How to Use Shopify Analytics and Reports to Improve Your Store
「Shopifyで売上は出ているけど、何が効いているのかよくわからない」
ストアを運営していると、こんなモヤモヤを感じる場面が出てきます。Instagram経由の購入が多いのか、それとも検索からなのか。どの商品がリピートされているのか。広告費をかけた分、ちゃんと回収できているのか。
こうした疑問に答えてくれるのが、Shopifyに標準搭載されている レポート・分析機能 です。
感覚や経験だけに頼った運営は、うまくいっているときは良いのですが、売上が落ちたときに原因がわからない。これが一番困るパターンです。データを見る習慣さえつけておけば、「なんとなく不調」を「ここが原因」に変えられます。
この記事では、Shopifyの分析ダッシュボードの見方から、各レポートの活用法、プラン別の違い、そしてGA4との使い分けまで、実務で使える範囲にしぼって解説していきます。
- Shopifyアナリティクス
Shopify管理画面に標準搭載されている分析ツールの総称です。ダッシュボード、各種レポート、ライブビューの3つの機能で構成されており、売上・顧客・マーケティング・在庫など、ストア運営に必要なデータをひと通り確認できます。外部ツールの導入なしで使えるのが大きな特徴です。
なぜデータを見る習慣が大切なのか
ECサイトの強みは、実店舗と比べてあらゆる行動が数字として記録されること。お客さんがどこから来て、何を見て、何を買ったか(あるいは買わなかったか)がすべてデータに残ります。
出典:Shopify Analytics vs GA4 - Analyzify
ただ、データを見ること自体が目的になってしまうと本末転倒です。大事なのは「見て、気づいて、動く」の流れ。Shopifyの分析機能は、この流れをできるだけシンプルに回せるように設計されています。
Shopifyの分析ダッシュボードの見方
Shopify管理画面の左メニューから 「ストア分析」 をクリックすると、ダッシュボードが表示されます。ここがデータ確認のホームベースです。
2025年冬のアップデートで、ダッシュボードの指標カードが カスタマイズ可能 になりました。カードの追加・削除・並べ替え・サイズ変更ができるので、自分がよく見る指標を上部に配置しておくと日々のチェックが楽になります。
出典:Shopify Analytics and Reporting Dashboards
ライブビューも活用しよう
ダッシュボード下部にある ライブビュー では、今この瞬間にストアを見ているお客さんの数がリアルタイムで表示されます。新商品の発売日やセール開始時など、「今どれくらい人が来ているか」を知りたいときに便利です。
世界地図上にアクティブな訪問者がプロットされるので、海外からのアクセスが多いかどうかも一目でわかります。
主要レポートの種類と活用法
Shopifyのレポートは大きく分けて以下のカテゴリに分類されています。ここでは実務で特に使う4つを重点的に解説します。
1. 売上レポート
もっとも基本的なレポートです。商品別、チャネル別、割引コード別、時間帯別など、さまざまな切り口で売上データを確認できます。
- 商品別売上で「売れ筋」と「死に筋」を把握する
- 割引コード別売上でキャンペーンの費用対効果を測る
- 時間帯別売上でメルマガやSNS投稿のベストタイミングを探る
- チャネル別売上でオンラインストア・POS・SNS経由の比率を確認する
売上レポートでは期間の比較が重要です。「先月と比べてどうか」「去年の同じ月と比べてどうか」を見る癖をつけると、季節変動と本質的な成長を区別できるようになります。
2. 顧客レポート
お客さんに関する分析ができるレポートです。新規とリピーターの比率、地域分布、顧客ごとの購入金額などが確認できます。
3. マーケティングレポート
どの流入経路からの訪問がもっとも売上に貢献しているかを分析できます。SNS、検索エンジン、メールマガジン、広告など、チャネルごとのパフォーマンスが見える化されます。
- 01
流入元の把握
どのチャネルからの訪問が多いかを確認。思い込みと実態のギャップに気づけます - 02
コンバージョンの追跡
流入元ごとに「訪問 → 購入」の転換率を比較。費用対効果の高いチャネルが見えてきます - 03
キャンペーン効果の測定
UTMパラメータを使えば、特定のキャンペーンやSNS投稿単位での効果測定も可能です
4. 在庫レポート
在庫の動きを追跡するレポートです。月末在庫のスナップショット、販売速度の分析、在庫回転率の確認などができます。
物販をメインにしているストアでは、このレポートが仕入れのタイミングや数量の判断材料になります。「売れ筋商品の在庫が気づいたらゼロだった」という機会損失を防ぐためにも、定期的にチェックしておきたいところです。
プラン別のレポート機能の違い
Shopifyはプランによって使えるレポート機能に差があります。ここがプラン選びで見落としがちなポイントです。
| プラン | 使えるレポート機能 | こんな方に |
|---|---|---|
| Basic(月額3,650円〜) | ダッシュボード、ライブビュー、財務レポート、商品分析(基本)、集客レポート(基本) | まずはデータを見る習慣をつけたい方 |
