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Pepin
Shopify2026-04-042026-09-16約13分で読めます
Shopify多言語翻訳

Shopify Multilingual: Translate & Adapt is the Best Starting Point — App Comparison and hreflang SEO Guide

書いた人

この記事には広告(PR)を含みます。

Shopify Multilingual: Translate & Adapt is the Best Starting Point — App Comparison and hreflang SEO Guide
Shopifyの多言語化のイメージ

Shopifyの多言語化は、公式アプリ「Translate & Adapt」を入れるところから始めるのが最短です。自動翻訳は 2言語まで無料、手動翻訳なら言語数の上限はありません。1つのストアで公開できる言語はBasic・Grow・Advancedで最大20、Shopify Plusで最大30。hreflangタグはShopifyが自動で出力するので、有料の翻訳アプリを足すかどうかは、ほぼ「自動翻訳を何言語ぶん使いたいか」の一点で決まります。

わたし(SHIN)はShopifyアプリの開発者です。この記事の後半で、自分が開発した「まるっと検索」に1か所だけ触れますが、それ以外はすべて公式の一次情報に基づいて書いています。他社アプリの料金・プラン名・自動翻訳できる言語数は、2026年9月16日にShopify App Storeの日本語リスティングを1本ずつ開いて確認した値だけを載せました。リスティングに書かれていない軸(たとえば日本語サポートの応答速度や、特定テーマとの相性)は、こちらで確認できないので書いていません。導入前にご自身で無料体験を使って確かめてください。

20言語
1ストアで公開できる言語
Basic・Grow・Advancedプランの上限。Shopify Plusは30言語
2言語
無料の自動翻訳
Translate & Adaptが自動翻訳できる言語数の上限
無制限
手動翻訳の言語数
手で入力する分には言語数の制限がありません

出典:Shopifyヘルプセンター「ローカライズと翻訳」(2026年9月16日確認)

この記事では、Shopifyの多言語対応を実際の作業順に沿って整理します。公式アプリ Translate & Adapt でどこまで無料でいけるのか、どこで詰まるのか、詰まったときに乗り換える先の翻訳アプリはどれか。料金だけでなく「自動翻訳できる言語数」という、見落とされがちな軸から比べていきます。

翻訳そのものより先に、通貨・関税・配送・決済まで含めた越境ECの全体像を押さえたい場合は、Shopifyで越境ECを始める手順に海外発行カードの料率や輸出免税の書類まで含めてまとめてあります。逆に「まず日本語環境をきちんとしたい」段階なら、Shopifyは日本語でどこまで使える?から読んだほうが順番としては自然です。

Shopifyの多言語化は何から始める?

結論から言うと、 アプリを探す前に「設定 → 言語」で言語を追加する ところからです。ここを飛ばして翻訳アプリを入れても、翻訳の置き場所がないので何も起きません。

Shopify Markets

Shopifyが提供する越境EC向けの管理機能です。国・地域ごとの言語、通貨、配送、税金、ドメインをひとつの管理画面でまとめて設定できます。ローカライズ機能はLiteを除くすべてのサブスクリプションプランで利用できます。

作業の流れは4段階です。順番を入れ替えると手戻りが出るので、そのまま進めてください。

  1. 1

    言語を追加する

    管理画面の「設定 → 言語」で、ストアに表示したい言語を追加します。この時点ではまだ翻訳は1文字も入っていません。言語という「箱」を作っただけの状態です。
  2. 2

    翻訳を用意する

    公式アプリ Translate & Adapt、CSVのインポート、またはShopifyの翻訳APIに対応したサードパーティ製アプリのいずれかで、翻訳コンテンツを作成します。
  3. 3

    マーケットに言語を紐づける

    「設定 → マーケット」で、各マーケット(国・地域)に表示する言語を指定します。同じ英語でも、アメリカ向けとイギリス向けで別々の文言を出せます。
  4. 4

    言語セレクターを出す

    テーマのヘッダーかフッターに言語の切り替えを置きます。ここが無いと、訪問者は他の言語の存在に気づけません。

翻訳コンテンツは、Shopifyのストア本体に保存されます。翻訳アプリはその置き場所に書き込むための道具にすぎません。だからアプリを乗り換えても、Shopifyの翻訳APIを使っているアプリ同士であれば翻訳が消えるわけではない、という設計になっています。

公開できる言語数の上限は、プランによって変わります。Basic・Grow・Shopify・Advancedでは1ストアあたり最大20言語、Shopify Plusでは最大30言語まで販売できます。Liteだけは対象外です。20言語というのは、実運用ではまず到達しない数字です。詰まるのはここではなく、次に説明する「自動翻訳の2言語」のほうです。

出典:Shopifyの料金プラン(2026年9月16日確認)

Translate & Adaptで何ができて、何ができない?

