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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-048分で読めます

10 Proven Ways to Reduce Cart Abandonment on Your EC Site

10 Proven Ways to Reduce Cart Abandonment on Your EC Site
カート離脱・カゴ落ちのイメージ

「カートには入れてくれるのに、なぜか買ってもらえない」

ECサイトを運営していて、こんなもどかしさを感じたことはないでしょうか。せっかく商品に興味を持ってカートに入れてくれたのに、そこから先に進んでもらえない。いわゆる 「カゴ落ち」 です。

実はこれ、あなたのストアだけの問題ではありません。世界中のECサイトで、カートに商品を入れた人の 約70% が購入せずに離脱しているのです。

この記事では、カート離脱(カゴ落ち)の原因を正しく理解したうえで、 今日から実践できる10の具体策 をまとめました。Shopifyストアを例に解説しますが、どのECプラットフォームでも応用できる内容です。

カゴ落ち率の現実を知る

まずは「どれくらいの人がカートで離脱しているのか」という現実を数字で把握しておきましょう。

70.19%
ECサイト全体の平均カゴ落ち率
Baymard Institute 50件調査の集計
85.65%
モバイルでのカゴ落ち率
スマホはPCより離脱率が高い
2,600億ドル
年間の回収可能な機会損失
米国・EU市場だけでの推計

出典:Baymard Institute - Cart Abandonment Rate Statistics

10人がカートに商品を入れても、そのうち7人は購入せずにページを閉じている。モバイルに限ると、その数字は8.5人にまで上がります。

つまり、カゴ落ち率を数%改善するだけでも、売上への影響は非常に大きいのです。

Shopifyの管理画面では、 設定 → チェックアウト のセクションや 分析 → レポート から「チェックアウトに到達したセッション数」と「購入完了数」を確認できます。まずは自分のストアのカゴ落ち率を把握するところから始めてみてください。

カゴ落ちの原因を理解する

対策を打つ前に、「なぜお客さんはカートで離脱するのか」を知っておく必要があります。Baymard Instituteが2025年に実施した調査では、以下のような理由が報告されています。

出典:Baymard Institute - Cart Abandonment Rate Statistics

注目すべきは、離脱理由の上位が 「送料などの追加コスト」「アカウント作成の強制」 で占められている点です。逆にいえば、この2つを改善するだけでも、カゴ落ち率はかなり下げられます。

「ただ見ていただけ(ウィンドウショッピング)」による離脱は全体の約43%にのぼりますが、これは購入意欲が低い層なので、対策の優先度は下がります。この記事では、 購入意欲があるのに離脱した層 に焦点を当てた施策を紹介します。

カート離脱を防ぐ10の方法

ECサイトでの買い物のイメージ

ここからが本題です。効果が大きい順に、10の施策を紹介していきます。

1. 送料・追加コストを早い段階で明示する

カゴ落ち理由の第1位は「想定外の追加コスト」です。お客さんはチェックアウトに進んで初めて送料を知り、「思ったより高い」と感じて離脱します。

  • 商品ページに送料の目安を明記する
  • カートページで小計+送料+税の合計額を表示する
  • 送料無料ラインがある場合は「あと○○円で送料無料」と表示する
  • 関税や手数料が発生する場合は、事前に説明を添える

Shopifyでは、テーマのカートページテンプレートをカスタマイズすることで、送料の目安を表示できます。また、送料無料バー のようなアプリを使えば、ノーコードで「あと○○円で送料無料」の表示を追加できます。

2. ゲストチェックアウトを有効にする

「アカウント作成を求められたから離脱した」という人が 26% もいます。購入する前に名前やパスワードを登録させるのは、お客さんにとって大きなハードルです。

  1. 1

    Shopify管理画面で設定を確認

    設定 → チェックアウト → 「お客様の連絡先」セクションで「メールアドレスのみ」を選択します。
  2. 2

    アカウント作成は購入後に促す

    購入完了ページやサンクスメールで「次回から住所入力が不要になります」とアカウント作成のメリットを伝えましょう。
  3. 3

    Shop Payで自動化する

    Shop Payを有効にすると、メールアドレスだけで過去の情報が自動入力されるため、アカウント作成なしでもリピート購入がスムーズになります。

「まず買ってもらう」ことが最優先です。会員登録は、購入という信頼関係ができたあとに促すほうが自然ですし、登録率も上がります。

3. チェックアウトのステップを減らす

フォームの入力項目が多すぎたり、ページ遷移が何度もあると、お客さんは面倒になって離脱します。

35.26%
チェックアウト改善によるCVR向上率
Baymard Institute調べ(大規模ECサイト平均)

出典:Baymard Institute - Cart Abandonment Rate Statistics

Shopifyではワンページチェックアウトが標準で利用できます。これは住所入力、配送方法、決済をすべて1ページで完結させる仕組みで、ページ遷移による離脱を大幅に減らせます。

