Shopifyで期間限定セール(タイムセール)を設定する方法
「タイムセールをやりたいけど、Shopifyでどう設定すればいいの?」「セール価格の表示って、法律的に大丈夫なのかな?」。こうした疑問を持つストアオーナーは多いはずです。
わたし自身、以前企業のShopifyストア運営に携わっていたとき、期間限定セールは売上を一気に動かす強力な施策でした。正直なところ、タイムセールを初めて仕掛けたときの在庫の動きは衝撃的で、通常の数倍のペースで商品が売れていくのを目の当たりにしました。
人間は「限定」という言葉に弱いのです。笑
この記事では、Shopifyの標準機能だけで期間限定セールを設定する方法から、カウントダウンタイマーアプリの活用、そして見落としがちな景品表示法の注意点まで、実践的にまとめます。
期間限定セール(タイムセール)はなぜ効くのか
まず「そもそもタイムセールって本当に効果あるの?」という疑問に、データで答えておきます。
出典:DontPayFull - Flash Sale Statistics 2026
- フラッシュセール(タイムセール)
- 期間や数量を限定して割引価格で商品を販売するプロモーション手法。「今だけ」「あと○時間」という緊急性が購買意欲を刺激し、通常のディスカウントよりも高いコンバージョン率を実現します。
タイムセールが効く理由はシンプルで、人間は「期限がある」と感じると行動が早くなるからです。「いつでも買える」状態では後回しにされますが、「あと3時間で終了」となると話が変わります。緊急性のあるメッセージは、購入意思決定を 最大33% 加速させるという調査結果もあります。
出典:MobiLoud - Flash Sales Strategy
Shopify標準機能で期間限定セールを設定する方法

Shopifyには 自動ディスカウント機能 が標準搭載されています。追加アプリは不要で、管理画面から数分で設定できます。
- 1
管理画面からディスカウントを作成
Shopify管理画面の左メニューから 「ディスカウント」 をクリックし、右上の 「ディスカウントを作成」 ボタンを押します。
- 2
割引タイプを選択する
ディスカウントの種類を選びます。期間限定セールでよく使うのは 「商品のディスカウント」 と 「注文のディスカウント」 の2つです。次に、適用方法として 「自動ディスカウント」 を選択します。クーポンコードと違い、お客さまがコードを入力する手間がないため、カート放棄の防止にもつながります。
- 3
割引の条件を設定する
割引率(例:20%オフ)または固定金額(例:1,000円引き)を設定します。対象商品は、全商品・特定のコレクション・個別の商品から選べます。最低購入金額や最低購入数量の条件も必要に応じて設定しましょう。
- 4
有効期間を設定する(ここが最重要)
「有効期間」 セクションで開始日時を設定します。続けて 「終了日を設定する」 をクリックし、セール終了の日時を指定します。ここを忘れると割引がずっと続いてしまうので注意が必要です。時間はストアのタイムゾーン(日本なら JST)に基づきます。
- 5
保存して動作確認する
設定を保存したら、ストアのフロントエンドでセール価格が正しく表示されているか確認します。カートに商品を入れて、割引が自動適用されるかもチェックしましょう。
1日限定のフラッシュセールを行う場合は、開始日と終了日の両方に 同じ日付 を指定します。たとえば「4月1日 10:00〜4月1日 22:00」のように時間帯を絞ると、より強い緊急性を演出できます。
自動ディスカウントの3つのタイプを使い分ける
Shopifyの自動ディスカウントにはいくつかのタイプがあります。セールの目的に合わせて選びましょう。
自動ディスカウントとクーポンコードは 同時に1つずつ 併用できます(Shopifyプランによって上限が異なります)。たとえば「自動で全品10%オフ」+「メルマガ限定クーポンでさらに5%オフ」といった二段構えの施策も可能です。
カウントダウンタイマーアプリで緊急性を演出する
Shopifyの標準機能だけでもセール設定は十分にできますが、「あと○時間○分」というカウントダウンタイマーを表示することで、お客さまの購買意欲をさらに刺激できます。
わたしがストア運営をしていたときも、カウントダウンタイマーを導入した途端にセール初日の売上が目に見えて跳ねた経験があります。視覚的な「残り時間」の表示は、数字以上にお客さまの行動を変えます。
追加コストなしで設定可能。割引は自動適用されるが、ストア上に「セール中」であることを視覚的に伝える手段が限られる。テーマのカスタマイズで「SALE」バナーを出す程度。
商品ページやカートにリアルタイムのカウントダウンを表示。「残り2時間30分」の表示が心理的な緊急性を生み、コンバージョン率の向上が期待できる。月額無料〜数ドル程度のアプリが多い。