Translate & Adapt は、Shopify自身が開発・提供している無料の翻訳アプリです。App Storeでの評価は ★4.5(1,431件、2026年9月16日確認)。多言語化の話でいちばん最初に出てくる名前ですが、「無料で全部できる」と誤解されやすいアプリでもあります。できることと、できないことを分けて見ていきます。

無料でできること

2言語までの自動翻訳
Google翻訳を使って、最大2言語まで自動翻訳できます。3言語目からは自動翻訳のボタンが使えません。
言語数無制限の手動翻訳
手で入力する分には言語数の制限がありません。公開できる20言語すべてに手動で翻訳を入れることもできます。
横並びの翻訳エディタ
原文と訳文を左右に並べて比較・修正できます。プレビューを見ながら直せるので、レイアウト崩れにも気づけます。
マーケットごとの「Adapt」
同じ言語でも市場ごとに文言を変えられます。セーターをアメリカ向けに Sweaters、イギリス向けに Jumpers と出し分ける、といった調整です。
URLハンドルの翻訳
商品やページのURLスラッグも翻訳対象です。SEOに直接効く部分なので、ここが無料で触れるのは大きい利点です。
メタフィールドの翻訳
商品のメタフィールドも翻訳できます。テーマ側でメタフィールドを表示しているストアでは必須の機能です。

「Adapt」という名前の意味がわかりにくいのですが、これは翻訳ではなく 同一言語のなかでの言い換え を指しています。言語を増やすのではなく、同じ言語を市場ごとに調整する機能だと考えてください。

設定手順

  1. 1

    アプリをインストール

    Shopify App Storeで「Translate & Adapt」を検索してインストールします。料金プランは無料の1本だけで、アップグレードはありません。
  2. 2

    言語を追加

    アプリから言語を追加します。管理画面の「設定 → 言語」と同じ場所を見ています。
  3. 3

    自動翻訳を実行

    対象言語を選んで「自動翻訳」を実行します。2言語ぶんまでしか実行できません。
  4. 4

    手動で直す

    自動翻訳の結果を横並びエディタで確認し、不自然な箇所を直します。商品名とメタディスクリプションは必ず目を通してください。
  5. 5

    公開する

    翻訳が終わったら公開します。公開した言語は自動的にサイトマップにも載ります。

Shopifyの管理画面

翻訳できないコンテンツがある

ここが最大の落とし穴です。Translate & Adaptには、仕様として翻訳の対象外になっているコンテンツがあります。

  1. 01

    コレクションフィルター

    絞り込みに使うフィルターの名称は翻訳されません。商品数が多いストアでは、ここだけ日本語のまま残ります。
  2. 02

    タグ

    商品タグ、記事タグ、ブログタグは翻訳できません。タグをそのまま画面に出しているテーマでは表示が混ざります。
  3. 03

    商品画像そのもの

    画像ファイルを言語ごとに差し替えることはできますが、画像のなかに焼き込まれた文字は当然翻訳されません。文字入り画像を多用しているストアは作り直しが必要です。
  4. 04

    手動決済方法の説明文

    銀行振込やコンビニ払いの案内文など、手動決済の説明は対象外です。
  5. 05

    Shopify Formsのコンテンツ

    問い合わせフォームなどShopify Formsで作った要素は翻訳されません。
  6. 06

    翻訳APIを使っていない外部アプリ

    Shopifyの翻訳APIに対応していないアプリが表示するテキストは、Translate & Adaptからは触れません。アプリ側の多言語対応に依存します。

さらに、そもそも自動翻訳に対応していない言語もあります。ベンガル語、セブアノ語、コルシカ語、フリジア語、ハイチ・クレオール語、ハワイ語、モン語、ラテン語、ニャンジャ語、オディア語、サモア語、スコットランド・ゲール語、南ソト語、タガログ語は、自動翻訳の対象外です。

