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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-045分で読めます

How to Sell Wine and Liquor Online with Shopify

How to Sell Wine and Liquor Online with Shopify
お酒のオンラインショッピングのイメージ

「自分のワイナリーのワインをネットで全国に届けたい」「地元の酒蔵と組んで日本酒を販売したい」。そんな想いを持つ方が増えています。

お酒のオンライン販売は、食品ECのなかでも特に規制が多い分野です。でも、ひとつずつクリアしていけば個人や小規模事業者でも十分に始められます。実際、小さなワイナリーや酒蔵がShopifyで自社ECを立ち上げ、ファンに直接届けるD2Cモデルで成功している事例は年々増えています。

約3.1兆円
食品・飲料・酒類のEC市場規模(2024年)
前年比+3.7%で堅調に成長しています
4.52%
食品・飲料・酒類のEC化率(2024年)
物販全体の平均9.78%と比べて伸びしろが大きい分野です

出典:経済産業省 電子商取引に関する市場調査

EC化率がまだ5%に届いていないということは、これから参入してもポジションを取れる余地が十分にあるということです。特にワインや日本酒は「ストーリー」で選ばれる商品なので、造り手の想いを伝えられる自社ECとの相性が抜群です。

この記事では、酒類ECを始めるために必要な 免許の取り方 から 年齢確認の設定温度管理配送 、そして 定期便(ワインクラブ) の仕組みまで、ひと通り解説します。

酒類販売業免許の基礎知識

お酒をオンラインで販売するには、税務署から 通信販売酒類小売業免許 を取得する必要があります。食品の営業許可とは管轄も手続きも異なるので注意してください。

通信販売酒類小売業免許

インターネットやカタログを通じて、2都道府県以上の広範囲な地域の消費者に酒類を販売するための免許です。管轄は国税庁(税務署)で、販売場の所在地を管轄する税務署に申請します。

免許取得の要件

免許を取得するには、以下の4つの要件をすべて満たす必要があります。

人的要件
場所的要件
経営基礎要件
需給調整要件

出典:国税庁 通信販売酒類小売業免許申請の手引

取り扱える酒類の制限

通信販売酒類小売業免許では、国産酒類に大きな制限があります。取り扱えるのは 品目ごとの年間課税移出数量が3,000キロリットル未満 の製造者が造った酒類のみです。つまり、大手メーカーのビールや清酒は原則として販売できません。一方、 輸入酒にはこの制限がありません

地元の小さなワイナリーや酒蔵の商品、そして海外ワインの販売には最適な免許です。むしろ「大手では手に入らない個性的なお酒」を届けられるのが、小規模事業者ならではの強みになります。

免許取得までの流れ

  1. 1

    税務署に事前相談する

    販売場の所在地を管轄する税務署の酒類指導官に相談します。必要書類や要件を具体的に確認しましょう。
  2. 2

    申請書類を準備する

    申請書、販売場の図面、酒類の仕入先(製造者)の証明書、事業計画書、直近3年分の確定申告書などを揃えます。
  3. 3

    申請書を提出する

    書類が揃ったら税務署に提出します。登録免許税は免許の受領時に3万円です。
  4. 4

    審査を待つ(約2か月)

    標準処理期間は約2か月です。書類の不備があると追加で時間がかかるので、事前相談の段階でしっかり確認しておきましょう。
  5. 5

    免許を受領してEC開業

    免許が交付されたら、Shopifyでストアを構築して販売を開始できます。
約2か月
免許の標準処理期間
登録免許税は3万円。書類の不備がなければスムーズに進みます

年齢確認の設定

酒類のオンライン販売では、20歳未満への販売を防ぐための 年齢確認 が法律で義務づけられています。これはストアの信頼性にも直結する重要なポイントです。

未成年者飲酒禁止法および酒税法に基づき、酒類販売者は購入者が20歳以上であることを確認する義務があります。ECサイトでは、購入フローの中で年齢確認のステップを設けることが求められます。

Shopifyでの年齢確認の実装方法

Shopifyでは、年齢確認アプリを導入するのがもっとも手軽で確実な方法です。

  1. 01

    年齢確認ポップアップを表示する

    サイトにアクセスした時点で「あなたは20歳以上ですか?」と確認するポップアップを表示します。 Age Verification | MF Age などのアプリで簡単に実装できます。
  2. 02

