Skip to content
Pepinby SHIN
Shopify2026-04-037分で読めます

Complete Guide to Shopify Order Management and Fulfillment

Complete Guide to Shopify Order Management and Fulfillment
注文から配送までのフルフィルメントイメージ

ネットショップを開業して最初にぶつかる壁は、意外と「注文が入ったあと、何をすればいいの?」という部分だったりします。

商品登録やデザインのカスタマイズには時間をかけたのに、いざ注文が入ると「ステータスの意味がわからない」「フルフィルメントって何?」と戸惑う。わたし自身も最初はそうでした。

約70%
カゴ落ち率の平均値
配送や注文体験への不安がカゴ落ちの大きな要因のひとつ

出典:Baymard Institute - Cart Abandonment Rate Statistics

注文管理の質は、お客様の満足度に直結します。発送が遅れたり、追跡番号の通知が漏れたりすると、ショップの信頼は一気に落ちてしまう。逆に、受注から発送までがスムーズなストアは、リピート率も自然と上がっていきます。

この記事では、Shopifyの注文管理画面の見方から、フルフィルメント(発送処理)の手順、返品・返金の対応、そして業務を効率化するための自動化のコツまで、受注業務の全体像をまとめました。

フルフィルメント(Fulfillment)

ECにおいて、注文を受けてから商品を発送するまでの一連のプロセスを指します。具体的には、受注確認、在庫引き当て、ピッキング、梱包、配送手配、追跡番号の通知までが含まれます。Shopifyでは管理画面の 注文管理 セクションからすべて操作できます。詳しくは Shopify公式ヘルプ を参照してください。

注文管理画面の基本構成

Shopifyの管理画面で 注文管理 をクリックすると、すべての注文が一覧で表示されます。ここがEC運営の司令塔です。

注文一覧では、以下の情報が一目で確認できます。

注文番号
注文日時
お客様情報
支払いステータス
フルフィルメントステータス
合計金額

注文一覧の上部にある フィルター機能 を活用しましょう。「未発送」「支払い済み」などの条件で絞り込めば、いま処理すべき注文がすぐに見つかります。よく使うフィルター条件は ビューとして保存 しておくと、毎朝の業務がさらにスムーズになります。

注文ステータスを正しく理解する

Shopifyの注文には 3種類のステータス があります。これを混同すると「支払いはまだなのに発送してしまった」といったミスが起こるので、しっかり区別しておきましょう。

注文ステータス(全体の状態)

ステータス意味
オープン処理が必要な注文。未発送・未対応の状態
アーカイブ済み処理が完了した注文。発送・返金が済むと自動的にアーカイブされる
キャンセル済み注文がキャンセルされた状態

支払いステータス

ステータス意味
支払い済み決済が完了している。発送可能な状態
オーソリ済みクレジットカードの与信枠は確保済み。売上確定(キャプチャ)はまだ
保留中銀行振込やコンビニ払いなど、入金待ちの状態
一部支払い済み複数商品のうち一部だけ決済が完了している
返金済み全額が返金された状態
一部返金済み一部の金額が返金された状態
未払い決済が行われていない状態

フルフィルメントステータス

ステータス意味
未発送まだ発送処理を行っていない
一部発送済み複数商品のうち一部だけ発送が完了
発送済みすべての商品の発送処理が完了
保留中発送を意図的に一時停止している状態
スケジュール済み予約注文など、将来の発送がスケジュールされている

出典:Shopify公式ヘルプ - Understanding your order statuses

「オーソリ済み」と「支払い済み」は違います。 Shopify Paymentsの設定で「手動キャプチャ」を選んでいる場合、クレジットカード決済は自動的に「オーソリ済み」になります。この状態では与信枠を確保しただけで、実際の売上は確定していません。発送前に必ず「支払いを確定する」操作を行いましょう。オーソリの有効期限は通常 7日間 なので、期限切れにも注意が必要です。

注文を受けてから発送するまでの手順

注文が入ってから発送完了までの流れを、ステップごとに見ていきましょう。

注文処理のチェックリスト
  1. 1

    注文内容を確認する

    管理画面の 注文管理 から該当の注文をクリック。注文内容(商品・数量・バリアント)、お客様の配送先住所、支払いステータスを確認します。住所に不備があれば、この段階でお客様に連絡しましょう。
  2. 2

