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Pepin
Shopify2026-09-2013分で読めます
Shopify配送CSV

Shopifyの送り状CSV — ヤマト・佐川・クリックポスト

Shopifyの送り状CSV — ヤマト・佐川・クリックポスト
配送先データを送り状に変換するイメージ

Shopifyの注文データから送り状CSVを作ろうとすると、最初にぶつかるのが「業者ごとに取込形式がまったく違う」という壁です。ヤマト運輸のB2クラウドは97項目、佐川急便のe飛伝Ⅲは74項目、日本郵便のクリックポストはわずか8列。さらにクリックポストだけは文字コードがShift-JIS固定で、1回にアップロードできるのは40件までです。この記事は、配送業者を決めたあとの話、つまり 伝票データの作り方 だけを扱います。

どの業者に出すかをまだ決めていない段階なら、先に配送業者の比較で運賃と持込割引を並べてください。あちらが「どこに出すか」、この記事が「決めたあと、注文をどうやって伝票データに変えるか」です。

結論を先に。 Shopifyの注文エクスポートCSVを、そのまま配送業者に取り込ませることはできません。必要な変換は4つです。(1) 列の並べ替えと項目の対応づけ、(2) 都道府県コードから日本語の都道府県名への変換、(3) 業者ごとの区分値(クール便、配達時間帯、代引)への読み替え、(4) 文字コードの変換。とくにクリックポストはShift-JIS必須で、ShopifyはUTF-8しか出力しません。ここが一番よく詰まります。

97項目
ヤマト B2クラウド
送り状発行データレイアウト 入出力用
74項目
佐川 e飛伝Ⅲ
送り状データ取込レイアウト
8列
クリックポスト
まとめ申込のCSVテンプレート

出典:ヤマト運輸 B2クラウド 送り状発行データレイアウト 入出力用(PDF)

出典:佐川急便 e飛伝Ⅲ 操作マニュアル 飛脚宅配便(PDF・付録a-1 送り状データ取込レイアウト)

出典:日本郵便 クリックポスト まとめ申込 詳細フロー(PDF)

わたし(SHIN)は、この記事の後半で触れる「まるっと請求書」というShopifyアプリの開発者です。3社の送り状CSV出力を実装している側なので、仕様の細かいところは知っている立場にあります。そのぶん自社アプリの話に寄りやすいので、先に弱点を書いておきます。まるっと請求書はレビュー1件・★5.0(2026年9月20日にApp Storeで確認)で、Built for Shopifyバッジも取得していません。送り状CSVはProプラン(月額19.99ドル)の機能で、無料では使えません。メール送信機能もありません。この記事の仕様の数値は、すべて各社の公式資料で確認し直したものを載せています。

Shopifyの送り状CSVは、なぜ業者ごとに作り分けが必要?

「送り状CSV」という共通フォーマットは存在しません。3社それぞれが自社の送り状発行システムを持っていて、そのシステムが読める形に合わせる必要があります。

業者システム項目数文字コード1回の上限
ヤマトB2クラウド97項目JIS第一・第二水準1,000件
佐川e飛伝Ⅲ74項目JIS第一・第二水準1,000行
日本郵便クリックポスト8列Shift-JIS40件

数が違うだけではありません。同じ「クール便」でも値の決め方が逆に見えます。ヤマトのクール区分は「0または空白が通常、1が冷凍、2が冷蔵」。佐川のクール便指定は「001が指定なし、002が冷蔵、003が冷凍」です。冷凍と冷蔵の並び順まで違うので、片方の感覚で書くと冷凍の商品が冷蔵で出ます。

出典:ヤマト運輸 1000件以上の送り状をまとめて発行することはできますか?

