Skip to content
Pepin
予約システム2026-03-272026-09-17約11分で読めます
無形商材サービス販売コンサルティング

Shopifyで無形商材を販売する方法|コンサル・講座

Shopifyで無形商材を販売する方法|コンサル・講座
パソコンの前で講座やコンサルのメニューを組み立てるイメージ

Shopifyで無形商材を販売するときに最初にやることは、商品の登録画面で 「配送が必要な商品」のチェックを外す ことです。この1操作だけで、コンサルティングもオンライン講座も回数券も「送料のかからない商品」として扱われ、あとは通常の物販とまったく同じ決済・注文管理に乗ります。Shopifyのヘルプセンターも、デジタル商品とサービスの販売手順の最初にこの設定を置いています。

出典:Shopifyヘルプセンター「サービスまたはデジタル商品の販売」

残りの作業は「どうやって届けるか」を決めることだけです。ファイルで渡すのか、日時を押さえて会うのか、回数券のように権利として渡すのか。この記事では、その3つの届け方ごとに設定を整理していきます。

無形商材とは? Shopifyで販売できるのはどんなもの?

無形商材とは?

形のある「モノ」を伴わずに、知識・技術・時間・権利そのものを対価と交換する商材のこと。コンサルティング、オンライン講座、レッスン、デジタルデータ、回数券、月額会員などが該当します。在庫を仕入れず、配送も発生しません。

Shopifyの商品データベースは「配送が必要かどうか」を商品ごとに持っています。つまり 無形商材のために特別なプランや特別な契約が要るわけではなく、通常の商品登録の一部として最初から用意されている ということです。デジタル商品をオンラインストアで販売する場合に追加料金はかからない、ともヘルプセンターに明記されています。

出典:Shopifyヘルプセンター「デジタル商品」

無形商材は、届け方で3つに分かれます。ここを最初に仕分けしておくと、必要なアプリと設定が一気に決まります。

ファイルで届ける

PDF教材、テンプレート、音源、動画、写真データ。購入直後に自動でダウンロードリンクを送れます

日時を決めて会う

コンサル、オンラインレッスン、カウンセリング、施術、撮影。空き枠の管理と事前決済が必要です

権利として渡す

回数券、チケット、月額会員、サブスク。使い切るまでの残数や期限を管理します

たとえば同じ「英会話」でも、録画教材はファイル、マンツーマンレッスンは日時、月8回のレッスンパックは権利です。1つの事業で3種類とも扱うことは珍しくありません。

迷ったら「注文が入った瞬間に、お客様の手元に届き切るか?」で分けてください。届き切るならファイル、届き切らないなら日時か権利です。ここが曖昧なまま商品を作ると、あとから配送設定と通知メールの両方を作り直すことになります。

Shopifyで無形商材を販売するには何を設定する?

必要なのは次の4つだけです。物販から始めた方なら、3つはすでに終わっています。

  1. 01

    配送を不要にする

    商品またはバリエーションの「配送」セクションで「配送が必要な商品」をオフにします。オフにすると、その商品だけを買ったお客様のチェックアウトから配送先住所の入力と送料の計算が消えます。
  2. 02

    届け方の仕組みを足す

    ファイルならデジタルダウンロード系のアプリ、日時が要るサービスなら予約アプリ。Shopifyの標準機能だけでは、ダウンロードリンクの発行もカレンダーの表示もできません。
  3. 03

    注文確認メールを書き直す

    物販のテンプレートは「発送されるまでお待ちください」という前提で書かれています。無形商材では、いつ・どうやって受け取れるのかをこのメールで伝え切る必要があります。
  4. 04

    特定商取引法に基づく表記を用意する

    無形商材(役務の提供)も通信販売にあたります。提供時期やキャンセル条件の書き方が物販とは変わるので、テンプレートの流用では足りません。

このうち1番目が、いちばん見落とされます。チェックを外し忘れた無形商材は「配送先が要る商品」のままなので、お客様の住所入力が必須になり、送料が0円でも配送ステップが挟まります。しかも注文は「未発送」として残り続け、未処理の注文がいつまでも管理画面に溜まります。

配送が必要な商品と無形商材が同じ注文に混ざった場合、Shopifyはフルフィルメントを別々のカードに分割します(外部ロジスティクス連携時を除く)。物販と無形商材を並行して売るなら、無形商材を専用のロケーションに割り当てておくと、発送待ちの一覧が読みやすくなります。

出典:Shopifyヘルプセンター「サービスまたはデジタル商品の販売」

Shopifyの管理画面で商品を設定する

無形商材をShopifyで販売する手順は?