| Grow(月額10,100円〜) | Basicの全機能+プロフェッショナルレポート、顧客・売上・マーケティングの詳細レポート | 「もっと深く分析したい」と感じた方 |
| Advanced(月額44,000円〜) | Growの全機能+カスタムレポート作成、高度なフィルタリング、エクスポート強化 | 本格的にデータドリブンな運営をしたい方 |
プランをアップグレードすると過去のデータもさかのぼって詳細レポートで見られるようになります。逆にダウングレードすると、プロフェッショナルレポートやカスタムレポートへのアクセスが制限されます。大事なデータは定期的にエクスポートしておくと安心です。
Shopifyアナリティクスと GA4の使い分け
「Shopifyにも分析機能があるなら、GA4はいらないのでは?」と思うかもしれません。結論から言うと、 両方使うのがベスト です。それぞれ得意分野が違うからです。
ShopifyとGA4の売上データには通常 10〜20%のズレ が発生します。これはエラーではなく、計測方式の違い(サーバーサイド vs クライアントサイド)によるものです。広告ブロッカーやブラウザのプライバシー設定がGA4側のデータに影響するため、特にモバイルユーザーが多いストアではズレが大きくなる傾向があります。
出典:GA4 vs Shopify analytics - NewMetrics
使い分けの目安をまとめると、こうなります。
- 売上金額の正確な把握 → Shopifyアナリティクス
- 流入経路の詳細分析 → GA4
- ユーザーの行動パターン把握 → GA4
- 在庫・商品パフォーマンス → Shopifyアナリティクス
- 広告の費用対効果 → 両方を突き合わせて判断
GA4の設定方法については、別の記事で詳しく解説しています。
データをもとにした改善アクション例
レポートを見るだけでは売上は伸びません。大事なのは「数字を見て、次に何をするか」を決めること。ここでは、よくある気づきと改善アクションの例を紹介します。
- 1
コンバージョン率が低い → 商品ページを改善する
業界平均(1〜3%)を大きく下回っている場合は、商品ページに問題がある可能性が高いです。写真の追加、説明文の見直し、レビューの掲載、送料の明示などを試してみましょう。
- 2
カート放棄率が高い → チェックアウトの障壁を減らす
カートに入れたのに購入に至らないお客さんが多い場合は、送料の表示タイミング、決済方法の種類、ゲスト購入の可否を見直します。Shopifyのカート放棄メールを設定するのも効果的です。
- 3
特定チャネルからの流入が多い → そこに集中投資する
マーケティングレポートで特定のSNSや検索からの流入が多いとわかったら、そのチャネルにリソースを集中させます。「薄く広く」より「太く深く」のほうが効率的です。
- 4
リピーター率が低い → 購入後のフォローを強化する
新規顧客ばかりでリピーターが少ない場合は、購入後のサンクスメール、クーポン配布、SNSフォロー誘導など、購入後の接点を増やすことを検討します。
- 5
在庫回転率が悪い → 商品ラインナップを見直す
在庫レポートで動きの遅い商品が見つかったら、値下げセール、セット販売、あるいは仕入れの中止を検討します。在庫は持っているだけでコストがかかります。
改善アクションは一度にたくさんやらないのがコツです。複数の施策を同時に実施すると、どれが効いたのかわからなくなります。ひとつずつ試して、レポートで効果を確認してから次に進みましょう。
よくある質問
はい、すべてのShopifyプランにダッシュボードと基本レポートが含まれています。ただし、プロフェッショナルレポートはGrowプラン以上、カスタムレポートはAdvancedプラン以上で利用可能です。
故障ではありません。Shopifyはサーバーサイド、GA4はクライアントサイドで計測しているため、10〜20%程度のズレは正常です。売上の「正」の数字はShopify側を基準にしてください。
はい、ほとんどのレポートはCSV形式でエクスポートできます。レポート画面の右上にある「エクスポート」ボタンからダウンロードしてください。スプレッドシートでの二次加工にも対応できます。
日々の売上確認、基本的な商品分析、流入元の把握など、運営に必要な基本データはBasicプランで十分に確認できます。月商が伸びてきて「顧客の購買パターンをもっと深掘りしたい」と感じたときにGrowプランへのアップグレードを検討するのが自然な流れです。
まとめ
Shopifyのレポート・分析機能は、EC運営に必要なデータをひと通りカバーしてくれる優秀なツールです。外部ツールを導入しなくても、管理画面だけでかなりのことがわかります。
- ダッシュボードで日々の売上とセッション数をチェックする
- 売上レポートで商品別・チャネル別のパフォーマンスを把握する
- GA4と併用して、流入経路と購買行動の両面から分析する
- データから気づきを得たら、ひとつずつ改善アクションに落とし込む
- まずはBasicプランで始めて、必要に応じてアップグレードする
最初から完璧に使いこなす必要はありません。まずは週に一度、ダッシュボードを開いて売上とセッション数を眺めるところから。それだけでも「なんとなくの経営」から「数字に基づいた経営」への第一歩になります。


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