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Pepinby SHIN
Shopify2026-03-277分で読めます

Shopifyストアの表示速度を改善する方法 — SEOに直結する高速化対策

Shopifyストアの表示速度を改善する方法 — SEOに直結する高速化対策
ストア表示速度テストのイメージ

「ページの読み込みが遅い気がするけど、何をどう直せばいいのかわからない」

Shopifyストアを運営していて、そんなモヤモヤを感じたことはありませんか。実は、表示速度はSEOの評価にも、お客さんの購入率にも、思っている以上に大きく影響しています。

Googleは2021年から Core Web Vitals をランキング要因に組み込んでいますし、ページの読み込みが1秒遅れるだけでコンバージョン率は大きく下がるというデータもあります。つまり、速度改善は「やったほうがいい」ではなく「やらないと損をしている」レベルの話です。

この記事では、Shopifyストアの 表示速度を改善する具体的な方法 を、初心者でもできるものからテーマのカスタマイズまで段階的にまとめました。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)

Googleがページのユーザー体験を評価するために定めた3つの指標のこと。読み込み速度(LCP)、操作への応答性(INP)、視覚的な安定性(CLS)で構成されます。2021年からGoogle検索のランキング要因に含まれています。

7%
CV率の低下
表示速度が1秒遅くなるごとに
53%
離脱率
モバイルで3秒以上かかると半数以上が離脱
0.39秒
上位表示サイトの平均
Google検索1位のサイトのLCP中央値

出典:Google / Deloitte - Milliseconds Make MillionsGoogle - Mobile Page Speed Benchmarks

なぜ表示速度がそこまで重要なのか

表示速度の改善は、3つの面で直接的なメリットがあります。

  1. 01

    SEO評価が上がる

    Googleは Core Web Vitals をランキングシグナルとして使っています。同じようなコンテンツのページが2つあれば、速いほうが上位に表示されやすくなります。特にモバイル検索では、速度の影響が顕著です。
  2. 02

    コンバージョン率が改善する

    ページが速く表示されると、お客さんはストレスなく商品を閲覧・購入できます。Amazonの調査では、100ミリ秒の遅延で売上が1%減少すると報告されています。小さな改善の積み重ねが、売上に直結します。
  3. 03

    離脱率が下がる

    ページの読み込みが遅いと、お客さんはページが表示される前にブラウザの「戻る」ボタンを押してしまいます。せっかく広告やSNSで集客しても、ストアにたどり着く前に離脱されては意味がありません。

出典:Amazon Internal Study(Greg Linden, 2006)

Shopifyの速度スコアを確認する

改善の第一歩は、現状を把握することです。Shopifyには管理画面から速度スコアを確認できる機能が用意されています。

  1. 1

    Shopify管理画面を開く

    管理画面の オンラインストア → 速度 にアクセスします。ここにストア全体の速度スコアが表示されます。
  2. 2

    スコアの意味を理解する

    Shopifyの速度スコアは、Google Lighthouseのパフォーマンススコアをもとに算出されています。スコアは0〜100で、50以上なら平均的、70以上なら良好と考えてOKです。
  3. 3

    PageSpeed Insightsでも確認する

    より詳しい診断は Google PageSpeed Insights で確認できます。ストアのURLを入力すると、LCP・INP・CLSのスコアと改善提案が表示されます。

参考:Shopify公式ヘルプ - オンラインストアの速度

Shopifyの速度スコアは「他のShopifyストアと比較した相対評価」です。スコアの数値だけに一喜一憂するのではなく、PageSpeed Insightsの具体的な改善提案に注目しましょう。

パフォーマンス改善のイメージ

画像を最適化する

Shopifyストアの速度低下の原因として、もっとも多いのが 画像のファイルサイズ です。ここを改善するだけで体感速度が大きく変わります。

  • 画像をWebP形式に変換する(Shopifyは自動でWebP配信に対応)
  • 商品画像は幅2048px以内にリサイズする
  • alt属性(代替テキスト)を設定する(SEOにも有効)
  • ヒーロー画像やスライダー画像を圧縮する
  • 遅延読み込み(Lazy Loading)が有効になっているか確認する

Shopifyは2022年以降、対応ブラウザに対して 自動でWebP形式に変換して配信 してくれるようになりました。ただし、アップロードする元画像が大きすぎると、変換後もファイルサイズは大きいままです。

商品画像はアップロード前に 幅2048px以内・ファイルサイズ200KB以下 を目安に圧縮しておきましょう。無料ツールなら Squoosh(Google製)や TinyPNG がおすすめです。

