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Pepinby SHIN
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アパレル受注会D2C

アパレル受注会の予約管理4方法比較 — Shopify・Instagram・LINE・SaaS

アパレル受注会の予約管理4方法比較 — Shopify・Instagram・LINE・SaaS
アパレルの受注会・試着予約のイメージ

新作のサンプルだけ作って、お客さまに直接見てもらってから本生産する「受注会」。在庫リスクを抑えながらブランドのファンと直接つながれる手法として、D2Cアパレルブランドのあいだで定番になりつつあります。

ただ運営の現場を見ていると、 予約受付・決済・在庫管理・配送タイミングの調整がぜんぶバラバラ で、毎回手作業で台帳をつくっている、なんていうブランドさんも少なくありません。わたしも前職時代、D2Cアパレルブランドの現場で「受注会のたびにスプレッドシートが増えていく」風景を見てきました。

この記事では、アパレル受注会の運営方法を 「インスタDM」「LINE公式アカウント」「イベント特化SaaS(Peatix等)」「Shopify+まるっと予約」 の4パターンで比較します。月1回・月3回・月5回の3シナリオでコスト試算もしているので、自分のブランド規模に合った方法を選ぶ材料にしてください。

本記事は各サービスの公式情報に基づく比較です。事業規模や運営スタイルによって最適解は変わるので、判断材料としてご活用ください。料金は2026年7月21日に再確認しています。

比較の前提 — 誰向け?何を比較する?

まず比較の前提条件を整理します。

アパレル受注会

新作サンプルや限定アイテムを店頭・ポップアップ・オンラインで展示し、お客さまから先に注文を受けてから本生産する販売手法。在庫リスクを抑えつつブランドのファンと直接接点を持てるため、D2Cブランドで広がっています。

想定読者

D2Cアパレルブランド
自社ECで販売中、または立ち上げ準備中の個人〜小規模法人
ポップアップ運営者
月1〜数回の試着会・受注会・新作お披露目を運営したい
クラフト・ハンドメイド系
受注生産が前提の小ロット・1点ものを扱うブランド
独立系セレクトショップ
来店予約や貸切試着サービスを始めたい店舗

比較対象の4選択肢

  1. 01

    Instagram DM

    DMで予約を受け付け、決済は別途振込やオフラインで対応するパターン
  2. 02

    LINE公式アカウント

    LINEで予約フォームを配布、メッセージ配信で集客するパターン
  3. 03

    イベント特化SaaS

    Peatix・EventRegistなどチケット型イベント管理サービスを使うパターン
  4. 04

    Shopify+まるっと予約

    自社ECに予約機能を組み込み、商品・予約・決済・顧客を一元管理するパターン

比較の8つの軸

  • 月額・初期コスト
  • 決済手数料
  • 予約管理(ダブルブッキング防止)
  • 物販との連携
  • 顧客データ所有権
  • ブランディング・デザイン自由度
  • 集客動線(既存フォロワーから誘導しやすいか)
  • 運営の手間(自動化レベル)

4選択肢の比較表

主要な観点で4つを並べた一覧表です。

比較項目Instagram DMLINE公式Peatix等SaaSShopify+まるっと予約
月額固定費原則なし選択プランによるサービス条件によるShopifyプラン+$29.99〜
決済手数料利用手段による利用手段によるチケット条件によるShopifyプランによる
予約管理手作業手作業+外部フォーム自動自動
物販との連携×××○(同一サイト)
顧客データDM履歴のみLINE内Peatix内自社で一元管理
デザイン自由度投稿のみ限定的テンプレート内完全自由
集客動線既存フォロワー友だち登録者Peatix内検索SNS+SEO+EC
運営の手間多い

出典:Peatix 利用料金 / LINE公式アカウント 料金プラン / Shopify 料金プラン(2026年7月21日更新。契約時に最新条件を確認してください)

