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Shopify2026-10-062026-10-07約14分で読めます
Shopify構築Shopify料金比較

How Much Does a Shopify Store Build Cost in Japan? Breakdown for 2026

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How Much Does a Shopify Store Build Cost in Japan? Breakdown for 2026
Shopifyストアの構築費用を見積もるイメージ

Shopifyでストアを構築する費用は、①Shopifyの月額と決済手数料、②テーマ、③アプリの月額、④制作費(初期)、⑤公開後の運用費(月額)の5つで決まります。Shopifyの月額はBasicプランの4,850円から(年払いなら月あたり3,650円)で、有料テーマは$100〜$500の買い切りです。いちばん幅があるのは制作費で、依頼先と作業の範囲によって大きく変わります。公開されているデータでは、マッチングサービス「Web幹事」経由のShopify構築の発注金額が中央値91.2万円(2022年〜2024年3月)、制作会社が公開している料金の例では株式会社キューのECサイト制作が150万円〜です。弊社(Pepin)の新規構築は50万円〜(税別)です。

わたし(SHIN)は、Shopifyアプリ「まるっとシリーズ」を開発し、PepinとしてShopifyストアの構築・伴走支援もお受けしています。この記事では弊社のサービスにも触れます。他社の料金は、2026年10月6日に各社の公開ページを開き、そこに書かれている範囲だけを引用しました。ページ数・期間・作業の範囲がそろっていないので、金額の大小で優劣はつけていません。

「Shopify 構築 費用」で調べると、相場の数字はたくさん見つかります。ただ、稟議や社内の説明に使うなら、「いつの、誰が集めた、どんな条件の数字か」までたどれるほうが安心です。この記事では、Shopify公式の料金ページ、Theme Store、App Store、各社が自分で公開している料金ページといった一次情報だけを使って、費用の内訳を組み立てました。

4,850円〜
Shopifyの月額(Basic・月払い)
年払いなら月あたり3,650円。2026年10月6日確認
$300
有料テーマの価格の中央値
Theme Storeの有料テーマ318種。$100〜$500の買い切り
91.2万円
Shopify構築の発注金額の中央値
Web幹事経由・2022年〜2024年3月。件数は非公表

Shopify構築の費用は何で決まる?5つの内訳

Shopifyまわりの費用は、払う相手も、払うタイミングもばらばらです。「初期費用はいくら、月額はいくら」と1行で済ませてしまうと、あとから「テーマ代は別だった」「アプリの月額を見ていなかった」ということが起きます。まずは5つに分けて、何に・いくら・どこへ・一回か毎月かを並べます。

内訳何にかかる?金額の目安(2026年10月6日時点)支払い先一回か毎月か
① Shopifyの月額と決済手数料ストアの利用料と、カード決済ごとの手数料月額はBasic 4,850円〜(Plusは368,000円〜)。カード手数料は売上の3.55%〜2.9%Shopify(カード手数料は売上の入金から差し引き)毎月+売上のたび
② テーマストアのデザインの土台Shopify製の無料テーマ24種か、有料テーマ$100〜$500テーマの開発者(Shopifyの請求書で支払い)一回(買い切り)
③ アプリの月額標準機能にない機能無料のものから有料のものまで、アプリごとに違うアプリの開発者(Shopifyの請求書のほか、外で請求するものも)毎月が中心(従量課金・一回払いもある)
④ 制作費(初期)設計・デザイン・テーマの実装・初期設定依頼先と範囲で大きく変わる。Web幹事経由の発注は中央値91.2万円制作会社・フリーランス一回
⑤ 公開後の運用費保守・改善・相談公開されている例で月5万円〜80万円。頼まずに社内で回す選択もある制作会社・フリーランス毎月

①〜③は、お店がShopifyや、テーマ・アプリの開発者に払うお金です。制作を外に頼んでも頼まなくてもかかります。④と⑤が、制作を頼む相手に払うお金です。制作の見積書には④と⑤しか載っていないことがあるので、稟議では①〜③を別の行に足しておくと、公開後に「思っていたより毎月かかる」となりにくくなります。

テーマ

Shopifyストアの見た目とページの構成を決めるひな形です。トップページや商品ページのレイアウト、色、フォントはテーマで決まります。商品やコレクション、ページ、ブログ記事はテーマとは別に管理画面で管理されるので、テーマを替えても消えません。

出典:Shopifyヘルプセンター「Shopifyの請求に記載される請求の種類」

Shopifyの月額と決済手数料はいくら?