出典:佐川急便 e飛伝Ⅲ よくあるご質問

ヤマトのB2クラウドは、対応している文字コードを「JIS第一水準、第二水準」としています。「①」などの囲み数字、「Ⅳ」などのローマ数字、「㈱」などの省略文字、「㎜」などの単位といった環境依存文字は、文字化けを起こす可能性があるため入力しないよう案内されています。商品名に「㈱」や「①」が混ざっているストアは、送り状CSVを作る段階で落とすか置き換える処理が要ります。

出典:ヤマト運輸 B2クラウドの外部データ取り込みで、入力時の制限・対応している文字コードなど、注意点はありますか?

Shopifyの注文エクスポートCSVは、そのまま渡せない?

渡せません。Shopifyの管理画面から出せる注文CSVは、注文情報を一覧で見るための形式であって、送り状の形にはなっていないからです。

Shopifyヘルプセンターの「注文のエクスポート」に列の定義が載っています。配送先に関係するのは Shipping Name Shipping Company Shipping Address1 Shipping Address2 Shipping City Shipping Zip Shipping Province Shipping Province Name Shipping Phone あたりです。ここで見落とされやすいのが、 Shipping Province は都道府県コード、Shipping Province Name が都道府県名 という点です。名前が似ているので、コードのほうを住所欄に流してしまう事故がよく起きます。

そしてもうひとつ、同じページにこう書かれています。「Shopify へのインポートまたは Shopify からのエクスポートに使用できるのは、UTF-8 エンコードの CSV ファイル形式のみです」。クリックポストがShift-JISを要求する以上、Shopifyの出力をそのまま上げることは原理的にできません。

出典:Shopify ヘルプセンター 注文のエクスポート

注文エクスポートには、もう1つ運用上の制約があります。Shopifyヘルプセンターによれば、50件以下または現在のページを選んだ場合はその場でダウンロードされますが、51件以上または日付指定でエクスポートした場合、CSVはあなたとストアオーナーにメールで送信されます。出荷のたびにメールを待つ運用になるため、件数が増えてくると管理画面のエクスポートだけでは回らなくなります。

都道府県がローマ字で出てくるのはなぜ?

Shopifyは住所の都道府県を「コード」と「名称」の2つで持っています。安定しているのはコードのほうで、名称は取り出す経路やロケールによって「東京都」にも「Tokyo」にも振れます。Shopifyの開発者ドキュメントでも、province は「地域の名称」、provinceCode は「地域の英数字コード」と定義されていて、例として挙がっているのはカナダのオンタリオ州(OntarioON)です。日本の都道府県コードはISO 3166-2にそろっていて、東京都なら JP-13 になります。

都道府県コード(provinceCode)

Shopifyが住所の都道府県を識別するための英数字コードです。日本の場合はISO 3166-2に沿った JP-01(北海道)から JP-47(沖縄県)までの値になります。名称と違って表示言語の影響を受けないため、送り状CSVを作るときはこのコードを起点に日本語名へ引き直すのが確実です。

出典:Shopify.dev MailingAddress(Admin GraphQL API)

ここで一点、よく混ざる話を分けておきます。 ローマ字で出ること自体は文字化けではありません。 「Tokyo」はASCIIなので、Shift-JISに変換しても壊れません。壊れるのは、UTF-8の日本語をShift-JISとして読ませたときです。つまり次の2つは別の問題で、対策も別です。

混ざりやすい2つの問題

  • 都道府県が日本語にならない名称をそのまま流すと、送り状に「Tokyo」と印字されます。コードから日本語名へ変換して解決します。
  • 住所や氏名が文字化けするUTF-8のまま渡しているのが原因です。クリックポストに出すときはShift-JISへ変換して解決します。

住所は何項目に分けて渡す?