最近のShopifyテーマ(Dawn等)はデフォルトで遅延読み込みに対応しています。ファーストビューの画像だけ即時読み込みにし、それ以外は画面に近づいたときに読み込む設定になっていれば理想的です。

参考:Shopify公式ヘルプ - 画像のベストプラクティス

アプリを整理する

Shopifyの強みはアプリで機能を拡張できることですが、 アプリの入れすぎは速度低下の最大の原因 のひとつです。

アプリをインストールすると、テーマにJavaScriptやCSSが追加されます。問題なのは、 アプリをアンインストールしてもコードが残ることがある という点です。

よくある状態
アプリを15個以上インストール。使っていないアプリもそのまま放置。アンインストールしたアプリのコードが残っている。ページ読み込み時に不要なスクリプトが10個以上動いている。
理想的な状態
本当に必要なアプリだけ厳選(目安は8個以下)。不要なアプリは完全に削除。アンインストール後に残ったコードも手動で除去。テーマのコードがクリーンな状態。
  1. 1

    インストール済みアプリを棚卸しする

    管理画面の 設定 → アプリと販売チャネル で一覧を確認します。「このアプリ、最後に使ったのいつだっけ?」と思うものがあれば、それは削除候補です。
  2. 2

    使っていないアプリをアンインストールする

    月額料金が発生しているアプリは特に要注意です。速度だけでなくコスト面でも、不要なアプリは削除しましょう。
  3. 3

    アンインストール後の残留コードを確認する

    テーマエディタの コード編集 を開き、アプリ名で検索してみてください。削除したはずのアプリのコードが残っていることがあります。自信がなければ、テーマのバックアップを取った上で対応しましょう。

参考:Shopify公式ヘルプ - アプリの管理

アプリの残留コードを手動で削除する際は、必ずテーマを複製してバックアップを取ってから作業してください。コードを誤って削除すると、ストアのデザインが崩れる可能性があります。

Shopify管理画面でストアを確認する

テーマの選び方と軽量化

テーマはストア全体の速度に大きく影響します。機能が豊富なテーマほど、裏側で動くコードも多くなりがちです。

Shopifyが公式に提供する無料テーマ Dawn は、軽量かつ高速なテーマの代表格です。Online Store 2.0に対応しており、セクション構成の自由度も高いため、速度とカスタマイズ性を両立できます。

速度を重視するなら、テーマ選びで以下のポイントを確認しましょう。

  • Online Store 2.0対応のテーマか
  • テーマのデモサイトをPageSpeed Insightsで計測してみる
  • 不要なセクション(スライダー・動画背景・アニメーション)を無効化できるか
  • フォントの読み込み数が最小限か(システムフォント推奨)

参考:Shopify公式 - 無料テーマ一覧

Webフォントを複数読み込むと、それだけで数百KBのリソースが追加されます。日本語ストアの場合、日本語Webフォントは特にファイルサイズが大きいため、 システムフォント(游ゴシック、ヒラギノ角ゴ等) を使うだけで速度が改善することがあります。

Liquid・JavaScriptの最適化

ここからは少し技術的な内容になりますが、知っておくだけでも改善のヒントになります。

Shopifyのテーマは Liquid というテンプレート言語で構成されています。Liquidコードの書き方によっても、ページの生成速度は変わります。

  1. 01

    不要なLiquidループを減らす

    コレクションページで全商品をループ処理していると、商品数が増えるほどページの生成が遅くなります。ページネーション(ページ分割)を適切に設定しましょう。
  2. 02

    JavaScriptの読み込みを最適化する

    scriptタグに deferasync 属性をつけると、HTMLの解析をブロックせずにスクリプトを読み込めます。テーマのコードを確認して、外部スクリプトが render-blocking になっていないかチェックしましょう。
  3. 03

    使っていないCSS・JSを削除する

    テーマを長く使っていると、カスタマイズの過程で使われなくなったCSSやJavaScriptが残っていることがあります。PageSpeed Insightsの「使用されていないJavaScriptの削減」という項目に具体的なファイルが表示されます。
  4. 04

    サードパーティスクリプトを見直す

    Google Analytics、Facebook Pixel、チャットウィジェットなど、外部サービスのスクリプトも速度に影響します。本当に必要なものだけに絞りましょう。

Liquidやコードの最適化は専門的な作業になります。自信がない場合は、Shopifyパートナー(開発者)に依頼するのも選択肢のひとつです。まずは画像の最適化とアプリの整理から始めるだけでも、効果は十分に感じられます。