Shopifyの日本向けの料金ページに書かれている金額と手数料を、そのまま表にしました。2026年10月6日に確認したものです。

プラン月払い年払い(月あたり)カード手数料(オンラインの標準料率)Amex・海外カード外部の決済サービスを使うときの取引手数料
Basic4,850円3,650円3.55%3.9%2%
Grow13,500円10,100円3.4%3.85%1%
Advanced58,500円44,000円3.25%3.8%0.6%
Plus368,000円〜表示なし2.9%3.75%0.2%

出典:Shopify「料金プラン」

カード手数料は、Shopifyペイメントで受けたカード決済にかかるもので、Shopifyの請求書で払うのではなく、売上の入金から差し引かれます。Shopifyペイメントを使わずに外部の決済サービスを使う場合は、その決済サービスの手数料とは別に、表の右端の取引手数料がShopifyから請求されます。料金ページでは、3日間の無料体験のあと、3か月間は月150円で使えると案内されていました。

年払いにすると、Basicで月1,200円(年14,400円)、Growで月3,400円(年40,800円)、Advancedで月14,500円(年174,000円)安くなります。ただし年払いは1年分をまとめて払う形なので、売れ行きがまだ読めないうちは、月払いで様子を見る考え方もあります。

プランを上げると月額は増えますが、カード手数料の料率は下がります。オンラインの標準料率のカード売上だけで単純に計算すると、BasicとGrowの月額の差(月払いで8,650円)を料率の差0.15%で埋めるには、月の売上がおよそ577万円必要です。年払い同士なら月額の差は6,450円なので、およそ430万円です。プランにはスタッフアカウントの数(Growは最大5件、Advancedは最大15件)など手数料以外の違いもあるので、この数字だけで決める必要はありません。「売上がこのくらいになったら見直す」という目安として使ってください。

Plusの料金の仕組みと通常プランとの違いはShopify Plusの料金と通常プランの違いに、決済手段ごとの手数料はShopifyペイメントとは?手数料と他決済の比較にまとめています。

独自の割引・配送・決済のルールが要件にあるときは、プラン選びが費用を大きく左右します。App Storeで公開されているアプリに入ったShopify Functionsはどのプランでも使えますが、そのストア専用のカスタムアプリにFunctionsを入れて使えるのは、Shopify Plusのストアだけです。要件を固める段階で、どの方法で作るかまで決めておくと、月額の見込みがずれにくくなります。

出典:Shopify.dev「Shopify Functions」

テーマの費用はいくら?無料と有料の違い

Theme Storeには、Shopifyが開発した無料テーマと、外部のデザイナーが開発した有料テーマがあります。2026年10月6日にTheme Storeの一覧を全ページ開いて数えたところ、無料テーマは24種類、有料テーマは318種類でした。有料テーマの価格は$100〜$500で、中央値は$300、いちばん多い価格は$320(52種類)です。

Theme Storeの有料テーマの価格帯(テーマ数・2026年10月6日)

100〜199ドル
67
200〜299ドル
76
300〜399ドル
135
400〜500ドル
40

有料テーマの一覧には、同じテーマのスタイル違い(プリセット)が別々に並んでいます。ここでは、テーマごとに1つとして数えました。スタイル違いで価格が変わるテーマはありませんでした。

有料テーマについて、ヘルプセンターとTheme Storeに書かれていることを整理します。

  • 支払いは一回きりで、購入したストアに期限のないライセンスが付きます(Theme Storeのテーマページの表記)。
  • ライセンスが付くのは、購入したストアだけです。別のストアで使いたい場合は、移行できることがあります。
  • 購入する前に、管理画面でプレビューして自分の商品で試せます。試している間は、テーマのコードは編集できません。
  • 有料テーマのサポートと更新は、そのテーマの開発者が担当します。無料テーマのカスタマイズは、Shopifyのサポートの対象です。

Theme Storeで外部の開発者のテーマを購入すると、その取引は最終販売とみなされ、返金されません。購入の前に、プレビューで自分の商品写真と商品数を入れて、必要なページが作れるかを確かめてください。

出典:Shopifyヘルプセンター「テーマの追加、プレビュー、購入」

出典:Shopify Theme Store(有料テーマの一覧)

テーマ代そのものより、制作費を大きく動かすのは「テーマをどこまで作り変えるか」です。テーマエディタで色やフォント、セクションの並びを変える範囲ならコードは書かずに済みますが、コードに手を入れるほど作業は増えます。

アプリの月額はいくら見ておく?