ここからは実際の作業手順です。ストアの開設が済んでいる前提で、最短5ステップで並べます。

  1. 1

    商品としてメニューを登録する

    「コンサルティング60分」「動画講座 基礎編」のように、売る単位をそのまま商品名にします。説明文には、所要時間・提供方法・受け取りまでの流れ・キャンセル条件を書きます。物販の商品説明より、条件の記載量が多くなるのが普通です。
  2. 2

    配送が必要な商品のチェックを外す

    商品編集画面の「配送」セクションでオフにします。バリエーションがある商品は、バリエーションごとに設定が必要です。数が多いときは一括編集で「配送が必要」プロパティをまとめてオフにできます。
  3. 3

    届け方に合わせてアプリを入れる

    ファイル納品ならデジタルダウンロードアプリ、日時が要るサービスなら予約アプリを入れます。どちらも商品ページ側に表示ブロックが増えるので、テーマのカスタマイズ画面で配置を確認します。
  4. 4

    注文確認メールを無形商材用に直す

    「いつ届くか」「どこから受け取るか」「連絡先はどこか」の3つを本文に入れます。オンライン開催なら、会議URLの案内タイミングもここで決めます。
  5. 5

    テスト注文で受け取り側を確認する

    自分で1件購入して、決済からメール受信、ダウンロードまたは予約確定までを通します。Shopifyのヘルプセンターも、デジタル商品を作ったあとのテスト注文を次のステップとして案内しています。

テスト注文は、必ず普段お客様が使う環境で受け取ってください。管理画面から見えるプレビューでは、迷惑メールフォルダに入る問題や、スマートフォンでファイルを開けるかどうかが分かりません。Shopifyのヘルプセンターも、デジタル商品を作ったあとにテスト注文で動作を確認することをすすめています。

デジタルデータはどうやってお客様に届ける?

PDF、動画、音源、テンプレートなどのファイルは、Shopify単体ではダウンロードリンクを発行できません。アプリが必要です。

Shopify自身が公開している Digital Products アプリは無料で使えます。商品にファイルやリンクを追加し、購入後にダウンロードリンクをメールで送る、という基本の流れがこれだけで完結します。

無料
Shopify製 Digital Products アプリの価格
評価4.8/レビュー1,260件(2026年9月時点)

出典:Shopify App Store「Digital Products」

このアプリでできることは、ヘルプセンターとアプリの機能一覧から次のように整理できます。

できること内容
ファイル添付商品にファイルやリンクを紐づける
自動配信購入後にダウンロードリンクを送信
アクセス制限ダウンロード回数や期限を制限する
物販との組み合わせ配送商品のバリエーションとして併売

「講座の教材PDF+当日のオンライン講義」のように、ファイルと日時がセットになる商品もあります。この場合はファイル側をデジタルダウンロードアプリ、日時側を予約アプリに担当させ、商品は1つにまとめるのがいちばん管理が楽です。

海外のお客様に売るなら税の設定を先に見る

デジタル商品はEU域内のお客様に売る場合、販売者の所在地に関係なく、お客様の国の税率でVAT(付加価値税)が課されます。Shopifyのヘルプセンターも、EUのお客様にデジタル商品を販売する前に税の設定が正しいか確認するよう注意書きを置いています。国内向けだけで始めるなら当面は関係ありませんが、「データなら世界中に売れる」と考えて販売先を広げる前には必ず確認してください。

出典:Shopifyヘルプセンター「サービスまたはデジタル商品の販売」

コンサルやオンラインレッスンはどう商品にする?

コンサルティングやオンラインレッスンは、無形商材のなかでも「日時を決めて会う」型の代表です。ファイルのように注文の瞬間には完結せず、あとから日程調整が発生します。

ここを商品説明とメールだけで運用すると、DMやメールでの日程調整が必ず残ります。予約アプリでカレンダーを出し、お客様自身に枠を選んでもらう形にすると、注文が入った時点で日時まで確定します。Shopifyのヘルプセンターも、サービス販売の項目で予約アプリの導入を手順として案内しています。

「初回相談60分」のように1回で完結するメニュー。商品バリエーションで30分・60分・90分を出し分け、所要時間ごとに料金を変えるのが分かりやすい形です。お客様が比較しやすく、こちらも枠の長さをそのまま在庫として扱えます。

オンライン開催の場合、会議URLの渡し方を決めておく必要があります。予約確定メールに固定URLを載せる方法がいちばん手数が少なく、回ごとにURLを変えたい場合は、前日リマインドで個別に送る運用にします。

カウンセリングやコーチングのように、初回と継続で単価も所要時間も変わるサービスは、メニュー設計そのものが売上を左右します。設計の考え方は カウンセリング・コーチングのオンライン予約をShopifyで設定する方法 で具体的に整理しています。