業者側の受け取り方が分かっていないと、変換の設計ができません。ヤマトのFAQは、住所について「都道府県」「市区郡町村」「町番地」までを ひとつの項目 として読み込むと明記しています。建物名(アパート・マンション名)は別項目です。しかも、入力内容にスペースやドットなど不要な情報が含まれると、取り込んだ際に住所の紐付けがずれたり一部が消えたりするとして、「東京都␣中央区銀座1-1-1」のようにスペースを入れないよう案内されています。

つまりヤマト向けには、次のような組み立てになります。

  1. 1

    都道府県コードを日本語名に変換する

    JP-13 を「東京都」にします。Shopifyの Shipping Province Name は使わず、コードから引き直します。
  2. 2

    都道府県・市区町村・番地を1つの文字列に連結する

    日本語の都道府県名と Shipping CityShipping Address1 をつなぎます。区切りのスペースは入れません。
  3. 3

    建物名は別項目に回す

    Shipping Address2 は「お届け先住所(アパートマンション名)」に入れます。
  4. 4

    幅で切り詰める

    連結後の文字列が上限を超えていたら、あとで説明する「幅」の数え方で削ります。

佐川のe飛伝Ⅲは逆に、お届け先住所を1〜3の3項目に分けて受け取ります。1項目あたり全角16桁です。同じ住所データから、ヤマトには連結した1項目、佐川には分割した3項目を作ることになります。

文字数制限は「文字数」ではなく「幅」で数える

3社の仕様書に共通して出てくるのが、「全角16文字/半角32文字」という書き方です。ヤマトのお届け先名がまさにこれ、クリックポストのお届け先氏名は「全角20文字または半角40文字以内」、佐川の品名は「全角:16桁 半角:32桁」。いずれも 半角を1、全角を2として数えた合計の上限 を示しています。

項目業者上限
お届け先名ヤマト全角16/半角32
お届け先住所ヤマト全角32/半角64
品名1ヤマト全角25/半角50
お届け先住所1〜3佐川各 全角16
品名1〜5佐川全角16/半角32
お届け先氏名クリックポスト全角20/半角40
内容品クリックポスト全角15/半角30

ここを単純な文字数で切ると、切れ方を間違えます。「オーガニックコットンTシャツ(Mサイズ)」を「全角16文字」だと思って16文字で切ると、半角の「T」「M」を全角と同じ1として数えてしまい、実際の幅では上限に届いていないのに削りすぎます。逆に半角英数の多い商品名では、16文字で切ったつもりが幅では足りていて、もっと入れられたはずの情報を落とします。

さらに佐川のレイアウトには「※半角文字は全角文字に変換」「全半角混在は全角へ変換」という注記が付いています。渡したあとに全角へ寄せられる前提なので、こちらで切るときも幅で考えておかないと、業者側で変換された結果が上限を超えます。

クリックポストのCSVで気をつけることは?

クリックポストは項目が8列しかないぶん、制約が明確です。日本郵便が公開している「まとめ申込 詳細フロー」に、テンプレートの列構成と条件がそのまま書かれています。

項目必須上限
Aお届け先郵便番号必須7桁または8桁
Bお届け先氏名必須全角20/半角40
Cお届け先敬称任意様 または 御中
D〜Gお届け先住所1〜4いずれか必須各 全角20/半角40
H内容品必須全角15/半角30

条件のほうが重要です。ファイル形式はCSVテキストファイル形式のみで、Excel形式(.xlsx、.xlsm、.xls)やCSV以外のテキストファイル(.txt)は使えません。文字コードはShift-JIS。1回のアップロードの上限は40件。そしてヘッダー(1行目)は修正しないこと。この4つが守られていないと、取り込みの時点で弾かれます。

敬称の列は「様」または「御中」のいずれかです。Shopifyの注文データに会社名(Shipping Company)が入っているからといって機械的に「御中」を入れると、個人名が入っている注文まで「御中」になります。会社名の有無ではなく、氏名欄に入れる値が個人名か法人名かで決めてください。

出典:日本郵便 クリックポスト

なお、クリックポストは2026年10月1日に運賃が改定されます。公式サイトの2026年9月16日付のお知らせでは、旧運賃185円(税込)から新運賃240円(税込)へ変更、2026年9月30日23時30分(予定)までに支払手続きが完了した取引は旧運賃、とされています。同日未明にはシステムメンテナンスでサービスが一時停止します。送料設定の見直しが必要なら、Shopifyの送料設定の配送プロファイルから当たってください。

代金引換・クール便・配達希望日はどの列に入る?