アプリの料金はアプリごとに決まっていて、App Storeの各リスティングの「価格設定」の欄に書かれています。請求のされ方は、Shopifyのヘルプセンターによると次の3種類です。

  1. 01

    サブスクリプション(月額)

    アプリを使い続けるあいだ、毎月かかる料金です。Shopifyの通常の請求書に含まれます。
  2. 02

    使用料金(従量課金)

    お客様とのやり取りの数など、使った量によって変わる料金です。これもShopifyの請求書に載ります。
  3. 03

    1回限りの購入

    データの移行など、特定のサービスに一度だけ払う料金です。通常の請求とは別に請求されます。

なかには、Shopifyの外で直接料金を請求するアプリもあります。その場合、アプリをアンインストールするだけでは支払いが止まらず、開発者との契約を別に解約する必要があります。導入する前に、請求がShopify経由かどうかも見ておくと安心です。

出典:Shopifyヘルプセンター「Shopifyの請求書に記載されるアプリの請求」

Shopifyが開発したアプリには、無料で使えるものがあります。2026年10月6日にApp Storeで確認したところ、Search & Discovery(検索と絞り込み)、Shopify Flow(業務の自動化)、Translate & Adapt(翻訳)、Shopify Forms(フォーム)は、どれも価格設定が「無料」でした。外部の開発者のアプリには、無料プランと有料プランを分けているものがあります。参考までに、弊社のまるっとシリーズ4本はどれも無料プランがあり、有料プランはApp Storeの表示で月$9.99〜$99.99です。

アプリを作る側にいると、1本ずつの月額は小さく見えても、本数が増えると毎月の請求がじわじわ積み上がるのがよくわかります。アプリ代を見積もるときは、次の順で考えると漏れが減ります。

  1. 1

    必要な機能を書き出す

    予約、サイト内検索、請求書の発行、レビュー、翻訳など、ストアに必要な機能を一覧にします。
  2. 2

    標準機能と無料アプリで足りるか確かめる

    Shopifyの標準機能や、Shopify製の無料アプリで済む機能は、有料アプリを入れなくても足ります。
  3. 3

    残った機能のアプリを選び、料金欄を足す

    候補のアプリのリスティングで、自分のストアの商品数や注文数に当てはまるプランの月額を足し合わせます。
  4. 4

    何で料金が上がるかを確かめる

    商品数、注文数、検索回数など、料金が上がる単位はアプリごとに違います。売上や商品が増えたときの月額も見ておきます。

無料で使えるアプリはShopify無料アプリおすすめ17選で、課金の単位がアプリごとにどれだけ違うかはShopifyの検索アプリ9本の比較で具体的に見られます。

制作費の相場はいくら?公開データで見る

制作費の相場について、集計の期間と対象まで書かれている数字として、Web幹事のデータがあります。Web幹事は、株式会社Web幹事が運営する、Web制作会社を探す人と制作会社をつなぐマッチングサービスです。そのWeb幹事を通して発注されたShopify構築の金額(2022年〜2024年3月)が公開されています。

127.8万円

発注金額の平均

91.2万円

発注金額の中央値

17%

30万円以下だった発注の割合

平均が中央値より36.6万円高いのは、一部の高額な発注に平均が引っ張られているためと考えられます。「よくある金額」に近いのは中央値のほうです。30万円以下(17%)と30万〜100万円(33%)を合わせると、発注のちょうど半分が100万円以下に収まっています。

この数字を使うときは、次の点を一緒に書き添えてください。

  • 集計した件数は公開されていません。
  • Web幹事を通した発注だけのデータで、制作会社に直接頼んだ案件は入っていません。
  • Web幹事は制作会社を紹介する立場の会社で、自社のサービスを通った発注を集計したものです。
  • ページ数や移行の有無など、作業の範囲ごとの内訳は書かれていません。

出典:Web幹事「Shopify構築の費用相場は?料金内訳や安く抑えるコツを解説」

出典:Web幹事「運営会社」

依頼先によって制作費はどう変わる?