もうひとつ、運用でいちばん効いてくる仕様があります。 新しい商品や記事を追加しても、自動翻訳は勝手には走りません。 追加のたびにアプリへ戻って、言語ごとに「自動翻訳」をもう一度押す必要があります。商品を毎週入れ替えるストアでは、この手作業が地味に重くのしかかります。自動同期を売りにしているサードパーティ製アプリが存在するのは、ここが理由です。

出典:Shopifyヘルプセンター「Translate & Adaptアプリを使用して言語の翻訳を追加する」(2026年9月16日確認)

2言語の壁はいつ来るか

英語だけ、あるいは英語と中国語(繁体字)だけで走るうちは、Translate & Adaptで完結します。実際、日本のストアが越境ECを始めるときの現実的な最初の一歩はこの範囲に収まります。

壁が来るのは次の3パターンです。

Translate & Adaptから乗り換えを検討する合図

  • 3言語目を自動翻訳したくなった(手動入力で回す体力がない)
  • 商品の入れ替えが多く、毎回の自動翻訳の押し直しが運用コストになっている
  • 翻訳APIに対応していない外部アプリのテキストが、どうしても日本語で残る

逆に言えば、この3つに当てはまらないうちは有料アプリを足す理由がありません。月額を払う前に、いま何が足りていないのかを言葉にしてみてください。

Shopifyの翻訳アプリはどう選ぶ?料金と自動翻訳の言語数で比べる

翻訳アプリの比較でいちばん間違えやすいのが、 月額だけを見て選んでしまう ことです。翻訳アプリの課金軸はアプリごとにばらばらで、「言語数」「翻訳した語数」「翻訳した商品数」のどれで縛られるかが違います。同じ$30でも、使える範囲がまったく別物になります。

翻訳アプリを比較して選ぶイメージ

以下は2026年9月16日時点で、各アプリのShopify App Store日本語リスティングに掲載されている内容です。

アプリ無料プランでできること有料の最安自動翻訳できる言語数課金の軸管理画面の日本語評価
Translate & Adapt2言語の自動翻訳、手動翻訳は言語数無制限有料プランなし2言語なし(無料)あり★4.5(1,431件)
T Lab1言語のAI翻訳、手動翻訳無制限、20言語を追加可能Pro $11.99/月Free 1/Pro 5/Business 10/Premium 20言語数+件数あり★4.9(1,034件)
LangShop1言語、50商品までAI自動翻訳、多言語SEOBasic $10/月Free・Basic 1/Standard 3/Advanced 5言語数+商品数あり★4.4(481件)
Weglot1言語、2,000語まで翻訳Starter $17/月Free・Starter 1/Business 3/Pro 5言語数+語数なし★4.5(827件)
langify最大5言語、手動翻訳は無制限ベーシック $17.50/月プラン内の無料翻訳語数で決まる(Basic 10,000語)語数なし★4.7(730件)

出典:Shopify App Store「Shopify Translate & Adapt」(2026年9月16日確認。他4本も同日に各リスティングで確認)

表に載せていない軸(サポートの応答速度、特定テーマとの相性、実際の翻訳品質)は、リスティングからは判断できません。無料体験のあるアプリで、自分のテーマと商品で試すのが唯一の確認方法です。

課金の軸が3種類あることを理解する

Weglotとlangifyがこの型です。翻訳した単語数の合計で縛られます。商品数は少ないけれど説明文が長いストアだと、思ったより早く上限に達します。Weglotの無料プランは2,000語、Starter($17/月)で10,000語、Business($32/月)で50,000語、Pro($87/月)で200,000語です。なお、WeglotについてはShopifyの請求とは別にWeglot側から請求が発生する場合があるとリスティングに明記されています。

