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Pepin
EC運営2026-04-032026-09-197分で読めます
ゴールデンウィークセール販促

ShopifyのGW商戦、2週間前から仕込む準備チェックリスト

ShopifyのGW商戦、2週間前から仕込む準備チェックリスト
ゴールデンウィークの買い物イメージ

ゴールデンウィーク(GW)は、ECにとって読みづらい商戦期です。「連休中は外出するからECは沈む」と言われる一方で、連休前の駆け込みと連休後半の「おうち時間」需要は確かに存在します。差を生むのは派手な施策ではなく、 準備の早さと優先順位 です。

わたしは2026年3月にShopifyアプリ開発者として独立しました。自分でストアを運営しているわけではないので、ここで「うちはこれだけ伸びました」という話は書けません。代わりに、公開されている市場データと、Shopifyの管理画面で誰でも確認できる数字の見方を並べて、 「先に決めておくこと」と「当日やること」 を整理します。

GW商戦の核心は「告知の前倒し」「価格切替の自動化」「売れ筋の可視化」の3点。どれも連休に入ってからでは動かせないので、4月25日ごろを仕込みの締切にしておくと慌てずに済みます。

GW商戦のEC市場、データはどう動いているのか

まず、市場全体の温度感を数字で押さえておきます。

26.1兆円

国内BtoC-EC市場規模

up

9.8%

EC化率(物販)

up

35%

GW前後にアパレル購入予定

up

23%

GW中にアパレル購入意向

up

出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」Criteo 2025年GW消費動向レポート

国内のEC市場は2024年に26.1兆円まで拡大し、EC化率も9.8%まで上がりました。GW単独で見ても、Criteoの調査では「GW前後にアパレルを購入する可能性がある」と答えた人が35%(前年比+6%)、「GW中に購入する可能性が高い」も23%(同+8%)と、いずれも前年より増えています。「連休だからECは売れない」というのは、もはや古いイメージです。

GW期間のEC、本当に売上は落ちるのか?

「連休中は外出する人が多いからECは沈むのでは」という疑問への答えは、 「タイミング次第」 です。

連休中の流入は「一律に落ちる」のではなく、日と時間帯で上下します。ただし、その山がどこに立つかは商材と客層で変わるので、一般的な指数を借りてきても自分のストアには当たりません。 自店の去年のGWを見るのが唯一の答え合わせです。

Shopifyの管理画面だけで確認できます。

  1. 1

    去年のGW期間で期間指定する

    管理画面の「ストア分析」→「レポート」で、前年の4月下旬から5月上旬に日付範囲を合わせます。比較対象に「前の期間」を選ぶと、通常月との差がそのまま出ます。
  2. 2

    日別のセッション数と注文数を並べる

    連休前日・連休中・連休明けのどこに山があるかを、売上ではなくセッション数で見ます。売上は単価に引きずられるので、人の動きはセッションのほうが素直に出ます。
  3. 3

    時間帯を見てメール配信時刻を決める

    山が立っている日の時間帯が、そのままメルマガ・LINEの配信時刻の候補になります。「夜に見ている人が多い」なら、朝の配信を夜に寄せるだけで開封のタイミングが合います。

→ Shopify公式ヘルプ:ストア分析のレポート

去年のGWのデータがない新しいストアなら、直近の連休(3連休でも構いません)で同じ見方をしておくと、当日の配信判断に使えます。大事なのは「GW中ずっと売れる」と決め打ちしないことです。

GW前に手を付ける順番はどう決める?

施策ごとの効果を数字で並べたいところですが、 他店の寄与度をそのまま持ってきても自店の優先順位にはなりません。 代わりに「連休に入ってからでは動かせないか」で並べると、順番は自然に決まります。

施策連休中に変更できるかだから何番目か
予告告知できない(前に流すもの)いちばん先
価格の切替できるが手作業は事故る2番目(自動化で固定)
売れ筋ランキング設置は前、中身は自動更新3番目
送料無料ライン変更はできるが混乱を招く余力があれば
バナー差し替えいつでもできる最後

告知とランキングを前に置くのは、効果が大きいと断言できるからではなく、 あとから取り返せないから です。バナーは連休中でも差し替えられます。

GW中は初めて来る人の比率が上がります。新規の人は「このストアで何が売れているのか」を知る手がかりを持っていません。売れ筋の提示は、その手がかりを用意しておく作業だと考えると、優先順位を付けやすくなります。自店の新規比率は、ストア分析の「初回訪問者」で確認できます。