制作費は、依頼先によっても変わります。料金を公開している依頼先の例を、2026年10月6日に各社のページで確かめた範囲で並べました。ページ数・期間・使うカートの種類・作業の範囲がそれぞれ違うので、金額だけを横に並べて比べることはできません。「この条件だと、このくらい」という目安として見てください。

依頼先公開されている料金ページに書かれている条件税の表記
株式会社キュー(ECサイト制作 Regular)150万円〜7ページ・2か月。国産ASPを使ったシンプルなEC記載なし
株式会社キュー(ECサイト制作 Special)300万円〜15ページ・4か月。モダンなASPとカスタムテンプレート。既存にない機能はカスタムアプリ開発で対応記載なし
フラッグシップ株式会社プロジェクト予算の目安1,000万円以上基幹システム連携・越境EC・複雑なカスタム開発など、標準機能だけでは対応しきれない大規模なEC案件記載なし
Pepin(弊社・新規構築)50万円〜期間の目安2〜3か月。導線の設計、デザインとテーマの実装、初期設定、アプリの選定と導入、計測と基本的なSEO、公開後の操作レクチャー税別

キューの価格参考例は「ECサイト制作」としての例で、Shopifyを使うとは書かれていません(Regularは国産ASP、Specialは「モダンなASP」と書かれています)。フラッグシップは、自社サイトにShopifyのPlatinumパートナーと書いている会社です。

出典:株式会社キュー「価格参考例」

出典:フラッグシップ株式会社「提供サービス」

依頼先の種類ごとに、見ておきたいところを整理します。

窓口と実際に作る人が同じになりやすく、話が伝わるまでの手間が少なくて済みます。一方で、同時に受けられる案件には限りがあるので、始められる時期と、公開後に連絡がつく体制かを先に確かめてください。個人(フリーランス)に頼む場合の相場を示す一次データは、今回確かめられませんでした。料金は見積もりで比べることになります。

弊社の新規構築50万円〜には、上の表の作業が入ります。移行・リニューアルは80万円〜、テーマの改修は10万円〜、カスタムアプリやShopify Functionsの開発は30万円〜です(いずれも税別。Shopifyの月額とアプリの月額は別)。ストアはお店の名義でつくり、管理者の権限・テーマのコード・設定の資料をお渡しします。ご相談から公開後まで、同じ開発者が担当します。わたしがAIを使ってShopifyアプリを個人開発している進め方は、AIとShopifyアプリを個人開発に書きました。

カスタムアプリが要る場面の見分け方はShopifyのカスタムアプリ開発はいつ必要?に、依頼先の選び方はShopify制作会社の選び方にまとめています。

→ Shopify構築・伴走支援の料金と進め方を見る

公開後の運用費は月いくら?

ストアは公開してからも、アプリの不具合への対応、テーマの更新、ページの追加や改善といった作業が続きます。社内で回せるなら運用費はかかりませんが、担当する人の時間という費用はかかります。外に頼む場合の公開例として、Shopifyの構築や他カートからの乗り換え、保守を手がけるフルバランスの月額プランを見てみます。

プラン月額チャットでのQ&A問題が起きたときの初動対応技術面のサポート(コードの修正など)
Starter5万円ありありなし
Basic10万円ありあり上限8時間/月
Standard20万円ありあり上限16時間/月
Enterprise80万円ありあり相談

規定の工数を超える作業は、1時間1万円の追加費用で受けると書かれています。税の表記はありません。

出典:フルバランス「Support for Growth(保守サポート)」

弊社の月額の伴走は月10万円〜(税別)で、作業は月8時間まで、月1回の定例ミーティングとチャットでのご相談が入ります。数字を見たうえでの改善の提案と実装までが範囲で、最低契約期間はありません。必要な月だけ頼むこともできます。

公開後もストアの改善を続けるイメージ

運用費を比べるときは、月額そのものより、次の4つをそろえて見ると違いがわかりやすくなります。

  1. 01

    月に何時間の作業が入るか

    相談だけのプランと、コードの修正まで入るプランでは、同じ月額でも中身がまったく違います。
  2. 02

    時間を超えたらいくらか

    超過分の単価が決まっていれば、繁忙期の作業も見積もりやすくなります。
  3. 03

    何をしてもらえるか

    不具合の対応だけか、数字を見た改善の提案や実装まで入るかを確かめます。
  4. 04

    契約期間の縛り

    最低契約期間があるかどうかで、やめるときにかかる費用が変わります。

Shopify構築の費用を抑えるには?

