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Pepinby SHIN
Shopify2026-04-044分で読めます

Shopify Checkout Extensibility Guide

Shopify Checkout Extensibility Guide
チェックアウトカスタマイズのイメージ

「チェックアウトをもっと自由にカスタマイズできたらいいのに」

Shopifyストアを運営していると、そんなふうに感じる場面が出てきます。購入直前のチェックアウト画面は、CVR(コンバージョン率)に直結する最重要ポイント。ここを最適化できるかどうかで、売上は大きく変わります。

2024年以降、Shopifyは Checkout Extensibility(チェックアウト拡張機能) を全面的に推進しています。従来の checkout.liquid に代わる新しい仕組みで、より安全かつ柔軟にチェックアウトをカスタマイズできるようになりました。

この記事では、Checkout Extensibility の基本から、CVR改善に役立つ具体的なカスタマイズ手法までをわかりやすくまとめました。

Checkout Extensibility とは

Checkout Extensibility(チェックアウト拡張機能)

Shopifyが提供するチェックアウトページのカスタマイズ基盤です。UI拡張(Checkout UI Extensions)、Shopify Functions、チェックアウトブランディングAPIなどを組み合わせることで、安全なサンドボックス環境のまま柔軟なカスタマイズを実現します。

従来、Shopify Plusでは checkout.liquid というテンプレートファイルを直接編集してカスタマイズしていました。しかしこの方法はアップデートとの互換性やセキュリティの面で課題がありました。

Checkout Extensibility では、Shopifyが管理するインフラの上に「拡張機能」を追加する形になるため、プラットフォームのアップグレードの恩恵を受けながら独自のカスタマイズを維持できます。

checkout.liquid は2025年8月に Shopify Plus ストアでサポート終了済みです。非Plusストアのサンキューページ・注文ステータスページの移行期限は 2026年8月26日 となっています。まだ対応していない場合は早めの移行をおすすめします。

出典:Shopify Help Center - Checkout Extensibility

チェックアウトのカスタマイズがCVRに与える影響

チェックアウト画面は、購入の最後の関門です。ここでの体験がスムーズかどうかで、お客さんが「買う」か「やめる」かが決まります。

70.19%
カート離脱率
ECサイト全体の平均(Baymard Institute調べ)
10〜20%
CVR改善幅
チェックアウトのカスタマイズによる平均的な改善効果
50%
Shop PayのCVR向上
ゲストチェックアウト比較

出典:Baymard Institute - Cart Abandonment Rate StatisticsShopify - Checkout Extensibility

カート離脱率が約70%ということは、裏を返せばチェックアウトの改善だけで大幅に売上を伸ばせる余地があるということ。カスタマイズによるCVR改善幅は10〜20%が目安とされています。新規集客にコストをかける前に、まずチェックアウトを見直すのが費用対効果の高いアプローチです。

プランごとにできること

Checkout Extensibility の機能範囲は、利用しているShopifyプランによって異なります。

Plusプランでは、チェックアウトのほぼすべてをカスタマイズできます。情報入力ページ、配送方法選択、決済ページにUI拡張を追加でき、Shopify Functionsによるサーバーサイドのロジック変更(カスタム割引、配送ルールなど)も利用可能です。チェックアウトエディタからノーコードで拡張機能の配置を変更できるのも大きなメリットです。

非Plusプランでは、チェックアウト本体のカスタマイズはロゴ・カラー・フォントなどの基本的なブランディング変更に限定されます。ただし、サンキューページと注文ステータスページにはUI拡張を追加でき、一部のサードパーティアプリによるアップセルや追加フィールドも利用可能です。

出典:Shopify Dev - Checkout UI Extensions

Plusプランでなくても、Shop Payの有効化やワンページチェックアウトの設定など、標準機能の最適化だけでCVRは改善できます。まずはできることから取り組みましょう。

CVR改善につながる5つのカスタマイズ手法

チェックアウト設定のイメージ

ここからは、Checkout Extensibility を活用した具体的なカスタマイズ手法を紹介します。

  1. 1

    信頼バッジ・セキュリティマークの表示

    チェックアウトUI拡張を使って、決済フォームの近くにSSLバッジや「安心のセキュリティ」メッセージを表示します。セキュリティへの不安はカート離脱原因の25%を占めるため、視覚的な安心感の提供はCVR改善に直結します。
  2. 2

    配送日時指定の追加

    日本のEC利用者にとって配送日時指定は「あって当然」の機能です。チェックアウトUI拡張で日時選択フィールドを追加することで、お客さんの利便性が上がり、購入完了率の改善が期待できます。
  3. 3

    ギフトラッピング・メッセージオプション

    チェックアウト画面にギフト対応のオプションを追加すると、客単価のアップとCVR改善の両方が狙えます。とくに母の日やクリスマスなどのギフトシーズンには効果的です。
  4. 4

    アップセル・クロスセルの表示

    注文内容に関連する商品を「あと1点追加しませんか?」と提案する仕組みです。Checkout UI Extensions を使えば、注文概要セクションにおすすめ商品を表示できます。客単価を自然に引き上げる効果があります。
  5. 5

    カスタムバリデーションとメッセージ

    入力内容のリアルタイムチェックや、わかりやすいエラーメッセージを表示することで、入力ミスによる離脱を防ぎます。Shopify Functions と組み合わせれば、特定条件でのカスタム割引の自動適用も可能です。

導入前に確認しておきたいポイント

Checkout Extensibility の導入を検討する際に、事前に押さえておきたいチェックリストをまとめました。

  • 現在のチェックアウトで使っているカスタマイズ(checkout.liquid)の棚卸しを行う
  • 利用中のサードパーティアプリが Checkout Extensibility に対応しているか確認する
  • Plusプランの場合、チェックアウトエディタでの拡張機能の配置を事前にテストする
  • 移行後もShop Payやワンページチェックアウトが正常に動作するか検証する
  • GA4やGTMのトラッキングが移行後も正しく計測できるか確認する

checkout.liquid からの移行では、既存のカスタマイズが引き継がれないケースがあります。とくにカスタムスクリプトやサードパーティの埋め込みコードを使っている場合は、移行前に必ず代替手段を確認してください。

まとめ

チェックアウトは、ストアの売上を左右する最も重要なページです。Shopifyの Checkout Extensibility を活用すれば、セキュリティ表示の追加や配送日時指定、アップセルなど、CVR改善につながるカスタマイズを安全な仕組みの上で実現できます。

Plusプランをお使いの方はフル機能を活かして、そうでない方もまずはブランディングの最適化やShop Payの有効化から始めてみてください。小さな改善の積み重ねが、確実に数字として返ってきます。

→ Shopifyでストアを始める

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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