How to Set Up Volume Discounts on Shopify
「もう1個買えば10%オフなんだ。じゃあ、もう1個いっとくか」
ECサイトでこの心理をうまく引き出せたとき、客単価はぐっと上がります。いわゆる まとめ買い割引(ボリュームディスカウント) です。
わたし自身、以前企業のShopifyストア運営に携わっていたとき、「3個以上で10%オフ」という施策を試したことがあります。結果は想像以上で、対象商品の平均購入数が1.8個から2.7個に跳ね上がった。割引率は小さいのに、客単価は明確に上がったんです。
この記事では、Shopifyでまとめ買い割引を設定する具体的な方法を、標準機能とアプリの両面から解説します。
まとめ買い割引(ボリュームディスカウント)とは
- ボリュームディスカウント(まとめ買い割引)
商品を一定数以上まとめて購入した場合に、割引が適用される販売促進の手法です。「2個以上で5%OFF」「5個以上で15%OFF」のように段階的に割引率を設定するのが一般的です。B2Bの卸売りだけでなく、D2CやB2CのECサイトでも客単価アップの施策として広く使われています。詳しくは Shopify公式ヘルプ:ディスカウント を参照してください。
正直なところ、割引というと「利益が減るんじゃないか」と心配になる方もいると思います。でも、まとめ買い割引のポイントは 購入点数を増やすことで、1注文あたりの売上(AOV)を引き上げる という点にあります。
出典:Shopify公式ブログ - Average Order Value
つまり、5%の割引を出しても購入点数が2倍になれば、トータルの売上と利益は増える。この仕組みが、まとめ買い割引の強さです。
Shopify標準機能でまとめ買い割引を設定する方法

Shopifyには、管理画面からまとめ買い割引を設定できる標準機能があります。追加コストゼロで始められるので、まずはここから試してみるのがおすすめです。
- 1
管理画面の「ディスカウント」を開く
Shopify管理画面の左メニューから「ディスカウント」をクリックし、右上の「ディスカウントを作成」ボタンを押します。
- 2
ディスカウントの種類を選ぶ
「商品の金額割引」を選択します。クーポンコード式か自動ディスカウントかを選べますが、まとめ買い割引には 自動ディスカウント がおすすめ。お客様がコードを入力する手間がなく、カートに入れた時点で自動適用されるため、離脱を防げます。
- 3
割引条件を設定する
「最低購入数量」の欄に数量を入力します。たとえば「3」と入力すれば、3個以上購入した場合に割引が適用されます。割引方法は「割合(%)」「固定金額」「固定価格」の3種類から選べます。
- 4
対象商品を指定する
「すべての商品」か「特定のコレクション」「特定の商品」から選択します。在庫処分したい商品だけに絞ったり、特定カテゴリに限定することも可能です。
- 5
利用条件と有効期間を設定する
1人あたりの利用回数制限や、開始日・終了日を設定できます。期間限定にすることで緊急性が生まれ、コンバージョン率が上がります。設定が完了したら「保存」をクリックして公開しましょう。
参考:Shopify公式ヘルプ - 自動ディスカウントの作成
Shopifyの標準機能では、自動ディスカウントの 同時適用は1つまで という制限があります(Shopify Plus除く)。すでに送料無料の自動ディスカウントを使っている場合、まとめ買い割引を追加すると競合する可能性があるので注意してください。また、標準機能だけでは商品ページ上に「3個買うと10%OFF」といった割引テーブルを自動表示する仕組みがありません。お客様がカートに入れるまで割引に気づかないケースが起きやすい点は、大きなデメリットです。
標準機能の限界とアプリが必要な場面
標準機能はシンプルで使いやすい反面、本格的なまとめ買い施策を展開するには物足りない部分があります。
- 追加コストゼロ
- 管理画面だけで設定完了
- 割引条件は1段階のみ(例:3個以上で10%OFF)
- 商品ページに割引テーブルを表示できない
- 自動ディスカウントの同時適用は1つまで
- カートに入れるまで割引が見えない
- 月額費用がかかる(無料プランあり)
- 段階的な割引設定が可能(2個5%、3個10%、5個15%など)
- 商品ページに割引テーブルを自動表示
- 他のディスカウントと併用可能
- 顧客グループ別の割引設定
- カート内での割引表示・メッセージ
特に 「段階的な割引テーブルを商品ページに表示したい」 という場合は、アプリの導入がほぼ必須です。お客様に「あと1個買えばもっとお得」と視覚的に伝えられるかどうかで、コンバージョン率は大きく変わります。
おすすめボリュームディスカウントアプリ
Shopifyアプリストアにはボリュームディスカウント系のアプリがたくさんありますが、わたしが実際に触ってみて良かったものを中心に紹介します。
-> Shopifyアプリストアでボリュームディスカウントアプリを探す
アプリ選びで迷ったら、まず 日本語対応しているかどうか を確認してください。管理画面が英語だと設定ミスが起きやすく、お客様に表示されるメッセージも英語になってしまうことがあります。日本のストア向けなら「シンプルボリュームディスカウント」が最も手軽です。
