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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-044分で読めます

リテンションマーケティングで既存顧客を活かす方法 — EC売上の安定成長戦略

リテンションマーケティングで既存顧客を活かす方法 — EC売上の安定成長戦略
既存顧客とのリレーション構築イメージ

「新規のお客様を増やしているのに、売上がなかなか安定しない」

EC運営をしていると、こんな悩みに直面することがあります。広告費をかけて集客しても、一度きりの購入で離れてしまうお客様が多いと、いつまでもコスト負担が重いままです。

わたし自身、EC事業に携わるなかで痛感したのは、 「新しいお客様を呼ぶこと」と「既存のお客様に戻ってきてもらうこと」はまったく別のスキル だということでした。そして後者、つまりリテンションマーケティングに取り組んでから、はじめて売上に安定感が生まれたんです。

この記事では、リテンションマーケティングの考え方と、ECサイトで今日から始められる具体的な施策を紹介します。

リテンションマーケティングとは

リテンションマーケティング

既存顧客との関係を維持・強化し、リピート購入や長期的なロイヤルティを促進するマーケティング手法のこと。新規獲得(アクイジション)と対になる概念で、「すでにつながりのあるお客様にもう一度選んでもらう」ための戦略全般を指します。

なぜ今、リテンションが重要なのか。まず数字を見てみましょう。

5倍
新規獲得は既存維持の5倍コスト
1:5の法則。既存顧客への販売コストを1とすると、新規獲得には5倍の費用がかかる
25〜95%
離脱率5%改善で利益向上
5:25の法則。顧客離れを5%改善するだけで利益が25〜95%向上する
60〜70%
既存顧客への販売成功率
新規顧客への販売成功率5〜20%に対し、既存顧客は60〜70%と圧倒的に高い

出典:Bain & Company - 1:5の法則・5:25の法則Marketing Metrics - 顧客別販売成功率

つまり、 既存顧客へのアプローチは「安くて成功率が高い」最もコスパの良い投資 です。広告費が高騰する今だからこそ、リテンションに目を向ける価値があります。

新規獲得偏重の落とし穴

データ分析のイメージ

多くのECストアが「新規集客」にリソースを集中させがちですが、それだけでは売上はいつまでも不安定なままです。

新規獲得だけに頼ると、広告費の変動や競合の参入でいきなり売上が急落するリスクがあります。リテンション施策は、こうした外部要因に左右されにくい「売上の土台」を作ってくれます。

出典:Invesp - Customer Acquisition vs Retention

この差を見れば、リテンション施策に予算を振り分ける意味がわかります。では、具体的にどんな施策があるのか見ていきましょう。

EC向けリテンション施策5選

  1. 1

    1. メールマーケティングの自動化

    リテンションの基本中の基本がメール施策です。購入後のフォローメール、カゴ落ちリマインド、再購入促進メールなど、 お客様の行動に合わせた自動配信 を設定するだけで、リピート率は大きく変わります。

    Shopifyなら Shopify Email で基本的な自動メールを無料で始められます。より細かいセグメント配信をしたい場合は、Klaviyo などの外部ツールとの連携もおすすめです。

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    2. ロイヤルティプログラム(ポイント・会員ランク)

    購入ごとにポイントを付与したり、購入額に応じた会員ランクを設けたりすることで、 「次もここで買う理由」 を作ります。ポイントの有効期限を設定すれば、再訪のきっかけにもなります。

  3. 3

    3. パーソナライズされた商品レコメンド

    過去の購入履歴や閲覧データをもとに、お客様一人ひとりに合った商品を提案します。「あなたへのおすすめ」というパーソナルな体験が、 「このストアはわたしのことをわかってくれている」 という信頼感につながります。

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    4. サブスクリプション(定期購入)

    消耗品や食品を扱うストアなら、定期購入の仕組みを導入することで、 お客様が毎回注文する手間を省きながら安定的な売上 を確保できます。Shopifyでは Shopify Subscriptions アプリで手軽に実装可能です。

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    5. 購入後体験の最適化(アフターフォロー)

    商品が届いた後の体験が、次の購入を左右します。同梱物でのお礼メッセージ、使い方ガイドの送付、レビュー依頼メールなど、 「買った後も大切にされている」と感じてもらう仕組み を整えましょう。

リテンション施策の優先順位の決め方

「全部やりたいけど、リソースが限られている」という場合は、次のチェックリストで優先度を判断してみてください。

  • 購入後のサンクスメール・フォローメールは設定済みか
  • カゴ落ちメールの自動配信は稼働しているか
  • リピーターの売上比率を定期的に確認しているか
  • 再購入までの平均日数を把握しているか
  • ポイントや会員ランクなどのインセンティブがあるか
  • パーソナライズレコメンドを導入しているか

まだ何も始めていないなら、 まずはメール自動化から 。設定の手間が少なく、効果が出やすい施策です。次にロイヤルティプログラム、その後にパーソナライズやサブスクと段階的に広げていくのがおすすめです。

リテンション施策でよくある疑問

メール自動化は設定後すぐに稼働し始めますが、リピート率の改善が数値として見えるまでには 2〜3ヶ月 かかるのが一般的です。ポイント制度や会員ランクは、半年ほどかけてじわじわと効果が出てきます。焦らず、データを見ながら改善を続けることが大切です。

むしろ小規模だからこそ必要です。広告予算が限られるなか、 一度買ってくれたお客様に再び選んでもらう ことが、効率よく売上を伸ばす最短ルートになります。Shopify Emailなど無料で始められるツールもあるので、規模に関係なく取り組めます。

一般的には、 新規獲得70:リテンション30 くらいからスタートし、リピーター比率が上がるにつれてリテンション側の比率を高めていくのがバランスの良い進め方です。リピーターが売上の40%以上を占めるようになったら、50:50に近づけても良いでしょう。

Shopifyでリテンション施策を始めよう

メールマーケティングのイメージ

Shopifyは、リテンションマーケティングに必要な機能がひと通り揃っているプラットフォームです。メール配信、顧客セグメント、ポイントアプリ、サブスク対応と、 管理画面ひとつでリテンション施策を一元管理 できるのが大きな強みです。

  1. 01

    顧客セグメント機能

    Shopifyの管理画面から「購入回数が2回以上」「最終購入日から90日以上経過」など、条件を組み合わせてお客様をグループ分けできます。このセグメントをメール配信と組み合わせれば、的確なリテンション施策が実行できます。

  2. 02

    Shopify Flowで自動化

    Shopify Flow を使えば、「購入後30日経過したらフォローメールを送る」「VIP顧客に特別クーポンを発行する」といったワークフローをノーコードで構築可能です。

  3. 03

    分析レポートで効果測定

    「リピーターの売上」レポートで、リテンション施策の効果を定量的に追跡できます。施策の前後で数値を比較し、PDCAを回していきましょう。

まとめ:リテンションは「守り」ではなく「攻め」の戦略

リテンションマーケティングというと「守りの施策」と思われがちですが、実際は もっとも費用対効果の高い成長戦略 です。

新規集客がうまくいっている時こそ、その顧客を逃さずリピーターに育てる仕組みを整えておく。それが、広告費に依存しない安定した売上基盤を作る第一歩です。

まずはメールの自動配信から。小さく始めて、お客様との関係を一つずつ積み重ねていきましょう。

→ Shopifyでリテンション施策を始める

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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