オンラインでカウンセリングセッションを受ける様子

対面のサービスは予約アプリの守備範囲

サロン施術、パーソナルトレーニング、料理教室のように来店を伴うサービスも、商品としての作り方は同じです。違うのは、スタッフや部屋(リソース)の空き状況を同時に見る必要がある点です。

わたしが開発している まるっと予約 は、無料プランで累計10件までの予約を受け付けられます。件数が増えたら有料プランへ切り替える形で、月額$19.99のStarterから用意しており、有料プランにはいずれも7日間の無料体験が付きます(2026年9月時点)。

出典:Shopify App Store「まるっと予約|来店・イベント予約」

業種別の設計は、それぞれ別記事にまとめてあります。

サロンのShopify予約サイト、本当に必要?サロン業種で予約サイトを自前で持つ判断軸を7つの疑問に分けて整理しています
料理教室・ヨガスタジオの予約システムをShopifyで作る手順定員制のグループレッスンを在庫数で管理する方法と、材料・道具の併売まで

回数券・チケットはどう管理する?

「10回券」「月8回レッスン」のような回数券は、無形商材のなかでもいちばん設計の自由度が高い商材です。Shopify側では単なる1商品として売れますが、 残数をどこで数えるか を決めておかないと運用が崩れます。

回数券の残数管理、どこで数えるか

うまく回るやり方
予約アプリの顧客情報で数える

予約履歴がそのまま消化記録になるため、来店のたびに残数が自動で減ります。お客様ごとの履歴が1か所に集まるので、次回の提案もしやすくなります。

サブスクとして毎月リセットする

「月4回まで」のように期間で区切る形なら、定期購入アプリの請求サイクルがそのまま権利の単位になります。繰り越しの判断が不要になり、計算がいちばん単純です。

崩れやすいやり方
手元の表計算で数える

始めるのは簡単ですが、予約とお金が別の場所にあるため、消化漏れと二重消化が起きます。件数が増えるほど照合の手間が伸び、担当者が増やせなくなります。

ギフトカードで代用する

金額は減りますが「回数」ではないため、値上げのたびに残高と回数の対応が崩れます。有効期限の扱いも回数券とは別の考え方になります。

回数券やサブスクとしての売り方は、単価と継続率の設計まで含めて Shopifyでサブスク(定期購入)を始める方法 に整理しています。ギフトカードを回数券として使う場合の有効期限の決め方は、資金決済法の適用除外まで含めて 整体院の回数券をオンライン販売する方法 にまとめました。

回数券は「前払いで受け取ったが、まだ提供していないサービス」です。会計上は預り金に近い性質を持つため、売上として計上するタイミングは税理士に確認してください。わたしは2026年3月に独立したばかりで、この点を自分の実務で検証した経験はありません。

特定商取引法の表記には何を書く?

無形商材の販売は、消費者庁の定義する「通信販売」にあたります。事業者が広告し、インターネットなどの通信手段で申込みを受ける取引であれば、売っているのがモノでも役務(サービス)でも同じ扱いです。

15 項目
通信販売の広告に表示すべき事項
特定商取引法 第11条。省略できる項目と、できない項目がある

出典:消費者庁「通信販売|特定商取引法ガイド」

物販のテンプレートをそのまま使うと、無形商材では意味が合わない項目が出てきます。とくに次の3つは書き換えが必要です。

項目無形商材での書き方
引渡時期「役務の提供時期」として書く
送料「配送を伴わないため送料なし」と明記
返品・解約提供前後で条件が変わる旨をはっきり書く

返品に関する事項は、広告の表示事項のなかでも 省略できない 項目として挙げられています。デジタルデータのように「ダウンロードした時点で返品不可」とする場合も、その条件を書いていなければ主張できません。

Shopifyはストアポリシーのテンプレートを生成できますが、生成できるのは英語・フランス語・イタリア語・スペイン語のみです。日本語でストアを運営する場合、特定商取引法に基づく表記は自分で作成する必要があります。不安があれば法律の専門家に確認してください。

出典:Shopifyヘルプセンター「ストアポリシーを追加する」

表記ページを作ったら、フッターとチェックアウトの両方からリンクされているかを確認してください。Shopifyはポリシーを追加するとチェックアウトのフッターに自動でリンクしますが、ストアメニューへの追加は手動です。

無形商材の販売でつまずきやすいのはどこ?