Shopifyの管理画面から 設定 → チェックアウト に進み、ワンページチェックアウトが有効になっているか確認しましょう。2023年以降に開設したストアはデフォルトでワンページですが、古いストアでは3ステップのままのケースがあります。

4. 決済手段を充実させる

「自分が使いたい決済方法がない」という理由で離脱する人は 13% います。とくに日本のEC市場では、クレジットカード以外の決済ニーズが高いのが特徴です。

  • クレジットカード(Visa, Mastercard, JCB, AMEX)
  • Shop Pay(リピーター向けに効果が高い)
  • Apple Pay / Google Pay(モバイルでの離脱を大幅に減らす)
  • コンビニ払い(KOMOJU等で対応可能)
  • あと払い(Paidyなど。若年層の利用率が高い)
  • PayPay(QRコード決済で利用者が多い)

Shopify Paymentsの決済設定画面のイメージ

とくに Shop Pay は、Shopifyの調査で通常チェックアウトと比較してCVRが 平均15%高い と報告されています。まだ有効にしていない方は、すぐに設定することをおすすめします。

出典:Shopify - Shop Pay

5. 信頼・安全性のシグナルを強化する

「クレジットカード情報を入力するのが不安」という理由での離脱は 25% にのぼります。とくに初めて訪れるストアでは、信頼性が購入の大きな壁になります。

  1. 01

    SSL証明書を確認する

    ShopifyストアはSSLが標準対応ですが、URLが「https://」になっていることを必ず確認しましょう。
  2. 02

    決済アイコンをフッターに表示する

    Visa、Mastercard、JCBなどのロゴを見せるだけで、安心感が生まれます。Shopifyテーマの設定から簡単に追加できます。
  3. 03

    返品・交換ポリシーを明確にする

    「返品条件がわからない」という不安は離脱理由の18%を占めます。商品ページやカートページにリンクを置き、いつでも確認できるようにしましょう。
  4. 04

    特定商取引法に基づく表記を整備する

    法令で義務づけられた表記を正しく掲載することは、法的義務であると同時に信頼獲得の手段でもあります。

6. 送料無料ラインを設定する

送料への不満がカゴ落ちの最大原因であるなら、 送料無料 にしてしまうのが最もシンプルな解決策です。ただし全品送料無料は利益を圧迫するので、「一定金額以上で送料無料」がバランスの良い選択肢です。

メリット
客単価アップとカゴ落ち防止を同時に実現できる
「あと500円で送料無料」の表示が追加購入を促す
競合との比較で選ばれやすくなる
デメリット
送料無料ラインが高すぎると逆に購入を諦められる
送料を商品価格に上乗せすると、価格比較サイトで不利になる場合がある

わたしがおすすめするのは、 平均注文単価の1.2〜1.5倍 に送料無料ラインを設定する方法です。たとえば平均注文が4,000円なら、送料無料ラインは5,000〜6,000円あたりに。お客さんが「もう1品追加しよう」と思える絶妙なラインを見つけましょう。

7. カゴ落ちメールを設定する

カートに商品を入れたまま離脱したお客さんは、購入意欲が高い「あと一押し」の層です。適切なタイミングでリマインドメールを送ることで、かなりの割合を取り戻すことができます。

  1. 離脱から1時間

    1通目:1時間後

    「お買い忘れはありませんか?」とやわらかくリマインド。商品画像を添えて記憶を呼び戻す。
  2. 離脱から1日

    2通目:24時間後

    在庫が残り少ないことや、他の人も見ている旨を伝えて緊急性を出す。
  3. 離脱から3日

    3通目:3日後

    小さなインセンティブ(送料無料や5%OFFクーポン)を提示。最後の後押し。

Shopifyには標準でカゴ落ちメール機能があります。管理画面の マーケティング → 自動化 から「カゴ落ちメール」テンプレートを選ぶだけで設定できます。より高度なフロー(3通のシーケンスなど)を組みたい場合は、KlaviyoShopify メール の活用がおすすめです。

8. モバイル体験を最適化する

モバイルのカゴ落ち率は 85.65% と、デスクトップの約69%を大きく上回ります。ECサイトの訪問者の7割以上がスマートフォン経由である現在、モバイル体験の最適化は避けて通れません。

  • 購入ボタンはスマホで親指が届く位置に配置する
  • フォーム入力は最小限に。住所自動入力やShop Payを活用する
  • 画像は遅延読み込みを有効にし、表示速度を確保する
  • Apple Pay / Google Payを有効にして、ワンタップ決済を可能にする
  • 実際にスマホで自分のストアを操作し、購入完了まで試す