施策1. 2週間前からの予告告知

いちばん先に手を付けるのが、 2週間前からの予告告知 です。連休が始まってから「いまセール中です」と流しても、予定を決め終えた人には届きません。

  1. 01

    2週間前:ティザー

    「GWに何かやります」の匂わせ投稿で期待感を仕込む
  2. 02

    1週間前:詳細告知

    セール内容・期間・対象商品を具体的に告知。メルマガ第1弾を配信
  3. 03

    当日:開始アナウンス

    「本日スタート!」でアクセスを集中させる
  4. 04

    最終日:ラストリマインド

    「残り24時間」で駆け込み購入を促す

メールとSMSの配信は、Shopify Messaging(旧Shopify Email)から管理画面のまま組めます。予約配信にも対応しているので、告知の日程を先に入れておけば連休中に手を動かさずに済みます(Shopify公式ヘルプ:Shopify Messaging)。連休直前の駆け込み層を取り逃がさないために、メール・LINE・SNSの3チャネルで時系列に告知を組みましょう。

施策2. 自動ディスカウントで価格切替を仕込む

セール価格の手動切替は事故のもとです。Shopifyの自動ディスカウントなら、開始日と終了日を入れておくだけで価格が切り替わります。

  1. 1

    セールの期間と割引率を決める

    GWの推奨期間は4月25日〜5月6日前後。割引率は10〜20%が相場です。新規顧客獲得が目的なら15%前後、在庫処分なら20〜25%が目安。
  2. 2

    Shopifyの自動ディスカウントを設定する

    管理画面の「ディスカウント」から自動ディスカウントを作成し、開始日と終了日を必ず指定。終了日忘れで割引が続く事故を防げます。
  3. 3

    セール対象商品を選定する

    全商品一律より「GWおすすめセレクション」コレクションのほうが効果的。在庫を多めに抱える商品や季節性の高い商品を優先しましょう。

自動ディスカウントはコード入力不要なので、カート放棄の防止にもつながります。設定方法は Shopify公式ヘルプ:自動ディスカウント を参照してください。

施策3. 売れ筋ランキングで初訪問者を口説く

データダッシュボードのイメージ

GW期間中の流入は、ふだんよりも新規ユーザーの比率が上がります。 「初訪問の人に、このストアの売れ筋を一目で見せられるか」 が勝負の分かれ目です。

売上ランキング表示

ストア内の売れ筋商品をランキング形式で表示する機能。初訪問者に「人気商品」を直感的に伝えられるため、回遊率と購入率の向上に効果的です。社会的証明(みんな買っている)が購入の後押しになります。

効果を数字で保証はできませんが、「他の人も買っている」というシグナルが、購入を迷う新規顧客の判断材料になるのは確かです。導入したら、ランキングを置いたページの商品別のコンバージョン率を設置前後で見比べてください。ここは自分のストアで測れる数字です。

表示の手段は、Shopify標準のベストセラー順と専用アプリの2つに分かれます。どちらで足りるかの判断材料は Shopifyランキングアプリの選び方と標準ベストセラー順の落とし穴 にまとめました。

補助施策:客単価を底上げする送料無料ライン

メイン3施策に加えて、 「〇〇円以上で送料無料」 の設定は客単価を押し上げる補助施策として有効です。

送料無料なし
平均注文単価がそのまま
カート放棄率が高くなりがち
条件付き送料無料
「あと少しで送料無料」の心理で追加購入が発生
1回あたりの購入点数が増えやすい

ラインの決め方は、 現在の平均注文単価より少し上 に置くこと。平均単価が4,000円のときに10,000円に設定しても、多くの人にとっては届かない金額なので、ただ送料が高いストアになります。自店の平均注文単価はストア分析の「平均注文金額」で確認できるので、その数字を起点に決めてください。

予約・体験販売を扱うストアへ

GWは「モノを買う」だけでなく、 来店予約・体験予約・サービス予約 も大きく伸びる時期です。とくに飲食・サロン・体験ギフトを扱うショップでは、連休中の予約枠の取り合いが起きます。

GW中に予約機能をShopifyに後付けしたい方は、わたしが開発した まるっと予約 も選択肢に入れてください。7日間の無料体験があるので、GWのテスト運用にちょうどいいと思います(使い込んでから有料プランの検討で十分です)。

