Shopifyで返品・交換ポリシーを設定する方法|テンプレート付き
「返品OK」と書いてあるだけで、お客様は安心して購入ボタンを押せる。
ECサイトの運営で、返品・交換ポリシーは「あったほうがいい」ではなく、 売上に直結する重要な要素 です。返品ポリシーが明確なストアは、お客様の購入ハードルを大きく下げてくれます。
とはいえ、「どう書けばいいのか分からない」「Shopifyの返品機能ってどこまで使えるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Shopifyで返品・交換ポリシーを設定する方法を、テンプレート付きで解説します。セルフサーブリターンの設定手順や、返品率を下げるための工夫まで、実務で使える内容をまとめました。
返品ポリシーが売上に与える影響
まず、なぜ返品ポリシーが重要なのか。数字で見てみましょう。
出典:Recustomer 2023年度ECサイト返品・交換データ調査、エルテックス EC返品率調査
返品ポリシーが不明確なストアでは、お客様は「もし合わなかったらどうしよう」と不安になり、購入をためらいます。逆に、返品条件が分かりやすく書かれているだけで、コンバージョン率が向上するというデータもあります。
返品ポリシーは「コスト」ではなく「投資」と考えましょう。明確なポリシーがあることで、お客様の信頼を獲得し、リピート購入につながります。
Shopifyの返品管理機能とは
Shopifyには、返品を効率的に管理するための機能がいくつか用意されています。
- 返品ルール
返品可能な期間、返品送料の負担、返品手数料、返品対象外の商品などを管理画面から設定できる機能です。設定したルールは、セルフサーブリターンと連動して自動的に適用されます。
- セルフサーブリターン
お客様がマイページから自分で返品リクエストを送信できる機能です。ストア側の手間を大幅に削減でき、お客様にとっても24時間いつでも返品手続きができるメリットがあります。
セルフサーブリターンを使うには、 新しいバージョンのお客様アカウント を有効にする必要があります。従来のクラシックアカウントでは利用できないのでご注意ください。
返品ポリシーの作成方法
Shopify管理画面での設定手順
- 1
管理画面の「設定」→「ポリシー」を開く
Shopify管理画面の左下にある「設定」をクリックし、メニューから「ポリシー」を選択します。ここに返金ポリシーの入力欄があります。
- 2
「返金ポリシー」にポリシー内容を入力する
返金ポリシーの欄に、返品・交換に関するルールを記載します。Shopifyにはテンプレート生成機能がありますが、英語ベースのため日本のストアではそのまま使えません。下のテンプレートを参考にしてください。
- 3
返品ルールを設定する
「設定」→「ポリシー」→「返品ルール」の「管理」をクリックします。ここで返品可能な期間、返品送料、返品手数料などを細かく設定できます。
- 4
内容を確認して保存する
入力内容に漏れがないか確認し、「保存」をクリックします。保存した返品ポリシーは、チェックアウトページのフッターに自動的にリンクが表示されます。
返品ポリシーのテンプレート
以下は、日本のECストア向けに作成したテンプレートです。自分のストアの状況に合わせて修正してお使いください。
このテンプレートはあくまで参考例です。取り扱う商品やビジネスの状況に合わせて、必ず内容をカスタマイズしてください。法的な判断が必要な場合は、専門家にご相談ください。
【返品・交換ポリシー】
■ 返品について
商品到着後14日以内にご連絡いただいた場合、返品を承ります。
<返品条件>
・商品の不良、破損、誤送の場合:送料当店負担で返品・交換いたします
・お客様都合の場合(イメージ違い等):送料はお客様のご負担となります
<返品できない商品>
・開封済み・使用済みの商品
・セール品・アウトレット品
・名入れ・カスタムオーダー品
・食品・衛生用品
■ 交換について
サイズ交換・カラー交換は、在庫がある場合に限り承ります。
商品到着後14日以内にご連絡ください。
■ 返金について
返品商品の到着確認後、7営業日以内にご購入時の決済方法にて返金いたします。
■ 返品・交換の手順
1. マイページにログインし、該当の注文から「返品リクエスト」を送信
2. 当店から返品手順のご案内メールをお送りします
3. 商品を梱包し、指定の方法で返送してください
4. 商品到着確認後、返金または交換品の発送を行います
■ お問い合わせ
返品・交換に関するご質問は、下記までお気軽にご連絡ください。
メール:(メールアドレス)
お問い合わせフォーム:(URL)
- 返品可能な期間を明記しているか
- 送料負担の条件を明確にしているか
- 返品できない商品を列挙しているか
- 返金の方法と期間を記載しているか
- 返品の手順を分かりやすく説明しているか
- 問い合わせ先を記載しているか
セルフサーブリターンの設定
セルフサーブリターンを有効にすると、お客様がマイページから直接返品リクエストを送信できるようになります。メールでのやり取りが不要になるため、 運用コストを大幅に削減 できます。
設定手順
- 1
お客様アカウントの設定を確認する
「設定」→「お客様アカウント」に進み、 新しいバージョンのお客様アカウント が有効になっているか確認します。セルフサーブリターンは新しいアカウントでのみ利用可能です。
- 2
セルフサーブリターンを有効にする
「設定」→「お客様アカウント」の画面内にある「セルフサービス返品」のトグルをオンにします。
- 3
返品ルールを設定する
「設定」→「ポリシー」→「返品ルール」で以下の項目を設定します。
- 返品可能な期間 (配達日から○日以内)