ここが手作業でいちばん抜けやすい部分です。宛名は間違えると気づきますが、代引金額やクール区分は空欄のまま出荷されても伝票は印刷されてしまいます。

代金引換

ヤマトは「コレクト代金引換額(税込)」と「コレクト内消費税額等」の2項目です。送り状種類を「2(コレクト)」にした場合は必須で、金額は300,000円以下(宅急便コンパクトコレクトの場合は30,000円以下)。佐川は「代引金額」と「消費税」の2項目に加えて、「決済種別」(0:指定なし/1:全て可/2:現金のみ/3:デビット・クレジット)があります。

内税額を別項目で持つのは、受取人に渡す領収書の税額表示のためです。合計金額だけ入れて内税額を空にすると、受け取り時の金額は合っていても税額が出ません。Shopify側では注文の Taxes にあたる値を入れることになります。税額の考え方が不安なら、Shopifyの請求書アプリはどう選ぶ?で税率ごとの端数処理の話を確認しておくと、ここの値の作り方も決めやすくなります。

クール区分

業者項目
ヤマトクール区分0または空白=通常/1=冷凍/2=冷蔵
佐川クール便指定001=指定なし/002=冷蔵/003=冷凍

桁数も違います。ヤマトは1桁、佐川は3桁のゼロ埋めです。佐川に「2」とだけ書いても通りません。

配達希望日・時間帯

日付の形式が違います。ヤマトの「お届け予定(指定)日」は YYYY/MM/DD 形式。佐川の「配達日」は 20260201 のような8桁の数字です。時間帯の区分値はさらに違います。

時間帯ヤマト佐川
午前中081201
12〜14時なし12
14〜16時141614
16〜18時161816
18〜20時182018
19〜21時192119

ヤマトの宅急便には12〜14時の枠がなく、佐川には「18:00〜21:00」(区分値04)という枠があります。ただし佐川の公式マニュアルは、04は5時間帯のとき、18と19は6時間帯のときに指定可能と注記しています。契約している時間帯の体系によって使える値が変わるため、ここは自社の契約内容を確認してください。ストアの配送日時指定アプリで受け付けている選択肢が、そのまま両社に流せるとは限りません。受け付ける時間帯の選択肢は、出荷する業者の枠に合わせて先に絞っておくほうが安全です。

Shopifyの送り状CSVを作る手順は?

やることを順番に並べると、次のようになります。手作業でやる場合も、アプリに任せる場合も、確認すべき内容は同じです。

  1. 1

    業者と送り状種類を決める

    発払いか着払いか、コレクトか。ヤマトなら送り状種類の区分値がここで決まります。クリックポストは1回40件までなので、件数が多い日は業者を分ける前提で考えます。
  2. 2

    注文から配送先と明細を取り出す

    氏名、郵便番号、住所、電話番号、品名。返金や注文編集で数量が減っている注文は、変更後の数量で品名をまとめます。
  3. 3

    都道府県コードを日本語名に変換する

    JP-13 から「東京都」へ。ここを飛ばすと送り状に「Tokyo」と印字されます。
  4. 4

    業者ごとの区分値に読み替える

    クール便、配達時間帯、決済種別。ヤマトと佐川で値がまったく違うので、業者を切り替えたら必ず見直します。
  5. 5

    幅で切り詰める

    半角1・全角2で数えて、業者ごとの上限に収めます。品名は削られる前提で、先頭に必要な情報を置きます。
  6. 6

    文字コードを合わせて書き出す

    クリックポストはShift-JIS。ヤマトと佐川は環境依存文字を落としてから出します。
  7. 7

    1件だけテスト取り込みして印字を確認する

    本番の一括取り込みの前に、必ず1件で通します。住所の紐付けのずれは、印字を見ないと分かりません。

テストで見るのは4か所です。都道府県が日本語になっているか、住所の途中で切れていないか、クール区分と時間帯が意図どおりか、代引の金額と内税額が両方入っているか。ここさえ通れば、あとは件数を増やすだけです。