    支払いを確認する

    支払いステータスが 「支払い済み」 になっていることを確認。銀行振込やコンビニ払いの場合は入金を待ってから次のステップに進みます。手動キャプチャ設定の場合は 「支払いを確定する」 をクリックして売上を確定させます。
  3. 3

    商品をピッキング・梱包する

    注文内容に従って商品を棚から取り出し(ピッキング)、緩衝材や納品書と一緒に梱包します。注文詳細画面から ピッキングリスト を印刷することもできます。
  4. 4

    フルフィルメントを実行する

    注文詳細画面で 「アイテムをフルフィルメント」 をクリック。配送業者を選択し、追跡番号を入力して 「フルフィルメントを実行」 を押します。これでフルフィルメントステータスが 「発送済み」 に変わります。
  5. 5

    お客様に発送通知を送る

    フルフィルメント実行時に 「配送状況の詳細をお客様に送信する」 にチェックを入れておけば、追跡番号付きの発送通知メールが自動送信されます。

複数の商品が含まれる注文で、一部の商品だけ先に発送したい場合は 部分フルフィルメント が使えます。フルフィルメント画面で発送する商品の数量を調整するだけでOKです。残りの商品は「一部発送済み」ステータスで管理され、準備ができ次第、追加でフルフィルメントを実行できます。

追跡番号と配送業者の設定

追跡番号を正しく入力することで、お客様は発送通知メールからワンクリックで配送状況を確認できます。

Shopifyは主要な配送業者に対応しており、日本で使う場合は以下の業者がよく利用されます。

配送業者追跡URL自動生成備考
ヤマト運輸対応伝票番号12桁を入力
佐川急便対応伝票番号12桁を入力
日本郵便対応追跡番号の桁数は種類により異なる
クリックポスト対応(日本郵便)日本郵便を選択すればOK
カスタム配送業者手動設定追跡URLを手動入力で対応可能

追跡番号を入力する際は 半角数字 で入力しましょう。全角で入力すると、追跡リンクが正しく機能しない場合があります。

注文の編集・キャンセル

注文確定後でも、一定の範囲内で注文内容を編集できます。

注文の編集でできること

  • 商品の追加・削除・数量変更
  • 割引の追加・修正
  • 配送先住所の変更
  • カスタム商品(その場限りの商品)の追加

出典:Shopify公式ヘルプ - Editing orders

注文の編集ができるのは フルフィルメント前(未発送の状態) のみです。発送処理を行った後は編集できないので、発送前に注文内容をよく確認しましょう。また、注文を編集すると差額が発生する場合があり、追加請求メールまたは返金が必要になります。

注文のキャンセル

注文をキャンセルするには、注文詳細画面の 「その他の操作」 から 「注文をキャンセルする」 を選択します。

キャンセル時に選べるオプションは以下のとおりです。

  • 返金する:支払い済みの場合、全額返金が行われる
  • 在庫を補充する:キャンセルした商品の在庫を自動で戻す
  • お客様に通知する:キャンセル通知メールを自動送信する

返品・返金の対応方法

ECを運営していれば、返品・返金の対応は避けて通れません。Shopifyの標準機能で、スムーズに処理できます。

返品処理の完了イメージ
  1. 1

    返品リクエストを作成する

    注文詳細画面で 「返品」 をクリック。返品する商品と数量を選択し、返品理由を入力します。返送用の配送情報を追加することもできます。
  2. 2

    商品の返送を確認する

    お客様から返送された商品が届いたら、状態を確認します。問題がなければ次のステップへ。
  3. 3

    返金を実行する

    返品画面で 「返金する」 をクリック。返金額を確認し、必要に応じて 返送料を差し引いた金額 に調整して実行します。在庫の補充も同時に行えます。
メリット
Shopifyの標準返品機能を使えば、返品理由の記録、返送ラベルの送付、部分返金、在庫の自動補充がすべて管理画面内で完結する
デメリット
返品ポリシーの自動適用やセルフサービスの返品ポータルは標準機能にないため、規模が大きくなると専用アプリ(Loop Returns、Returnlyなど)の導入が必要になる

→ Shopifyの返品・交換ポリシー設定ガイドも合わせて読む

注文管理を効率化する5つのコツ

注文が増えてくると、手作業ではどうしても限界が出てきます。Shopifyの機能をうまく使って、業務を効率化しましょう。

  1. 01

    注文の自動アーカイブを有効にする

    設定 → チェックアウト → 注文処理 で、フルフィルメントと支払いが完了した注文を自動的にアーカイブする設定をオンにしましょう。注文一覧が未処理の注文だけになり、見通しがよくなります。
  2. 02

