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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-064分で読めます
Shopify在庫管理マルチロケーション

Shopify Multi-Location Inventory Management Guide

Shopify Multi-Location Inventory Management Guide
複数拠点の在庫管理イメージ

「ECの倉庫と実店舗で在庫数がズレてしまう」「複数の保管場所を管理しきれない」。拠点が増えるほど、在庫管理の難しさは加速度的に上がっていきます。

わたし自身、EC運営を支援するなかで「倉庫Aでは在庫があるのに、倉庫Bから出荷しようとして欠品になった」というトラブルを何度も見てきました。こうしたロスは、売上だけでなくお客様の信頼にも影響します。

この記事では、 Shopifyのマルチロケーション機能 を使って複数の倉庫や店舗の在庫を一元管理する方法を、設定手順から運用のコツまで解説します。

マルチロケーション

Shopifyで複数の物理的な拠点(倉庫、実店舗、ポップアップストアなど)を登録し、それぞれの在庫を個別に追跡・管理できる機能です。注文が入ると、設定した優先順位に基づいて最適な拠点からフルフィルメントが行われます。詳しくは Shopify公式ヘルプ を参照してください。

なぜマルチロケーション管理が必要なのか

拠点がひとつだけなら、在庫管理はシンプルです。でも事業が成長すると、自社倉庫に加えて実店舗や委託先の倉庫が増えていくのは自然な流れです。このとき在庫を「ひとまとめ」に管理していると、どの拠点に何個あるのかが見えなくなり、欠品や過剰在庫が発生します。

年間1.73兆ドル
在庫ロスによる損失
欠品・過剰在庫による世界全体の小売損失額
最大10拠点
Shopify標準プランの上限
Basic・Grow・Advancedプラン共通
最大200拠点
Shopify Plusの上限
大規模事業者向けの拡張上限

出典:IHL Group - Retail Inventory Crisis Report

出典:Shopify公式ヘルプ - ロケーションの設定

マルチロケーション機能を使えば、拠点ごとの在庫数がリアルタイムで把握でき、注文時に最適な倉庫から自動で出荷指示を出せます。拠点が2つ以上あるなら、導入を検討する価値は十分にあります。

プランごとのロケーション上限

Shopifyではプランによって登録できるロケーション数が異なります。自社の拠点数に合ったプランを選びましょう。

出典:Shopify公式 - プランと料金

ドロップシッピングアプリや外部フルフィルメントサービスなど、アプリ経由で追加されるロケーションは上限数にカウントされません。また、無効化したロケーションもカウント対象外です。

マルチロケーションの設定手順

実際の設定はシンプルです。管理画面から数ステップで完了します。

設定チェックリストのイメージ
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    ロケーションを追加する

    Shopify管理画面から「設定」→「ロケーション」→「ロケーションを追加」をクリックします。拠点の名前と住所を入力して保存すれば登録完了です。倉庫、実店舗、ポップアップ会場など、在庫を保管するすべての場所を登録しましょう。

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    商品の在庫をロケーションに割り当てる

    商品編集ページの「在庫」セクションで、各ロケーションの在庫数を設定します。新しく追加した商品は自動的にすべてのロケーションに割り当てられますが、初期在庫数は0です。一括編集やCSVインポートを使えば大量の商品も効率的に更新できます。

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    フルフィルメントの優先順位を設定する

    「設定」→「配送と配達」から、注文が入ったときにどのロケーションから優先的に出荷するかを設定します。お客様に近い倉庫から出荷する設定にすれば、配送コストと到着日数の両方を最適化できます。

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    在庫数を確認・調整する

    「商品管理」→「在庫」画面で、全ロケーションの在庫状況を一覧で確認できます。棚卸し後の数量調整もこの画面から行えます。

商品数が100を超える場合は、CSVファイルでの一括インポートが圧倒的に効率的です。Shopifyの在庫CSVテンプレートをダウンロードして、ロケーションごとの在庫数を一度に更新しましょう。

運用を成功させる5つのコツ

設定が終わったら、日々の運用で気をつけたいポイントがあります。

  • 定期的な棚卸しで実在庫とシステム在庫のズレを解消する
  • 安全在庫(バッファ)を各拠点に設定し、欠品リスクを最小化する
  • フルフィルメント優先順位を定期的に見直し、配送効率を維持する
  • 在庫移動(ロケーション間の転送)を記録して、追跡可能な状態にする
  • 在庫アラートを設定して、低在庫を早期に検知する

特に大切なのは、棚卸しの頻度です。拠点が増えるとズレが発生しやすくなるため、月に1回は各拠点の在庫を確認し、Shopify上の数値と照合する習慣をつけましょう。

よくある質問

はい。Shopify管理画面の「商品管理」→「転送」から、ロケーション間の在庫移動(転送)を作成できます。転送元と転送先を指定して、商品と数量を入力するだけで在庫の移動を記録できます。詳しくは Shopify公式ヘルプ - 転送の作成 を参照してください。

各ロケーションの設定で「オンライン注文のフルフィルメント」のオン・オフを切り替えられます。実店舗用の在庫をオンライン販売の対象外にしたい場合は、そのロケーションのオンラインフルフィルメントをオフに設定してください。

はい。Shopifyは多くの3PLサービスとアプリ連携が可能です。3PLをロケーションとして登録し、在庫管理と出荷指示を自動化できます。アプリ経由のロケーションはプランの上限数にカウントされません。

はい。Shopify POSを導入すれば、実店舗での販売と同時に在庫が自動で減算されます。ECと実店舗の在庫がリアルタイムで同期されるため、チャネル間の在庫ズレを防げます。

まとめ

Shopifyのマルチロケーション機能は、複数の倉庫や店舗を運営するビジネスにとって欠かせない基盤です。設定自体は数分で完了しますが、その効果は日々の運用効率に大きく現れます。

マルチロケーション導入の3つのポイント。まずはすべての拠点を登録すること。次にフルフィルメント優先順位を設定すること。そして定期的な棚卸しで精度を維持すること。この3つを押さえれば、在庫管理のストレスは大幅に減らせます。

拠点が2つ以上あるなら、まずはロケーションの登録から始めてみてください。在庫の「見える化」ができるだけでも、運営の安心感がまったく変わりますよ。

→ Shopifyでマルチロケーション在庫管理を始める

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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