Core Web Vitals分析のイメージ

Core Web Vitalsを理解して改善する

Core Web Vitals は3つの指標で構成されています。それぞれの意味と改善ポイントを押さえておきましょう。

指標と意味
LCP(Largest Contentful Paint) はページのメインコンテンツが表示されるまでの時間。2.5秒以内が良好。INP(Interaction to Next Paint) はユーザーの操作に対する応答速度。200ミリ秒以内が良好。CLS(Cumulative Layout Shift) はページ読み込み中のレイアウトのズレ。0.1以下が良好。
改善ポイント
LCPの改善 → ヒーロー画像の圧縮、サーバー応答の改善、レンダリングブロックの除去。INPの改善 → JavaScriptの最適化、メインスレッドのブロック時間短縮。CLSの改善 → 画像・動画にwidth/height属性を指定、フォント読み込みの最適化、広告枠のサイズ固定。

出典:Google - Web Vitals

ShopifyのOnline Store 2.0テーマ(Dawn等)を使っていれば、CLS対策の多くはテーマ側で処理されています。LCPの改善(画像圧縮とリソース読み込み順序の最適化)が、もっとも効果を実感しやすい施策です。

スマホでストアの表示速度を確認する

速度改善の優先順位チェックリスト

「全部やるのは大変」という方のために、 効果が大きい順 に整理しました。上から順番に取り組んでみてください。

  1. 1

    画像を圧縮・最適化する

    もっとも手軽で効果が大きい施策です。特にトップページのヒーロー画像と商品画像を見直しましょう。
  2. 2

    不要なアプリを削除する

    使っていないアプリのアンインストールと残留コードの確認。これだけで体感速度が変わることも多いです。
  3. 3

    テーマの不要な機能をオフにする

    スライダー、動画背景、重いアニメーションなど、使っていないセクションを無効化します。
  4. 4

    Webフォントを見直す

    日本語Webフォントは特にファイルサイズが大きいため、システムフォントへの切り替えを検討しましょう。
  5. 5

    サードパーティスクリプトを整理する

    不要な計測タグやウィジェットを削除します。
  6. 6

    テーマの変更を検討する

    上記をすべて試してもスコアが低い場合は、テーマ自体の見直しを検討します。Dawn等の軽量テーマへの移行が有効です。

よくある質問

50以下は平均より低い状態です。ただし、スコアだけで判断する必要はありません。まずはPageSpeed Insightsで具体的な改善ポイントを確認し、画像の最適化とアプリの整理から始めてみましょう。多くの場合、この2つだけでスコアは改善します。
アプリの数自体が問題というよりも、 不要なアプリが残っていること が問題です。本当に必要なアプリを厳選し、使わなくなったアプリはこまめに削除する習慣をつけましょう。また、アプリの代わりにテーマの標準機能やShopifyの組み込み機能で代替できないか検討してみてください。
必ずしもそうとは限りません。有料テーマは機能が豊富な分、コード量も多くなりがちです。速度を重視するなら、Shopify公式の無料テーマ(特にDawn)がもっとも高速です。有料テーマを選ぶ場合は、購入前にデモサイトの速度を計測することをおすすめします。
PageSpeed Insightsのモバイルスコアは、低スペックのモバイル端末(Moto G Power相当)でのシミュレーション結果です。PCより低いスコアが出るのは正常です。ただし、モバイルからのアクセスが大半を占めるストアが多いため、モバイルスコアの改善を優先したほうがよいでしょう。
Shopifyはすべてのプランで Cloudflare CDN を標準搭載しています。追加の設定は不要です。世界中のサーバーからコンテンツが配信されるため、どの地域からアクセスしても高速に表示されます。

まとめ

Shopifyストアの表示速度は、SEOの評価、コンバージョン率、そしてお客さんの満足度に直結しています。技術的に難しいことをすべてやる必要はありません。

まずは 画像の最適化不要なアプリの削除 から始めてみてください。この2つだけでも、体感速度は確実に変わります。そのうえで余裕があれば、テーマの見直しやコードの最適化に取り組んでいくのがおすすめです。

速度改善とSEO対策をセットで進めたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

→ ShopifyのSEO対策を詳しく見る

これからShopifyを始める方は、初期設定のガイドも参考にどうぞ。

→ Shopifyの始め方を10ステップで学ぶ

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表。Shopifyアプリ「まるっと予シリーズ」開発者。Webエンジニアとして10年以上の経歴。
Shopifyアプリ開発・ストア構築 / webサービス開発 / メディア運営 / ストリーマーとしてマルチに活動。

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