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Pepin
Shopify2026-10-062026-10-07約14分で読めます
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When Does a Shopify Store Need a Custom App? How to Decide

書いた人

この記事には広告(PR)を含みます。

When Does a Shopify Store Need a Custom App? How to Decide
お店専用のアプリを設計するイメージ

Shopifyのカスタムアプリ開発が必要になるのは、テーマの設定、App Storeにある既存のアプリ、Shopify Flowの自動化を順に試しても埋まらない「そのお店の業務にしかない処理」が残ったときです。新しいカスタムアプリは、2026年1月から管理画面ではなくDev Dashboardで作ります。割引・配送・支払いのルールを変えるShopify Functionsを入れたカスタムアプリを使えるのはShopify Plusのストアだけなので、Plus以外のストアは、Functionsを含む公開アプリを探すか、Functionsを使わない作り方を選びます。頼み先には、制作会社や開発会社、フリーランスの開発者、Shopify公式のPartner Directoryで探せるパートナーなどがあり、弊社(Pepin)の開発の目安は30万円〜(税別)です。

わたし(SHIN)は、Shopifyアプリ「まるっとシリーズ」を開発し、PepinとしてShopifyストアの構築・伴走支援もお受けしています。この記事では弊社のサービスにも触れます。Shopifyの仕様は、2026年10月6日にShopifyのヘルプセンターと開発者向けのドキュメント(shopify.dev)を開いて確かめた内容だけを書いています。

業務に合うアプリが見つからず、作ったほうが早いのか、それとも何か見落としているのかで手が止まっている。この記事は、そういう事業者の方に向けて書きました。開発の知識がなくても判断できるように、専門用語はそのつど説明します。

わたしはApp Storeの審査を通した公開アプリを4本提供していて、審査の手間も、公開したあとのAPI(Shopifyとアプリがデータをやりとりする窓口)の更新も、自分で抱えています。その立場から、作る前に確かめてほしいことと、作ったあとにかかることを順番に書いていきます。

2026年1月
新しいカスタムアプリはDev Dashboardで作る
それより前に管理画面で作ったものは、引き続き動きます
Plusのみ
Functionsを入れたカスタムアプリ
公開アプリに入ったFunctionsは、どのプランでも使えます
3か月ごと
ShopifyのAPIの新しいバージョン
1つのバージョンのサポートは最低12か月

Shopifyのカスタムアプリとは?公開アプリとどう違う?

Shopifyのヘルプセンターは、アプリを「公開アプリ」と「カスタムアプリ」の2種類に分けています。

カスタムアプリ

お店自身か、お店に頼まれた開発者が、そのShopifyストアのためだけに作るアプリです。多くのストアに使ってもらう前提の公開アプリとは別のものとして扱われます。管理画面に機能を足す、ShopifyのAPIでストアのデータを直接読み書きする、Storefront APIでオンラインストアをほかの場所に広げる、といった使い方があります。

公開アプリは、App Storeに並んでいるアプリです。検索結果やカテゴリに出てこない「リストされていない公開アプリ」もありますが、どちらもShopifyのアプリ審査を通っています。わたしがつくっているまるっとシリーズも、公開アプリです。

ヘルプセンターは、カスタムアプリの作成には開発の知識が要り、難しい場合があること、手伝いが必要ならShopifyパートナーを雇えることも書いています。公式のヘルプが、外に頼むことを最初から選択肢として案内している領域です。

出典:Shopifyヘルプセンター「アプリについて」

開発者向けのドキュメントでは、この違いを「配布方法」として整理しています。表にすると次のとおりです。

項目公開アプリカスタムアプリ管理画面で作った旧来のカスタムアプリ
入れられるストア複数のストア1つのストア、または同じPlus組織に属する複数のストア1つのストア
Shopifyの審査ありなしなし
Shopifyの請求でアプリ代を受け取れるか受け取れる受け取れない受け取れない
アプリ拡張(テーマアプリ拡張など)使える使える使えない
これから新しく作れるか作れる作れる(Dev DashboardかShopify CLI)作れない(いまあるものは動く)

出典:Shopify.dev「About app distribution」

カスタムアプリの開発費は、Shopifyの請求には乗りません。開発した会社や開発者との契約で、直接お支払いいただく形になります。

配布方法は、一度選ぶとあとから変えられません。お店専用で作ったアプリを、そのまま公開アプリに切り替えることはできないので、どちらで作るかは作り始める前に決めます。

2026年1月から、カスタムアプリの作り方はどう変わった?

