Shopify Multilingual Guide — How to Choose Translation Apps and Set Up SEO
「海外のお客様にも、自分のストアで買い物してほしい」。越境ECに興味がある方なら、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。
でも、いざ多言語対応をしようとすると「どのアプリを使えばいいの?」「SEOは大丈夫?」「設定が難しそう」と、壁を感じてしまいがちです。
安心してください。Shopifyの多言語対応は、思っているよりもずっとシンプルです。
出典:CSA Research "Can't Read, Won't Buy" 調査
この記事では、Shopifyの多言語対応を ゼロから 解説します。公式アプリ「Translate & Adapt」の使い方から、主要な翻訳アプリの比較、そして多言語SEOの設定まで、この1本で全体像がつかめるようにまとめました。
わたし自身、越境EC支援の中で多言語設定を何度も行ってきましたが、ポイントを押さえれば決して難しくありません。一緒に進めていきましょう。
Shopifyの多言語対応の仕組み
まず、Shopifyの多言語対応がどういう仕組みになっているか、全体像を押さえておきましょう。
- Shopify Markets
Shopifyが提供する越境EC向けの統合管理ツールです。言語・通貨・配送・税金など、国ごとに異なる設定をひとつの管理画面から一元管理できます。ベーシックプラン以上で利用可能です。詳しくは Shopify公式ヘルプ を参照してください。
Shopifyでは、 Shopify Markets という機能を中心に多言語対応が組み立てられています。流れはとてもシンプルです。
- 1
言語を追加する
管理画面の「設定 → 言語」から、ストアに表示したい言語を追加します。 - 2
翻訳を用意する
公式アプリ「Translate & Adapt」やサードパーティ製アプリで翻訳コンテンツを作成します。 - 3
マーケットに言語を紐づける
「設定 → マーケット」で、各マーケット(国・地域)に対応する言語を紐づけます。 - 4
言語切り替えを有効にする
テーマに言語セレクターを設置し、訪問者が自由に言語を切り替えられるようにします。
Shopifyのプランによって追加できる言語数が異なります。ベーシック・スタンダード・プレミアムプランでは 最大5言語、Shopify Plusでは 最大20言語 まで追加可能です(2026年4月時点)。
ここで大切なのは、 言語を追加しただけでは翻訳は入らない ということです。翻訳コンテンツを別途用意して、Shopifyに登録する必要があります。その手段として用意されているのが、次に紹介する翻訳アプリです。
公式アプリ「Translate & Adapt」の使い方
Shopifyが公式に提供している無料の翻訳アプリが Translate & Adapt です。まずはこのアプリから始めるのが、もっともシンプルなルートです。
Translate & Adapt でできること
設定手順
- 1
アプリをインストール
Shopifyアプリストアから「Translate & Adapt」を検索し、インストールします(無料)。 - 2
言語を追加
アプリを開き「言語を追加」をクリック。翻訳したい言語を選択します。 - 3
自動翻訳を実行
対象言語を選んで「自動翻訳」ボタンをクリック。ストア全体の翻訳が開始されます。商品数にもよりますが、数分〜数十分で完了します。 - 4
手動で修正する
自動翻訳の結果を確認し、不自然な箇所を手動で修正します。特に商品名やブランドメッセージは丁寧にチェックしましょう。 - 5
公開する
翻訳が完了したら「公開」をクリック。ストアに反映されます。

自動翻訳は便利ですが、そのまま公開するのはおすすめしません。特に 商品説明 や ブランドのトップページ は、お客様が最初に目にする部分です。不自然な翻訳は信頼を損ねてしまいます。主力商品だけでも、ネイティブスピーカーのチェックを入れましょう。
Translate & Adapt の制限事項
無料で使える優れたアプリですが、知っておくべき制限があります。
- 01
自動翻訳は2言語まで
3言語以上に自動翻訳したい場合は、手動入力するか、サードパーティ製アプリを検討する必要があります。 - 02
対応言語は約20種類