参考:Shopifyアプリストア - シンプルボリュームディスカウント
アプリを使った段階的割引の設定例
実際にどんな割引テーブルを組めばいいのか、具体例を紹介します。
- 01
消耗品・日用品の場合
2個で5%OFF、3個で10%OFF、5個で15%OFF。リピート買いが前提の商品は、少し多めに買うハードルが低い。「どうせまた買うなら今まとめて」という心理を突ける。
- 02
アパレル・雑貨の場合
2点で10%OFF、3点で15%OFF。色違い・サイズ違いでまとめ買いしてもらう設計。「ペアで買うとお得」という見せ方も効果的。
- 03
ギフト・セット商品の場合
3個以上で送料無料 + 5%OFF。ギフト需要は一度に複数個買うことが多いので、送料無料ラインとの組み合わせが特に強い。
割引率の設定で大事なのは、 利益率を計算したうえで「ここまでならOK」というラインを決めておくこと です。原価率が50%の商品に20%割引をつけると、利益がほぼ消えます。一般的には、粗利の20〜30%以内に収まる割引率が目安です。
客単価を上げるまとめ買い施策のコツ
ただ割引を設定するだけでは、期待通りの効果は出ません。わたしがこれまでの運営経験で学んだ、成果を出すためのポイントをまとめます。
- 割引テーブルを商品ページに目立つように表示する(カートに入れるまで気づかないのはNG)
- 「あと1個で割引」のメッセージをカートページに表示する
- 送料無料ラインとまとめ買い割引を組み合わせて、ダブルのインセンティブを作る
- 期間限定にして緊急性を持たせる(「今週末まで」「残り3日」)
- SNSやメルマガで「まとめ買いがお得」と告知する
- 購入後のサンクスメールで「次回もまとめ買いがお得です」とリマインドする
特に効果が大きいのが 送料無料ラインとの組み合わせ です。たとえば、平均客単価が3,000円のストアなら、送料無料ラインを4,500円に設定して、さらに「3個以上で10%OFF」のまとめ買い割引を重ねる。お客様は「送料無料にしたいし、割引もつくなら」ともう1個追加してくれます。
出典:ネットショップ担当者フォーラム - 客単価アップはまとめ買いのアップセル施策

まとめ買い割引の注意点
施策を実行する前に、押さえておきたいリスクと対策があります。
景品表示法の観点から、割引前の「通常価格」の表示には注意が必要です。実際に販売実績のない架空の高い価格を「通常価格」として表示し、そこから割引しているように見せる行為は 二重価格表示 として違法になる可能性があります。まとめ買い割引の表記は「2個以上ご購入で5%OFF」のように、割引条件を明確にしましょう。
よくある質問
はい、自動ディスカウント機能を使えば「〇個以上で〇%OFF」という基本的な設定は可能です。ただし、段階的な割引テーブル(2個5%、3個10%、5個15%)や商品ページへの割引表示には対応していないため、本格的に運用するならアプリの導入をおすすめします。
はい、DealeasyやDr Volume & Bulk Discountなど、無料プランを提供しているアプリがあります。無料プランは機能制限がありますが、小規模なストアであれば十分に使えます。まずは無料プランで試してみて、効果を確認してから有料プランに切り替えるのが賢い進め方です。
Shopify標準の自動ディスカウントは同時に1つしか適用できません(Shopify Plus除く)。アプリを使えば、クーポンコードとの併用や複数の割引条件の同時適用が可能になるものもあります。ただし、割引の重複適用で利益が想定以上に削られないよう、事前にシミュレーションしておくことが大事です。
Shopify PlusプランまたはShopifyのB2B機能を使えば、カタログ機能で企業ごとに数量ベースの卸売価格を設定できます。管理画面の「マーケット」>「カタログ」から設定可能です。詳しくは Shopify公式ヘルプ:B2Bのカタログ を参照してください。
商品の粗利率から逆算するのが基本です。粗利率が60%の商品なら、10〜15%程度の割引であれば十分な利益が残ります。一般的には粗利の20〜30%以内が目安。まずは控えめな割引率で始めて、データを見ながら調整していくのがおすすめです。
まとめ
まとめ買い割引は、EC運営において 客単価を上げるための最もシンプルで効果的な施策 のひとつです。
Shopifyなら標準機能で基本的な設定はすぐにできますし、もう少し凝った施策を打ちたければアプリを入れるだけ。技術的なハードルはほとんどありません。
大事なのは「割引を出すこと」自体ではなく、 お客様に「まとめて買うとお得だ」と気づいてもらう導線を作ること です。商品ページに割引テーブルを表示する、カートで「あと1個で割引」とリマインドする。この小さな工夫だけで、客単価は確実に変わります。
まずは標準機能の自動ディスカウントで小さく始めてみて、手応えを感じたらアプリで段階的な割引テーブルに進化させる。この2ステップで、あなたのストアの売上を一段引き上げてみてください。
この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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