日本語のストアならどれを見るか

管理画面が日本語化されているかどうかは、翻訳アプリに限っては見た目以上に大事です。翻訳の作業は設定画面と長時間つきあうことになるからです。

上の5本のうち、リスティング上で日本語に対応しているのは Translate & Adapt、T Lab、LangShop の3本です。WeglotとlangifyのリスティングにはApp Storeが「このアプリは日本語に翻訳されていません」と明示しています。英語の管理画面で問題ないなら選択肢に入りますが、社内で複数人が翻訳作業に入る場合は、ここで脱落する候補が出てきます。

日本語対応のアプリを軸に運営全体を組み立てたい場合は、Shopifyの日本語対応アプリだけで始めるEC運営に、翻訳以外のジャンルも含めてまとめてあります。

サードパーティ製の翻訳アプリに乗り換えるとき

メリット
3言語以上を自動翻訳できる。Translate & Adaptの2言語制限から抜けられます
新規・更新コンテンツの自動同期があるアプリなら、翻訳の押し直しが要らなくなります
翻訳APIに対応していない外部アプリのテキストまで翻訳できるアプリがあります
用語集で「この語はこう訳す」を固定でき、ブランド名や型番の揺れを防げます
デメリット
言語数・語数・商品数のいずれかで上限に当たり、商品を増やすたびに月額が上がっていきます
翻訳アプリを2本同時に入れると、翻訳の上書きやhreflangの二重出力が起きます。必ず1本に絞ってください

どのアプリを選んでも、 商品名 と メタディスクリプション だけは手動で確認してください。この2つは検索結果にそのまま出る部分で、翻訳の不自然さが流入とクリック率の両方に効きます。自動翻訳は下訳、と割り切るのが結局いちばん早いです。

Shopifyで英語対応するには何が必要?

「英語対応」を翻訳だけの話だと考えていると、公開後につまずきます。海外のお客様が最後まで買い物を終えられる状態にするには、翻訳以外にも決めることがあります。

英語対応で翻訳と一緒に決めるもの

  • 配送先として英語圏を有効にしているか(ゾーンと送料を設定しているか)
  • 表示通貨をどうするか(円のまま出すか、現地通貨に換算するか)
  • 海外発行カードの決済を受け付ける設定になっているか
  • 注文確認メール・発送通知メールの英語版が用意できているか
  • 問い合わせの返信を英語で返せる体制があるか
  • 返品・交換ポリシーの英語版が、日本の運用と矛盾していないか

このうち通貨・決済・配送・関税の実務はShopifyで越境ECを始める手順に分けて書いています。翻訳アプリの選定と同時に走らせると混乱するので、まず翻訳を1言語ぶん通してから取りかかるほうが進みます。

ポリシー類(特定商取引法に基づく表記、返品ポリシー、プライバシーポリシー)は機械翻訳のまま出さないでください。日本語の原文が日本の法令を前提に書かれているため、直訳すると英語圏のお客様には意味が通らない条項が残ります。ここだけは人が書き直す前提で見積もっておくほうが安全です。

多言語ストアのSEOはどこを設定する?

翻訳を入れただけでは、検索エンジンに正しく拾ってもらえないことがあります。ただし、Shopifyの場合はいちばん面倒な部分が自動化されています。

hreflangは自動で出る

hreflangタグ

「このページには別の言語・地域向けのバージョンがあります」と検索エンジンに伝えるHTMLタグです。これがあると、Googleは検索した人の言語に合ったURLを検索結果に出せます。無いと、日本語版と英語版が重複コンテンツとして扱われかねません。

Shopifyでは、言語を公開するとhreflangタグが言語別URLに自動で追加されます。サイトマップにも公開中の言語がすべて載ります。自分でテーマのコードを書き換える必要はありません。

hreflangまわりで確認するのはここだけ

  • 公開したい言語が「公開済み」になっているか(下書きのままだとhreflangに出ません)
  • 翻訳が空のまま公開していないか(中身の無いページが増えるだけになります)
  • サードパーティ製の翻訳アプリがhreflangを二重に出していないか
  • マーケットごとにドメインを分けている場合、その設定が意図どおりか

URL構造はサブフォルダが基本

Shopifyの多言語URLは、既定でサブフォルダ方式になります。

メインストア:  example.com/products/sample
英語版:       example.com/en/products/sample
フランス語版:  example.com/fr/products/sample

