母の日ギフトの売上を最大化するShopifyの販促設定【2026年版】

以前の会社でShopifyストアの運営に関わっていた頃、商品力には自信があっても、母の日商戦だけは毎年「そこそこの伸び」で終わっていました。原因はギフト対応の弱さ。その仕組みに手を入れた年、母の日期間の売上が前年を大きく上回った。この記事はその実践を、他のストアでも再現できる形に落とし込んだ手順書です。
2026年の母の日は 5月10日(日) 。「まだ1ヶ月ある」と思うかもしれませんが、母の日ギフトの検索ボリュームは毎年4月第2週から急激に立ち上がります。つまり今、この記事を読んでいる瞬間がまさに準備のタイミングです。
課題:商品力はあるのに、母の日で勝てないストア
当時のストアが直面していた状況を、具体的に書きます。
- 商品力: オリジナルのこだわりアイテム。単価は3,000〜8,000円でギフト向きの価格帯
- 日常のCVR: 業界平均は上回っていて、通常期の販売は順調
- 母の日期間のCVR: 通常期とほぼ同水準で、「特需」が作れていない
- サイトの状態: 商品一覧ページに着地したまま。ギフト向け導線、ラッピング、メッセージカード、配送日指定がどれも弱い
- 競合: 大手ギフト専門ECはすべて揃っているのに対して、自社は「ギフトとして買える状態」になっていない
つまり、 母の日ギフトを探しているお客様にとって「選べない」ストアだった のが最大の課題でした。商品力ではなく、体験設計で負けていた。
出典:矢野経済研究所 ギフト市場に関する調査(2025年)、日比谷花壇 母の日贈る人もらう人アンケート2025
市場規模から見て、数字の上限には大きな余地がある。足りないのは体験設計だけ、という仮説で打ち手を組みました。
打ち手:ギフトとして「買える状態」を作る
シンプルな考え方で整理できます。「母の日ギフトを探しているお客様の不安を、1個ずつ潰す」。ビフォーアフターで並べると、こうなります。
当時のストアで実装した施策は3本柱でした。
1. ギフトラッピング+メッセージカード対応
Shopifyのカート追加オプションで +300円のラッピング選択肢を用意。メッセージカードは注文メモ欄から文面を入力できるように設定(追加アプリ不要、詳細は Shopify公式ヘルプ 参照)。実際のラッピング写真を商品ページに掲載し、「どんな状態で届くのか」の不安を事前に解消しました。
2. 配送日指定と受付締切の明示
「5月10日に届くか分からない」は最大の離脱要因です。トップバナーとカートページに 「5月7日(木)までのご注文で母の日お届け」 と大きく表示。配送業者の対応エリアと締切日を事前に確認し、余裕を持たせた案内にしました。
「母の日当日お届け」を約束する場合、配送遅延のクレームリスクは非常に高くなります。安全マージンとして 締切日を2〜3日前倒しに設定 するのが無難です。実現可能性の高いコミットメントを守るほうが、ブランド信頼の蓄積につながります。
3. 母の日特設コレクション+売れ筋ランキング
「母の日ギフト特集」コレクションを新設し、価格帯別(3,000円以下/5,000円以下/1万円以上)と「お母さんのタイプ別」で分類。さらにコレクションページの上部に 売れ筋ランキング を配置。ギフト選びは正解が分かりにくいので、「みんなが選んでいる」情報が意思決定を一気に進めてくれます。
結果:母の日期間の売上が前年を大きく上回る
3本の施策をすべて仕込んで迎えた母の日期間は、前年と明確に違う数字の形になりました。数字の断定は避けますが、以下の3点が共通して観測されました。
- 母の日期間の売上が前年を大きく上回った 。特需が発生するストアに変わった
- CVRが母の日期間に明確に改善 。ギフト対応の導線整備が効いた
- 平均購入単価も上昇 。ラッピング・メッセージカード・セット販売が効いた
月ごとに見ると、通常月(3月)から母の日期間(5月)までの伸び方が、前年とはまったく違う形になりました。
