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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-036分で読めます

Shopify Inventory Management Guide - From Basics to Optimization Tips

Shopify Inventory Management Guide - From Basics to Optimization Tips
在庫管理のチェックリストイメージ

ECストアを運営していて、「気づいたら在庫が切れていた」「倉庫に商品が余りすぎている」という経験はありませんか。

在庫管理は地味な作業に思えるかもしれませんが、ここをおろそかにすると売上にもキャッシュフローにも直接響いてきます。わたし自身、EC運営に携わるなかで「在庫管理の精度が上がると、ストア全体の健全性が変わる」と実感してきました。

この記事では、Shopifyの在庫管理機能を基本から丁寧に解説します。在庫追跡の設定方法、複数ロケーションの使い方、効率化に役立つアプリまで、これ一本で在庫管理の全体像がつかめる内容にまとめました。

在庫管理(Inventory Management)

商品の入庫・出庫・保管状況を正確に把握し、適正な在庫水準を維持するための活動です。Shopifyでは管理画面の「商品管理」→「在庫」から、在庫追跡・数量調整・ロケーション管理などを行えます。詳しくは Shopify公式ヘルプ(在庫管理) を参照してください。

なぜ在庫管理がEC運営のカギになるのか

「商品を仕入れて売るだけ」と思いがちですが、在庫管理が甘いと思わぬところで損失が膨らみます。

1.73兆ドル/年
在庫の歪みによる世界全体の損失額
欠品と過剰在庫による小売業界全体の損失
約1.2兆ドル
欠品による損失
「買いたかったのに在庫がない」は最大の機会損失
約5,540億ドル
過剰在庫による損失
売れ残りの保管コスト・値下げ処分が利益を圧迫

出典:IHL Group - Retail Inventory Crisis Report(2025年)

この数字は大企業だけの話ではありません。小規模なECストアでも、欠品が続けばお客様は他のショップに流れてしまいますし、過剰在庫はキャッシュフローを圧迫します。

メリット
売れ筋商品を切らさず販売機会を最大化できる。無駄な仕入れが減り、キャッシュフローが改善する。倉庫コストも適正に保てる。
デメリット
欠品でお客様を逃し、過剰在庫でお金が眠る。在庫数のズレでクレーム対応に追われ、運営全体が非効率になる。

Shopifyの在庫管理でできること

Shopifyの標準機能だけでも、かなり充実した在庫管理が可能です。外部ツールを導入する前に、まずは標準機能を使いこなしましょう。

在庫追跡
ロケーション管理
在庫転送
在庫調整
調整履歴
CSV一括操作

Shopifyのプランによってロケーション数の上限が異なります。Basicプランでも 10か所 まで登録可能なので、小〜中規模のストアであれば標準機能で十分対応できます。

プラン別ロケーション上限

出典:Shopify公式ヘルプ(ロケーションの設定と管理)

Shopify Plusなら最大200か所まで登録できるため、大規模な多拠点展開にも対応可能です。

在庫追跡の基本設定

在庫管理の第一歩は、商品ごとに「在庫追跡」を有効にすることです。これを設定しないと、Shopifyは在庫数を管理してくれません。

設定のイメージ
  1. 1

    管理画面で商品を開く

    Shopify管理画面の左メニューから「商品管理」をクリックし、在庫追跡を設定したい商品を選びます。
  2. 2

    「在庫を追跡する」にチェック

    商品編集画面の「在庫」セクションにある「在庫を追跡する」にチェックを入れます。バリアントがある場合は、バリアントごとに設定が必要です。
  3. 3

    在庫数を入力する

    各ロケーションの在庫数を入力します。正確な数値を入れることが大切です。わからない場合は、実際に棚卸しをしてから入力しましょう。
  4. 4

    「在庫切れの場合でも販売を続ける」を確認

    予約販売や取り寄せ商品でなければ、このチェックは外しておくのが基本です。在庫0になったら自動的に「売り切れ」表示になります。
  5. 5

    保存して完了

    設定を保存すれば、以降は注文が入るたびに在庫数が自動で減少します。返品やキャンセル時には自動で戻る設定も可能です。

「在庫を追跡する」にチェックを入れていない商品は、在庫が無限にあるものとして扱われます。意図せず在庫0の商品が売れてしまう原因になるので、物理的な商品は必ず在庫追跡を有効にしておきましょう。