- 返品送料 (無料 or お客様負担)
- 返品手数料 (リストッキングフィーを設定する場合)
- 返品対象外の商品 (特定の商品やコレクションを除外)
- 4
返品リクエストの通知設定を確認する
「設定」→「通知」で、返品リクエストが送信されたときの通知メールが有効になっているか確認します。お客様への自動応答メールもここでカスタマイズできます。
- 5
オンにして動作確認する
すべての設定が完了したら、返品ルールの画面右上にある「オンにする」をクリックします。テスト注文を使って、お客様側の返品フローが正しく動くか確認しましょう。
出典:Shopify ヘルプセンター — セルフサーブリターンの設定
セルフサーブリターンでは、現時点で 交換リクエストには対応していません 。お客様が交換を希望する場合は、一度返品してから再注文する流れになります。交換対応を効率化したい場合は、Recustomer などの返品管理アプリの導入も検討してみてください。
返品・交換の運用フロー
実際の返品・交換はどのような流れで処理するのか、ストア側の視点でまとめます。
- Day 1
返品リクエストの受信
お客様がマイページまたはメールで返品を申請。セルフサーブリターンなら自動で管理画面に反映されます。 - Day 1〜2
リクエストの確認・承認
返品理由と商品の状態を確認し、返品ルールに合致していれば承認します。必要に応じて返品ラベルをアップロードします。 - Day 3〜7
商品の返送
お客様が商品を梱包・返送します。追跡番号を管理画面に登録しておくと、進捗を把握しやすくなります。 - Day 8〜10
商品の検品
届いた商品の状態を確認します。返品条件を満たしているか、再販可能かをチェックします。 - Day 10〜14
返金処理の実行
Shopify管理画面の「注文」から該当の注文を開き、「返金する」ボタンで返金処理を行います。在庫の補充もここで設定できます。
返品処理のスピードは顧客満足度に直結します。リクエストから返金完了まで 2週間以内 を目標にしましょう。迅速な対応がリピート購入につながります。
返品率を下げるための工夫
返品対応の仕組みを整えることも大切ですが、そもそも返品が発生しにくいストア作りも同じくらい重要です。
- 01
商品写真を充実させる
複数アングル、着用イメージ、サイズ感が分かる写真を掲載しましょう。「思っていたのと違う」を減らせます。 - 02
サイズガイドを用意する
アパレルの場合、採寸表とモデルの着用サイズを明記するだけで返品率は下がります。 - 03
商品説明を正確に書く
素材感、色味、重量など、実物をイメージしやすい情報を盛り込みましょう。誇張は禁物です。 - 04
レビュー・UGCを活用する
実際の購入者の写真やレビューがあると、お客様がサイズ感や使用感をイメージしやすくなります。 - 05
梱包を丁寧にする
配送中の破損は返品の大きな原因です。緩衝材の使い方や箱のサイズに気を配りましょう。 - 06
返品理由を分析する
返品データを定期的に確認し、同じ理由が繰り返されていないかチェックします。改善のヒントが詰まっています。
- 購入のハードルが下がり、コンバージョン率が向上
- 顧客満足度が高まり、リピート率アップ
- 口コミ・レビューでの高評価につながる
- ブランドへの信頼感が醸成される
- 返品送料の負担が増える可能性
- 返品対応にスタッフの工数がかかる
- 一部のお客様による悪用リスク
- 返品された商品の再販が難しい場合がある
よくある質問
特定商取引法により、ネットショップでは返品の可否・条件・送料負担を表示することが 義務付けられています 。表示がない場合、商品到着後8日以内であれば消費者は送料自己負担で返品が可能です(法定返品権)。トラブルを防ぐためにも、必ず明記しましょう。出典:消費者庁 特定商取引法ガイド
日本のECストアでは 7日〜30日 が一般的です。Shopifyのデフォルト設定では14日になっています。アパレルなど試着が必要なカテゴリでは30日、消耗品では7日など、商品の特性に合わせて設定するのがおすすめです。
はい、セルフサーブリターンは Shopifyの全プラン (Basic、Shopify、Advanced、Plus)で利用できます。ただし、新しいバージョンのお客様アカウントを有効にする必要があります。
商品の不良や誤送の場合はストア側が負担するのが基本です。お客様都合の返品については、ストアの方針によります。返品送料を無料にするとコンバージョン率は上がりますが、コスト負担も増えます。まずはお客様都合の返品送料を「お客様負担」で始め、データを見ながら調整するのが現実的です。
返品対応を効率化するなら、以下のようなアプリが人気です。Recustomerは日本のEC向け返品・交換管理アプリで交換対応や返品ポータルの構築が可能。Loop Returnsは交換を促進し返金額を減らす仕組みが充実(英語圏向け)。AfterShip Returnsは返品追跡と自動化に強いグローバル対応アプリです。
まとめ
返品・交換ポリシーは、お客様との信頼関係をつくる大切なページです。
- 返品ポリシーを作成し、ストアに掲載する
- 返品ルールを管理画面で設定する
- セルフサーブリターンを有効にして運用を効率化
- 返品理由を分析し、商品ページや梱包を改善する
- 定期的にポリシーの内容を見直す
「返品を受け付ける」ことは、売上を減らすことではありません。むしろ、安心して買い物ができるストアとして、お客様からの信頼を積み上げていくための仕組みです。
まずはこの記事のテンプレートをベースに、自分のストアに合った返品ポリシーを作ってみてください。


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