費用を下げる方法は、どれも「やらなくていい作業を先に外す」ことに行き着きます。

  1. 01

    アプリを入れすぎない

    アプリは増えるほど月額が積み上がり、ストアに読み込まれるものが増えて表示も重くなりがちです。入れる前に、標準機能とShopify製の無料アプリで足りるかを確かめます。使っていないアプリは、アンインストールすればそれ以降の請求サイクルが止まります(Shopifyの外で請求するアプリは、別に解約が要ります)。
  2. 02

    要件を段階に分ける

    最初の公開に必要なものと、売れ始めてから足せばいいものを分けます。最初から全部入りで作ると、まだ使われない機能にも制作費がかかります。
  3. 03

    テーマの設定で済むところはテーマで

    テーマエディタでできる範囲は、コードを書かずに済みます。テーマの設定やセクションの変更はテーマの更新に引き継がれますが、コードの編集は更新と競合すると反映されず、新しいバージョンに手で移し替えることになります。
  4. 04

    原稿・写真・商品データを自分たちで用意する

    商品の登録や原稿、写真をお店で用意できれば、制作側の作業はそのぶん減ります。どこまでを自分たちでやるかを見積もりの前に決めておくと、金額の比較もしやすくなります。
  5. 05

    Shopifyの月額は年払いも検討する

    年払いにすると、Basicで年14,400円、Growで年40,800円下がります。1年分をまとめて払う形になるので、売れ行きの見通しと合わせて決めてください。

出典:Shopifyヘルプセンター「テーマの更新」

テーマの設定でできる範囲に収めて作る方法には、良いところと注意したいところの両方があります。

メリット
制作費と期間を抑えやすいコードを書く作業が少ないぶん、見積もりが小さくなり、公開までも早くなります。
お店の人が自分で直せるテーマエディタの操作だけで、バナーの差し替えやセクションの並び替えができます。
テーマの更新についていきやすい設定やセクションの変更は、テーマを新しいバージョンにしても引き継がれます。
デメリット
デザインはテーマの枠の中になるレイアウトや動きを細かく作り込みたい場合は、コードを書く作業が要ります。
業務に合わない機能は別に用意が要る予約や見積もりなど、テーマにない機能はアプリか開発で足すことになります。

安さだけを優先すると、公開後の費用がかえって増えることがあります。たとえば、名義が制作側のままのストアや、テーマのコードや設定の資料が手元にないストアは、依頼先を替えるときに調べ直しや作り直しの費用がかかります。

Shopify構築の費用、見積もりで何を確かめる?

見積もりの項目を確かめるチェックリスト

見積もりの金額は、どこまでの作業が入っているかで意味が変わります。次の項目が、見積書や契約書に書かれているかを確かめてください。

  • 作業の範囲:ページ数、使うテーマ、初期設定、商品登録をどちらがやるか
  • 修正の回数:デザインや実装の修正が何回まで料金に入っているか
  • 公開後の保守:公開後の不具合対応が無料になる期間と、その後の料金
  • ストアの名義:お店のアカウントで作るのか、制作側で作って移管するのか。移管するならいつか
  • コードと資料の引き渡し:管理者の権限、テーマのコード、設定の資料を受け取れるか
  • 追加費用の条件:範囲外の作業の単価と、追加になる場面の決め方
  • 見積もりに入っていない費用:Shopifyの月額、テーマ代、アプリの月額が別かどうか

なかでもストアの名義は、あとから変えにくいところです。Shopifyには、制作を頼まれたパートナーが自分の組織の下でお店のためのストアを作り、公開の準備ができたら所有権をお店に移す「クライアントが移行されたストア」という仕組みがあります。移行が終わるとストアはお店のものになり、パートナーの組織から外れます。移行するまでは実際の取引ができないので、公開日の前に移行の段取りを決めておく必要があります。

すでにあるストアの改修を頼むときは、ストアを渡すのではなく、パートナーに必要な権限だけを渡す「コラボレーターアカウント」を使います。コラボレーターはストアのユーザー数の上限に数えられず、ストアの所有権をコラボレーターに譲ることもできません。

出典:Shopifyヘルプセンター「クライアントが移行されたストアとコラボレーション」

出典:Shopifyヘルプセンター「コラボレーターアカウント」

従業員を使わない個人(フリーランス)に頼む場合は、フリーランス・事業者間取引適正化等法(2024年11月1日施行)が関わります。発注する側は、仕事を頼んだらすぐに、取引の条件を書面かメールなどで示す義務があります。口頭だけでは足りません。示すのは、仕事の内容、報酬の額、支払期日、双方の名称、頼んだ日、納品を受ける日と場所などの9項目です。発注する側が従業員を使っている場合は、納品を受けた日から60日以内のできるだけ早い日に支払期日を決める義務もかかります。義務の範囲は、発注する側に従業員がいるかどうかと委託の期間で変わるので、公正取引委員会のページのチャートで確かめてください。