    生年月日入力による確認

    ポップアップではなく、生年月日の入力を求める方式です。より厳密な確認ができます。 年齢確認サポーター が対応しています。
  3. 03

    カート・チェックアウト時のチェックボックス

    購入時に「20歳以上であることを確認しました」のチェックボックスを表示する方法です。ポップアップと併用するとより安心です。

参考:Shopify公式ブログ - 酒類販売免許について

温度管理配送のポイント

ワインや日本酒は温度変化に敏感なお酒です。特にワインは高温にさらされると「熱劣化」を起こし、風味が大きく損なわれます。品質を守るための配送設定は、酒類ECの生命線です。

配送トラックのイメージ
  • ワイン、生酒、にごり酒はクール便(冷蔵)で配送する
  • 夏場(6〜9月)は常温配送の酒類もクール便に切り替えることを検討する
  • Shopifyの配送プロファイルで「クール便」と「常温便」を分ける
  • ワインの梱包には専用の仕切り付き段ボールを使い、瓶同士の接触を防ぐ
  • 配送不可日(真夏の長期不在リスク)に関する注意書きを商品ページに記載する

Shopifyでの配送プロファイル設定

管理画面の 設定 → 配送と配達 から「カスタム配送プロファイルを作成」をクリックし、クール便対象の商品を割り当てます。送料にはヤマト運輸のクール便追加料金(+220〜660円が目安)を上乗せして設定しましょう。

「クール便の送料が高くて購入をためらう」というお客さまの声は多いです。まとめ買い割引や「6本以上で送料無料」といった施策で、客単価を上げつつ送料の負担感を軽減する工夫が効果的です。

→ Shopifyの送料設定を詳しく見る

定期便(ワインクラブ)で継続収益をつくる

酒類ECの大きな魅力のひとつが、 サブスクリプション(定期便) との相性の良さです。「毎月届くワインセット」「季節ごとの日本酒頒布会」は、お客さまにとって新しいお酒との出会いの場になり、ストアにとっては安定した継続収益になります。

サブスクリプションのイメージ
月額ワインクラブ
季節の日本酒頒布会
おつまみ付きペアリングセット

Shopifyでサブスクリプションを実現するには、定期購入アプリを導入します。日本語対応で人気のあるアプリとしては「定期購買」(ハックルベリー社)や「Mikawaya Subscription」があります。

定期便の解約率を下げるコツは「驚き」です。毎回同じ内容ではなく、季節や気分に合わせたセレクションにする、手書きのメッセージカードを添える、限定ボトルを入れるなど、開封するたびにワクワクする体験を設計しましょう。

酒類ECで押さえておきたい法的ポイント

はい。酒類販売業者は、販売場ごとに 酒類販売管理者 を選任する義務があります。酒類販売管理研修を受講した人を選任し、届出を行います。研修は酒販組合や小売酒販組合連合会が実施しており、約半日で受講できます。

通常のEC同様に特定商取引法に基づく表記が必要です。加えて、酒類販売では「20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています」「20歳未満の者に対しては酒類を販売しません」という表示を必ず記載しましょう。

出せます。実際にふるさと納税の返礼品として地元の酒蔵のお酒を出品している自治体は多いです。ただし、ふるさと納税の仕組み自体は各自治体・ポータルサイトを通じて行うため、Shopifyストアとは別の対応になります。

自分で輸入する場合は 輸入酒類卸売業免許 が別途必要です。ただし、国内のインポーター(輸入業者)から仕入れて小売する場合は、通信販売酒類小売業免許だけで販売できます。

まとめ:酒類ECは「ストーリー」で勝負できる

酒類ECは免許取得や年齢確認など、他のジャンルより準備すべきことが多い分野です。でも、だからこそ参入障壁がほどよく機能して、しっかり準備した事業者が報われやすい市場でもあります。

ワインや日本酒は、造り手の哲学や土地の風土が味に表れるプロダクトです。大手ECモールではなく自社ストアで販売することで、そのストーリーをお客さまに直接届けられます。Shopifyなら、年齢確認から定期便まで、酒類ECに必要な機能をアプリで柔軟に拡張できます。

→ Shopifyでストアを開設する

→ Shopifyで必要な法的ページの一覧を見る

→ 食品ECの始め方ガイドも読む

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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