表だけ見ると「無料」のInstagram DMやLINEが魅力的に見えますが、 手作業の人件費顧客データの資産化 まで含めて評価すると印象が変わります。次の各論で詳しく見ていきます。

構造的に見ると「2グループ」に分かれる

4つの選択肢を並べると、本質的には 「単機能ツールの寄せ集め型」「EC基盤統合型」 の2グループに分かれます。

単機能ツール寄せ集め型
予約・決済・顧客管理・物販がそれぞれ別サービス
月額は安いが、サービス間のデータ連携は手作業
受注会の頻度が増えるほど運営工数が線形に増える
顧客データが各サービスに分散して資産化しにくい
該当:Instagram DM/LINE公式/Peatix
EC基盤統合型
予約・決済・顧客・物販・配送が1つの管理画面で完結
月額は固定だが、件数が増えてもほぼ追加コストなし
運営工数は受注会の規模に対してほぼ一定
顧客データを自社で一元管理し他施策に再利用できる
該当:Shopify+まるっと予約

各選択肢の詳細レビュー

選択肢1: Instagram DM

Instagram DMで予約を受け付けるイメージ

ストーリーズや投稿で受注会を告知し、興味を持ったお客さまから DM で連絡をもらって予約を確定する、という運営パターンです。立ち上げ初期のブランドさんがいちばん最初に通る道だと思います。

メリット
初期コストゼロですぐ始められる
既存フォロワーに直接リーチできて反応率が高い
お客さまと1対1の関係を作りやすい
デメリット
DMが大量に来るとダブルブッキング・取りこぼしが発生する
決済が別経路(振込・PayPay等)になり手数料管理が煩雑
顧客データがDMに埋もれてマーケティングに使えない
受注内容(サイズ・色)の確認ミスが起こりやすい

受注会を月1回以上やるブランドだと、DM対応だけで毎月10〜20時間以上かかるケースをよく聞きます。自分の時給換算で考えると、無料どころか コスト最大 の選択肢になりがちです。

選択肢2: LINE公式アカウント

LINE公式アカウントで集客するイメージ

LINE公式アカウントを開設して、友だち登録者に受注会の告知メッセージを配信。予約は外部フォーム(Googleフォーム等)に飛ばす、というパターンです。

LINE公式の料金は コミュニケーションプラン(無料・月200通まで)/ライト(5,000円・月5,000通)/スタンダード(15,000円・月30,000通) の3段階。

出典:LINE公式アカウント 料金プラン(2026年4月閲覧)

メリット
日本のユーザーに最も届きやすいチャネル
無料プランでも月200通まで一斉配信できる
クーポン・リッチメニューでリピーター施策が打ちやすい
デメリット
予約フォーム・決済・在庫管理は別ツールが必要
配信通数が増えると月15,000円〜のスタンダードプランが必須になる
顧客データはLINE内に閉じ込められる(エクスポートに制限)
アカウントBANや料金改定のリスクがプラットフォーム依存

選択肢3: イベント特化SaaS(Peatix・EventRegist等)

イベント特化SaaSで予約管理するイメージ

PeatixEventRegist のような チケット型イベント管理SaaS を使うパターン。セミナーやライブイベントには強いツールですが、アパレル受注会で使うには相性に注意が必要です。

Peatixの手数料は 有料チケット販売額の4.9% + 99円/枚(初期費用・月額費用は無料)。

出典:Peatix 利用料金・手数料(2026年4月閲覧)

メリット
月額固定費がゼロ、有料チケット時のみ手数料発生
予約・決済・参加者管理が一元化されている
プラットフォーム内検索で新規流入が見込める
デメリット
「商品+試着+決済」のフローに合わない(チケット単位の課金前提)
サイズ・色・在庫管理機能がない
本生産後の発送先管理・配送通知ができない
顧客データは Peatix 内に閉じ込められる
ブランドの世界観を出しにくい(テンプレデザイン)

Peatixは「セミナー・体験イベント・ライブ」向けに設計されたサービスです。アパレル受注会のように 「商品の選択 → サイズ・色の指定 → 試着 → 決済 → 数週間後の発送」 という長期フローには合いません。