ヘルプセンターには、カスタムアプリはDev Dashboardで作成・管理すること、2026年1月1日より前に作ったレガシーのカスタムアプリだけはShopifyの管理画面から管理できることが書かれています。開発者向けのドキュメントでも、管理画面で新しいカスタムアプリを作ることはもうできず、すでにあるアプリはそのまま動き続けるとされています。

Dev Dashboard

Shopifyで開発をするための管理画面です。アプリの作成と管理、ログや健全性の指標の確認、開発ストアでのテストをここで行います。お店の管理画面とは別の場所にあります。

つまり、以前のように「管理画面の設定からアプリを作って、APIの鍵を発行して終わり」という手軽なやり方は、新しく始める場合には使えません。以前の手順を解説した記事のとおりに進めようとして画面が見つからないときは、これが理由です。

出典:Shopify.dev「Generate access tokens for admin-created custom apps」

テーマアプリ拡張とShopify Functionsは、どこに入る部品?

アプリの話がややこしく感じるのは、「配り方」と「中身」という別々の話が、同じ「アプリの種類」として語られがちだからです。分けて考えると見通しがよくなります。

配り方:どのストアに入れるか

公開アプリか、カスタムアプリか。審査の有無と、入れられるストアの数が変わります。

中身:どこに機能を差し込むか

テーマアプリ拡張、Shopify Functions、管理画面やチェックアウトのUI拡張など。アプリの中に入れる部品です。

テーマアプリ拡張

テーマのコードを書き換えずに、アプリの表示をストアの画面に差し込む仕組みです。お店の方はテーマエディタで「アプリブロック」を好きな位置に置けます。Online Store 2.0のテーマで使え、ファイルはShopifyのCDNから配信されます。テーマのコードに手を入れないので、テーマを壊しにくいのが利点です。

出典:Shopify.dev「About theme app extensions」

Shopify Functions

チェックアウトの途中で動くShopifyの裏側の処理に、独自のコードを差し込む仕組みです。標準機能にない配送の選択肢、新しい種類の割引、カートやチェックアウトの独自の確認などを作れます。

Functionsで手を入れられる場所は、Function APIとして決まっています。2026年10月時点のドキュメントに並んでいるのは、次のようなものです。

  • 割引(Discount)
  • 配送の選択肢(Delivery Customization)
  • 支払い方法(Payment Customization)
  • カートとチェックアウトの確認(Cart and Checkout Validation)
  • カート内の商品の組み替え(Cart Transform)
  • 発送の制約(Fulfillment Constraints)と注文の振り分け(Order Routing)

出典:Shopify.dev「Function APIs」

Shopify Functionsのカスタムアプリは、どのプランで使える?

ここは、カスタムアプリ開発で誤解されやすいところです。開発者向けドキュメントの「API availability」には、次の2つが並んで書かれています。

Functionsを含む公開アプリ

App Storeで配布されているアプリです。どのプランのストアでも使えます(個別のAPIのページに注記があるものは、その条件に従います)。

Functionsを含むカスタムアプリ

お店専用に作ったアプリです。使えるのはShopify Plusのストアだけで、Basic・Grow・Advancedのストアでは使えません。

出典:Shopify.dev「Function APIs」API availability

Shopify Plusの月額は368,000円〜です。Basicの月払いが4,850円なので、Functionsのためだけにプランを上げるのは、多くのお店にとって現実的ではありません。

368,000円〜
Shopify Plusの月額
2026年10月6日、Shopifyの料金ページで確認
4,850円
Basicの月額(月払い)
年払いなら月あたり3,650円

出典:Shopifyの料金プラン(Shopify公式)

では、Plus以外のストアで「独自の割引や配送のルールがほしい」となったら、どうするか。わたしなら、次の順で考えます。

  1. 01

    管理画面の標準の設定で書けないかを確かめる

    やりたいルールを文章に書き出して、割引や配送の設定画面の項目に当てはめてみます。標準の設定で表せるなら、アプリは要りません。
  2. 02

    Functionsを使った公開アプリを探す

    公開アプリに入ったFunctionsは全プランで使えます。条件に近い公開アプリがあれば、作るより早く、安く始められます。
  3. 03

    Functionsを使わない作り方にする

    Functionsはチェックアウトの計算そのものを変える部品です。表示の工夫や、注文が入ったあとの処理で済むなら、Functionsを入れないカスタムアプリで作れます。
  4. 04

    Plusにするかは、Functions以外の理由と合わせて決める

    チェックアウトの作り込み、拡張ストア、スタッフ数など、Plusにする理由がほかにもあるなら、そこで初めて候補になります。

Plusで何が変わるかは、Shopify Plusの料金と通常プランの違いにまとめています。

Functions以外にも、プランで変わることは?