わたし自身、ストアの改善で最初にやるのは「スマホで自分の商品を1つ買ってみる」ことです。操作のもたつきや不便さは、自分で体験しないと気づけません。

9. ページ表示速度を改善する

ページの読み込みに3秒以上かかると、モバイルユーザーの 53% が離脱するというデータがあります。カートやチェックアウトが重いと、せっかくの購入意欲が冷めてしまいます。

  1. 1
  2. 2

    不要なアプリを整理する

    Shopifyアプリは1つインストールするたびにJS/CSSが追加されます。使っていないアプリはアンインストールしましょう。
  3. 3

    画像を最適化する

    商品画像はWebP形式に変換し、適切なサイズに圧縮。TinyIMG 等の画像最適化アプリが便利です。
  4. 4

    軽量テーマを選ぶ

    ShopifyのOS2.0テーマ(Dawnなど)は軽量設計で、表示速度に優れています。

出典:Google - Find Out How You Stack Up to New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed

10. Exit-Intentポップアップを活用する

サイトから離脱しようとしたタイミングで、ポップアップを表示する施策です。「今なら送料無料」「初回10%OFF」などのインセンティブを提示することで、離脱を思いとどまらせます。

メリット
離脱直前のお客さんを引き止められる
メールアドレス取得にも活用できる
表示条件を細かく設定できる(初回訪問のみ、カートに商品がある場合のみ等)
デメリット
多用するとブランドイメージを損なう可能性がある
モバイルでは表示タイミングの制御が難しい

Exit-Intentポップアップは「劇薬」に近い施策です。効果は高いですが、やりすぎるとお客さんに嫌がられます。表示は 1セッションに1回まで 、対象は カートに商品が入っている場合のみ に限定するなど、節度を持って運用しましょう。

Shopifyでは PrivyJustuno といったアプリで簡単に導入できます。

改善の優先順位をつける

チェックリストのイメージ

10の方法を紹介しましたが、すべてを一度にやる必要はありません。効果の大きさと実行のしやすさで優先順位をつけ、ひとつずつ進めましょう。

  1. 即日対応

    今日やる

    ゲストチェックアウトの有効化、Shop Payの設定、送料の明記
  2. 1週間以内

    今週やる

    カゴ落ちメールの設定、決済手段の追加、信頼シグナルの強化
  3. 1ヶ月以内

    今月やる

    送料無料ラインの設計、モバイル体験の見直し、表示速度の改善
  4. 毎月

    継続的に

    カゴ落ち率を定点観測。A/Bテストで仮説検証を繰り返す

大切なのは「計測 → 施策 → 計測」のサイクルを回し続けることです。一度設定して終わりではなく、数字を見ながら改善を積み重ねていきましょう。

よくある質問

Baymard Instituteの調査(50件の研究を集計)によると、ECサイト全体の平均カゴ落ち率は約70%です。モバイルに限ると約85%まで上がります。業界や商材によって差があるので、まずは自分のストアの数字を把握するところから始めましょう。

一般的に、カゴ落ちメールの開封率は40〜50%、クリック率は10〜15%程度とされています。通常のメルマガと比べてかなり高い数字です。離脱から1時間以内に送る1通目が最も効果が高く、3通のシーケンスを組むことで回収率がさらに上がります。

全品送料無料にできるなら理想的ですが、利益率を圧迫するリスクがあります。おすすめは「一定金額以上で送料無料」の設定です。平均注文額の1.2〜1.5倍を目安にすると、客単価アップとカゴ落ち防止を同時に実現できます。

はい。Shopifyには標準でカゴ落ちメール機能が搭載されており、追加料金なしで使えます。管理画面の「マーケティング → 自動化」から設定できます。より高度なシーケンスやデザインのカスタマイズが必要な場合は、KlaviyoやShopifyメールアプリの活用を検討しましょう。

まとめ

成長分析のイメージ

ECサイトのカゴ落ち率は平均70%。この数字は裏を返せば、 改善の余地が大きい ということでもあります。

  • カゴ落ちの最大原因は「想定外の追加コスト」。送料は商品ページの段階で明示する
  • ゲストチェックアウトとShop Payの有効化は即効性が高く、今日からできる
  • カゴ落ちメールは3通シーケンスで。離脱1時間後の1通目が最も効果的
  • モバイル対応と表示速度の改善で、スマホからの離脱を減らす
  • 一気にやらず、計測しながらひとつずつ。改善の積み重ねが売上を変える

カゴ落ち対策に「魔法の一手」はありません。でも、この記事で紹介した10の方法をひとつずつ実行していけば、確実にカゴ落ち率は下がり、売上は上がります。まずは今日、自分のストアのカゴ落ち率を確認するところから始めてみてください。

→ Shopifyでストアを始める

→ チェックアウト離脱対策の詳しい記事はこちら

→ CVR改善の7つの方法もあわせてチェック

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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