選択肢4: Shopify+まるっと予約

Shopifyで予約と物販を一元管理するイメージ

自社ECとして Shopify を立ち上げ、予約アプリ「まるっと予約」で受注会の試着予約や来店予約を受け付けるパターンです。自社アプリを含む比較のため利害関係はありますが、物販・予約・デポジット・顧客データをShopifyにまとめたいブランドには適合しやすい構成です。

理由はシンプルで、Shopifyは商品・在庫・決済・顧客・配送をすべて1つの管理画面で扱える EC基盤 だからです。受注会はそもそも「商品を見せる → 選んでもらう → 決済する → 後日発送する」という流れなので、EC基盤があるかないかで運営工数が桁違いに変わります。

メリット
商品・在庫・決済・顧客データを1つの管理画面で完結
受注会の予約と通常販売の物販を同じサイトで運営できる
決済と注文情報を同じ管理画面で確認できる
テーマ・デザイン自由度が高くブランドの世界観を表現できる
顧客データを自社で資産化できる(CSV書き出し・他ツール連携可)
予約手数料ゼロ、まるっと予約は月額固定(Basic $29.99〜)
デメリット
Shopify利用料に加えて、まるっと予約はBasic $29.99/月から
EC基盤の初期構築に少し学習コストがかかる

→ まるっと予約のyoyaku LPを見る

コストシミュレーション — 自社の条件で比較する

料金と手数料はプラン改定や契約条件で変わるため、固定のモデルケースよりも自社データで試算する方が安全です。次の式を4つの選択肢で揃えてください。

年間総コスト = 月額固定費 × 12 + 決済・予約手数料 + 有料配信費 + 作業時間 × 社内時給 + 外注費

  • 年間の受注会回数と1回あたりの予約件数
  • 予約金・商品代金それぞれの決済額と手数料
  • DM返信、台帳転記、在庫確認、リマインドにかかる実測時間
  • キャンセル、返金、ダブルブッキング対応にかかる時間
  • 顧客データを次回の販売・受注会へ活用できるか

まるっと予約はBasicが月30件・$29.99、Standardが月100件・$49.99、Proが件数無制限・$99.99です。Shopify本体と決済の料金は選択プランで変わるため、Shopify公式料金まるっと予約のApp Storeページを同じ日付で確認して試算してください。

ブランドオーナーの時間は、デザイン・サンプル制作・ブランディングにも使う必要があります。アプリ導入の効果は、月額差だけでなく手作業の削減時間を導入前後で測って判断します。

→ まるっと予約で受注会の運営工数を圧縮する

こんな人にはコレ — 規模別おすすめマップ

ここまでの比較を踏まえた、ブランド規模・運営スタイル別のおすすめです。

おすすめ:Instagram DM

立ち上げ初期で、お客さまの顔がほぼ見えている段階なら DM 運営で十分です。むしろお客さまとの距離感を大事にしたいフェーズではDMの直接性が強みになります。

  • 受注会の頻度が年6回以下
  • 固定客が30人以下で顔が見える関係
  • まずは小さく始めて反応を見たい

Shopify+まるっと予約が受注会に向く5つの理由

最後に、なぜわたしが「月1回以上の受注会ならShopify+まるっと予約一択」と言い切るか、5つの理由にまとめます。

  1. 1

    商品・在庫・予約・決済が1画面

    受注会で見せるサンプル商品をそのまま Shopify管理画面 で登録し、まるっと予約で予約枠を作るだけ。在庫管理と予約管理が分離しないので、ダブルブッキングが構造的に起きません。

  2. 2

    予約手数料ゼロ・決済手数料も最安水準

    まるっと予約は月額固定($49.99/月のStandardプラン)のみで、 予約件数による従量課金がゼロ 。決済も Shopify Payments で 3.55%(Basic)と業界最安水準です。

