How to Start a Furniture & Interior EC Store on Shopify
「家具やインテリアをネットで売りたい。でも、大きな商品の配送ってどうすればいいんだろう」。そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
実はいま、家具・インテリアのEC市場は右肩上がりで成長しています。
出典:タンスのゲン Shopify導入事例(ネットショップ担当者フォーラム)
家具は単価が高く、リピートこそ少ないものの、1件あたりの利益が大きい商材です。そしてShopifyには、大型商品の配送設定や3D/AR表示など、家具販売に必要な機能がひと通り揃っています。
わたしはこれまで複数のShopifyストア構築に携わってきましたが、家具・インテリア系のECは「正しく設計すれば」利益率の高いビジネスになると実感しています。この記事では、Shopifyで家具ECを始めるために必要なステップを、配送設計からサイト構築、集客施策まで一気に解説します。
家具ECの特徴と、始める前に知っておくべきこと
まず、家具・インテリアECならではの特徴を整理しておきましょう。アパレルや食品とは異なるポイントが多いので、ここを押さえずに始めると後から苦労します。
特に注意したいのが 返品率 です。家具ECの返品理由の約40%は「サイズ感の誤認」。商品ページに寸法を書いていても、実際の部屋に置いたイメージとズレてしまうケースが後を絶ちません。
家具の返品は、往復の配送コストだけで1万円以上かかることもあります。返品を経験した顧客の約60%が再購入を躊躇するというデータもあるため、返品を「減らす仕組み」を最初から設計に組み込むことが重要です。
Shopifyで家具ECを立ち上げる5つのステップ
ここからは、実際にShopifyで家具・インテリアECストアを構築する手順を解説します。
ステップ1:Shopifyアカウントを開設し、テーマを選ぶ
まずは Shopifyの公式サイト からアカウントを作成します。3日間の無料体験があるので、まずは触ってみるのがおすすめです。
家具ECに向いているテーマのポイントは以下のとおりです。
- 大きな画像をフルワイドで表示できるレイアウト
- 商品ページで複数画像をスムーズに切り替えられる
- カラーバリエーションやサイズのスウォッチ表示に対応
- 3Dモデル・動画メディアに対応している
- ルックブック(コーディネート提案)セクションがある
- レビュー機能が標準で組み込まれている
Shopify公式の無料テーマなら Dawn や Craft が家具ECと相性が良いです。有料テーマなら Warehouse や Impulse も商品数が多いストアに適しています。
テーマ選びで迷ったら、まずはDawnで始めましょう。Shopifyの最新機能に最速で対応する公式テーマなので、3D/AR表示やメタフィールドとの連携もスムーズです。
ステップ2:商品登録のポイント — 寸法とコンテキストを丁寧に
家具ECの商品登録で一番大切なのは 「お客様が買った後の不安をゼロにすること」 です。
- 1
基本情報を入力する
商品名、価格、説明文、SKUを登録します。家具の場合、素材・耐荷重・組み立ての有無も忘れずに記載しましょう。 - 2
寸法を明確に記載する
幅×奥行き×高さをmm単位で記載します。梱包サイズと商品サイズの両方を書くと、お客様が搬入経路を確認できます。 - 3
複数アングルの写真を登録する
正面・側面・背面に加え、実際の部屋に置いた「利用シーン」の写真を必ず含めます。白背景だけでは空間のイメージが伝わりません。 - 4
メタフィールドで詳細スペックを管理する
Shopifyのメタフィールド機能を使えば、素材・カラー・重量・組み立て時間などの情報を構造化して管理できます。テーマ側でスペック表として自動表示させることも可能です。
家具の商品写真は「白背景のカタログ写真」と「部屋に置いたスタイリング写真」の両方が必要です。撮影のコツは ECサイトの商品写真を自分で撮る方法 で詳しく解説しています。
ステップ3:配送設定 — 大型家具ならではの設計
家具ECにおいて、配送設定は利益を左右する最重要ポイントです。
- 配送プロファイル
Shopifyでは商品ごとに異なる送料ルールを設定できる「配送プロファイル」機能があります。小型のインテリア雑貨と大型家具で送料を分けたい場合、カスタム配送プロファイルを作成して商品を振り分けます。詳しくは Shopify公式ヘルプ を参照。
家具ECでよく使われる配送パターンは3つあります。
大型家具の配送では、以下の運送会社・サービスが対応しています。
- 01
佐川急便(ラージサイズ便)
3辺合計260cm・50kgまで対応。BtoC物流に強く、大型家具の配送実績も豊富です。ShopifyアプリのPlus Shippingなどで連携可能。 - 02
ヤマトホームコンビニエンス(らくらく家財宅急便)
開梱・設置・梱包材回収まで一括で対応。お客様の満足度が高い反面、コストも高め。 - 03
西濃運輸(カンガルー便)
法人向け大型貨物に強い。BtoB寄りだがBtoCにも対応。コストパフォーマンスが良い。
出典:Shopify Help Center - Shipping in Japan
配送設定の詳しい手順は Shopifyの送料設定完全ガイド で解説しています。地域別・重量別の設定方法や、送料無料ラインの設定手順まで網羅しているので、あわせて読んでみてください。
ステップ4:3D/AR機能で「サイズ感の不安」を解消する
家具EC最大の課題である「サイズ感の誤認」。これを解決する切り札が、Shopifyの 3Dモデル・AR表示機能 です。