    Shopify Flowで自動化ワークフローを作る

    Shopifyの自動化ツール Shopify Flow を使えば、「高額注文が入ったらSlackに通知」「特定タグの注文は自動で保留」などのワークフローをノーコードで作成できます。
  3. 03

    タグを活用して注文を分類する

    「急ぎ」「ギフト対応」「要確認」など、独自のタグを注文に付けることで、チーム内の情報共有がスムーズになります。Shopify Flowと組み合わせれば、条件に応じて自動でタグを付与することも可能です。
  4. 04

    配送ラベルの一括印刷を使う

    複数の注文をまとめて選択し、ピッキングリストや配送ラベルを一括印刷できます。毎日の発送作業が格段に速くなります。
  5. 05

    タイムラインでチームと情報共有する

    注文詳細ページの タイムライン には、注文に関するすべての操作履歴が記録されます。スタッフ同士のメモやコメントも残せるので、「この注文はどこまで対応した?」という確認がタイムライン上で完結します。

→ Shopify Flowの自動化ガイドも合わせて読む

フルフィルメントの3つの方法を比較

ストアの規模や商品の特性によって、最適なフルフィルメント方法は変わります。

方法概要向いているストア
自社出荷自分(またはスタッフ)で梱包・発送する月間注文数が少ない小規模ストア
3PL(外部委託)物流代行業者に倉庫保管・発送を委託する月間注文数が増えてきた成長期のストア
ドロップシッピング仕入先から直接お客様に発送する在庫を持たずに運営したいストア

出典:Shopify公式ブログ - オーダーフルフィルメントとは?

自社出荷
コスト
配送業者との直接契約で送料は自己負担。梱包のカスタマイズは自由
3PL委託
スケーラビリティ
注文量の増減に柔軟に対応。繁忙期も安定した出荷が可能
ドロップシッピング
初期投資
在庫を持たないため初期費用が最小。ただし品質管理が難しい

Shopifyは Flexport、ShipBob、ShipMonk などの3PLサービスと管理画面内で直接連携できます。Shopify管理画面の 設定 → 配送と配達 → カスタム注文フルフィルメント から外部サービスを追加する方法もあるので、注文が増えてきたタイミングで検討してみてください。

注文管理で押さえておきたい注意点

最後に、Shopifyの注文管理でよくあるつまずきポイントをまとめておきます。

手動キャプチャ設定の場合、クレジットカードのオーソリ(与信)は通常 7日間 で期限切れになります。期限が過ぎると売上を確定できなくなり、お客様に再度決済してもらう必要が出てきます。手動キャプチャを使う場合は、注文後すぐに処理する運用フローを整えましょう。

本番の注文を受ける前に、Shopifyの テストモード を使って注文フローを一通り確認しておきましょう。Shopify Paymentsのテストモードを有効にすれば、実際のお金を使わずに「注文 → 支払い → フルフィルメント → 発送通知」の流れをシミュレーションできます。

複数人でストアを運営する場合、スタッフアカウントごとに注文管理の権限を設定できます。「注文の閲覧のみ」「フルフィルメントの実行可能」「返金の実行可能」など、役割に応じた権限を設定しておくことで、オペレーションミスを防げます。

注文データは管理画面からCSV形式でエクスポートできます。確定申告や会計ソフトへの取り込みにも使えるので、定期的にエクスポートしておくと安心です。

まとめ

Shopifyの注文管理は、ステータスの見方さえ理解してしまえば、あとは流れに沿って処理するだけです。

  • 注文ステータス・支払いステータス・フルフィルメントステータスの3つを区別する
  • 支払いを確認してからフルフィルメントを実行する
  • 追跡番号は必ず入力し、発送通知をお客様に送る
  • 返品・返金は管理画面から一元管理する
  • 注文が増えてきたらShopify Flowやタグで自動化・効率化する
  • テスト注文で運用フローを事前確認する

注文管理の基本を押さえたうえで日々の運用を回していくと、「どうすればもっと速く・正確に処理できるか」が自然と見えてきます。そのタイミングで3PLの導入や自動化の拡充を検討すれば、無理なくスケールできるはずです。

まだShopifyを始めていない方は、まず無料トライアルで管理画面を触ってみてください。

→ Shopifyの無料トライアルを試してみる

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

Build Beyond.