  3. 3

    顧客データを自社で資産化できる

    Shopifyのお客様管理機能 で予約履歴・購買履歴・連絡先を自社で保有。LINE連携・メール配信・広告再ターゲティングなど、データの活用先が自由です。

  4. 4

    ブランドの世界観を表現できる

    Shopifyテーマは 数千種類のテンプレート から選べ、コード編集も可能。受注会LPもブランドサイトの一部として、世界観を統一して作り込めます。

  5. 5

    物販との合わせ技で売上を伸ばせる

    受注会で気に入ってくれたお客さまに、定番商品・グッズ・ギフトカードを 同じサイト内で買ってもらえる のはECならでは。受注会単発で終わらせず、年間を通じた売上を作れます。

→ まるっと予約をShopify App Storeで見る

よくある質問

受注生産が前提なら、Shopifyの「在庫を追跡しない」設定にして注文だけ受け付け、本生産後にお客さまへ発送通知を送る運用が一般的です。サイズ・色のバリエーション管理もShopifyのバリエーション機能で標準対応できます。

ブランドの方針次第ですが、わたしのおすすめは 受注会当日に全額前払い です。Shopify Paymentsで決済が完了していれば、本生産・発送のフローに集中できます。前払いに抵抗があれば、受注時に 30〜50% の手付金、発送時に残金を請求する2段階決済も Shopify アプリで実装可能です。

むしろ逆で、 発送までの期間が長いからこそ予約システムが必要 です。受注会で予約を受け付けてから 1〜3ヶ月後に発送する場合、お客さまへの進捗連絡・配送先確認が必須になります。Shopifyの注文ステータス機能 で発送タイミングを通知できます。

段階的に移行するのがおすすめです。最初は告知だけインスタで続けつつ、予約フォームのリンクだけShopifyに切り替えていくと、お客さまの混乱が最小限で済みます。既存のDM顧客リストはCSVで Shopify にインポート可能です。

はい、対応しています。来店予約・試着予約・オンライン受注会の3パターンに使えます。商品ページに予約ボタンを設置することもできるので、 「気になる商品をカートに入れる感覚で試着予約を取る」 という体験設計が可能です。詳しくは yoyaku LP で運営事例を紹介しています。

正直にいうと、年数回の小規模受注会だけなら DM 運営でも回ります。ただし「将来的に物販EC・受注会・ポップアップを統合したい」と考えているなら、 早めに Shopify に乗せておくほうが移行コストが低い です。料金は為替や契約期間で変わるため、Shopifyと予約アプリの公式料金を合算して判断してください。

まとめ

  • 月1回未満の小規模受注会 なら Instagram DM で十分。お客さまとの距離感を活かす
  • 月1〜3回の中規模 ならShopify+まるっと予約をメイン基盤に、LINE公式を集客チャネルとして併用
  • 月3回以上の本格運営 はShopify+まるっと予約一択。手作業の運営工数を圧縮しないとブランドの本業に時間が割けない
  • Peatixはアパレル受注会の運営基盤としては不向き。単発イベント告知の補助に
  • 表面的な月額の安さより、 顧客データの資産化と運営工数の圧縮 で評価する
  • 受注会は「商品+予約+決済+発送」の長期フロー。EC基盤に統合するのが構造的に合理的

→ まるっと予約で受注会の運営をまるごと自動化

→ Shopify+予約アプリの料金比較記事を読む

2026年7月21日時点の情報です。各サービスの料金は公式サイト掲載情報に基づきますが、プラン改定により変更される場合があります。Peatixは services.peatix.com/ja/pricing、LINE公式アカウントは lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan、Shopifyは shopify.com/jp/pricing で最新情報をご確認ください。「Peatix」はPeatix Inc.、「LINE」はLINE Corporation、「Instagram」はMeta Platforms, Inc.、「Shopify」はShopify Inc.の登録商標です。

この記事は、時間予約・来店予約・イベント予約に対応するShopify予約システム「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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