 | 非対応 |
| 席・テーブル管理 | 非対応 | 対応 | 対応 | 一部対応 |
| 自社ブランドサイト | 完全カスタマイズ可能 | 対応 | 限定的 | グルメサイト上 |
| 向いている規模 | 小〜中規模 | 中〜大規模 | 中〜大規模 | 幅広い |
※1 食べログはネット予約1件ごとの送客手数料(ディナー200円/人程度)、ホットペッパーは月額掲載料モデル。課金体系が異なるため単純比較はできません。
ポイント: TableCheck や TORETA は飲食業界に特化した実績あるシステムです。テーブル管理やリアルタイムの空席状況の表示が必要な場合は、これらの専用システムが適しています。一方、 自社ブランドのサイトで予約を受けたい 、 物販(調味料・お菓子など)も一緒に販売したい という場合は、Shopifyが強みを発揮します。
Shopifyで飲食店のネット予約を導入する手順
ここからは、Shopify + まるっと予約を使って飲食店の予約サイトを作る具体的な手順を解説します。
Step 1: Shopifyアカウントを作成する
Shopify公式サイト からアカウントを作成します。
- メールアドレスを入力して「無料体験をはじめる」をクリック
- 業種の質問には「飲食・フード」を選択
- ストア名を入力(店舗名を入れるのがおすすめ)
- アカウント作成完了
Shopifyには無料体験期間があります。まずは無料で予約サイトの構築を試し、納得してから有料プランに切り替えましょう。
Step 2: テーマを設定する
Shopifyの無料テーマを使ってサイトのデザインを整えます。
飲食店におすすめのテーマ:
| テーマ名 | 特徴 |
|---|---|
| Dawn | Shopify公式テーマ。シンプルで軽量、どんな業種にも対応 |
| Crave | ビジュアル重視。料理写真を大きく見せたい店舗向け |
| Taste | フード系に最適化されたデザイン。メニュー表示が映える |
テーマの設定手順:
- Shopify管理画面 →「オンラインストア」→「テーマ」
- 好みのテーマを選択して「カスタマイズ」
- ロゴ、カラー、フォントを店舗のイメージに合わせて調整
- トップページに店舗の外観や料理の写真を配置
Step 3: 予約メニューを商品として登録する
Shopifyでは予約メニューを「商品」として登録します。
飲食店の場合、以下のようなメニューを登録するのが一般的です。
- コース予約 — ディナーコース、ランチコース
- 席のみ予約 — アラカルト利用のための来店予約
- イベント予約 — ワインの会、季節の特別コースなど
- 料理教室 — シェフによる料理レッスン
商品登録の手順:
- Shopify管理画面 →「商品」→「商品を追加」
- タイトルに予約メニュー名を入力(例:「ディナーコース - 5,500円」)
- 説明文にコース内容、所要時間、注意事項を記載
- 料金を設定
- 料理の写真をアップロード
- 商品タイプを「予約」に設定しておくと管理しやすい
Step 4: まるっと予約をインストールする
- Shopifyアプリストア で「まるっと予約」を検索
- 「アプリを追加」→「インストール」をクリック
- アプリの初期設定ウィザードに従って設定を進める
Step 5: 予約の基本設定をする
まるっと予約の管理画面で、飲食店に合わせた予約ルールを設定します。
営業時間の設定:
- まるっと予約 →「設定」→「営業時間」
- 曜日ごとの営業時間を設定(ランチ・ディナーで分ける場合は時間帯を分割)
- 定休日を設定
予約枠の設定:
- 「予約枠」の設定画面を開く
- 1枠あたりの時間を設定(例:ディナーコースなら120分)
- 同時受付可能な予約数を設定(席数に応じて調整)
- 予約の締め切り時間を設定(例:来店の2時間前まで)
予約確認メールの設定:
- 「通知」設定を開く
- 予約確定時の自動メールをカスタマイズ
- 店舗の住所、アクセス方法、駐車場情報などを含める
Step 6: デポジット(前払い)を設定する
飲食店の予約では、ノーショー対策としてデポジットの導入を強くおすすめします。
特にコース予約の場合、食材の事前仕入れが必要になるため、無断キャンセルの損失は大きくなります。
デポジットの推奨設定:
| 予約タイプ | 推奨デポジット額 | 理由 |
|---|---|---|
| ディナーコース | コース料金の 50〜100% | 食材の事前仕入れが必要 |
| ランチ予約 | 1,000〜2,000円 の固定額 | 心理的ハードルを下げつつ抑止効果あり |
| 席のみ予約 | 1,000円/人 の固定額 | 団体のノーショーを防ぐ |
| イベント・料理教室 | 全額前払い | 定員制のため空席が出ると損失が大きい |
設定手順:
- まるっと予約 →「設定」→「デポジット(前払い)」
- デポジットを「有効」にする
- 金額タイプ(パーセンテージまたは固定額)を選択
- 金額を入力して「保存」
デポジットの詳しい設定方法やキャンセルポリシーの作り方は、以下の記事で解説しています。
→ Shopifyで予約時にデポジット(前払い)を受け取る方法【ノーショー対策】
Step 7: 予約カレンダーをサイトに設置する
- Shopify管理画面 →「オンラインストア」→「テーマ」→「カスタマイズ」
- 予約メニューの商品ページを開く
- まるっと予約の予約カレンダーブロックを追加
- プレビューで表示を確認
Step 8: テスト予約で動作確認する