ロケーション管理の設定方法

複数の保管場所がある場合は、ロケーション機能を活用しましょう。「どこに何個あるか」が一目でわかるようになります。

  1. 1

    「設定」→「ロケーション」を開く

    管理画面の左下「設定」から「ロケーション」をクリックします。
  2. 2

    「ロケーションを追加」をクリック

    新しい拠点の名前と住所を入力します。「メイン倉庫」「渋谷店」など、わかりやすい名前をつけましょう。
  3. 3

    フルフィルメント優先順位を設定

    どのロケーションから優先的に発送するかを設定できます。お客様の住所に近い拠点を優先すると、配送コストと日数を削減できます。
  4. 4

    各商品の在庫をロケーションごとに割り当てる

    商品編集画面の「在庫」セクションで、ロケーションごとの在庫数を入力します。

ロケーションを追加しても、既存の商品には自動で在庫が割り当てられません。新しいロケーションを追加したら、必ず各商品の在庫数を個別に設定してください。詳しくは Shopify公式ヘルプ(ロケーション管理) を参照してください。

在庫転送で拠点間の移動を記録する

ロケーション間で在庫を移動するときは、Shopifyの「転送」機能を使いましょう。電話やメモ帳で管理していると、必ずどこかでズレが生じます。

  1. 01

    転送を作成する

    管理画面の「商品管理」→「転送」から、移動元と移動先のロケーション、対象商品と数量を指定します。
  2. 02

    出荷を記録する

    在庫を発送したタイミングで「出荷済み」にステータスを変更します。複数回に分けて出荷する場合も、それぞれ記録できます。
  3. 03

    受け取りを確認する

    移動先で在庫を受け取ったら、「受領済み」に変更します。このタイミングで移動先の在庫数が自動的に増加します。
  4. 04

    バーコードスキャンにも対応

    Shopify POSデバイスのカメラや外部バーコードスキャナーを使って、転送対象の商品を素早く追加・受領できます。

出典:Shopify公式ヘルプ(在庫転送と出荷)

転送機能を使うと、在庫の移動履歴がすべて記録に残ります。「あの商品、いつどこに送ったっけ?」という問い合わせにもすぐ対応できるので、運用の透明性が格段に上がります。

在庫管理を効率化するおすすめアプリ

Shopifyの標準機能で基本的な在庫管理は十分にカバーできますが、事業が拡大してくると「もう少し自動化したい」「外部システムと連携したい」という場面が出てきます。ここでは、目的別におすすめのアプリ・サービスを紹介します。

ショッピングアプリのイメージ

在庫アラート・通知系

アプリ特徴
Stocky(Shopify純正)Shopify POSプランに含まれている純正ツール。需要予測、発注書の作成、棚卸し機能を備えています
Back in Stock: Restock Alerts再入荷通知をメール・SMS・プッシュ通知で自動送信。無料プランあり

外部在庫連携・WMS

サービス特徴
ロジクラ日本製のWMS。スマホでバーコード検品やピッキングが可能。小規模な倉庫運営に向いています
ロジザードZERO大規模物流に対応したクラウドWMS。複数モールとの在庫一元管理が可能

多チャネル一元管理

サービス特徴
ネクストエンジン楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなど複数モールとShopifyの在庫を一元管理。モール展開にほぼ必須
GoQSystem複数ECサイトとの在庫連携が最短3分で設定完了。受注・在庫・出荷をまとめて効率化

