Influencer Marketing Guide for EC Sites
「広告を出しても、なかなかクリックされない」「SNSのフォロワーは増えないのに広告費だけが増えていく」
EC運営でそんな壁にぶつかっている方、少なくないと思います。そこで今、多くのECブランドが取り入れているのが インフルエンサーマーケティング です。
信頼されている発信者が「これ、いいよ」と自分の言葉で紹介してくれる。これは広告バナーとはまったく違う力を持っています。友人からのおすすめに近い感覚で、フォロワーの購買意欲を自然に引き出せるのが最大の魅力です。
この記事では、はじめてインフルエンサーマーケティングに取り組むEC事業者の方に向けて、基本的な考え方から具体的な依頼の流れ、効果測定の方法までをわかりやすくまとめました。
出典:Influencer Marketing Hub - Benchmark Report 2024
インフルエンサーマーケティングとは
- インフルエンサーマーケティング
SNSやブログなどで影響力を持つ個人(インフルエンサー)に商品やサービスを紹介してもらい、認知拡大や購買促進につなげるマーケティング手法です。広告とは異なり、インフルエンサー自身のコンテンツとして発信されるため、フォロワーに自然に届きやすいのが特徴です。
従来のWeb広告はどうしても「売り込み感」が出てしまいます。対してインフルエンサーの投稿は、日常の延長としてフォロワーのフィードに表示されるため、心理的なハードルが低い。特にアパレルやコスメ、食品といった「人の感想が購買を左右する」商材とは相性抜群です。
出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調査(2024年)
インフルエンサーの種類と選び方
インフルエンサーと一口に言っても、フォロワー規模によって特徴が大きく異なります。ECサイトの規模や目的に合わせて選ぶことが大切です。
| 種類 | フォロワー数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| メガインフルエンサー | 100万人以上 | 認知拡大に強いが費用が高額。大手ブランド向き |
| マクロインフルエンサー | 10万〜100万人 | リーチと信頼のバランスが良い |
| マイクロインフルエンサー | 1万〜10万人 | エンゲージメント率が高く、EC事業者に最もおすすめ |
| ナノインフルエンサー | 1,000〜1万人 | フォロワーとの距離が近く、コンバージョンに直結しやすい |
はじめてのインフルエンサー施策なら、 マイクロ〜ナノインフルエンサー から始めるのがおすすめです。費用を抑えつつ、エンゲージメント率が高い傾向にあるため、少ない予算でも成果を出しやすいのが魅力です。
選定で見るべき5つのポイント
- フォロワーの属性(年齢・性別・興味)が自社のターゲットと合っているか
- エンゲージメント率(いいね + コメント数 / フォロワー数)が3%以上あるか
- 過去のPR投稿に違和感がなく、フォロワーの反応がポジティブか
- 自社の商品ジャンルと日頃の発信テーマがマッチしているか
- フォロワーの購入(偽フォロワー)がないか、増減推移に不自然さがないか
依頼から投稿までの流れ
実際にインフルエンサーに依頼するとき、何をどの順番で進めればいいのか。基本的な流れを整理しました。
- 1
目的とKPIを明確にする
「認知を広げたい」「ECサイトへの流入を増やしたい」「直接的な売上がほしい」など、目的によって最適なインフルエンサーや施策内容は変わります。まずはゴールを言語化しましょう。 - 2
候補のリストアップと選定
SNSのハッシュタグ検索やインフルエンサーマッチングサービスを活用して候補をリストアップ。先ほどの5つのポイントで絞り込みます。 - 3
DMやメールでコンタクト
報酬条件、投稿内容のイメージ、スケジュール、薬機法やステマ規制への対応ルールなどを明記した依頼文を送ります。丁寧で具体的な内容が返答率を上げるコツです。 - 4
商品を送付し、体験してもらう
実際に使ってもらうことで、リアルな感想が生まれます。使用感を本人の言葉で語ってもらうのが成功の鍵です。 - 5
投稿内容の確認・公開
投稿前にドラフトを確認させてもらいましょう。ただし表現を細かく指定しすぎると、フォロワーに「やらされ感」が伝わってしまうので注意が必要です。
2023年10月から ステルスマーケティング規制(景品表示法) が施行されています。インフルエンサーの投稿には「#PR」「#広告」などの表記が必須です。違反した場合、広告主(EC事業者)側が措置命令の対象となるため、必ず対応しましょう。
出典:消費者庁 - ステルスマーケティングに関する検討会報告書
報酬形態を決める
インフルエンサーへの報酬にはいくつかのパターンがあります。自社の予算と目的に合った形を選びましょう。
- 01
固定報酬型
1投稿あたりの金額を事前に決めて支払う方式。フォロワー数 × 1〜3円が相場の目安です。成果に関係なく費用が発生しますが、予算管理がしやすい利点があります。 - 02
成果報酬型
売上やクリック数に応じて報酬を支払う方式。EC事業者にとってはリスクが低い反面、インフルエンサー側の負担が大きいため、実績のあるパートナーでないと成立しにくい面があります。 - 03
ギフティング(商品提供)
商品を無料で提供し、レビュー投稿をお願いする方式。予算が限られている初期段階に向いています。ナノインフルエンサーに対して特に有効です。
効果測定の方法
施策を実施したら、必ず効果を数値で振り返りましょう。感覚で「なんとなくよかった」では、次の改善につなげられません。
見るべき指標
Shopifyなら、インフルエンサーごとに ディスカウントコード を発行して売上を追跡できます。「UTMパラメータ付きリンク + 専用クーポン」の組み合わせが、最もシンプルで確実な効果測定の方法です。
よくある質問
はい、始められます。ナノインフルエンサーへのギフティング(商品提供のみ)であれば、商品原価と送料だけで実施可能です。まずは自社の商品に合いそうな小規模の発信者に声をかけてみましょう。
Instagram・TikTok・YouTubeで自社の商品ジャンルのハッシュタグを検索するのが基本です。そのほか、toridori marketing や SPIRIT などのマッチングプラットフォームを活用する方法もあります。
正直なところ、1回の投稿で劇的に売上が伸びるケースは稀です。インフルエンサーマーケティングは「信頼の積み重ね」が本質。同じインフルエンサーと継続的に取り組むことで、フォロワーの信頼が醸成され、徐々にコンバージョンが上がっていきます。
まとめ
インフルエンサーマーケティングは、広告に頼りきりのEC運営から脱却するための有力な選択肢です。特にマイクロ・ナノインフルエンサーとの協業は、少ない予算でも始められて、ファンとの信頼関係を活かした自然な訴求ができます。
大切なのは、「フォロワー数だけで選ばない」こと。エンゲージメント率やフォロワー属性をしっかり見極め、自社ブランドとの相性を重視して選定しましょう。そして施策後は必ず数値で振り返り、次のアクションにつなげていくことが成功への近道です。
ShopifyはInstagramやTikTokとの連携機能が充実しており、インフルエンサーマーケティングと組み合わせることで、SNSから購入までの導線をスムーズにつくれます。まだECサイトの構築がこれからという方は、まずは土台を整えるところから始めてみてください。


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