日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語など主要言語はカバーされていますが、マイナー言語には非対応です。 - 03
年間翻訳文字数の上限あり
自動翻訳には年間1億文字の上限があります。商品数が数百点以上ある大規模ストアでは意識しておきましょう。 - 04
翻訳メモリ機能がない
一度翻訳した表現を自動で再利用する「翻訳メモリ」機能はありません。一貫性を保つには手動での管理が必要です。
2言語以内の展開であれば Translate & Adapt で十分です。それ以上の言語に展開する場合や、より高度な翻訳管理が必要な場合は、次に紹介するサードパーティ製アプリを検討してみてください。
翻訳アプリの選び方と比較
Shopifyの翻訳アプリは数多くありますが、ここでは実際の現場でよく使われている主要アプリを比較します。
主要翻訳アプリ比較
| アプリ | 料金 | 自動翻訳 | 対応言語数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Translate & Adapt | 無料 | 2言語まで | 約20 | Shopify公式。まず試すならこれ |
| Weglot | 月額15ユーロ〜 | あり | 110+ | 高品質AI翻訳。SEO機能が充実 |
| Langify | 月額17.50ドル | 外部連携 | 無制限 | 手動翻訳の細かな管理に強い |
| T Lab | 無料〜月額19.99ドル | あり | 140+ | コスパが良い。通貨変換も対応 |
| Transcy | 無料〜月額59.90ドル | あり(AI) | 110+ | OpenAI・DeepL連携の高精度翻訳 |
出典:各アプリのShopifyアプリストアページ(2026年4月時点の情報です。料金は変更される場合があります)
どのアプリを選ぶべきか
ストアの状況によって最適なアプリは異なります。以下のフローチャートを参考にしてみてください。
Translate & Adapt(公式・無料)がおすすめです。 追加コストゼロで始められ、Shopifyとの互換性も抜群です。英語圏に向けた販売を始めるなら、まずこれで十分。自動翻訳をベースに、主力商品だけ手動で磨けばOKです。
Weglot がおすすめです。DeepL・Google・Microsoftの翻訳エンジンを組み合わせた高品質なAI翻訳に加え、プロ翻訳者への発注機能も備えています。SEO対応も自動で行われるため、多言語でのオーガニック流入を狙う場合に心強いです。
Langify がおすすめです。自動翻訳に頼らず、すべての翻訳を手動で管理するスタイルに向いています。ブランドのトーンを厳密に守りたい高級ブランドや、専門用語が多い業種に適しています。
T Lab がおすすめです。無料プランでも基本的な翻訳機能が使え、有料プランも月額19.99ドルと手頃です。通貨変換機能も内蔵されているので、翻訳と通貨対応をひとつのアプリで完結させたい場合に便利です。
どのアプリを選んでも、 商品名 と メタディスクリプション の翻訳は手動で確認することを強くおすすめします。この2つは検索結果に直接表示される部分であり、翻訳品質がSEOと購入率の両方に影響します。
多言語SEOの設定ポイント
多言語対応したストアで見落としがちなのが SEO設定 です。翻訳を入れただけでは、Googleに正しく認識してもらえない場合があります。ここでは、押さえておくべき3つのポイントを解説します。
1. hreflangタグの自動挿入
- hreflangタグ
検索エンジンに「このページには別の言語バージョンがあります」と伝えるHTMLタグです。これにより、Googleは検索者の言語に合ったページを検索結果に表示できるようになります。
Shopify Marketsを使って言語を追加すると、 hreflangタグは自動で挿入されます。自分でコードを書く必要はありません。
ただし、以下のケースでは注意が必要です。
- Shopify Marketsの言語設定が正しく有効化されているか
- 翻訳コンテンツが実際に登録されているか(空の翻訳はSEOに悪影響)
- サードパーティ製の翻訳アプリがhreflangタグを二重挿入していないか
- カスタムドメインを使っている場合、ドメイン設定が正しいか
出典:Shopify Help Center — Localization and translation