印象的だったのは、施策のコスト対効果です。ラッピング資材・印刷費・コレクション画像制作費を合わせても、増収分に比べればごくわずか。 仕組みを変えただけで、ほぼ無料で売上が伸びた 、そんな体験でした。
※ 単一ストア・単一シーズンの実績で、全ストアで同水準になることを保証するものではありません
再現するには:あなたのShopifyストアで同じことをやる手順
他のストアで再現する場合、以下の順番で仕込んでいけば、数週間で準備が整います。
- 1
母の日特設コレクションを作成する
管理画面の「販売チャネル > コレクション」で「母の日ギフト特集」を新規作成。価格帯別(3,000円以下/5,000円以下/1万円以上)と「お母さんのタイプ別」で複数のサブコレクションも用意しておくと、コレクションページが選びやすくなります。トップバナーから専用導線を張りましょう。
- 2
ラッピング・メッセージカード対応を仕込む
ラッピングはカート追加オプションで +300円程度に設定(Shopifyテーマの設定、またはラッピングアプリを利用)。メッセージカードは「設定 > チェックアウト」で注文メモを有効にし、文面を入力できるように。実際のラッピング写真を必ず商品ページに掲載してください。
- 3
配送日指定と受付締切をサイト全体で明示する
トップページ・商品ページ・カートページの3箇所に「5月7日までのご注文で母の日お届け」を明記。配送業者の対応エリアと締切日を事前に確認し、 実現可能な締切を2〜3日前倒しで設定 するのが安全です。
- 4
期間限定セールを3段階で設定する
「4月中旬〜下旬: 早期割引15%OFF」「5月1日〜8日: 本番セール10%OFF」「5月9日〜10日: ラストチャンス配信」の3段階。自動ディスカウント機能で設定し、SNSとメルマガで段階的に告知すると、一度離脱したお客様も拾いやすくなります。
- 5
売れ筋ランキング表示で「迷い」を解消する
ギフト選びは「みんなは何を選んでいるか」が強力な後押しになります。コレクションページの上部にランキングセクションを配置しましょう。社会的証明(ソーシャルプルーフ)の効果は、母の日のように正解が分かりにくい場面ほど大きく出ます。
母の日直前の追い込み期は、サーバー負荷・在庫・配送会社の締切すべてがボトルネックになり得ます。特に在庫は1週間前倒しで最終確認を。ギフト商品は「売り切れていたら買わない」になりやすいので、主力商品の欠品だけは避けたいところです。
注意点:施策より先に「届く」ことの信頼
最後に、最も大切な注意点をひとつだけ。
母の日ギフトにおいて、お客様が求めているのは 「当日に喜んでもらえること」 であって、「セールで安く買えること」ではありません。送料無料や割引は強力な武器ですが、配送遅延や届かない不安が一度でも出ると、ブランドへの信頼は一気に毀損します。
施策を盛る前に、配送オペレーション・在庫確保・問い合わせ対応の3点が回せる体制になっているかを確認してください。「売れても捌ける状態」を作ってから告知する、この順番だけは守ってほしいです。
まとめ:「商品を売る」ではなく「ギフト体験を売る」
母の日商戦で大切なのは、発想を切り替えることです。「お母さんに喜んでもらいたい」というお客様の気持ちを、ストアの導線と体験でまるごと支える。ラッピング、メッセージカード、配送日指定、売れ筋ランキング。これらはすべて、その気持ちを邪魔しないための仕組みです。
ちなみに売れ筋ランキングについては、わたしがいま開発を進めている まるっと売上ランキング というアプリで、Shopifyストアにかんたんに導入できるようにしています。母の日のようなギフト商戦では、ランキング表示が購入率を押し上げる定番の仕掛けです。近日公開予定ですので、もう少しお待ちください。

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