公開前に、必ずテスト予約を行いましょう。
確認すべきポイント:
- 予約カレンダーが正しく表示されるか
- 予約可能な日時が営業時間と一致しているか
- デポジットの金額がチェックアウト画面で正しく表示されるか
- 予約確認メールが届くか、内容は正しいか
- 予約完了後、まるっと予約の管理画面に予約が反映されるか
Shopifyの テスト注文機能 を使えば、実際にお金を支払わずにチェックアウトの流れを確認できます。
飲食店のネット予約を成功させるコツ
サイトに載せるべき情報
予約率を高めるために、以下の情報をサイトに掲載しましょう。
- 料理の写真 — 高品質な写真がもっとも予約の決め手になる
- メニュー・コース内容 — 料金、品数、アレルギー対応の有無
- 営業時間・定休日 — カレンダーと一致させる
- アクセス情報 — 住所、最寄り駅からの所要時間、駐車場の有無
- キャンセルポリシー — デポジットの扱い、キャンセル期限を明記
- お客様の声 — Shopifyのレビュー機能で口コミを表示
Googleビジネスプロフィールとの連携
Googleマップで店舗を検索したお客様を予約サイトに誘導するため、 Googleビジネスプロフィール (旧Googleマイビジネス)に予約サイトのURLを登録しましょう。
- Googleビジネスプロフィールにログイン
- 「ウェブサイト」の欄にShopifyストアのURLを入力
- 「予約リンク」がある場合は、予約ページのURLを直接登録
物販との併用でLTVを伸ばす
Shopifyの最大の強みは、予約と物販を1つのサイトで運営できることです。
- 自家製ドレッシングやソース
- オリジナルブレンドのコーヒー豆
- お店の味を再現するミールキット
- ギフトカード(来店予約と合わせてプレゼントにも)
来店したお客様が「あのドレッシングをもう一度買いたい」と思ったときに、同じサイトで購入できるのは大きな利点です。
よくある質問
Shopifyの飲食店予約に席(テーブル)の管理機能はありますか?
Shopify + まるっと予約の組み合わせでは、特定のテーブル番号を指定して予約を管理する機能はありません。代わりに、同一時間帯の予約受付数の上限を設定することで、席数に応じた予約管理が可能です。たとえば「ディナー帯は最大8組まで」のように設定します。リアルタイムのテーブル配置管理が必要な場合は、 TableCheck や TORETA などの飲食店専用システムをご検討ください。
予約人数に応じて料金を変えることはできますか?
はい、可能です。Shopifyの商品バリエーション機能を使って「2名」「3名」「4名」のように人数ごとのバリエーションを作成し、それぞれに異なる料金を設定できます。まるっと予約はバリエーションごとの予約に対応しています。
既存のグルメサイト(食べログ・ホットペッパー)と併用できますか?
はい、併用可能です。グルメサイトからの集客をすぐに止める必要はありません。まずはShopifyの予約サイトを開設し、自社サイトからの予約比率を徐々に高めていく運用がおすすめです。自社サイト経由の予約が増えれば、送客手数料のかかるグルメサイトへの依存度を下げることができます。
ランチとディナーで異なるコースを予約させたいのですが可能ですか?
可能です。ランチコースとディナーコースを別々の商品(予約メニュー)として登録し、それぞれに異なる予約可能時間帯、料金、所要時間を設定できます。お客様はサイト上でランチメニュー・ディナーメニューを選んでから予約に進む流れになります。
外国語対応はできますか?インバウンドのお客様にも対応したいです。
Shopifyは多言語対応が可能です。Shopifyの標準機能で英語をはじめとした複数言語のストアを構築できます。まるっと予約の予約カレンダーも英語表示に対応しているため、インバウンドのお客様にも予約いただけます。
まとめ
飲食店がShopifyで来店予約を導入することで、以下のメリットが得られます。
- 電話対応の削減 — 24時間自動でネット予約を受付
- ノーショー対策 — デポジット(前払い)で無断キャンセルを防止
- 送客手数料なし — 自社サイトからの予約にグルメサイトへの送客手数料がかからない(※決済手数料は別途)
- 物販との併用 — 調味料や食品の通販と予約を1サイトで運営
- ブランド構築 — グルメサイトではなく自社サイトでお客様と直接つながる
Shopify + まるっと予約なら、月額 約$59〜 で予約サイトの運営を始められます。まずはShopifyの無料体験で、ご自身の店舗に合った予約サイトが作れるか試してみてください。
まるっと予約は Shopifyアプリストア からインストールできます。無料プランもあるので、まずはお試しください。
この記事の情報は2026年3月時点のものです。Shopify、まるっと予約、各サービスの料金・仕様は変更される可能性があります。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。「ホットペッパー」は株式会社リクルートの登録商標です。

この記事の執筆者
SHIN
Pepin代表。Shopify予約アプリ「まるっと予約」の開発者でWebエンジニアとして10年以上の経験
Shopifyアプリ開発・ストア構築 / webサービス開発 / メディア運営 / ストリーマーとしてマルチに活動。

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