送り状CSVだけ作っても発送作業は終わらない

送り状のデータができても、出荷作業はまだ残っています。何をいくつ箱に詰めるかのピッキングリストと、同梱する納品書です。実際の作業では、この3つがそろってはじめて1回の出荷が回ります。

わたしが開発している まるっと請求書 では、この3つを1つのZIPにまとめる「発送準備セット」という機能をProプランに入れています。注文一覧で対象を選んで、送り状CSV・ピッキングリスト(CSVとPDF)・各注文の納品書PDFを一度のダウンロードで受け取る形です。送り状CSVのほうは、ここまでに書いた変換、つまり都道府県コードからの日本語化、業者ごとの区分値、幅ベースの切り詰め、文字コードの切り替えをアプリ側で処理しています。

まるっと請求書の送り状CSVでできること(2026年9月20日時点)

  • ヤマトB2クラウド・佐川e飛伝Ⅲ・クリックポストの3形式に対応
  • 代金引換(金額・内税額)、クール区分(冷凍/冷蔵)、配達希望日・時間帯
  • 都道府県はコードから日本語名へ変換
  • 文字数制限は半角1・全角2の幅で切り詰め
  • 差出人情報と品名テンプレートを設定画面で指定
  • 送り状CSVはProプラン(月額19.99ドル)のみ。無料プランでは使えません
  • 注文一覧で一度に選べるのは最大50件

正直に書いておくこと レビューは1件・★5.0で、Built for Shopifyバッジも取っていません(2026年9月20日にApp Storeで確認)。同じ分野には、レビュー2,900件規模の海外製アプリもあります。実績の量で選ぶなら、そちらのほうが安心できる材料は多いはずです。日本の3社の送り状形式に合わせているかどうかを基準にするなら、選択肢に入れてください。

出典:まるっと請求書|インボイス・B2B(Shopify App Store)

まるっと請求書をApp Storeで見る料金・機能・レビューは公式リスティングが一次情報です

公式の仕様と実装の数字が食い違うところ

記事を書くにあたって、各社の公式資料と、わたしが実装している値を突き合わせました。結果を正直に書いておきます。

突き合わせた結果

  • ヤマト97項目 — 公式PDFの入力項目はNo.1からNo.97まで。一致します
  • 佐川74項目 — 公式マニュアル付録a-1の入力項目を数えると74。一致します
  • クリックポスト8列 — 公式PDFのA列からH列まで。一致します
  • 佐川の「列数」は公式には書かれていません。項目が列挙されているだけで、数えた結果が74です
  • 件数の上限は、業者側より先にアプリ側が効きます

最後の1点だけ補足します。B2クラウドは1回1,000件、e飛伝Ⅲは1回1,000行(ヘッダ行を含む)まで取り込めます。佐川にはさらに、1度に5,000件まで扱えるe飛伝ⅢEvoという拡張もあります(Windows専用)。一方で、まるっと請求書が注文一覧で一度に選べるのは50件です。つまり業者側の上限に当たる前に、アプリ側の50件で区切られます。クリックポストの40件だけが、アプリ側の50件より小さい数字です。

バージョンの話も1つ。佐川の公式マニュアルは、e飛伝Ⅲでe飛伝Ⅱ・e飛伝Proとは区分値が変更された項目があると明記しています。たとえば決済種別のデビット・クレジットは、e飛伝Ⅱの「5」からe飛伝Ⅲの「3」に変わっています。古い記事やテンプレートを参考にすると、ここで取り込みエラーになります。合わせる先がe飛伝Ⅲなのか、それ以前のバージョンなのかは必ず確認してください。

出典:佐川急便 e飛伝Ⅲ 送り状発行サポート

Shopifyの送り状CSVでよくある失敗は?