アプリでできることのうち、プランによって使えるかどうかが変わるものを並べておきます。作りたいものがこの表に引っかかるなら、見積もりの前にプランを確かめてください。

やりたいことBasicGrow・AdvancedPlus
Functionsを含む公開アプリを使う使える使える使える
Functionsを含むカスタムアプリを使う使えない使えない使える
サンクスページ・注文状況ページをアプリでカスタマイズ使える使える使える
情報・配送・決済のページをアプリでカスタマイズ使えない使えない使える
Flowの「HTTPリクエストの送信」アクション使えない使える使える
Flowでカスタムパートナーアプリが作ったタスクを使う使えない使えない使える

出典:Shopifyヘルプセンター「チェックアウトのカスタマイズ」

出典:Shopifyヘルプセンター「Shopify Flow」

お客様の氏名・住所・電話番号・メールアドレスを扱うアプリにも、プランの条件があります。ヘルプセンターには、こうした情報(レベル2の個人情報)を扱うカスタムアプリはGrowプラン以上が必要と書かれています。一方で開発者向けの資料では、プランで扱いが変わるのは管理画面で作った旧来のカスタムアプリとされています。顧客の個人情報を扱う機能なら、作る前にプランとの関係を確かめておくと安心です。

出典:Shopifyヘルプセンター「アプリについて」カスタム レベル2 PII アプリ

出典:Shopify.dev「Work with protected customer data」

カスタムアプリを作る前に、何を確かめればいい?

作るか使うかを順番に見きわめるイメージ

作るかどうかは、安く済む順に確かめていくのが近道です。弊社でご相談を伺うときも、この順番で確かめます。

  1. 1

    テーマの設定で済むかを確かめる

    見た目や表示の要望は、テーマエディタとメタフィールドで済むことがあります。メタフィールドは、商品やお客様、注文に独自の項目を足す標準の機能です。商品ごとのお手入れ方法やサイズ表を出す、といった用途がヘルプに例として載っています。
  2. 2

    App Storeのアプリで済むかを確かめる

    公開アプリは審査を通っていて、更新も開発元が続けます。合うアプリがあるなら、作るより安く、早く始められます。日本語で使えるかも、ここで見ておきます。
  3. 3

    Shopify Flowで自動化できるかを確かめる

    「注文が入ったらタグを付ける」「在庫が減ったら知らせる」のような、何かが起きたら決まった処理をする要望は、無料のShopify Flowで組めることがあります。
  4. 4

    残った処理だけをカスタムアプリにする

    ここまでで埋まらないのが、そのお店の業務にしかない処理です。社内のシステムとのデータの受け渡しや、お店独自の作業画面などが、カスタムアプリの出番になります。
  5. 5

    Functionsが要るなら、プランを確かめる

    チェックアウトの計算そのものを変える処理なら、Functionsが要ります。Plus以外のストアでは、前の章の順番で別の道を探します。

出典:Shopifyヘルプセンター「メタフィールド」

App Storeのアプリを探すときは、Shopify無料アプリおすすめ17選やShopify日本語対応アプリ11選も参考にしてください。

Shopify Flowで足りるかは、どう見分ける?

Shopify Flow

ストアで起きたことをきっかけに、条件を見て、決まった処理を自動で実行する仕組みです。「トリガー(きっかけ)」「条件」「アクション(実行すること)」の3つを組み合わせてワークフローを作ります。App Storeから無料でインストールします。

ヘルプセンターによると、Shopify FlowはBasic・Grow・Advanced・Plusのどのプランでも使える無料のアプリです。ほとんどの機能は全プラン共通で、外部のサービスにデータを送る「HTTPリクエストの送信」アクションはGrow以上、カスタムパートナーアプリが作ったタスクを使えるのはPlusだけ、という差があります。

Flowが得意なのは、ストアで起きたことをきっかけにした自動処理です。反対に、お店の方が操作する新しい画面がほしい、チェックアウトの計算そのものを変えたい、という要望はFlowの守備範囲の外なので、アプリの出番になります。

Flowで組めるかどうか迷ったら、やりたいことを「〇〇が起きたら、〇〇なら、〇〇する」の形で書き出してみてください。この3つで書き切れるならFlowで組める見込みがあり、どこかに「画面で選ぶ」「その場で計算を変える」が入るなら、アプリが要る見込みが高いです。

カスタムアプリを作ったあと、何がかかる?