サブドメイン(en.example.com)や国別ドメイン(example.co.uk)に切り替えることもできますが、Shopifyのヘルプは初回のセットアップにはサブフォルダを勧めています。設定がほとんど要らず、メインドメインが積み上げた検索上の評価をそのまま引き継げるからです。

サブフォルダ方式

メリット
すべての言語が同じドメインの評価を共有します
Search Consoleで1プロパティとして一元管理できます
追加のドメイン購入が不要で、設定もほぼ自動です
デメリット
国別ドメインに比べると、特定の国を狙うシグナルとしては弱くなります

出典:Shopifyヘルプセンター「海外ドメイン」(2026年9月16日確認)

本文以外で翻訳すべき要素

本文だけ訳して満足してしまうと、検索結果に出る部分が日本語のまま残ります。

翻訳を忘れやすいSEO要素

  • ページタイトル(titleタグ)
  • メタディスクリプション
  • URLハンドル(Translate & Adaptで編集できます)
  • 画像のaltテキスト
  • コレクション名と説明文
  • ブログ記事のタイトルと本文

URLハンドルは特に見落とされます。/products/日本茶セット のようなURLは、英語圏の人には何のページか伝わりませんし、共有されたときにエンコードされて長い文字列になります。/en/products/japanese-tea-set のように直しておいてください。

SEO側の基本設定そのものに不安がある場合は、ShopifyのSEO対策ガイドで先に土台を確認してから多言語に進むほうが、結果的に早いです。

翻訳した商品名は、ストア内検索でヒットする?

意外と知られていませんが、多言語ストアで起きやすい詰まりのひとつが ストア内検索 です。商品名を英語に翻訳しても、検索の仕組みがその翻訳を見ていなければ、英語で検索したお客様は商品にたどり着けません。

Shopify標準の検索が日本語で弱くなる理由はShopifyの日本語検索はなぜ弱い?に整理しました。多言語ストアではこれに「どの言語のテキストを検索対象にするか」という問題が重なります。

わたしが開発している まるっと検索 は、公開ロケールを自動検出して、言語ごとに翻訳済みのテキストを検索します。多言語ストアでこの点に困っている場合は選択肢のひとつですが、まずは自分のテーマの検索が英語の商品名を拾えているかどうかを、実際に英語で検索して確かめてみてください。

多言語化でつまずきやすい5つの落とし穴

公開前の確認作業のイメージ
  1. 01

    言語セレクターが無い

    言語を公開しても、切り替えのUIが無ければ訪問者は気づけません。Dawnのように国と言語のセレクターが組み込まれているテーマなら、テーマ設定から有効にするだけです。かつてフッターにセレクターを追加できた公式の Geolocation アプリは、2025年2月1日以降は新規インストールができなくなり、2025年3月24日までに全ストアからアンインストールされました。いま前提にするのはテーマ内蔵のセレクターです。
  2. 02

    翻訳が購入フローの途中で切れる

    商品ページは英語なのに、カートやチェックアウトが日本語のまま、というケースがあります。テストで最後まで通してください。チェックアウトの文言はテーマとは別の場所で管理されています。
  3. 03

    通知メールが日本語で届く

    注文確認と発送通知が日本語で届くと、海外のお客様は注文が通ったのか判断できません。通知テンプレートの多言語化は、商品ページの翻訳とは別作業です。公開前に必ずテスト注文を出してください。
  4. 04

    翻訳アプリを2本入れてしまう

    翻訳の上書き、hreflangの二重出力、原因の切り分け不能。どれも起こります。乗り換えるときは必ず前のアプリをアンインストールしてから入れてください。
  5. 05

    自動翻訳をそのまま公開する

    日本語から英語への機械翻訳は、敬語や商品固有の言い回しで崩れます。全部を直す必要はありませんが、売上の大半を作っている上位商品と、トップページのブランドメッセージだけは人の目を通してください。

出典:Shopifyヘルプセンター「Geolocation」(2026年9月16日確認)