おすすめのカウントダウンタイマーアプリ
- 01
シンプルカウントダウンタイマー
日本語完全対応で、商品ごとに個別のタイマーを設定できます。デザインのカスタマイズ性も高く、ブランドの世界観を崩しません。Shopifyアプリストアで「カウントダウンタイマー」と検索するとすぐ見つかります。
- 02
RuffRuff 販売期間
日本製のアプリで、3ステップの簡単セットアップが特徴。新商品の発売予告や期間限定販売を手軽に実現でき、日本語のサポートも充実しています。
- 03
Countdown Timer Bar(Samita)
ページ上部にバー型のカウントダウンを表示するアプリ。サイト全体でセールの残り時間をアピールでき、ブラックフライデーなどの大型セールとの相性が良好です。
→ Shopifyアプリストア:カウントダウンタイマーアプリ一覧
セール前後のチェックリスト
タイムセールは「設定して終わり」ではありません。準備から振り返りまで、一連の流れを押さえておきましょう。
- セール対象商品の在庫数を確認・確保する
- 自動ディスカウントの開始日時・終了日時を正確に設定する
- セール価格がフロントエンドで正しく表示されるかテストする
- SNS・メルマガでセール告知を事前に配信する
- カウントダウンタイマーの動作を確認する(導入している場合)
- 二重価格表示が景品表示法に違反していないか確認する
- セール終了後にディスカウントが自動で無効になるか確認する
- セール後の売上データ・コンバージョン率を分析して次回に活かす
セール終了後、割引が残り続けていたというミスは意外と多いです。必ず終了日時を設定し、セール当日の終了後にも管理画面で無効化されているかダブルチェックしましょう。
景品表示法と二重価格表示の注意点(必読)
ここは法律に関わる部分なので、しっかり押さえてください。期間限定セールで「通常価格 ¥10,000 → セール価格 ¥6,000」のように2つの価格を並べて表示することを 二重価格表示 と言います。これ自体は違法ではありませんが、やり方を間違えると景品表示法違反(有利誤認表示)になります。
- 二重価格表示
- 販売価格と比較対照価格(通常価格など)を併記して、値引きの大きさをアピールする価格表示方法。景品表示法では、比較対照価格に合理的な根拠がない場合、「有利誤認表示」として規制の対象となります。
守るべき「8週間ルール」
- 1
過去の販売価格を比較対照にする場合
セール開始日からさかのぼって 8週間のうち、4週間以上 その価格で実際に販売していた実績が必要です。たとえば「通常価格10,000円」と表示するなら、直近8週間のうち4週間以上は10,000円で売っていなければなりません。
- 2
販売開始から8週間未満の新商品の場合
販売期間の 過半数かつ2週間以上 、その価格で販売した実績が必要です。発売して1週間の商品に「通常価格」を付けてセールにするのはNGです。
- 3
最後に販売した日から2週間以上経過した場合
過去の販売価格を比較対照価格として表示することは、原則としてできません。長期間販売していなかった商品を突然「通常価格○○円」として復活させるのは避けましょう。
やってはいけないNG例
2024年10月施行の改正景品表示法により、虚偽・誇大な広告表示に対して 行政処分を経ずに100万円以下の罰金 が科される「直罰規定」が新設されました。「知らなかった」では済まないので、セール前に必ず確認してください。
売上を最大化するタイムセールのコツ
最後に、わたしがこれまでのストア運営やアプリ開発で学んだ、タイムセールの効果を最大化するポイントを共有します。
- 01
セール期間は短く絞る
「3日間限定」より「24時間限定」、さらに「本日22時まで」のほうが強い緊急性を生みます。期間が短いほど「今買わないと」という心理が働きます。ただし短すぎるとリーチが足りないので、事前告知とのバランスが大切です。
- 02
事前告知で期待感を高める
セール当日にいきなり始めるのではなく、SNSやメルマガで3〜5日前から告知しましょう。「○月○日 10:00スタート」と具体的な日時を予告することで、お客さまがカレンダーに入れてくれます。メールの件名にセール情報を入れると、開封率が 約5倍 になるというデータもあります。
- 03
割引対象を絞って特別感を出す
全商品一律で割引するよりも、「人気の○○シリーズだけ30%オフ」のほうが特別感があります。対象を絞ることで利益率も守れますし、お客さまの意思決定もシンプルになります。
- 04
セール後のフォローを忘れない
セールで新規顧客を獲得できても、リピートにつなげなければもったいない。購入後のサンクスメールや、次回使えるクーポンの配布など、セール後の導線設計も事前に考えておきましょう。
出典:DontPayFull - Flash Sale Statistics 2026
よくある質問
基本的な期間限定セールは、Shopifyの標準ディスカウント機能だけで設定できます。追加費用はかかりません。ただし、カウントダウンタイマーの表示や商品の販売期間制御(非公開→公開の自動切替)など、より高度な演出をしたい場合はアプリの導入がおすすめです。
自動ディスカウントを設定すると、お客さまがカートに商品を追加した時点で割引が自動適用されます。商品ページ上での「元の価格に取り消し線+セール価格」の表示は、Shopifyテーマの比較価格(Compare at price)機能を使って別途設定する必要があります。管理画面の商品編集画面で「価格設定」セクションの「割引前価格」に元の価格を入力しましょう。
はい、ディスカウント設定で終了日時を指定していれば、その時刻になると自動的に割引が無効になります。ただし、念のためセール終了後に管理画面で無効化されているか確認することをおすすめします。終了日時を設定し忘れると、割引がずっと続いてしまうので注意してください。
一番大事なのは「比較対照価格(通常価格)に嘘がないこと」です。セール前の8週間で4週間以上、その価格で実際に販売していた実績が必要です。架空の高い価格を設定してセール感を演出するのは景品表示法違反になります。不安な場合は、消費者庁のガイドラインを確認するか、弁護士に相談しましょう。
セール開始の3〜5日前に予告メールを送り、当日の開始直後にリマインダーメールを送るのが効果的です。さらに、セール終了の2〜3時間前に「まもなく終了」のラストチャンスメールを送ると、駆け込み購入を促せます。
期間限定セールは、正しく設計すれば短期間で大きな売上インパクトを生む施策です。Shopifyの標準機能を使えば設定自体はとても簡単ですが、景品表示法のルールだけはしっかり守ってください。
まだShopifyのディスカウント機能の基本を押さえていない方は、まずこちらの記事から読んでみてください。

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