作って終わりにならないのが、アプリの難しいところです。公開後にかかることは、大きく分けて3つあります。

サーバーが要る作りと、要らない作りがある

開発者向けのドキュメントには、拡張機能だけでできたアプリ(extension-only app)なら、開発者がサーバーを用意しなくてもShopifyの上に置けると書かれています。

拡張機能だけでできたアプリです。2026年10月時点で、この形に入れられる拡張として、Shopify Functions、管理画面のUI拡張、チェックアウトのUI拡張、購入後のUI拡張、顧客アカウントのUI拡張、Shopify Flowのアクションとトリガー、POSのUI拡張などが挙がっています。アプリのトップページも、Shopifyがホストする形で用意できます。

ただし、この形はカスタム配布でしか入れられません。Functionsだけでサーバーなしのアプリを作ると、カスタムアプリにFunctionsを入れることになるので、使えるのはPlusのストアに限られます。

出典:Shopify.dev「Build an extension-only app」

ShopifyのAPIの更新に追いつく必要がある

アプリは、ShopifyのAPIを通してストアのデータを読み書きしています。このAPIは決まった周期で新しいバージョンが出て、古いものは順にサポートが終わります。

3か月ごと

新しいAPIバージョンが出る間隔

12か月以上

1つのバージョンがサポートされる期間

9か月以上

続くバージョン同士が重なる期間

shopify.devのバージョンの方針には、新しいバージョンが四半期ごとに出ること、それぞれのバージョンは最低12か月サポートされ、続くバージョンとは少なくとも9か月重なることが書かれています。Shopify Functionsで使うFunction APIや、webhook(Shopifyからアプリへの通知)も、この周期で版が変わる対象です。また、Shopify CLIは12か月より古いバージョンを指定したデプロイを止めます。

出典:Shopify.dev「About Shopify API versioning」

つまり、少なくとも年に1回は、誰かがアプリの中身を見て、新しいバージョンに合わせる必要があります。ヘルプセンターも、使っているカスタムアプリがサポートされなくなったら、そのアプリの開発者に連絡して更新を頼むよう案内しています。作った人と連絡が取れなくなると、ここで困ります。

引き継ぎ:アプリとコードは誰のものになる?

ヘルプセンターによると、ストアのオーナーはカスタムアプリを作って管理する権限を最初から持っています。スタッフに任せるときは「アプリ開発」の「開発」の権限を渡します。一方、外部のパートナーに渡すコラボレーターのアカウントは、組織単位の権限を持たないので、Dev Dashboardには入れません。

アプリをお店側の組織で登録するのか、開発者側の組織で登録するのかで、契約が終わったあとの扱いが変わります。どの会社に頼む場合でも、次のことは契約の前に決めて、書面に残しておくのがおすすめです。

カスタムアプリを頼む前に決めておくこと

  • 登録先アプリを、どのアカウント(組織)のDev Dashboardに登録するか
  • コードソースコードをどこに置き、契約が終わったら誰が持つか
  • サーバーサーバーを使う場合、誰の名義で契約し、月額がいくらか
  • 更新APIの更新や警告の連絡を、誰が受け取って直すか
  • 契約作業の範囲・金額・支払期日・納期を書面にしたか

出典:Shopifyヘルプセンター「アプリについて」カスタムアプリ

Shopifyのカスタムアプリ開発の費用はいくら?