2. URL構造はサブフォルダ方式
Shopifyの多言語URLは、デフォルトで サブフォルダ方式 が採用されます。
メインストア: example.com/products/sample
英語版: example.com/en/products/sample
フランス語版: example.com/fr/products/sample
出典:Shopify Blog — Multilingual SEO
ほとんどのShopifyストアにとって、サブフォルダ方式がベストな選択です。ドメインのSEO評価を分散させずに済むため、特に立ち上げ初期のストアには大きなメリットがあります。
3. 翻訳すべきSEO要素
多言語SEOで効果を出すには、本文だけでなく以下の要素もしっかり翻訳する必要があります。
- ページタイトル(titleタグ)
- メタディスクリプション
- URLスラッグ(Translate & Adaptで翻訳可能)
- 画像のaltテキスト
- コレクション名と説明文
- ブログ記事のタイトルと本文
URLスラッグの翻訳は見落としがちですが、SEOへの影響は大きいです。たとえば /products/日本茶セット というURLは、英語圏のユーザーには意味が伝わりません。 /en/products/japanese-tea-set のように翻訳しておきましょう。Translate & Adapt のエディタからスラッグ単位で編集できます。
多言語対応でよくある失敗と対策
わたしがこれまで越境EC支援の中で見てきた、多言語対応でよくある失敗パターンをまとめます。同じ轍を踏まないように、事前にチェックしておきましょう。
- 01
自動翻訳をそのまま公開してしまう
特に日本語→英語の自動翻訳は、敬語のニュアンスや商品特有の表現がうまく変換されないケースが多いです。公開前に必ず確認しましょう。 - 02
言語セレクターが見つからない
言語を追加してもテーマに切り替えボタンがないと、訪問者は他の言語に気づけません。ヘッダーやフッターに言語セレクターを設置してください。 - 03
翻訳が途中で止まっている
商品は翻訳したのに、カート画面やチェックアウト画面が日本語のまま、というケースがよくあります。購入フロー全体を通して確認しましょう。 - 04
メール通知を翻訳していない
注文確認メールや発送通知メールが日本語のまま届くと、海外のお客様は不安になります。Translate & Adapt でメールテンプレートも翻訳対象に含められます。 - 05
翻訳アプリを複数入れて競合している
翻訳アプリを2つ以上インストールすると、翻訳の上書きやhreflangタグの二重挿入が起こりやすくなります。翻訳アプリは1つに絞るのが鉄則です。
多言語対応の実践チェックリスト
最後に、多言語ストアを公開する前のチェックリストをまとめます。このリストをひとつずつ確認すれば、基本的な設定は万全です。
- Shopify Marketsで対象マーケットと言語を追加した
- 翻訳アプリをインストールし、翻訳コンテンツを登録した
- 主力商品の翻訳をネイティブチェックした
- メタディスクリプションとURLスラッグを翻訳した
- 画像のaltテキストを翻訳した
- テーマに言語セレクターを設置した
- カートからチェックアウトまで多言語表示を通しで確認した
- 注文確認・発送通知メールの翻訳を確認した
- Google Search Consoleでhreflangの認識を確認した
- モバイル表示で言語切り替えが正常に動作するか確認した
まとめ
Shopifyの多言語対応は、大きく分けると 「言語の追加 → 翻訳の作成 → SEO設定の確認」 という3ステップです。
1〜2言語の展開なら公式アプリ「Translate & Adapt」で十分ですし、3言語以上や高品質な翻訳が必要なら Weglot や T Lab などのサードパーティアプリが頼りになります。
大切なのは、 完璧を目指して止まるのではなく、まず1言語から始めてみること です。自動翻訳をベースに、主力商品だけ丁寧に磨く。この進め方なら、今日からでも始められます。
海外のお客様に「このストア、わたしの言葉で買い物できる」と思ってもらえたら。それだけで、売上の可能性は大きく広がります。


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