アプリを導入する前に、まずShopifyの標準機能を使い切ることをおすすめします。標準機能で何が足りないかを明確にしてからアプリを選ぶと、無駄なコストを避けられます。アプリ選定の考え方については Shopifyアプリの選び方ガイド も参考にしてみてください。

在庫管理でよくある5つの失敗と対策

EC運営の現場でよく見かける在庫管理の失敗パターンをまとめました。どれも「あるある」ですが、事前に知っておけば防げるものばかりです。

もっともよくあるミスです。「在庫を追跡する」にチェックを入れていないと、在庫0の商品でも注文が入ります。結果としてお客様にお断りの連絡をすることになり、信頼を損ねます。

対策: 商品を登録したら、必ず「在庫を追跡する」にチェックが入っているか確認する。とくにバリアントがある商品は、バリアントごとの設定漏れに注意してください。

Excelやメモ帳で在庫を管理していると、入力漏れや計算ミスでいつの間にか数字がズレていきます。とくに繁忙期は要注意です。

対策: Shopifyの在庫追跡を有効にして自動化する。複数チャネルで販売している場合は、一元管理ツールの導入を検討しましょう。

新しい倉庫や店舗のロケーションを追加しても、既存商品の在庫は自動では振り分けられません。ロケーションだけ作って在庫数0のまま放置してしまうケースがよくあります。

対策: ロケーション追加後は、CSVの一括インポート機能を使って効率的に在庫を割り当てましょう。

「売れそうだから多めに仕入れておこう」という判断が裏目に出て、倉庫に商品が眠ったまま。保管コストも積み上がり、次の仕入れ資金が足りなくなるという悪循環に陥ります。

対策: Shopifyの売上レポートと在庫レポートを定期的に確認し、販売速度に基づいた適正な発注量を計算する習慣をつけましょう。

セールやキャンペーン用に在庫を確保したあと、終了後の在庫戻しを忘れてしまうケースです。結果的に「本来売れるはずの在庫が表示されない」という機会損失が発生します。

対策: セール前後の在庫調整はチェックリスト化しておく。Shopify Flowを使えば、特定条件で在庫を自動調整する仕組みも構築できます。

日々の在庫管理チェックリスト

毎日・毎週のルーティンとして、以下の項目を確認する習慣をつけておくと、在庫トラブルを未然に防げます。

  • 在庫追跡が有効になっているか(新商品登録時に確認)
  • 在庫数が実際の商品数と一致しているか(週1回の棚卸し推奨)
  • 在庫が少なくなっている商品がないか(売れ筋の欠品防止)
  • 長期間動いていない在庫がないか(過剰在庫の早期発見)
  • ロケーション間の転送記録が正確か(実際の移動と一致しているか)
  • 在庫調整履歴に不審な変更がないか(スタッフの操作ミスチェック)
  • CSVエクスポートで定期的にバックアップを取っているか

Shopifyの管理画面では、在庫の調整履歴を過去90日間さかのぼって確認できます。週に一度は履歴をチェックして、意図しない変更がないか確認しておくと安心です。

まとめ

在庫管理は派手さのない地道な作業ですが、EC運営の土台そのものです。ここがしっかりしていれば、欠品による機会損失も、過剰在庫によるキャッシュフローの悪化も防げます。

  • Shopifyの標準機能だけで在庫追跡・ロケーション管理・転送記録が可能
  • 商品登録時に「在庫を追跡する」を有効にするのが最初の一歩
  • 複数拠点がある場合はロケーション機能でどこに何個あるかを可視化
  • 事業拡大に合わせて在庫管理アプリやWMSの導入を検討する
  • 週1回の棚卸しと在庫履歴チェックで、ズレを早期発見する

まずはShopifyの在庫追跡を有効にするところから始めてみてください。それだけで、手動管理の時代には気づけなかった在庫のムダや機会損失が見えてくるはずです。

→ Shopify公式ヘルプ(在庫管理)を確認する

→ Shopifyの管理画面ガイドを読む

→ Shopifyの商品管理ガイドを読む

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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