弊社(Pepin)の料金の目安を載せます。すべて税別で、内容を伺ってからお見積もりをお出しします。Shopifyの月額と、アプリの月額は別にかかります。

カスタムアプリ・Shopify Functions

30万円〜 税別

既存のアプリでは業務に合わないところを、つくって埋める

  • カスタムアプリの開発
  • Shopify Functions(割引・配送・決済の独自ルール)
  • 外部サービスとの連携

テーマの改修

10万円〜 税別

アプリを作らずに、テーマで直せるところを直す

  • テーマの部分的な改修
  • ページの追加と表示速度の改善

月額の伴走

月10万円〜 税別

作ったアプリやストアの面倒を、公開後も見る

  • 作業は月8時間まで
  • 月1回の定例ミーティングとチャットでのご相談
  • 最低契約期間なし

カスタムアプリの費用は、作る画面の数に加えて、つなぐ相手の数と、データをどこに持つかで変わります。見積もりを比べるときは、次の点が揃っているかを見てください。

  • サーバーが要る作りか、拡張機能だけで済む作りか
  • 社内のシステムや外部のサービスと、いくつつなぐか
  • お客様の個人情報を扱うか
  • 公開後のAPIの更新を、見積もりに含めているか

この記事では、出典を確かめられない他社の相場の数字は出しません。同じ要件を書いた紙を複数の会社に渡して、見積もりを並べるのがいちばん確かです。ストア全体の構築費については、Shopifyの構築費用はいくら?にまとめています。

作ったあとの保守は、弊社では月額の伴走(月10万円〜、作業は月8時間まで)の中でお受けしています。APIの更新に合わせた修正のように、毎月は発生しないけれど放っておけない作業を、ここで引き受けるイメージです。

→ Shopify構築・伴走支援の料金と進め方を見る

既存のアプリが合わないなら、公開アプリとして作る道もある?

あります。公開アプリにすれば、Functionsを入れてもどのプランのストアでも使えますし、同じ悩みを持つほかのお店にも使ってもらえます。ただ、わたしは公開アプリを自分でつくって出してきたので、その負担もよく知っています。

まるっと予約は、App Storeへの申請の準備から公開まで約30日かかりました。最初の審査では、プライバシーポリシーの不備、サポート用のメールアドレス、要求する権限の取りすぎ、審査用のデモストア、料金表示のずれの5つを指摘され、直して出し直しています。お客様の個人情報の開示や削除の依頼に応える仕組み(必須のwebhook)は、実装するだけでは足りず、審査の側から実際にテストのリクエストが送られてきます。いま提供している4本は、最初のコミットから公開まで46〜104日でした(審査を待つ期間を含む、カレンダーの上の日数です)。詳しい流れは申請から公開までの30日の記録と、AIとShopifyアプリを個人開発する記録に書いています。

メリット
公開アプリにして得られること

Functionsを入れても、Basic・Grow・Advancedのストアで使えます。ほかのお店にも入れてもらえ、Shopifyの請求の仕組みでアプリの月額を受け取れます。

デメリット
公開アプリにして背負うこと

Shopifyの審査を通す必要があり、開発者がサーバーを用意します。公開したあとは、入れてくれたすべてのストアのためにサポートとAPIの更新を続けます。更新の期限を過ぎてサポートの終わったAPIを使い続けると、App Storeから外されます。

出典:Shopify.dev「About Shopify API versioning」

それに、ほかのお店にも需要があるかは、出してみるまで分かりません。わたしは6本つくって、2本は公開後の利用状況と管理の手間を踏まえて、2026年7月に提供を終えています。1つのお店の業務のために作るなら、公開アプリにこだわらず、カスタムアプリで作るほうが筋がいいことが多いです。

公開アプリの例として、弊社のまるっとシリーズを挙げておきます。どれもApp Storeで公開しているので、弊社との契約がなくても使えます(各アプリの月額は別です)。

まるっとシリーズは、ご要望に合うときだけご提案します。合わなければ、他社のアプリをおすすめします。

出典:Pepinによるアプリ(Shopify App Store)

Shopifyのカスタムアプリ開発は、どこに依頼すればいい?