Shopifyの多言語ストア 公開前チェックリスト

公開前に1つずつ確認する

  • 「設定 → 言語」で対象の言語を追加し、公開済みにした
  • 「設定 → マーケット」で各マーケットに言語を紐づけた
  • 翻訳アプリを1本だけインストールし、翻訳を登録した
  • 上位商品の翻訳を人の目でチェックした
  • ページタイトル・メタディスクリプション・URLハンドルを翻訳した
  • 画像のaltテキストを翻訳した
  • テーマに言語セレクターを表示した(モバイルでも動くか確認した)
  • カートからチェックアウト完了まで、翻訳が切れずに通ることを確認した
  • 注文確認メールと発送通知メールをテスト注文で受け取り、言語を確認した
  • 翻訳した商品名でストア内検索して、商品がヒットすることを確認した
  • Search Consoleで言語別URLがインデックスされているか確認した

よくある質問

はい。App Storeの料金設定は「無料」の1プランのみで、有料プランはありません(2026年9月16日確認)。ただし自動翻訳できるのは最大2言語までで、3言語目以降は手動入力になります。無料なのはアプリの利用料であって、翻訳作業そのものが無料になるわけではない、という理解が実態に近いです。

Translate & Adaptの中では増やせません。3言語目以降を自動翻訳したい場合は、手動で入力するか、サードパーティ製の翻訳アプリに乗り換えることになります。なお「公開できる言語」と「自動翻訳できる言語」は別の制限です。公開だけならBasic・Grow・Advancedで20言語、Shopify Plusで30言語まで可能です。

不要です。Shopifyが言語別URLに自動で追加します。公開中の言語はサイトマップにも自動的に含まれます。注意が必要なのは、サードパーティ製の翻訳アプリが独自にhreflangを出力していて二重になっているケースだけです。

翻訳コンテンツはShopify側に保存されるため、Shopifyの翻訳APIを使っているアプリ同士であれば、アプリを外しても翻訳そのものが消えるわけではありません。ただしアプリが独自に持っている用語集や自動同期の設定は引き継げませんし、アプリ固有の仕様もあります。乗り換える前に、CSVで翻訳をエクスポートできるかを確認しておくと安全です。

Translate & Adaptでは入りません。新しい商品を追加したら、アプリに戻って言語ごとに「自動翻訳」をもう一度実行する必要があります。商品の入れ替えが頻繁なストアでは、自動同期に対応したサードパーティ製アプリを検討する価値があります。

まず「設定 → 言語」で英語を1言語だけ追加して公開し、Translate & Adaptで自動翻訳をかけます。次に上位10商品とトップページだけ手で直します。この状態で1か月ほど様子を見て、英語圏からの流入と注文が実際に発生するかを確認してから、2言語目や有料アプリを検討してください。最初から5言語に広げると、更新が回らなくなって全部が中途半端になります。

まとめ

Shopifyの多言語化は、判断の分岐が少ない領域です。整理するとこうなります。

  1. 1〜2言語で始める

    Translate & Adapt(無料)

    自動翻訳2言語ぶんで足ります。追加コストはゼロ。日本のストアが越境ECを始めるときの現実的な最初の一歩は、ほぼここに収まります。
  2. 3言語目に進む

    有料アプリを検討

    言語数・語数・商品数のどの軸で縛られるかを見てから選びます。日本語の管理画面が必要なら、候補はT LabかLangShopに絞られます。
  3. 運用が重くなってきた

    自動同期と用語集

    商品の入れ替えが多いストアは、翻訳の押し直しが積み上がります。自動同期と用語集を持つアプリに移す段階です。

hreflangもサイトマップもShopifyが自動で処理してくれるので、技術的に難しい部分はほとんどありません。難しいのは、翻訳の質を保ちながら更新を続ける運用のほうです。だからこそ、最初から5言語に広げず、1言語をきちんと回すところから始めるのをおすすめします。

→ Translate & AdaptをShopify App Storeで確認する

→ Shopifyで越境ECを始める手順を読む

この記事は、Shopifyアプリ「まるっと」シリーズの開発者、大島慎平(SHIN)が書いています。

Shopify多言語翻訳
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大島慎平(SHIN)

この記事の執筆者

個人開発者 / ソロプレナー

日本のShopifyストア向けアプリ「まるっとシリーズ」を、AIのコーディングツールと一緒に1人で企画・開発・運営しています。書籍編集者からWebエンジニアに転じて約10年。YouTubeでは、1人で事業をつくる過程を話しています。

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