列の並びが合っていないため、そのままでは取り込めません。B2クラウドには「新規レイアウト」という取込パターンがあり、手持ちのCSVの列をレイアウト項目へ手作業で紐付けて取り込むことはできます。ただしその場合でも、都道府県コードの日本語化、住所の連結、クール区分などの区分値への読み替えは自分で済ませておく必要があります。紐付けは「どの列をどの項目に入れるか」を決めるだけで、値そのものは変換してくれません。

文字コードがShift-JISになっていないためです。日本郵便のまとめ申込のテンプレートは文字コードがShift-JIS指定で、ShopifyはUTF-8のCSVしか出力しません。Excelで開いて保存し直すと、環境によってはUTF-8のまま保存されてしまうため、保存時に文字コードを明示するか、Shift-JISで書き出せるツールを使ってください。なお、都道府県が「Tokyo」と出るのは文字化けではなく、名称をそのまま流していることが原因です。こちらは変換で直します。

文字数ではなく幅で切られているためです。各社の上限は「全角16文字/半角32文字」のように書かれていて、半角を1、全角を2として数えた合計が上限になります。商品名が長いストアでは、品名に何を入れるかを先に決めてください。品名テンプレートを使って「注文番号+商品カテゴリ」のような短い固定文言にすると、途中で切れても中身が分かります。

区分値の体系が違うためです。ヤマトは午前中が「0812」、14〜16時が「1416」のように時刻をそのまま4桁で表します。佐川は午前中が「01」、14〜16時が「14」の2桁です。加えてヤマトの宅急便には12〜14時の枠がなく、佐川には18〜21時の枠があります。ストアで受け付ける時間帯の選択肢を、出荷する業者の枠に合わせて絞っておくのが確実です。

業者側の上限は、ヤマトが1回1,000件、佐川が1回1,000行(ヘッダ行を含む)なので、100件程度なら問題ありません。詰まるのはクリックポストで、1回のアップロードが40件までのため、100件なら3回に分ける必要があります。またアプリ側にも上限があり、まるっと請求書の場合は注文一覧で一度に選べるのが50件です。業者・アプリ・管理画面のどこが一番小さいかを確認して、その単位で作業を区切ってください。

その注文で受け取る金額に含まれる消費税額です。ヤマトなら「コレクト内消費税額等」、佐川なら「消費税」の項目にあたります。合計金額だけ入れて内税額を空にすると、受け取り時の金額自体は合っていても、税額の表示が出ません。Shopifyの注文では Taxes にあたる値が該当しますが、複数税率が混ざる注文では税率ごとの内訳を足し合わせる必要があります。税額の扱いに不安があるときは、税理士など専門家に確認してください。

まとめ

Shopifyの送り状CSVは、「注文データを別の形に並べ替える作業」ではなく、「別の体系に翻訳する作業」です。列の並びだけを合わせても、都道府県がローマ字のまま、クール区分が空のまま、文字コードが合わないまま出ていきます。

出荷前に確認する6つ

  • 都道府県が日本語(東京都)になっているか
  • 住所にスペースが混ざっていないか(ヤマトは紐付けがずれます)
  • クール区分の値が業者の体系に合っているか
  • 代引の金額と内税額が両方入っているか
  • 品名が幅で切られて意味が通るか
  • クリックポストはShift-JIS・40件以下になっているか

毎回この6つを手で確認するのは現実的ではないので、どこかの時点で自動化することになります。自分で変換スクリプトを書くか、アプリに任せるかは出荷件数次第です。月に数件なら管理画面からの手入力で足りますし、毎日出荷があるなら変換を自動化したほうが早く元が取れます。

→ まるっと請求書をApp Storeで見る

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

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SHIN

この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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