頼み先は、大きく3つです。

制作会社・開発会社

デザインからアプリまでまとめて頼めます。体制がある分、窓口と作る人が分かれることもあります。

フリーランスの開発者

作る人と直接話せます。保守を長く続けてもらえるかは、最初に確かめておきます。

Partner Directory

Shopify公式の一覧から、提供サービス・価格帯・地域・言語などで絞り込んでパートナーを探せます。

出典:Shopify Partner Directory

どこに頼む場合でも、最初の相談で次のことを聞いてみてください。答え方は、その会社がお店の側に立って考えてくれるかを見る手がかりになります。

  1. 01

    作らずに済む方法はないか

    テーマの設定や既存のアプリで済む可能性を、先に話してくれるか。
  2. 02

    Functionsとプランの関係

    割引や配送のルールを変えたいとき、Plusでないと使えないことを最初に説明してくれるか。
  3. 03

    サーバーと月額

    サーバーが要る作りか、要るなら誰の名義で、月にいくらかかるか。
  4. 04

    作ったあとの面倒

    APIの更新を誰がいつ見るか、その費用はどうなるか。

頼み先の比べ方は、Shopifyの制作会社の選び方にくわしく書いています。

弊社では、ご相談を受けた開発者がそのまま設計と実装をします。打ち合わせはオンラインで全国からお受けしていて、初回のご相談は30分無料です。作るべきところと、アプリで済むところを分けるところから一緒に考えます。

→ Shopify構築・伴走支援の料金と進め方を見る

よくある質問

はい、新しく作る場合は管理画面からは作れません。2026年1月からは、Dev DashboardかShopify CLIで作ります。2026年1月1日より前に管理画面で作ったレガシーのカスタムアプリは、引き続き管理画面で管理でき、そのまま動きます。

作れます。Shopifyの資料に、カスタムアプリそのものをプランで制限する記述は見当たりません。ただし、Shopify Functionsを入れたカスタムアプリを使えるのはShopify Plusのストアだけです。また、ヘルプセンターには、お客様の氏名・住所・電話番号・メールアドレスを扱うカスタムアプリはGrowプラン以上が必要という記述があります。顧客の個人情報を扱うなら、作る前にプランとの関係を確かめてください。

1つのお店の業務のために作るなら、カスタムアプリで十分なことが多いです。公開アプリにすると、Functionsを入れても全プランで使え、ほかのお店にも使ってもらえますが、Shopifyの審査、開発者側のサーバー、すべてのストアへのサポートとAPIの更新がついてきます。配布方法はあとから変えられないので、作り始める前に決めてください。

作った開発者か、保守を引き受ける会社と契約して続けます。ShopifyのAPIは3か月ごとに新しいバージョンが出て、1つのバージョンのサポートは最低12か月なので、少なくとも年に1回は中身を見て合わせる作業が要ります。弊社では、月額の伴走(月10万円〜、税別、作業は月8時間まで)の中でお受けしています。

弊社の目安は、カスタムアプリ・Shopify Functionsの開発が30万円〜、テーマの改修が10万円〜、公開後の月額の伴走が月10万円〜です(すべて税別)。サーバーが要る作りなら、その月額も別にかかります。Functionsを入れたカスタムアプリを使うにはShopify Plus(月額368,000円〜)が必要です。

やりたいことを「何かが起きたら、条件を見て、決まった処理をする」の形で書き切れるなら、無料のShopify Flowで組める見込みがあります。お店の方が操作する新しい画面がほしい、チェックアウトの計算そのものを変えたい、という要望が入るなら、アプリが要る見込みが高いです。

まとめ

  • カスタムアプリは、テーマの設定・App Storeのアプリ・Shopify Flowで埋まらない、お店の業務にしかない処理だけに絞る
  • 新しいカスタムアプリは2026年1月からDev Dashboardで作る。それより前に管理画面で作ったものは動き続ける
  • Functionsを入れたカスタムアプリはPlusのストア専用。公開アプリのFunctionsは全プランで使える
  • 作ったあとは、サーバー、3か月ごとのAPIの更新、コードと名義の引き継ぎを、契約の前に決めておく
  • 弊社の目安はカスタムアプリ・Functionsが30万円〜、テーマの改修が10万円〜、月額の伴走が月10万円〜(税別)

作るかどうかで迷っている段階でも、ご相談いただいてかまいません。いまの業務の流れと、合わなかったアプリの名前を教えていただければ、作らずに済む方法があるかどうかから一緒に見ます。

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この記事は、Shopifyアプリ「まるっと」シリーズの開発者、大島慎平(SHIN)が書いています。

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大島慎平(SHIN)

この記事の執筆者

個人開発者 / ソロプレナー

日本のShopifyストア向けアプリ「まるっとシリーズ」を、AIのコーディングツールと一緒に1人で企画・開発・運営しています。書籍編集者からWebエンジニアに転じて約10年。YouTubeでは、1人で事業をつくる過程を話しています。

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