出典:公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」

出典:中小企業庁「フリーランス・事業者間取引適正化等法」

弊社でも、作業の範囲・金額・支払期日・納期を書面にまとめ、確かめていただいてから作業を始めています。

よくある質問

安くなることはありますが、一律には言えません。個人に頼む場合の相場を示す一次データは、この記事を書いた時点で確かめられませんでした。金額より先に、作業の範囲、公開後に連絡がつくか、ストアの名義、テーマのコードと資料を受け取れるかを確かめてください。従業員を使わない個人に頼む場合、発注する側は取引の条件を書面かメールなどで示す義務があります(フリーランス・事業者間取引適正化等法)。

Shopifyの月額(Basicなら月4,850円、年払いなら月あたり3,650円から)に、入れたアプリの月額を足したものが基本です。保守や改善を外に頼むなら、その月額も加わります。公開されている例では、月5万円から80万円までのプランがありました。カード手数料は月額とは別で、Shopifyペイメントのオンラインの標準料率で売上の3.55%から2.9%です(プランで変わります)。

入れるアプリの数と種類で変わるので、一律の金額はありません。必要な機能を書き出し、標準機能やShopify製の無料アプリで足りるものを除いてから、残ったアプリのリスティングで自分の商品数や注文数に合うプランの月額を足してください。Search & Discovery、Shopify Flow、Translate & Adapt、Shopify Formsのように、Shopify製で無料のアプリもあります。

金額だけで比べず、条件をそろえて比べます。ページ数、デザインの作り込み、移行するデータの量、カスタムアプリの有無、修正の回数、公開後の保守が入っているかを、複数の見積もりで同じ表に並べてください。参考として、Web幹事経由のShopify構築の発注金額は中央値91.2万円、平均127.8万円(2022年から2024年3月)でした。内訳のない一式の見積もりなら、内訳を出してもらうのが先です。

移す商品・顧客・注文のデータの量、旧URLから新URLへの転送の数、デザインを作り直すかどうかで変わります。弊社の移行・リニューアルは80万円から(税別)で、データの移行、旧URLからの転送、デザインとテーマの作り直し、入っているアプリの見直し、公開前の確認と切り替えが入ります。Shopifyの月額とアプリの月額は別にかかります。

作業の範囲によって変わります。公開されている例では、株式会社キューのECサイト制作がRegularで2か月(7ページ)、Specialで4か月(15ページ)です。弊社の新規構築は、ご契約から公開まで2〜3か月が目安です。

まとめ

  • Shopify構築の費用は、Shopifyの月額と決済手数料、テーマ、アプリの月額、制作費、公開後の運用費の5つに分けて考える
  • Shopifyの月額はBasic 4,850円から。年払いにするとBasicで年14,400円下がる
  • 有料テーマは$100〜$500の買い切りで、中央値は$300(318種・2026年10月6日)
  • 制作費はWeb幹事経由の発注で中央値91.2万円。公開されている料金の例は、50万円〜(弊社)から予算の目安1,000万円以上(大規模向けの代理店)まで、依頼先で幅がある
  • 見積もりは、作業の範囲・修正の回数・保守・名義・引き渡し・追加費用の条件をそろえて比べる

費用の全体像が見えると、どこにお金をかけて、どこを削るかの話がしやすくなります。まずは5つの内訳を表にして、制作の見積もりに入っていない①〜③を足してみてください。弊社では、ストアの状況を伺ったうえで、アプリで済むところと作るべきところを分けたお見積もりをお出しします。初回のご相談は30分無料です。

→ Shopify構築・伴走支援の料金と進め方を見る

この記事は、Shopifyアプリ「まるっと」シリーズの開発者、大島慎平(SHIN)が書いています。

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大島慎平(SHIN)

この記事の執筆者

個人開発者 / ソロプレナー

日本のShopifyストア向けアプリ「まるっとシリーズ」を、AIのコーディングツールと一緒に1人で企画・開発・運営しています。書籍編集者からWebエンジニアに転じて約10年。YouTubeでは、1人で事業をつくる過程を話しています。

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