Shopifyでは、商品登録のメディアに .glb 形式の3Dデータをアップロードするだけで、対応テーマ上で3Dビューワーが自動的に表示されます。さらに、スマートフォンからアクセスしたお客様は、ARモードで自分の部屋に家具を仮想配置できます。
- 1
3Dモデルを用意する
商品の3Dデータ(.glb形式)を作成します。外注する場合、1モデルあたり5,000〜30,000円程度が相場です。Shopifyアプリの「3D Warehouse」を使えば、写真から3Dモデルを自動生成することも可能です。 - 2
商品メディアにアップロードする
Shopify管理画面 → 商品 → メディアセクションで、.glbファイルをドラッグ&ドロップでアップロードします。 - 3
テーマが3D表示に対応しているか確認する
Dawnなど公式テーマは標準対応しています。カスタムテーマの場合は、テーマ設定でメディア表示を有効化する必要があります。
出典:Shopify公式 - 3D WarehouseによるShopify AR
3Dモデルの作成コストはかかりますが、返品1件あたりの損失(配送往復費+商品ダメージ+人件費)を考えると、売れ筋商品から順に導入する価値は十分あります。
ステップ5:決済・ページ構成を仕上げる
最後に、購入までの導線を整えます。
- Shopify Paymentsを有効化(クレジットカード・Apple Pay・Google Pay)
- コンビニ決済・銀行振込を追加(KOMOJU等のアプリで対応)
- 返品・交換ポリシーページを作成する
- 特定商取引法に基づく表記ページを作成する
- FAQページを作成する(配送日数・組み立て・返品について)
- ルックブック(コーディネート提案)ページを作成する
- お客様の部屋の写真を掲載する「ギャラリー」ページを作成する
家具ECの集客 — まず取り組むべき3つの施策
ストアが完成したら、次はお客様を集める段階です。家具ECの集客で特に効果が高い施策を3つに絞って紹介します。
1. SEO対策 — 「商品名+サイズ+素材」で検索上位を狙う
家具を探すお客様は「ダイニングテーブル 無垢材 180cm」のように具体的なキーワードで検索します。商品ページのタイトルや説明文に、素材名・サイズ・用途を自然に含めましょう。
また、ブログ機能を活用して「一人暮らしにおすすめのソファ5選」「狭いリビングを広く見せるレイアウト術」といったコンテンツを発信すると、購入検討段階のユーザーを集められます。
2. Instagram・Pinterest — ビジュアルで世界観を伝える
家具はビジュアルの力が強い商材です。特にInstagramとPinterestは、インテリアに興味のあるユーザーが多く集まるプラットフォームです。
3. Google広告 — 購入意欲の高いユーザーにリーチする
家具は検討期間が長い商材です。Google検索広告で「ソファ 通販」「テレビ台 北欧風」などのキーワードに出稿し、まずは商品ページへの流入を増やしましょう。リマーケティング広告を組み合わせると、一度訪問したユーザーを追いかけて購入を後押しできます。
家具ECでよくある質問
はい、ドロップシッピングや受注生産モデルであれば在庫を持たずに始められます。仕入先や工房と提携し、注文が入ってから商品を発送する仕組みです。ただし、配送リードタイムが長くなるため、商品ページに「お届けまで2〜3週間」のように明記することが大切です。
「商品価格に送料を含める」か「サイズ別に送料を分ける」の2パターンが主流です。前者はお客様にとってわかりやすく、カゴ落ち率が下がります。後者は利益率を正確にコントロールしたい場合に向いています。Shopifyの配送プロファイル機能を使えば、商品グループごとに異なる送料を設定できます。
配送コストと顧客体験のバランスで決まります。組み立て家具はコンパクトに梱包できるため送料を抑えられますが、「組み立てが面倒」というレビューが付きやすいです。完成品は配送コストが高くなる反面、開封してすぐ使える満足度の高さがあります。ターゲット層に合わせて選びましょう。
ベーシックプランが月額4,850円(税込)です。家具ECの場合、配送プロファイルを複数作成できるベーシックプラン以上がおすすめです。売上が伸びてきたらスタッフアカウントの追加やレポート機能が充実するスタンダードプラン(月額13,500円)へのアップグレードを検討しましょう。最新の料金は Shopify公式サイト で確認してください。
まとめ — 家具ECは「配送設計」と「サイズ体験」が成功のカギ
家具・インテリアECは、商品単価が高く、EC化率も30%を超える魅力的な市場です。一方で、大型商品ならではの配送コストやサイズ感のミスマッチという課題もあります。
この記事で紹介した5つのステップをおさらいしましょう。
- 1
Shopifyアカウント開設とテーマ選定
大きな画像と3D/AR表示に対応したテーマを選ぶ - 2
商品登録
寸法・梱包サイズ・利用シーン写真を丁寧に登録する - 3
配送設定
配送プロファイルで大型家具と小物の送料を分け、配送パートナーを選定する - 4
3D/AR機能の導入
売れ筋商品から3Dモデルを作成し、返品率を下げる - 5
決済・ページ構成の仕上げ
返品ポリシー、FAQ、特商法表記を整える
わたし自身、家具を買うときは「実物を見たい」派でした。でも最近はARで部屋に配置してサイズ感を確認できるようになり、オンラインでの購入に対する心理的ハードルはかなり下がったと感じています。この流れは今後さらに加速するでしょう。
家具ECに興味がある方は、まずShopifyの無料体験でストアの管理画面を触ってみてください。配送設定や商品登録の雰囲気がつかめるはずです。


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