無形商材の設定そのものは、チェックを1つ外すだけで終わります。手間がかかるのは、そのあとの「届け方をどう伝えるか」のほうです。公開前に確認しておきたい項目を並べます。

公開前チェックリスト

  • 配送のチェックを外したかバリエーションごとに設定が要ります。1つでも残っていると住所入力が必須になります
  • 注文確認メールを書き換えたか「発送」という言葉が残っていないかを本文で検索します
  • 受け取り方法を商品説明に書いたかメールが届かなかったときの連絡先も並べて書きます
  • キャンセル条件を決めたか提供前・提供後・ダウンロード後で分けて書きます
  • テスト注文を通したか自分の普段使いのメールアドレスで受け取ります
  • 特商法の表記を作ったか日本語では自動生成されないため手書きになります

公開後の1週間は、次の順番で見ていくと問題が早く見つかります。

  1. 初日

    通知が届いているかを見る

    注文確認メールとダウンロード案内が、迷惑メール扱いになっていないかを確認します。届いていなければ、その後の指標はすべて読み間違えます
  2. 3日目

    離脱している場所を見る

    カートまで来て買っていない場合、料金より「いつ受け取れるか分からない」が理由のことがあります。商品説明の受け取り方を一行増やすだけで変わります
  3. 1週間

    問い合わせの中身を見る

    同じ質問が2回来たら、それは商品説明かメールの不足です。個別に返信するのではなく、文面を直します
無形商材は在庫も配送もない代わりに、「言葉で伝え切る」量が物販より多い商材です。

物販と併売する場合の導線設計は Shopifyで物販と予約を同時に扱う一元管理の作り方 に詳しくまとめています。

よくある質問

問題ありません。物販の商品が1つもないストアでも、配送を不要にした商品だけで運用できます。デジタル商品をオンラインストアで販売する場合に追加料金はかからない、とShopifyのヘルプセンターにも明記されています。配送料の設定を空のままにしておけば、チェックアウトに送料の行が出ることもありません。

日程をお客様自身に選んでほしいなら必要です。商品を買ってもらうだけなら標準機能で足りますが、その場合は注文後にメールやDMで日程を調整することになります。件数が月に数件のうちは回りますが、増えてくると調整のやり取りが一日の時間を確実に削ります。空き枠をその場で押さえられる形にすると、申込みから確定までが1回で終わります。

まずはShopify製の無料アプリ「Digital Products」で足ります。商品にファイルやリンクを追加し、購入後にダウンロードリンクをメールで送るところまで無料でできます。ダウンロード回数の制限やアクセス制限も設定できるため、教材やテンプレートの販売なら最初の一歩としては十分です。要件が増えてきた段階で、他のアプリを検討すれば問題ありません。

必要です。消費者庁の特定商取引法ガイドでは、通信販売を「販売業者または役務提供事業者が郵便等によって申込みを受けて行う商品、権利の販売または役務の提供」と定義しています。役務、つまりサービスも対象に含まれます。営利の意思を持って反復継続して取引を行っていれば、個人であっても事業者として扱われる点にも注意してください。

Shopifyがフルフィルメントを自動的に分けます。外部ロジスティクス(3PL)でフルフィルメントする注文では1つのカードにまとまり、それ以外のロケーションでは配送が必要なアイテムとデジタルアイテムが別々のカードに分割されます。混在注文が多いなら、無形商材を専用のロケーションに割り当てておくと、発送作業の一覧が読みやすくなります。

残数をどこで数えるかを先に決めることです。予約アプリの顧客情報で数えるか、定期購入として毎月リセットするかの二択にしておくと、消化漏れや二重消化が起きにくくなります。あわせて、前払いで受け取った代金の会計上の扱いは税理士に確認してください。有効期限を設ける場合は、その条件も特定商取引法の表記に書いておく必要があります。

まとめ

Shopifyで無形商材を販売するのに、特別な準備はほとんど要りません。商品の「配送が必要な商品」をオフにすれば、コンサルもオンライン講座もデジタルデータも、物販と同じ注文管理に乗ります。

そのうえで決めることは3つです。

  1. 01

    届け方を仕分ける

    ファイルか、日時か、権利か。これが決まればアプリも設定も決まります
  2. 02

    受け取り方を書き切る

    いつ・どこから・誰に聞けばいいかを、商品説明と注文確認メールの両方に書きます
  3. 03

    特商法の表記を自分で書く

    日本語では自動生成されません。提供時期と返品条件は、物販の文面のままにしないでください

在庫も送料もない分、無形商材は小さく始められます。まずはメニューを1つ登録して、自分でテスト注文を通すところからどうぞ。

→ Shopifyを無料で試してみる

→ まるっと予約を無料プランから試す

この記事は、時間予約・来店予約・イベント予約に対応するShopify予約システム「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

無形商材サービス販売コンサルティングデジタル商品まるっと予約
Share
SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

まずは、課題の共有から。

アプリの導入も、Shopifyそのものの相談も歓迎です。内容が固まっていなくても問題ありません。通常2営業日以内に返信します。