GW準備のスケジュール、いつ何をするか

逆算するとやることはシンプルです。GW直前のいま、 どのフェーズにいるか だけ確認してください。

  1. 1

    2週間前(〜4月15日)

    セール対象商品と割引率の決定。GWバナーの制作。メルマガ配信スケジュールの策定。在庫の確認と追加発注。
  2. 2

    1週間前(〜4月22日)

    Shopify自動ディスカウント設定。ストアのビジュアル更新(バナー差し替え・コレクション作成)。SNSティザー投稿開始。メルマガ第1弾(予告)配信。
  3. 3

    直前(4月23日〜28日)

    メルマガ第2弾(詳細告知)配信。LINE配信予約。ランキング表示の最終確認。FAQ・配送情報の更新。
  4. 4

    GW期間中(4月29日〜5月6日)

    セール開始のSNS投稿・メルマガ配信。毎日の売上・在庫チェック。売り切れ商品の差し替え対応。最終日のラストリマインド配信。

この逆算の型は、日付が動かない季節イベントならそのまま流用できます。終わらせる側の作業まで含めた並べ方は Shopifyハロウィンセールの準備と終了処理 にまとめてあるので、次の商戦の設計に使ってください。

公開直前チェックリスト

GWセールを公開する前に、最低限ここだけは見ておきたい項目です。

  • トップページのバナーをGWセール仕様に差し替えた
  • 「GW限定」「5月6日まで」など期限を明記した
  • セール対象コレクションへの導線を目立つ位置に置いた
  • 商品ページにセール価格と通常価格を併記した
  • 自動ディスカウントの開始日・終了日を再確認した
  • 送料無料ラインを自店の平均注文金額を見て決めた
  • 売れ筋ランキングまたは「人気商品」セクションを設置した
  • 連休中の発送ポリシーをFAQ・お知らせに明記した

GW商戦でやりがちな失敗

「とにかく売りたい」と30%、40%と割引率を上げすぎると、売上は立っても利益が残りません。GW商戦の目的が「新規顧客獲得」なのか「在庫処分」なのか、目的を明確にしてから割引率を決めましょう。新規獲得目的なら10〜15%で十分です。

準備が間に合わず、セール当日に慌てて告知するパターン。SNSもメルマガも当日では遅いです。最低でも1週間前から告知を始めないと、お客さまの予定にストアが入り込めません。GW中は外出している人も多く、当日の1通は見られないまま流れます。

GWセールで獲得した新規顧客に、その後何もアクションしないのは大きな機会損失です。セール終了後1週間以内にサンクスメールや次回使えるクーポンを送りましょう。連休中に初めて買った人は、ストア名を覚えていないことのほうが多いからです。

GW中の問い合わせ対応をスタッフ間で取り決めていないと、返信が遅れてクレームに発展します。「連休中の問い合わせは5月7日以降の返信」など、ストア内とサンクスメールで明示するだけでトラブルが激減します。

予約系の商品をスプレッドシートで管理していると、GWのピーク時に必ずダブルブッキングが起きます。Shopifyに予約機能を後付けできるアプリを使えば、枠管理は自動化できます。たとえば まるっと予約 は7日間の無料体験があるので、GW前のテスト導入にも向いています。

まとめ:GW商戦は「準備が8割」

GW商戦で結果を出すストアと出さないストアの差は、施策の派手さではなく 準備の早さ にあります。2週間前告知・自動ディスカウント・ランキング表示の3点を前に置くのは、どれも連休に入ってからでは手を入れられないからです。

連休まであと数日。いまから動いても、ティザー投稿・メルマガ予告・ランキング設置の3つは間に合います。完璧を狙って間に合わないより、 決まったところから公開する ほうが現実的です。

なお、わたしが開発した まるっと売上ランキング は、Shopifyストアに売れ筋ランキングをかんたんに表示できるアプリです。GWのような短期決戦では、訪問者に「いま何が売れているか」を見せることが購入率アップの近道になります。7日間の無料トライアルがあり、月額 $12 から利用できます。

Shopifyで予約と顧客管理をまとめるなら、まるっと予約を7日間無料で試すから実際の予約枠を1つ作って確認できます。

この記事はShopify予約アプリ「まるっと予約」の開発元であるPepinが執筆しています。

ゴールデンウィークセール販促売上アップ
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この記事の執筆者

SHIN

Pepin代表、Webエンジニアとして10年以上の経歴を持ち、
Shopifyアプリ・ストア開発 / webサービス開発 / メディア運営などマルチに活動。

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